JIN:Rは、かわいい・柔らかいデザインのブログを運営したい人向けにおすすめのテーマです。
ブログだけでなく、シンプルなホームページにも利用できます。※ただし色々やろうと思うと若干機能不足も見受けられました
今回はJIN:Rを使用した感想をはじめ、評判やメリット・デメリットを紹介していきます。
本記事の内容は2024年7月時点の情報です。WEBST8の主観による説明も含まれていることをご了承のうえ、最新の正確な情報・利用ルールは公式サイトをご確認ください。
JIN:Rとは?テーマの基本情報
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|
テーマ名 | JIN:R 公式サイトはこちら |
---|---|
価格 | 19,800円(税込) / 買い切り型 |
ライセンス | スプリットライセンス。自身所有サイトであれば複数サイトで使用可能。サイト制作代行に利用する場合クライアント自身がJIN:Rを購入している必要あり。 おすすめ度: |
サポート | 購入者用サポートフォーラムあり・コミュニティあり |
おすすめ度 | かわいい・柔らかいデザインのブログや小規模ホームページにおすすめのテーマ
|
JIN:Rは、これまでたくさんのブロガーやアフィリエイターに愛用されていたWordPressテーマ「JIN」の後継テーマです。
テーマの販売価格は、買い切り型で19,800円(税込)で自身の所有するサイトであれば複数サイトで使用可能です。
JIN:Rではデザイン面が大幅強化されかわいい・柔らかいデザインのブログを運営したい人向けにおすすめです。
小規模なホームページ用途のサイトも作成しやすくなっていますが、カスタム投稿やスタッフブログなど若干運用しにくい点も見受けられます。
JIN:Rはこんな方におすすめ
JIN:Rは以下のような方におすすめできるWordPressテーマです。
- 既存のJINユーザー。JINが好きな人
- YouTubeチャンネルを持っていてWordPressのブログにも連携したい方
- おしゃれで可愛いデザインのブログを作りたい方
- WordPress初心者でも直感的にブログやウェブサイトを作りたい方
- ブログだけでなく個人のちょっとしたホームページも作ってみたい方
JIN:Rの良い評判と良くない評判
ここではJIN:Rの良い評判と良くない評判をいくつか紹介します。
JIN:Rの良い評判・口コミ
まずはJIN:Rの良い評判・口コミを紹介します。デザイン面の良さを推す声が多くありました。
■JIN:Rの良い評判・口コミ
- サイトデザインがおしゃれで可愛い
- 初期設定が簡単にできる
- デモサイトのクオリティが高い
JIN:Rの悪い評判・口コミ
次にJIN:Rの悪い評判・口コミを紹介します。
■JIN:Rの悪い評判・口コミ
- 従来のJINにはあるのにJIN:Rには搭載されていない機能がある
- 関連プラグインRTOCでエラーがよく出る
SWELLに唯一対抗できそうなWordpressテーマJIN:R、購入してみて分かったことは「8割の完成度でリリースしたっぽい」こと。前作のJINにある機能がJIN:Rに搭載されていないのが結構あって今は少し不便でまだまだSWELLの圧勝。でも、コミュニティが大きいからいずれ追いつき追い越すことでしょう。#JINR
— AIで集患してる人 (@syuukanclub) December 4, 2022
「従来のJINにはあるのにJIN:Rには搭載されていない機能がある」といった声がいくつか見受けられました。
たとえば、投稿ページで「次の記事へ」「前の記事へ」の機能や、コンテンツマガジン、インフィード広告など「今までJINであった機能がない」といった箇所があります。
また、JIN:Rユーザーは、JIN:Rと同じ開発元のプラグイン「Rich Table of Contents」を利用することが多いですがエラーの報告が多くありました。※実際にWEBST8でもエラーがでて対応が必要でした。
よく使うブロックの装飾のしやすさを他テーマと比較
JIN:Rと他の人気テーマで比較的よく使うブロックの装飾のしやすさを比較すると下記の通り。
サービス名 | Cocoon | Swell | JIN:R | SANGO | STORK19 | Lightning | Lightning G3 Pro | Snow Monkey | XWRITE | AFFINGER6 | DIVER | 賢威8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
見出しのデザイン変更 |
△1種類
CSS設定必要 |
◯2種類※
※カスタマイザー画面から一括で変更する場合は見出し2で12種類 |
◯1種類※
