今でこそ一般的になったホームページですが、これからホームページを持ちたいと考えておられる個人の方で、ホームページ制作の費用対効果について悩んでいる方も多いかと思います。
下記は中小企業庁のデータですが、HP開設により40%弱の事業者が販売増加につながったと回答しています。

ホームページ開設と販売数増加の関係のアンケート
実際に当ホームページも週に数回・多い日は1日に5件程度お問い合わせやお申し込みをいただき、HP売上アップに貢献しています(下記は当サイトの申し込み・問い合わせ状況)。
そうですね、ちゃんと戦略を立てて、ホームページを作った後もしっかり更新していけば着実にビジネスに貢献できると思います。
ただ、一方で半数以上が変化がなかったと回答しているのも現状です。
「HPによって問い合わせ倍増・売上アップ」という成功事例があれば、「数十万・数百万円の費用かけてHPを制作したけど全く効果がなかった」という失敗事例も数多くあります。
そこで、失敗事例を回避して成功事例になるために、今回は個人事業主が知っておきたいホームページの役割とメリットおよび失敗事例とデメリットについて挙げていきたいと思います。
個別指導のホームページ作成スクール・Webスクール「WEBST8」
個人事業主が知っておきたいホームページの役割とメリット
まず個人事業主が知っておきたいホームページの主要な役割とメリットについて説明していきます。
ホームページの役割・メリット
- 情報発信できる
- 信頼関係が構築できる
- 自分の代わりに営業してくれる
- 問い合わせ・申し込みが増加する
- 売上がアップする
- 積み上げていくと作った仕組みが大きな資産になる
ここでは、上記に沿って順番に説明していきます。
ホームページで情報発信ができる
まず、ホームページで伝えたい内容を掲載しておくことで、世界中の人に向かって情報発信をすることができます。
特に、スマートフォンやSNSの普及により、インターネットを通じてより簡単に企業情報を調べられる時代になっていることはご存知の通りです。
総務省のデータによると、全体で83%以上がインターネットを利用しており、さらに、高収入世帯ほどインターネットを活用しているようです。

83.5%がインターネットを利用したことがある

世帯年収別利用状況。年収が高いほど利用率が高い。
(※)平成 28 年通信利用動向調査の結果 より引用。
商品・サービス情報や会社情報に加えて最近では積極的に有益なコンテンツを情報発信して最終的に購買につなげるというマーケティング手法(コンテンツマーケティング)もよく採用されています。
コーポレートサイトにせよ個人ブログにせよ、インターネットを通じて、ホームページを起点に多くの人に最新情報をお届けできるという点をまず押さえておきたいところです。
ホームページの役割・メリットその1
- インターネットを通じてホームページを起点に多くの人に情報発信ができる
ホームページで信頼関係を構築できる
また、ホームページを持つことによりお客様や見込み客との信頼関係の構築ができることができるようになります。
特に、まだ知名度のない個人事業主や中小企業同士で、仕事を受注したり依頼したりするためには、まずは信頼関係の構築が必要不可欠です。
最近では、取引を開始する前にホームページやSNSで事前に情報確認するケースが増えています。
「あの人大丈夫かな?前に言っていたことは本当かな?」と思って、以前会った人のことを信頼できるかどうか確かめるために、屋号や名前などをネットで検索したことはないでしょうか?
仮にネット上に検索した際になにも情報が見られない場合、 「ここに依頼しても大丈夫なのか?」 と不安に思うのではないでしょうか。
逆に相手のホームページにしっかりと普段の活動内容や実績、口コミなどの情報があれば 「ここなら大丈夫そうかな」 と安心するのではないでしょうか。
対面での営業効果を促進するためにも、ホームページを作成しておくことで信頼関係を促進することができます。
ホームページの役割・メリットその2
- ホームページを作成しておくことで信頼関係を構築できる
営業促進により問い合わせ申し込みが増加する
Webの大きな利点は、情報発信した内容が我々が寝ている間でも遊びに行っている間でも世界上でいつでもどこでも参照できることです。
電話や訪問での営業する場合は、基本的に日中の営業時間内のみで連絡を取って自分と相手の両方の都合を合わせる必要がありますが、Webは場所も時間も関係ありません。
その結果、集客につながり、問い合わせや申し込みを増やすことができます。
本サイトはアクセス数こそ少ないものの毎週数件のお問い合わせ、多い時に1日5件程度、スクールやセミナーの問い合わせやお申し込みをいただいています。
「自分がお伝えしたい情報をホームページに掲載しておくことで、いつでもどこでも営業してくれ、さらに顧客・訪問者側にとっても見たい時に見ることができる」ようになります。
即時性の求められるリアルコミュニケーションが苦手な人でも、事前に準備して発信できるWebは大きな武器となりますし、リアルのコミュニケーションではせいぜい1:数十人が一度に発信できる限界なのに対して、Webでは1日に1万人の人に見てもらうことも可能です。
Webは「不特定多数の見込み顧客に情報を発信でき、利用者にとっても欲しいときに欲しい情報を提供してくれる」とても便利な営業ツールといえます。
