IT業界に携わる12個の主な職種・年収をジャンル別に解説

IT職種 IT業界の12個の職種 特徴や仕事内容を解説

IT業界に携わる12個の主な職種

「IT業界への就職に興味があるけれど、どんな仕事があるんだろう」「未経験でもIT業界に就職できるのかな?」

IT業界には、さまざまな職種があります。エンジニアだけでも複数の種類があり、エンジニア以外にも営業やコンサルティングなど多くの仕事があります。

今回は、IT業界に携わる職種を「開発・エンジニア系」「マネジメント系」「コンサルタント・営業系」「サポート系」の4つの切り口で12個の職種を紹介します。

IT業界に携わる職種を4つの切り口で分類

それぞれの仕事内容や求められるスキル、年収を説明していますので、IT業界への就職に興味がある方は参考にしてみてください。

目次

開発・エンジニア職

エンジニア職は、システムの開発に直接携わる仕事です。IT業界と聞いて、一般的にイメージされやすいのはエンジニア職でしょう。ここでは、比較的有名なエンジニア職を紹介します。

システムエンジニア

システムエンジニアは、クライアントの要望に沿ってシステムを設計・構築する仕事です。

システム開発・運用は大きく以下の工程に分かれています。システムエンジニアは、一般的にシステム構築全体に携わります。

  1. 要件定義
  2. 設計
  3. プログラミング
  4. テスト
  5. 導入(リリース)
  6. 保守

システムエンジニアは要件定義や設計だけを中心に行いプログラミングは別の開発会社(プログラマー)に任せる場合もあれば、プロジェクトによってはシステムエンジニア自身でプログラミングやテストも行うこともあります。

システムエンジニアはプログラミングの知識、クライアントとのコミュニケーション能力やスケジュールの管理能力など幅広いスキルが求められます。システムエンジニアの平均年収は約509万円(求人ボックス参照)です。

システム開発全体の設計

システムエンジニアは「システム開発・構築をする人」の総称としても使われるので、後述のプログラマーやフロントエンドエンジニア、インフラエンジニア、プロジェクトリーダー/マネージャーなども全て広義のシステムエンジニアと分類することもできます。ここでは、説明のために、あえて明示的に分けて表記しています。

プログラマー

プログラマーは、プログラミングを行ってソフトウェアを開発する人です。プロジェクトによりますが、プログラマー自身でテストも実施することが多いです。

プログラマーはJavaやC言語、PHP、Rubyなどプログラミングのスキルが必要です。使用する言語は現場やプロジェクトによって異なります。最近はフレームワークを利用することも多いのでフレームワークの知識も必要です。

要求仕様や基本設計をもとに、抜け漏れのないロジックを考えてプログラムを組める・保守性の高いコードを記述できる高度なプログラマーは重宝されるでしょう。

プログラマーは1人で黙々と作業をするイメージを持たれがちですが、チームに入ることが多いのでチームメンバーとコミュニケーションをとれることが求められます。プログラマーはバックエンドエンジニアと呼ばれることもあります。

プログラマーの平均年収は約428万円です(求人ボックス参照)。

ソフトウェア開発(プログラミング)

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザイン部分を開発する仕事です。サイトの見栄えや使いやすさを意識しながら、配置や配色などを検討します。

Webデザイナーはデザイン知識はもちろんPhotoshopやIllustrator、XDなどのソフトウェアも扱います。Webデザイナー自身でコーポレートロゴなどのデザイン作成や写真のレタッチをする場合もあれば、専門にグラフィックデザイナーがいて分業している場合もあります。

また、一般的なホームページであればWebデザイナーでHTMLやCSS・JavaScriptを利用してコーディングを行うことも多くある一方、分業化されている会社ではコーディングはフロントエンジニアが担当している場合もあります。