標準の見出しブロック:1種類※カスタマイザー画面から一括で変更する場合は見出し2で11種類。オリジナルの見出しブロック:シンボル装飾4種類、デザイン3種類 |
◎1種類※
標準の見出しブロックは1種類。オリジナル見出しブロックではプリセット5種類、スタイル30種類、好きなアイコン選択可能 |
◯3種類
※カスタマイザー画面から一括で変更する場合は10種類 |
◯10種類 | ◯10種類 |
△2種類
CSS設定必要 |
◎14種類 | ◎12種類 |
◎1種類※
標準の見出しブロックは1種類。オリジナル見出しブロック:9種類。※カスタマイザー画面から一括で変更する場合は見出し2で13種類。 |
△1種類
CSS設定必要 |
リストのデザイン変更 |
◎21種類
リストアイコン:21種類<br />
枠線:27種類 |
◯10種類
※下線や横並びなど、追加スタイル込みの数 |
△3種類 |
◎15種類
その他影や枠線の表示設定が可能 |
◎15種類 | ◯12種類 | ◯12種類 | ◯7種類 | ◯11種類 | ◯12種類 | △1種類 | △1種類 |
テーブルのデザイン変更 |
△2種類
ほぼWordPress標準 |
◯4種類 |
△2種類
ほぼWordPress標準 |
◯4種類 | △3種類 | ◯5種類 | ◯5種類 |
△2種類
ほぼWordPress標準 |
△2種類
ほぼWordPress標準 |
◯6種類 |
△2種類
ほぼWordPress標準 |
△2種類
ほぼWordPress標準 |
テーブルのレスポンシブ対応 |
△
CSS必要 |
◎
縦並び・横スクロール設定可能 |
△
CSS必要 |
◯
テーブル幅を指定することで横スクロール可能 |
◯
デバイス幅480px以下の場合のみ横スクロール可能 |
△
CSS必要 |
△
CSS必要 |
△
CSS必要 |
◎
縦並び・横スクロール設定可能 |
◯
横スクロール可能 |
△
CSS必要 |
△
CSS必要 |
1カラムレイアウト時のブロック全幅設定(カバーブロックなど) |
△
CSS必要 |
◯ |
△
CSS必要 |
◯
テンプレート:トップページ用1カラム選択時 |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
△
CSS必要 |
スライダーブロックの用意 | × | × | × |
◯
2種類のスライダーが使える(スライダー・グループスライダー) |
× | ◯ | ◯ |
◎
3種類のスライダー(スライダー・コンテンツスライダー・ピックアップスライダー) |
× | × | × | × |
タブブロックの用意 | ◯ | ◯ | × | ◯ | × | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
オリジナル最新の投稿ブロック
※任意の箇所に最新の投稿の数件を表示するブロック |
◎
新着記事ブロック(カスタム投稿対応) |
◎
投稿リストブロック(カスタム投稿対応) |
◯
記事リストブロック※カスタム投稿不可 |
◎
記事一覧ブロック(カスタム投稿対応) |
◯
◯記事リスト(新着)ブロック※カスタム投稿不可 |
×
WordPress標準機能 |
◎
投稿リストブロック(カスタム投稿対応) |
◎
投稿リストブロック(カスタム投稿対応) |
◯
記事一覧ブロック |
◯
◎記事一覧(ID)ブロック(カスタム投稿対応)ク |
◯
記事一覧ブロック |
×
WordPress標準機能 |
Cocoon2.7.4.6、Swell2.10.0、JiN:R1.3.2、SANGO3.8.13、Stork19 4.9、Lightning15.25.1+VK Blocks 1.78.0.1、Lightning G3 Pro(Lightning 15.25.1、VK Blocks Pro1.78.0.0)、Snow Monkey25.4.11+Snow Monkey Blocks 20.5.5、XWRITE 2.6.4.1、AFFINGER6 20240718、DIVER 6.0.70、賢威 8.0.1.11 | WordPress 6.5.5時点で確認
JIN:Rを使用して感じたデメリット
ここからは、JIN:Rを使用して感じたデメリットをいくつか紹介します。
■JIN:Rを使用して感じたデメリット
- 独自ブロックの種類・機能が弱い
- 次の記事へ・前の記事へがなく連載型・時列系ブログに向かない
- ホームページ系のサイトを作る場合に機能が少し弱い
- 同じ開発元のRTOCプラグインを導入するとよくエラーに遭遇する
独自ブロックの種類・機能が弱い
一つ目のデメリットは、ブロックの機能が少し弱く感じた点です。
Swellなどの別テーマと比べるとブロックの種類や機能が少し弱くプラグインが必要なため、やや不便だなと感じました。