ホームページの役割・メリットその3
- 不特定多数の見込み顧客に情報発信することで営業促進できる
売上がアップする
事業をする人間にとって、ホームページの一番の目的は「売上アップ」ではないでしょうか。
中小企業庁の調査によると、ホームページ開設した小規模事業者は、未開設の小規模事業者に比べて販売数が「大幅に増加した」「やや増加した」と回答しています。

ホームページ開設と販売数増加の関係のアンケート
下記は私のサイトの問い合わせ件数です。2018年2月時点でアクセス数は月5,000PV程度ですが、実際に毎週数件のお問い合わせ、多い時に1日5件程度の問い合わせやお申し込みをいただいています。
もちろんそのためにはしっかりとした戦略と継続的な更新と改善活動が必要になりますが、ホームページはうまく活用することで、問い合わせを増やし、売上を倍以上にすることが可能なのです。
ホームページの役割・メリットその4
- 問い合わせ・申し込みが増えることで売り上げがアップする
積み上げていくと大きな資産になる
これまで述べた「ホームページ開設」からの
「情報発信」「信頼構築」→「営業促進」→「問い合わせ・申し込み増加」→「売上アップ」のフローが一旦できてしまえば、
そのフロー自体が大きなマーケティング資産になります。
ブログやホームページで書いた内容は、インターネットの世界で情報発信され続けます。 世の中にはブログだけで生活している人もいます。
独自のノウハウや体験などをWebに蓄積させていくことで、GoogleやYahooなどの検索エンジンで上位に表示されるようになれば、それ自体が影響力を持つメディアとなり資産になります。
ぼくも初めて会った人から「調べ物をしていたらあなたのブログ辿り着いたよ。」と言われた時は嬉しかったです。
時代の流れは早いので、長い間更新しなかったり放置しておくと情報の精度が劣化していき見てもらえなくなることもあるかと思います。
しかし、常に価値ある情報を発信することで、ホームページが資産となり売上の拡大に繋がっていきます。
ホームページの役割・メリットその4
- 価値ある情報を発信し続けることで、ホームページが資産となり事業拡大・継続につながっていく
実際に見かけたホームページ活用の成功例
さて、ここでは私が実際に遭遇した実例をあげてみます。
色々な人に出会ううちに、まれにウェブ・マーケティング業界とは全く関係ない分野の人で異様にHP作成やウェブマーケティングに詳しい人に出くわします。
以前、とある個人事業主の方のホームページを見せていただく機会がありました。そのホームページは割と有名なキーワードにもかかわらず、Googleでも検索上位で、とても魅力的なサイトでした。
自らホームページを作りマーケティングを学んで、Webからたくさんの集客をされていました。
こういった人たちで共通している点は、自分でウェブの勉強して実践して、ビジネスの問い合わせ・売上UPできた経験が楽しくてさらにやるという人です。
プロでなくとも誰でも地道な努力を継続すれば、ホームページを十分に活用することができるのだとそのとき改めて確信しました。
ホームページのよくある勘違いデメリットと失敗事例
さて、これまでいくつかのメリットをお話ししましたが、そうはいっても簡単ではありません。うまくいかない失敗事例も山のようにあります。
さきほどのホームページ開設と販売数増加の関係のアンケートですが、ホームページを開設しても売上に変化がないと回答している事業者が半分以上いることも事実です。
大きな要因として、売上アップ・資産化に至るまでのプロセスがごそっと抜け落ちている・できていないことが挙げられると思います。
下記は小規模事業者・中規模企業のホームページの更新頻度です。ほどんどが月に一回、数ヶ月に一回以下の頻度が7割以上を占めていて、あまり更新できていないことがわかります。
ここでは、ホームページの主要なデメリット、失敗原因やよくある勘違いについて挙げていきたいと思います。
ホームページができただけで売上がアップできると思っている
よくある勘違いとして、ホームページができただけで売上がアップできると思ってしまう点です。
紙媒体と違って簡単に更新できるのがホームページの大きなメリットですが、 逆に言うと更新ができていなければ価値が半減しててしまいます。
できたばかりのHPは、交通網のない孤島のようなものでだれも辿り着けない・見てもらえません。
たとえば、あなたのHPを見つけるためにGoogleやYahooで検索してみてください。
会社名・屋号で検索すればヒットするとは思いますが、不特定多数からアクセスを集めるためには「サービス + 地域名」など、あなたのことを知らない人が検索で使うであろうキーワードで辿り着けるようになっていなければなりません。
(本サイトであれば、「ホームページ 作成 セミナー」や「ウェブ集客 大阪」など)
それらのキーワードで実際に検索して1ページ目にあるサイトを見てみると、基本的に1ページ目にあるサイトはボリュームも文章のクオリティも相当高いはずです。
利用者からすると自分の探しているサイトが1ページ目にあればそれで十分なので、わざわざ探しにくいサイトを見にいく必要性はあまりありません。
売上アップができているWebサイトは、基本的にどこもマーケティングを取り入れ日々改善を繰り返しています。HPで売上アップしようと思ったら、それらの上位サイトに勝つための努力と工夫をしなければなりません。
