ChatGPTやGeminiで誰でもAI画像を作れるようになり、SNSやホームページで「これはAIが作ったものかな」と感じる画像を見かける機会が増えてきました。
実はAIで作られた画像には、人間の目には見えない「AI製の印」が埋め込まれています。では、その印はどこまで加工すると消えるのでしょうか。
本記事では、ChatGPTで生成した超シンプルな棒人間イラストを22通りに加工し、OpenAIの判定ツールでどこまで「AI製」と判定され続けるのかを実際に検証した結果をご紹介します。
AI画像の「印」はC2PAとSynthIDの2種類
AI画像がAI製だと判定される仕組みには、大きく分けて2つのシグナルがあります。この2つは埋め込まれている場所も、消えやすさもまったく違います。

C2PA|ファイルの「外」に貼られた証明書
C2PA(コンテンツ認証情報)は、画像ファイルのメタデータとして埋め込まれる証明書のようなものです。「いつ、どのツールで作られたか」という履歴が電子署名つきで記録されています。
ただしC2PAはファイルに添付されたデータなので、スクリーンショットを撮ったり、編集して保存し直したりすると基本的に簡単に消えてしまいます。
どちらかというと、AI画像を検出するためのものというよりも、どこで作られて改ざんされていないことを証明するための仕組みです。
SynthID|絵の「中」に染み込んだ電子透かし
SynthIDはGoogle DeepMindが開発した電子透かしの技術で、OpenAIもこれを採用しています。C2PAとは違い、画像のピクセルそのものに人間の目には見えない微細なノイズとして埋め込まれています。
ファイルに貼られているのではなく絵の中に染み込んでいるため、スクリーンショットを撮っても消えません。
今回の検証では、こちらのSynthIDがどこまで残るのかを追いかけました。
2つの印のちがい
- C2PA:ファイルの外に貼られた証明書。例えるなら荷物に貼られた送り状
- SynthID:絵の中に染み込んだ透かし。例えるなら紙幣に漉き込まれた透かし
AI画像判定にはOpenAI Verifyを使用
AI画像判定には、OpenAIが公開している OpenAI Verify を使いました。画像をドラッグ&ドロップするだけで、C2PAとSynthIDの両方をチェックしてくれます。

なお、このツールが判定できるのはOpenAI(ChatGPT)が生成したコンテンツに限られます。
同じSynthIDが使われているGeminiの画像を入れても「検出されませんでした」と表示されるため、各社のツールは現状それぞれ別々に動いている点は覚えておきましょう。
どこまで検知できるか徹底検証
今回の素材は、ChatGPTに作ってもらった白背景に数本の線だけの棒人間イラストです。あえて情報量の少ない画像を選ぶことで、透かしがどこまで耐えるのかがわかりやすくなります。


- スクリーンショット
- 90度回転・180度回転・左右反転
- 顔や全身を別のイラストに差し替え
- 面積の50%・75%を別画像で上書き
- 縦横比を保ったまま縮小(50%・25%・12.5%)
- 縦だけ圧縮(50%〜6.25%)
- JPEG変換
- 画面をスマホで撮影/印刷してスキャン
それぞれの検証結果はこちらのYouTube動画の4:21秒以降をご覧ください。
検証にあたっての注意点
今回の結果は、特定の画像・特定の環境で試したものです。他の画像で試した場合、この結果どおりにならない可能性もあります。あくまで参考としてご覧ください。
まとめ
ここまでのまとめです。
今回はChatGPTで作った棒人間イラストを使って、AI画像がどこまで加工されても「AI製」と判定され続けるのかを検証しました。
デジタルのまま普通に加工している限り、AI製の印はかなりしぶとく残ります。検証結果詳細は下記のYouTube動画をご参照ください。
OpenAI Verifyは誰でも無料で使えるので、気になる画像があればぜひ一度試してみてください。
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