- テーブルブロックでスマホ画面では横スクロールできるようにするといったレスポンシブ設定ができない
- タブ系のブロックが用意されていない
- スライダー系のブロックが用意されていない
■JIN:Rテーブルブロック
用意されていないブロックについてはそれぞれ代替となるプラグインを利用すれば同等の機能を実現できますが、プラグインが多くなるのを避けたい人にとってはデメリットです。
- テーブルプラグインFlexible Table Block
- タブプラグインTabs Responsive
- スライダープラグインSmart Slider 3
次の記事へ・前の記事へがなく連載型・時列系ブログに向かない
一般的に多くのテーマでは投稿ページで「次の記事へ」「前の記事へ」といった機能がありますが、JIN:Rでは標準で実装されていません。
実装するためには子テーマを作ってPHPのカスタマイズまでする必要があります。
【前の記事】【次の記事】は今のところテーマ内に同梱はしていないですね。。
結構大幅は修正が必要になるのでご自身でカスタマイズしていただくか有識の方にお願いするのが取り急ぎ早いかと思います...!!JIN:Rフォーラムより引用
そのため、「コラムその1」「コラムその2」といった連載型や、スタッフブログなどの時系列で運用するブログにはあまり向いていないと感じました。
ホームページ系のサイトを作る場合に機能が少し弱い
ホームページ系のサイトを作る場合に「カスタム投稿」や「フックによるカスタマイズ」を利用したい方には少し注意が必要です。
カスタム投稿のみを絞り込んで表示させることはできない
ホームページ系サイトの場合「ブログ(投稿)」とは別に「お知らせ」や「製品情報」などをカスタム投稿で作成して、トップページに最新のお知らせ情報を表示させたいといったことがあります。
そういった際、カスタム投稿のみを絞り込んで表示させることができるブロックがあれば便利ですが、JIN:Rにはそういったブロックが搭載されていません。
なお、JIN:Rには「記事リストブロック」と呼ばれるカスタムブロックが搭載されており、「投稿」であれば「新着記事」や「カテゴリー」で絞り込んで投稿を表示させることは可能です。
関連【カスタム投稿タイプとは】WordPressカスタム投稿の作り方
フックが用意されていない
JIN:Rには、アクションフック・フィルターフックといった独自フックが用意されていません。
そのため、独自フックが豊富に用意されている「Swell」や「Snow Monkey」といったテーマなどと比べると、サイト制作を請け負うデザイナーにとってはテーマカスタマイズの自由度が低く感じるかもしれません。
あわせて読みたい記事
同じ開発元のRTOCプラグインを導入するとよくエラーに遭遇する
最後に、同じ開発元のRTOC(Rich Table of Contents)プラグインを導入するとエラーに遭遇したのでこちらもデメリットとして挙げさせていただきます。
JIN:Rでは目次の導入にRTOCを推奨していますが、このプラグインを導入すると何度かエラーメッセージが表示されるようになったことがあります。
当方の場合、PHPやRTOCのバージョン、RTOCの設定を変更したりなどで回避することはできましたが、ネット上にも良くエラーがでたという声が多かったので、注意が必要です。
参考RTOCを有効化するとトップページに警告が出る
参考Rich Table of Contentsでエラー | JIN:Rフォーラム
JIN:Rを使用して感じたメリット
まずはJIN:Rを使用して感じたメリットを紹介します。
■JIN:Rを使用して感じたメリット
- デザインがおしゃれで初心者でも簡単にサイトを仕上げられる
- 有料コンテンツの販売ができる
- ブログ運営する上で便利な機能が用意されている
デザインがおしゃれで初心者でも簡単にサイトを仕上げられる
一つ目はデザインがおしゃれで初心者でも簡単にサイトを仕上げられるという点です。
JIN:Rに搭載されている「デザインプリセット」や「見出しデザイン」、「ボックスデザイン」や「Webフォント」などを総合的に見て、可愛いくデザインされたテーマだなといった印象を受けました。
またデザインプリセット機能やデザイン見本帳を使うことで、デザインに疎い初心者でも簡単におしゃれないサイトに仕上げられます。
JIN:Rではカスタマイズ画面の「デザインプリセット」から1クリックでお好みのデザインを切り替えられるようになっています。
またデザインプリセットを選択すると、そのプリセット通りのブロックやパターンが追加された固定ページが生成されるので、あとは固定ページの編集画面から画像やテキストを入れ替えていくだけで素早くトップページデザインを作ることが可能です。
なお、2024年7月確認時点で搭載されているデザインプリセットには、全部で23種類(デフォルトプリセットを除く)あります。
