【応用情報技術者試験は転職に有利になる?】特徴・難易度やデメリット

IT資格 応用上技術者試験 特徴やメリット・デメリット

応用情報技術者試験は、ITに関する高度な知識を身に付けたい人が目指す試験です。

基本情報技術者試験に受かった人が次の資格取得のステップとして応用情報技術者試験を目指すケースが多く、20代であれば転職でも有利になる可能性も高まります。

この記事では、応用情報技術者試験の特徴や難易度、メリット・デメリットを解説しています。転職に有利になるかについても解説していますので、応用情報技術者試験の受験を検討している方は最後まで読んでみてください。

■下位資格の基本情報技術者試験

応用情報技術者は基本情報技術者の上位資格です。まだ基本情報技術者試験に合格していない方は先に基本情報技術者試験にチャレンジしてみることをお勧めします。詳しくは「【基本情報技術者試験】特徴や難易度は?取得するメリット・デメリット」をご参照ください

目次

応用情報技術者試験とは

応用情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
応用情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 より引用

応用情報技術者試験とはIT知識を確認するための国家資格のひとつです。AP(Applied Information Technology Engineer Examination)と略称表記される場合もあります。

応用情報技術者試験は、「基本情報技術者試験」のワンランク上の試験で、基本情報技術者試験に合格して更なるステップアップを目指すITエンジニアが受験することが多いです。

ITエンジニアとしてのレベルアップを図るには、応用情報技術者試験がお勧めです。技術から管理、経営まで、幅広い知識と応用力が身に付き、システム開発、IT基盤構築などの局面で、高いパフォーマンスを発揮することができます。

応用情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 より引用

応用情報技術者試験の難易度

試験区分 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
試験区分 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 より引用

IPA(情報処理推進機構)が定めるレベル区分は4段階に分けられており、レベル1にITパスポート、レベル2に基本情報技術者試験が位置づけられています。応用情報技術者試験は、レベル3にあたります。

基本情報技術者試験の場合は合格率が20〜30%ですが、応用情報技術者試験の合格率は約20%です。

応用情報技術者試験の午後試験では記述式の問題が出題されるため、暗記だけでは通用しない要素もあり、一定の難易度を持つ試験といえるでしょう。

応用情報技術者試験はこんな人におすすめ

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験に合格して次の資格を取得したい人や、IT業界に転職したい人におすすめです。

  • 基本情報技術者試験に合格して次のIT資格を取得したい大学生や社会人
  • より高度な社内ポジションを目指しているシステムエンジニア
  • キャリアアップ転職を考えているシステムエンジニアやIT業界に勤めているシステムエンジニア

応用情報技術者試験を受けるメリット

応用情報技術者試験を受けるメリットには、以下のようなものがあります。

幅広い・網羅的なIT知識が身に付く

応用情報技術者試験は、ネットワークやセキュリティ、アルゴリズムなどのテクニカル分野から経営戦略、情報戦略などのコンサルティング的な要素まで幅広い内容が出題されます。

そのため、応用情報技術者の試験の勉強をすることで、高度IT人材の基礎となる幅広い・網羅的なIT知識の習得が期待できます。

企業によっては応用情報技術者試験に合格することで資格手当を支給するところもあります。

合格すると一部免除となる資格がある

応用情報技術者試験の合格者は、以下の試験において一部免除となる試験・科目があります。

対象試験免除となる試験・科目
ITストラテジスト試験午前試験
システムアーキテクト試験
プロジェクトマネージャ試験
ネットワークスペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITサービスマネージャ試験
システム監査技術者試験
情報処理安全確保支援士試験
中小企業診断士試験科目「経営情報システム」
弁理士試験科目「理工V(情報)」

応用情報技術者試験に合格すると、上位資格である高度IT資格のほか、中小企業診断士試験や弁理士試験の一部試験が免除できます。応用情報技術者試験に合格しておくと受験時の負担が軽減されるでしょう。

新卒就職や第二新卒の転職で有利になる

応用情報技術者試験の資格を持っていると、新卒就職や第二新卒・20代の転職で有利になる可能性があります。

IT業界に就職するにあたって、多くの人はまず基本情報技術者試験の合格を目指します。

基本情報技術者試験は、毎回約1万5000人の合格者が輩出されるのに対し、応用情報技術者試験の合格者は6000人〜1万人です。資格保有者が少ない分、基本情報技術者試験のみを持つ人より希少性があり、資格がアピール材料になりやすいといえるでしょう。

応用情報技術者試験を受けるデメリット

ここでは、応用情報技術者試験のデメリットを紹介します。

難易度が高い

応用情報技術者試験の合格率は約20%で、午後は記述式もあり難易度がやや高い試験です。

応用情報技術者試験を受ける人の中には、IT企業の中堅社員として働いている人もいるでしょう。仕事をしながら試験の勉強時間を確保するのが難しい人もいるかもしれません。

一定の時間や教材費をかけて勉強しても一発合格できないことも多く、合格するまで何回か試験を受ける方もいるかもしれません。試験を受ける回数によっては、学習コストが受験費を上回る可能性もあります。

言い換えれば、難易度が高いからこそ目指す人や合格者が少なく、基本情報技術者試験より希少性があるとも考えられます。

実務に直接活かせるとは限らない

応用情報技術者試験でIT分野のかなり幅広い知識を学ぶことができますが、税理士資格や弁護士資格のように「資格取得者しかできない業務」はありませんし、勉強したことがITエンジニアでの実務に活かせるとは限りません。

資格に合格することで将来的に転職やキャリアアップに役立つ可能性は高まりますが、現場で業務をしている人にとっては、「この知識実務で役に立つかな?時間が勿体無い・・」と疑問に思うこともあるでしょう。

応用情報技術者試験は独学でも受かる?