よくある勘違い・デメリット1
- ホームページができただけで売上がアップできると思っている
時間と労力をかける必要がある
さて、前述の通り、売上アップできるWebサイトは、基本的にどこもマーケティングを取り入れ日々改善を繰り返していると述べました。
ホームページで集客・売上拡大の成果を出すためには、時間と労力がかかります。
「誰向けにどんな情報を発信するか」「どのようにすれば最も伝わりやすいか」「どのようにして成約にもっていくか」「競合はどのような情報を発信ししているのか」を積極的に考え続ける必要があります。
また、Webの世界はとても流れが早いです。 たとえいま最新のホームページを作ったところで、5年も経つと見た目も情報も古い印象のホームページになっていることでしょう。
ホームページを制作した後にも定期的な更新と改善活動することが必要です。
そしてその成果が出るのには数ヶ月〜一年以上の時間がかかるため、相当の時間と労力がかかることを認識する必要があります。
よくある勘違い・デメリット2
- 成果を出すまでに相当の時間と労力がかかる
外部に丸投げで依頼してもうまくいかない
ホームページを制作・更新する場合、自分で作成するか、お金をかけて外部に依頼するかのどちらかになると思います。
ホームページは、あなたのビジネスをウェブ上で形にしたものになります。
たとえ制作会社に依頼しても丸投げではほぼうまくいかず、依頼者が考えることはたくさんあります。
しっかりとした会社であれば、どういう目的で誰向けにどんな情報を発信するかをヒアリングしたりアドバイスしてくれますが、制作会社はあなたのビジネスや業界のことに詳しい訳ではないので、一緒にホームページを考えて作っていくという姿勢が必要になります。
また、ホームページは一旦開設した後も、あなたのビジネスが変化に伴い更新する必要があります。
これらが抜けていて初期費用をかけて作ったけれど更新のための追加費用の予算はなく放置状態・・・となったケースがたくさんあるのではないでしょうか。
よくある勘違い・デメリット3
- 外部に丸投げで依頼してもうまくいかない
マーケティングやウェブの知識を取り入れ、成功事例となろう
さて、これまでホームページの役割・メリットおよび勘違いとデメリットについて言及しました。
ホームページでウェブ集客・売上拡大したいと考えている場合は、自分で考えて勉強していくことが重要だと私は考えています。
もちろん、ホームページ作成から更新までになにもかも全部自分で完璧にできる必要はなく、自分の本来業務に集中するために外部に依頼することももちろんありだと思います。
できれば、制作だけでなく継続してお付き合いできる前提で、あなたのビジネスのことまで考えてくれるようなパートナーを見つけらればとても良いと思います。
自分である程度わかっていると、 「今回は〇〇の目的のためにホームページを作成したい。大元のメインデザインやページについては外部に依頼しよう。普段の記事更新や、更新・メンテナンスは自分でやろう。」
といったように、自分で積極的に考えることで具体的にイメージできてコミュニケーションも円滑になり、より効果的に運営していくことができます。
積極的にウェブに関わり、将来にわたってビジネス・売上貢献にWebを活かせられるように頑張って欲しいと思います。
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まとめ
まとめです。今回は、これからホームページを作成しようと考えている個人事業主さま向けに、知っておきたいホームページの役割・メリットと失敗事例・デメリットについて説明しました。
ホームページの役割とメリット
- 情報発信できる
- 信頼関係を構築できる
- 営業促進により問い合わせ申し込みが増加する
- 売上がアップする
- 積み上げていくと大きな資産になる
- 実際の成功例
ホームページのよくある勘違いとデメリット
- ホームページができただけで売上がアップできると思ってしまう
- 相当の時間と労力をかける必要がある
- 外部に丸投げで依頼してもうまくいかない
私の知る限り、ホームページの更新やウェブマーケティングに積極的な姿勢の人はおおよそうまく活用できていて、そうでない人はうまく活用できていない人が多いです。
もちろん、前述の通りホームページ作成から更新までになにもかも全部自分で完璧にできる必要はありません。
それでも自分である程度わかっていると「大元のメインデザインのみ外部に任せ、普段の更新・メンテナンスは自分でやろう。」 といったように外部に任せる部分と自分でやる部分を切り離すことができます。
わかっていて任せるのとわからずに任せるのでは大きな違いがあるのです。
昔と違い、個人でもたくさんの便利なツールが個人でも使えるようになってきていることは大きな追い風でもあります。 私自身の体験でもありますが、資本の少ない個人にとって、Webは売上アップにもつながり、とても大きな味方になります。
積極的にウェブに関わり、将来にわたってビジネス・売上貢献にWebを活かせられるように頑張って欲しいと思います。
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それでは長くなりましたが、今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。