Webデザイナーがバックエンドのプログラミングをする機会は少ないですが、WordPressなどのCMS扱う上で基本的なPHPの書き方は必要な場合もあり、また他のエンジニアとコミュニケーションをとりながら作業することも多いため、幅広いITスキルが求められます。Webデザイナーの平均年収は約454万円です(求人ボックス参照)。

■クリエイティブ系の職種・呼称

Webデザイナーの他にもUI/UXデザイナー、グラフィックデザイナー、イラストレーター、ゲームクリエイター、動画クリエイター、Webディレクター、など様々な職種があります。今回はSI(システムインテグレーション)業界でよく使われる切り口で紹介しているためここでは割愛しますが、「クリエイティブ系」という切り口でもよく紹介されています。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、システムのフロントエンド部分(ユーザーに見える部分)を開発する仕事です。システムの機能を満たすだけでなく、システムを使うユーザーが操作しやすいように開発する必要があります。

フロントエンドエンジニアは、Webデザイナーが作成したデザインをもとに、HTMLやCSS、JavaScriptなどを扱ってコーディングを行います。

一般的なホームページであれば前述のWebデザイナーだけでコーディングを行う場合も多いですが、ダイナミックな動きの少し特殊なサイトだったり、ReactやVue.js、AngularなどのJavascriptライブラリ・フレームワークを利用したWEBアプリを作成する場合は主にフロントエンドエンジニアの出番になります。

フロントエンドエンジニアは約385万円です(マイナビエージェント参照)。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどの設計・構築・運用を行う仕事です。広義の意味でバックエンドエンジニアと呼ばれる場合もあります。

サーバー・ネットワークやセキュリティ、データベースなどのインフラ環境を整備します。

プログラマーのようにプログラミングをメインで行うことはありませんが、LinuxやWindows ServerなどのOSの知識やネットワーク機器を扱うコマンド、仮想サーバー・クラウドサーバー、セキュリティ全般についても理解が必要です。

インフラエンジニアを目指したい方におすすめの国家資格としては「ネットワークスペシャリスト」があります。

インフラエンジニアは範囲が広いので、下記のようなさらに細分化された呼ばれ方をしている場合があります。最初はシステムエンジニアとして配属された後に、特定領域に特化したスペシャリストとして活動する場合もあります。

ネットワークエンジニア

ネットワークを中心に扱うエンジニアをネットワークエンジニアと言います。ネットワークの全体構成を考えたり、ルーターやファイヤーウォール、無線LAN(アクセスポイント)などのネットワーク関係の構築・保守を行います。ネットワークエンジニアの平均年収は約545万円です(求人ボックス参照)。

サーバーエンジニア

サーバーを中心に扱うエンジニアをサーバーエンジニアと呼びます。サーバーのセットアップや、バックアップ、停電対策(UPS)の設定などのハードウェア周りから、クラウド・仮想サーバーの設定、ファイルサーバー・メールサーバー構築、LDAP/Active Directoryなどのディレクトリサービスの構築など企業の基盤サービスを提供します。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、企業のサイバーセキュリティ対策・診断を中心に行うセキュリティ専門のエンジニアです。セキュリティのことだけでなく、ネットワークやサーバー、データベース、プログラムなど多岐にわたっての理解が必要です。

IT業界に入ってから、いきなりセキュリティエンジニアになることは稀で、通常はシステムエンジニアやネットワークエンジニアなどを経てセキュリティに特化していくことが一般的です。

セキュリティに関する国家資格には、情報処理安全確保支援士試験(旧情報セキュリティスペシャリスト)があります。

データベースエンジニア

データベースを中心に扱うエンジニアをデータベースエンジニアと言い、データベースの設計や運用・管理を行います。

小規模なシステムであればシステムエンジニアやプログラマーでデータベース設計構築をすることも多いですが、複雑・大規模なシステムになってくるとデータベースを専門に扱うデータベースエンジニアが活躍します。

IT業界に入っていきなりデーターベースエンジニアになることは稀で、データベースの知識はもちろんのこと、システム全体の理解や、ネットワーク構成などの幅広い知識が必要です。