応用情報技術者試験を受けるためのオンライン講座や予備校などがあります。もちろんこれらの手段を使って勉強するのもよいですが、独学でも合格レベルに到達できます。独学の場合は、以下の2点を意識しながら勉強を進めましょう。

勉強時間の目安は200~500時間

応用情報技術者試験に合格するにあたって、勉強時間の目安はIT未経験者であれば500時間、基本情報技術者試験の合格者であれば200時間程度といわれています。

目安の勉強時間を参考に、試験日程から逆算して勉強のスケジュールを設定しましょう。IT未経験者や基本情報技術者試験を未取得の方は、先に基本情報技術者試験から受けるとITの基本的な内容から勉強できるのでおすすめです。

過去問を繰り返し解く

応用情報技術者試験の午前問題は、過去問から多く流用されています。過去問を繰り返し問いておきましょう。午後は選択する分野をある程度決めておくと安心です。自分が得意とする分野に絞って勉強してください。

応用情報技術者試験は就職や転職で有利?

「就職や転職のために応用情報技術者試験を持っておくべきか」と考える方のために、ここでは年代に分けて資格が有利になるか解説します。

20代の場合は資格が有利になる可能性が高い

20代の若手社員でIT業界に転職する場合、応用情報技術者の資格を持っていると「ITの一定の知識を持っている」「IT分野への勉強意欲がある」と評価される可能性があります。

IT業界の若手社員には「基本情報技術者の資格を持っているが応用情報技術者の資格は持っていない」という方も多くいます。そのため、応用情報技術者の資格を持っていると、「勉強熱心だな」と他の候補者と差をつけられるかもしれません。

ただ、企業によっては資格よりも即戦力としての実務経験やIT現場での開発経験を重視する場合もあります。そのため、「応用情報技術者の資格を持っているが、IT業界の現場経験がない」「前職と業務関連性が薄い」という転職希望者は、資格が有利にならないケースもあると想定しておきましょう。

30代・40代の場合

30代・40代の転職の場合、資格取得が有利に働く可能性は20代よりは少ないでしょう。30代・40代になると現場での即戦力や過去の経験を重視されるケースが多いためです。

IT業界での就職経験がある場合は、既に一定のスキルや現場経験があると判断されます。他の業界からIT業界に転職した場合、即戦力となるスキルがなければ転職で不利になるかもしれません。

もちろん、30代や40代だからといって応用情報技術者の資格が無駄になるということはなく、アピール材料になる可能性はあります

他にも例えば、IT業界のセールス・技術営業で応用情報技術者の資格を持っていると、企業によってはIT技術を理解している営業として歓迎されることもあるかもしれません。

一方で「資格のおかげで有利になる」ことは少ないと考えておきましょう。

30代・40代であれば応用情報の上位資格取得を目指してみるのも良いでしょう。

応用情報技術者の試験内容

応用情報技術者の試験内容は以下の通りです。

実施方式について

応用情報技術者試験は春期(4月)、秋期(10月)の年2回実施されます。午前は多肢選択式(四肢択一)、午後は記述式です。

出題形式

出題形式は以下の通りです。午後試験は11問出題されるうち、5問を選択して回答します。

午前試験試験時間:150分出題数:80問解答数:80問
午後試験試験時間:150分出題数:11問解答数:5問

出題範囲

応用情報技術者試験の出題範囲は以下の通りです。

午前試験は選択式で午後試験は記述式です。午後は情報セキュリティ分野が必須でそのほかは4問選択して回答する形になります。

午前試験・テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系
午後試験(必須)情報セキュリティに関すること
(以下より4問選択して回答)
・経営戦略に関すること
・情報戦略に関すること
・戦略立案
・コンサルティングの技法に関すること
・システムアーキテクチャに関すること
・サービスマネジメントに関すること
・プロジェクトマネジメントに関すること
・ネットワークに関すること
・データベースに関すること
・組込みシステム開発に関すること
・情報システム開発に関すること
・プログラミングに関すること

・システム監査に関すること

まとめ

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験に合格した人やIT分野の専門知識を身に付けたい人が受ける試験です。

応用情報技術者試験は新卒採用や若手の転職において、アピールポイントになる可能性があります。また、応用情報技術者試験に合格すると一部免除となる高度試験があるため、IT業界への転職・就職や高度IT人材へのキャリアアップを考えている場合は取得のために勉強してみるのはいかがでしょうか。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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