ChatGPTやGemini、Copilotなど生成AIの活用は、今や多くの方にとって日常的になっているかと思います。
しかし、「AIの回答内容が物足りない」「ウェブサイトを調べていても、求めている情報が断片的にしか見つからない」といった経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、面倒なリサーチや情報整理の作業を一瞬で完了させてくれる「Deep Research」機能、そしてそのレポートを分かりやすく理解するために「NotebookLM」の組み合わせた効果的な使い方を解説します。
Deep Research機能の特徴と活用シーン
GeminiのDeep Research機能と通常モードの違い




通常、Geminiに質問すると学習済みのデータから即座に答えを返してくれます。
しかし、Deep ResearchモードをオンにしてGeminiに質問すると、リアルタイムでネット上のGeminiが信頼できるサイトからデータを横断的に検索して情報を整理して包括的なレポートとしてまとめてくれます。
レポートの最後には、Geminiが収集した情報源の引用元が添付されます。これにより、情報の信頼性を簡単に確認し、実際のソースを辿ることも可能です。
- 詳細なレポートの自動作成: プロンプト(質問)を入力するだけで、Geminiがリサーチ計画を立て、複数の情報源からデータを集めて、詳細なレポートを自動で作成します。
- 引用元の明示: レポートの最後には、参照したサイトの引用元が添付されます。これにより、情報の信頼性を簡単に確認でき、さらなる調査も容易になります。
- 高度な推論: 複雑な事象の原因究明や将来予測など、高度な推論を必要とするリサーチに適しています。
Deep Research機能が効果的な活用シーン
Deep Research機能は、気軽な相談というよりも、「様々な情報を調べてレポートとしてまとめてほしい」「複数の情報源から横断的に調査比較したい」「将来予測や複雑な事象の原因究明など、高度な推論をしてほしい」といった場合に特に役立ちます。
Deep Research機能の使い方
Deep Research機能の使い方は非常に簡単です。
Deep Research機能をオンにしてプロンプトを実行
Geminiのチャット画面で「Deep Research」をクリックして文字が青色になっている状態で 調べたいテーマをプロンプトとして入力します。
リサーチ計画の確認と修正
プロンプトを送信すると、まずGeminiがDeep Researchを実行するための計画案を提示してくれます。この計画案を確認し、問題があれば「計画を編集」で修正を依頼できます。
リサーチの実行
計画に問題がなければ「リサーチして」と送信します。
リサーチ中には「思考プロセスを表示」にチェックを入れることで、Geminiがどのように計画し、どのサイトを参照して情報を論理立てていくかをテキストベースで確認できます。
レポートの完成
最終的に、約8000字に及ぶ詳細で包括的なレポートが完成します。作成されたレポートは、Googleドキュメントにエクスポートしたり、内容をコピーしたりすることができます。
また、レポート内容を元にウェブページ、インフォグラフィック(視覚化されたグラフ)、質疑応答形式のクイズ、音声解説など、様々な形式でコンテンツを作り直すことも可能です
※注意点: 実際に試してみると、情報が古かったり、一部内容に間違いが見受けられる場合もあるため、プロトタイプとして利用し、最終的にはご自身の目で判断することが重要です。

NotebookLMとの連携でレポートを効率的に理解する
Deep Researchで作成されたレポートは非常に詳細で情報量が多い反面、「内容が小難しく、読むのが大変」「頭に入ってきにくい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時に非常に便利なのが、NotebookLMと組み合わせた活用法です。
Deep ResearchとNotebookLMは非常に相性が良く、視覚的に情報を整理し、理解を深めるのに役立ちます。現時点では無料で利用できます。
関連【GoogleのAI】NotebookLMの使い方とGeminiとの違いを解説
NotebookLMのサイトで「ノートを新規作成」をクリックします。
Deep ResearchでエクスポートしたGoogleドキュメントをソースとして読み込ませます。必要に応じて、レポートの引用元URLを追加で貼り付けることで、さらにソースを増やすことも可能です。
ソースが設定されたら、スタジオパネル(右側)から「音声解説」「動画解説」「マインドマップ」「学習ガイド」などの作成オプションを選択し、クリックするだけで新しい形式のコンテンツが生成されます。
NotebookLMで利用できる主な出力形式:
- 音声解説: レポート内容をまるでポッドキャストのように音声で解説してくれます。
- 動画解説: 音声にテキストを組み合わせた動画形式で解説を作成します。
- マインドマップ: 情報を視覚的に整理し、全体像を把握しやすくします。
- タイムライン: 出来事や予測を時系列で分かりやすく表示します。
- 学習ガイド: 質問形式で理解度を深めたり、クイズ形式で問題を作成してくれます。
- よくある質問(FAQ): 長いレポートの中から主要な疑問点をQ&A形式でまとめてくれます。
まとめ
今回は、Google GeminiのDeep Research機能と、それにNotebookLMを組み合わせた便利な活用方法について解説しました。
Geminiの「Deep Research」機能は、広範な情報源から深く洞察したレポートを生成し、煩雑なリサーチ作業を劇的に効率化します。
さらに、そのレポートを「NotebookLM」と組み合わせることで、難解な情報を視覚的・聴覚的に整理し、より深く理解することが可能です。
Deep Research機能は、回数制限付きながら無料ユーザーでも利用可能です。(非公開だが5〜10回程度。今後変わる可能性あり)
これまで使ったことがない方や、使い勝手が分からなかったという方も、ぜひこの機会にこれらの機能を活用して、情報収集と学習の効率を向上させてみてくださいね。
関連【GoogleのAI】NotebookLMの使い方とGeminiとの違いを解説
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