データベースエンジニアを目指す人に役立つ国家資格として、「データベーススペシャリスト」があります。

社内SE

社内SEは、自分が所属する会社のシステムを構築・サポートする仕事です。普通のSEは他社のシステムを開発するため、区別して「社内SE」と呼ばれます。

社内では人事や経理などのシステムを利用しており、社内SEは従業員の要望を聞きながら構築・サポートします。他にもパソコンの修理や、機械に不慣れな従業員のサポートなど、社内のITに関する仕事全般を任されることもあるでしょう。

社内には、システムに関心を寄せて要望を伝えてくる人から、パソコンの使い方に不慣れな従業員まで多くの人がいます。社内SEは、さまざまなレイヤーの人とコミュニケーションをとれることが求められます。社内SEの平均年収は約513万円(求人ボックス参照)です。

社内SEの主なお仕事

そのほかのスペシャリスト

このほかにも、システムのバグや脆弱性を洗い出すテストエンジニアや、物理的な製品系のプログラムを扱う組み込みエンジニア、、、などなど様々なタイプのエンジニアが存在します。

企業組織の規模やシステム・製品規模によって、役割が兼任になっている場合もあれば細分化されている場合もあり、様々です。たとえば、同じデザインでもWebデザイナー≒グラフィックデザイナーで兼任している場合もあれば、明確に役割が分かれている場合もあります。

テストエンジニア

テストエンジニアは、ソフトウェア・システムの結合テスト・総合テストでバグや脆弱性を洗い出し不具合を発見することが中心の役割のエンジニアです。

受託開発系の小さいシステムやプログラム単体テストについては、プログラマーや若手システムエンジニアが兼任で実施することが多いですが、重要システム・製品の場合は、テストの専門家(組織)がいて網羅的なテストケースを考えたり、実際にテストを行ったり、テスト要員のマネジメントを行います。

組み込みエンジニア

ソフトウェアやWebアプリ以外だけでなく、複合機などのIT機器や炊飯器・洗濯機・冷蔵庫などの電子機器にも当然プログラムは存在します。

こういった製品系の中のプログラムを作成・保守するエンジニアを組み込みエンジニアと言います。組み込みエンジニアは通常メーカーの開発部門にいることが多いです。

マネジメント職(プロジェクト管理系)

IT業界の多くの開発現場では、中間管理職とは別に現場をマネジメントする役職があります。ここでは、プロジェクトのマネジメントを行う職種を2つ紹介します。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の管理を行う責任者です。予算決定やスケジュール管理、品質管理などを行います。

システムエンジニアとして働くメンバーが経験を積み、プロジェクトリーダーを経てプロジェクトマネージャーになるケースが多いでしょう。その場合、プロジェクトマネージャーになってもシステムエンジニアであることは変わりません。プロジェクトマネージャーの平均年収は約644万円です(求人ボックス参照)。

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーは、プロジェクトマネージャーのもとで現場を運営する仕事です。メンバーを統括する管理系の業務もあれば、開発業務のフォローを行うこともあります。

プロジェクトリーダー=プロジェクトマネージャーの場合もありますし、小規模システムであればシステムエンジニアが兼任している場合もあります。Web制作系会社の場合は似たような役割でWebディレクターと呼ばれることもあります。

IT業界に入っていきなりプロジェクトリーダーやマネージャーになることは稀で、通常システムエンジニアを経験した後でプロジェクトリーダーになるケースが多いでしょう。

営業・コンサルティング職

システムを導入するには、企業に提案を行ったり、システムを利用するクライアントのサポートを行ったりしなければなりません。ここでは、システムの提案やサポートを行うIT業界の営業・コンサルティング職を3つ紹介します。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業の課題に対してITサービスを提案する仕事です。クライアントが抱えている問題を検証し、システムを活用して解決に導きます。

