転職活動を検討し始めた時に「転職サイト」や「転職エージェント」よく見かけるけど何が違うのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。
転職エージェントは転職希望者のプロフィールや希望条件を確認し、候補となる企業へマッチングを行うサービス・組織のことを指します。一方、転職サイトは求人情報や転職情報を掲載しているWebサイトを指します。
転職エージェントは、転職希望者のプロフィールや希望条件を確認してマッチングを行いますが、一般的に転職サイトはそういった転職支援を行いません。
今回は、転職サイトと転職エージェントの違いと、転職サイトと転職エージェントそれぞれのメリットデメリットを紹介していきます。
転職サイトと転職エージェントのサービス概要
それではまず、転職サイトと転職エージェントの違いとサービス概要を紹介します。
転職サイトは求人情報が掲載されているWebサイト

転職サイトは、様々な企業の求人情報が掲載されているウェブサイトのことを言います。転職希望者はこちらのウェブサイトを利用して、興味のある企業に直接コンタクトを取ることで仕事を探していくのが特徴です。
また、転職サイトは求人掲載時に企業側から掲載料金を受け取っているため、転職希望者は無料でサービスを利用することができます。
転職エージェントは企業と転職希望者のマッチングサービス
一方、転職エージェントは転職希望者と企業の間に立って、マッチングサポートしてくれるサービスのことを言います。
転職希望者は転職エージェントに登録することで、求人の検索だけでなくキャリア相談ができたり積極的な求人の提案を受けることが可能です。

なお、転職エージェントでは、転職者の入社が決まると企業からエージェントに紹介料が支払われる成果報酬型のビジネスモデルが採用されています。そのため、求職者の立場では転職エージェントの各サービスも無料で利用することができます。

転職サイトと転職エージェントの違い【6選】
次に転職サイトと転職エージェントの特徴の違いをより詳しく解説していきます。
転職サイト | 転職エージェント | |
---|---|---|
1. 利用の気軽さ | ||
2. サポートの範囲 | ||
3. 期間の融通 | ||
4. 求人の内容 | ||
5. 転職成功率 | ||
6. マッチングの高さ |
以下で詳しく見ていきましょう。
1. 利用の気軽さ:転職サイトの方が気軽に利用できる
利用の気軽さについては、転職サイトの方が気軽に利用できます。
転職サイトでは会員登録をするだけで求人検索〜応募までできます。転職エージェントのようにキャリアアドバイザーとの面談・連携が不要で自分の気分で検索・応募できます。そのため、まだ転職するか全然決めていないけれど、今後のために早い目早い目に調べておこうといったできます。
一方、転職エージェントではサービスを利用する前にキャリアアドバイザー(人)と面談・キャリアカウンセリングを受ける流れで転職活動を進めていきます。そのため、まだ転職するか決めていないし、わざわざキャリアアドバイザーに相談もしたくないといった場合に転職エージェントを活用するのは少し気がひける人もいらっしゃると思います。
2. サポートの範囲:転職エージェントの方がサポートの範囲が広い
サポートの範囲・手厚さは転職エージェントの方が優位です。
転職エージェントでは求人を探せるだけでなく、キャリア相談や選考対策など様々なサポートを受けることができます。
- 求人紹介
- キャリア相談
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 年収交渉
- 入社日の調整
など
反対に転職サイトでは求人検索以外のことはできないので、サポートに関しては転職エージェントに分があります。
3. 転職活動にかける期間:転職サイトの方が自分の都合で融通が利きやすい
転職活動にかける期間は、転職サイトの方が自分の都合・融通が利きやすいです。
転職サイトでは求人の検索から応募、面接日程の調整まで全て自分の都合に合わせて進めることができるため、長期目線で気長に活動することも、より短い時間で転職活動を終わらせることができます。
一方、転職エージェントではキャリアカウンセラーと相談しながら自分に合った求人を探していく(向こうから状況確認の連絡もきたりします)ので、転職活動期間が転職サイトに比べるとやや融通が利きにくいです。
4. 求人の内容:転職エージェントの方が重要なポジションの求人案件が集まりやすい
求人の内容については、転職エージェントの方が重要なポジションの求人案件が集まりやすいです。
企業側にとっても、転職エージェントに任せた方がより求める人材のマッチングがしやすいため、質が高くハイクラスな人材向けの求人が集まりやすい傾向があります。
5. 転職成功率:転職エージェントの方が選考に通りやすい
転職成功率は、転職エージェントの方が高いです。
転職エージェントでは、基本サポートとして「応募書類の添削」や「面接対策」といったサポートが受けられます。
また、応募書類に加えて、転職希望者1人ひとりの魅力を伝える推薦文も添えて企業に応募してくれるので、転職サイトを使って自力で応募するよりも転職成功率が高くなります。
一方、転職サイトは、転職エージェントを利用するほど明確な転職意思を持っていない人も多いので、必然的に転職成功率は転職エージェントの方が高い傾向があります。
6. マッチングの高さ:転職エージェントの方がベストマッチングが期待できる
マッチングの高さという意味では、転職エージェントの方がベストマッチングが期待できます。
転職エージェントでは、サービスの利用開始時にキャリアカウンセラーと面談を行い、これまでの経歴や転職先に求める条件などを詳しく伝えてから最適な求人を提案してくれるため、ミスマッチを防ぐことができます。
一方、転職サイトでは求人掲載情報および企業側の説明だけによって判断しないといけないため、場合によっては「せっかく転職できたのに、期待していた業務内容と違った…」といったことになってしまう可能性があります。
転職サイトと転職エージェントはどんな人におすすめ?