有料コンテンツの販売ができる
2つ目は、有料コンテンツの販売ができるという点で、他テーマと比べて珍しい機能です。
JIN:Rでは「有料コンテンツ」ブロックを利用することで有料記事を販売することができます。
手数料は決済サービス「Stripe」の3.6%のみで、仲介手数料が一切かからないので、有料noteを販売するよりもお得に使えます。
また、この機能では有料コンテンツを1回購入することで複数記事が見られるようにすることもできるため、会員限定サイトなども運営できます。
加えて、月額課金ユーザーのみコンテンツを公開するといったサブスクリプション形式での運営も可能なので、アドセンスやアフィリエイト収入以外でもマナタイズの選択肢を増やしたい方におすすめです。
(参考)JIN:Rで 「有料コンテンツ」を1購入→複数記事を公開する方法! オンライン講座の開設も可能
(参考)JIN:Rで「オンラインサロン」の入会・退会システムを作る!有料会員管理をWordPressで
ブログ運営する上で便利な機能が用意されている
3つ目はブログ運営する上で便利な機能が用意されているという点です。
いくつか取り上げると下記の通り。
- 記事とYouTube動画を連携できる
- スマホ専用機能が便利で使える
- カテゴリー毎に広告を切り替えられる
記事とYouTube動画を連携できる
JIN:Rの投稿画面には、「Youtubeの設定」という設定項目が追加されており、こちらに動画URLを入力することで、ブログ記事のサムネイル画像が表示される箇所に動画を表示させることができます。
また、「動画をPIP(PINTURE IN PICTURE)で表示」を「ON」にすると、下にスクロールした際にYouTube動画を画面右下に追尾させることも可能。
昨今では、ブログ記事の中にYouTube動画を埋め込んだ複合メディアも多くなっているため、YouTubeも運営している方におすすめの機能です。
スマホ専用メニュー・コンバージョンボタン機能
JIN:Rでは「スマホ専用メニューを表示するかどうか」や「スマホ専用コンバージョンボタン(画面下固定)を表示するかどうか」を設定できます。
■スマホ専用機能で設定できること
- スマホ専用メニューの表示・非表示
- スマホ専用コンバージョンボタン(画面下固定)の表示・非表示
またコンバージョンボタンは、カテゴリー毎にボタン内容を切り替えることができるため、よりカテゴリーの内容に沿った適切なものを設定することができます。
カテゴリー毎に広告を切り替えられる
JIN:Rでは、広告タグの設置設定でカテゴリー毎に広告タグの内容を変えることができます。
カテゴリーに沿った広告を表示させることで広告収入を増やしたい場合に活用できます。
JIN:R購入後のマニュアルやサポートについて
最後にJIN:R購入後のマニュアルやサポートについて解説します。
マニュアルについて:動画付きのマニュアルあり
JIN:Rには動画付きのマニュアルがあります。
各カスタムブロックの使い方やカスタマイズ画面の各項目でできること、「JIN:R設定」でできることなどが動画付きで解説されています。
サポートについて:専用の無料フォーラム・Slackが利用可能
JIN:Rには、専用の無料相談フォーラム・Slackコミュティがあります。
フォーラムでは、過去に投稿された他ユーザーの相談内容、回答も確認できるようになっているため、相談をする前に同じ悩みの投稿がないかチェックできます。
また、通常なら月2,000円以上かかるブログコミュニティ「BLOG CAMP」にJIN:Rユーザーなら無料で参加できます。
コミュニティではブロガー仲間が作れたり、先輩ブロガーに相談したりできるので、JIN:Rユーザーなら参加してみると良いでしょう。
まとめ JIN:Rの特徴や評判・使用した感想
まとめです。今回は、WordPressテーマ「JIN:R」の評判やメリット・デメリットを解説しました。
JIN:Rは、かわいい・柔らかいデザインのブログを運営したい人向けにおすすめのテーマです。
ブログだけでなく、シンプルなホームページにも利用できます。※ただし色々やろうと思うと若干機能不足も見受けられました
■JIN:Rはこんな方におすすめ
- 既存のJINユーザー。JINが好きな人
- おしゃれで可愛いデザインのブログを作りたい方
- YouTubeチャンネルを持っていてWordPressのブログにも連携したい方
- WordPress初心者でも直感的にブログやウェブサイトを作りたい方
- ブログだけでなく個人のちょっとしたホームページも作ってみたい方
今回は以上になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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