ITコンサルタントは「問題をどのように解決できるのか」を提案しなければならないため、自社のシステムを理解していなければなりません。また、問題解決能力やクライアントとのコミュニケーション能力も必要です。ITコンサルタントの平均年収は650万円です(求人ボックス参照)。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、営業とクライアント先に同行してITサービスの導入を交渉します。おもに技術面の説明や調整を行います。技術営業と呼ばれる場合もあります。

IT製品を扱う場合は営業といえどもITの基本知識は必要になってきます。「IT製品・サービスのカタログだけでは理解できない」という場合に、顧客である企業の情報システム部や官公庁のシステム課を相手に技術的な話のサポートをしなければなりません。

また、システムエンジニアや導入後のサポートとの引き継ぎや橋渡しをする場合もあります。また、クライアントが他社の製品と比較する場合もあるため、業界全体の動向を把握しておくことも大切です。

セールスエンジニアの平均年収は約546万円です(求人ボックス参照)。

サポート職

サポート職は、システムやIT機器の導入後に、エンドユーザーが円滑にシステム・機器を利用できるようにサポートを行うのが主な仕事です。

カスタマーエンジニア

カスタマーエンジニアは、顧客がシステム・製品を導入後も円滑に使えるようにサポートを行います。製品に不具合が起きた際に訪問して修理する場合もあります。

機器・システムを導入して顧客の先の社員に使い方をレクチャーすることもあります。カスタマーエンジニアは接客業の一種ともいえるでしょう。

カスタマーエンジニアの年収は約557万円です(求人ボックス参照)。

ヘルプデスク・カスタマーサポート

ヘルプデスク・カスタマーサポートは、導入されたシステムに対して、顧客・エンドユーザーからの質問や軽微な不具合などの対応を行う技術サポート職です。

カスタマーエンジニアとヘルプデスクとの違いは、カスタマーエンジニアは現地訪問して対応することが多いのに対して、ヘルプデスクは基本的にメールや電話での対応中心になります。

ITに不慣れな相手のサポートをすることが多いため、相手にわかりやすく説明できる力が求められます。

状況によっては、ヘルプデスク・カスタマーサポート・カスタマーエンジニアで明確な違いがなく兼任・同一の場合もあります。

未経験でもできるIT職種は?

IT業界に就職したいものの、未経験の場合はどの仕事が向いているか判断できないかもしれません。

一般的に最初はシステムエンジニアやプログラマーとして配属されることが多く、新卒・第二新卒であれば未経験者を採用する会社も多くあります。新卒・第二新卒の場合、入社後の研修でITスキルを身に付け、現場で活躍できるようになっていきます。

プログラマーから凄腕プログラマーに、システムエンジニアからセキュリティエンジニアになったりプロジェクトマネージャーになったりなど、よりスペシャリストまたはゼネラリストの方向へ特化していくことが一般的なキャリアパスです。

まとめ

まとめです。今回はIT業界の中でもSI(システムインテグレーション)業界でよく使われる「開発・エンジニア系」「マネジメント系」「コンサルタント・営業系」「サポート系」の4つの切り口で12個の職種を紹介しました。

IT業界に携わる職種を4つの切り口で分類

IT業界は他にもWeb制作業界やゲーム業界、マーケティング業界など、色々な業界が存在します。たとえば、クリエイティブ系(グラフィックデザイナー/ゲームクリエイターetc..)や、マーケティング系(Webマーケッター/広告運用者etc)など、IT業界には様々な業種・職種の人たちが活躍しています。

職種によっては未経験者を採用している会社も多くあります。また、「入社前になりたい職種を決めなければならない仕事ばかり」とはかぎりません。入社後に現場の経験を積みながら、自分の専門領域を決めるケースもあります。

一言で「IT業界」といっても、業種・職種によって文化をはじめ、仕事内容や求められるスキルが異なります。自分が興味を持てる職種や強みを活かせる職種を探してみましょう。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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