ここまでで転職サイトと転職エージェントの違いを解説しましたが、最後に両サービスはどんな人におすすめなのか解説します。
転職サイトが向いている人
まずは転職サイトが向いている人です。
- 下調べ的に転職活動を始めていきたい方
- キャリアアドバイザーと面談・サポートなど受けずに自分で全て完結したい方
- すでにある程度自分のやりたい仕事が明確になっている方
転職サイトでは、キャリアアドバイザーと面談・サポートなどがありませんので、まずは下調べ的に転職活動を始めていきたい方から全て自分で完結したい方、
転職エージェントを活用せずに転職サイトだけの利用で転職したい場合は、すでにある程度自分のやりたい仕事が明確で主体的に行動できる必要があります。
転職エージェントが向いている人
次に転職エージェントが向いている人です。
- 今後のキャリアの方向性などを相談したい方
- 積極的な求人提案をしてもらいたい方
- 新しい転職先企業とのミスマッチを防ぎたい方
転職エージェントでは、プロのカウンセラーにキャリア相談ができるので、「そもそも今後のキャリアの方向性で悩んでいる」という方にもおすすめです。
また、専任のキャリアカウンセラーが転職希望者1人ひとりに合った求人を提案してくれるので、転職サイトに比べると少し受け身な状態で転職活動を進めていけるのもメリット。
さらに、予めこれまでの経歴や希望条件などを伝えておくことで、条件に合致した転職先企業を提案してくれるので、ベストマッチな仕事を探したい方は転職エージェントを利用すると良いでしょう。
まとめ・両者の違いを知った上で自分に合った方の利用がおすすめ!
まとめです。今回は記事の前半で転職サイトと転職エージェントの違いを解説し、後半で両サービスを利用するのに向いている人はどんな人なのかについても解説しました。
これから転職活動を始めようと思っている方で、「転職サイトと転職エージェントのどちらを使った方が良いんだろう…」と悩まれている方は、まずは本記事で紹介した違いを抑えてから自分に合った方を利用するようにすると良いでしょう。


転職サイト | 転職エージェント | |
---|---|---|
1. 利用の気軽さ | ||
2. サポートの範囲 | ||
3. 期間の融通 | ||
4. 求人の内容 | ||
5. 転職成功率 | ||
6. マッチングの高さ |
なお、IT・エンジニアにおすすめの転職エージェントを「IT・エンジニアにおすすめの転職エージェント比較・一覧」でご紹介していますので、転職エージェントをお探しの方はあわせてご参照ください。

今回は以上になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。