今回は、有料テーマ「SWELL(スウェル)」を実際に使ってみた感想をレビューとしてご紹介したいと思います。
結論としては、ブロックエディターでシンプル・お洒落なブログ・ホームページを作成したい、買い切り型で複数サイトに利用したい場合に「SWELL(スウェル)」は、とてもおすすめできるテーマです。
もくじ
この記事に記載の内容は、2022年7月に追記更新した記事の情報です。閲覧時期によって一部記載内容が古くなっている場合があります。
また当方が体感した・調べた範囲内での主観による評価・説明も含まれていることをご了承のうえ、最新の正確な情報・利用ルールは公式サイトをご確認ください。
SWELL(スウェル)の概要
項目 | 内容 |
---|---|
テーマ名 | SWELL(スウェル) SWELLの公式サイトはこちら |
価格 | ¥17,600(税込) (※買い切り型。一度購入すればバージョンアップ無料・フォーラムでの質問も無料でできます) |
ライセンス・使用範囲 | 100%GPL・複数サイト利用可能・バージョンアップのための購入者用ライセンスキー入力あり |
テーマの特徴 | 【初心者が始めやすい】【清潔感・スタンダードなデザイン】【ブログにもホームページ型サイトにも】【フォーラム利用可能】 |
会員サイトなど | 一般公開サイトにて使い方マニュアルあり・質問フォーラムあり(閲覧は一般公開・書き込みは購入者のみ) |
コメント | WordPressテーマで国内シェアNo1を記録した大人気テーマ。ブログ目的で利用されることが多いですが、シンプルなホームページ用途でもおすすめ。使ってみた感想としては、「シンプル」で「使いやすく」「今風のお洒落なデザインも作りやすい」という点です。 |
シンプルなのに、高機能 –
もっと気軽に、楽しく記事を書こう。
だって、こんなにも使いやすいんだから。
(※)SWELL | シンプルなのに高機能 圧倒的な使い勝手を追求する高機能テーマより引用
SWELLは、2018年12月グーテンベルクエディター(※注)がWordPress標準のエディターになって以降にリリースされた比較的新しいテーマで、SWELLブロックというテーマ独自のブロックを使ってページを作成していくことができます。
使ってみた感想としては、今どきのおしゃれなデザインが作りやすい初心者にも優しいテーマで、ブログはもちろんのこと、ホームページ型のサイトも作りやすいテーマです。
(※注)グーテンベルクエディターとは、WordPress5.0から新しく追加されたエディターのことで、「ブロックエディター」とも呼びます。ブロックエディターについての詳細は「WordPressブロックエディターの使い方を徹底解説」をご参照ください。
(関連サイト)IT転職辞書でSwellを利用しています
実際に「SWELL」を使用して感じたメリット・デメリット
ここでは、実際に「SWELL」を使用して感じたメリット・デメリットをご紹介していきます。
SWELLを使って感じたメリット・おすすめできる人
SWELLを使用して感じたメリット・おすすめできる人は下記の通りです。
- 買い切り型で、100%GPLで複数のサイトに利用可能。制限がほとんどない
- ブログだけでなくホームページ型のサイトにもマッチしやすい
- メインビジュアルに動画を入れてダイナミックなサイトを作りやすい
- 公開フォーラムがあり、利用者がかなり多いのでネットで情報もたくさんある
買い切り型であり、100%GPLで複数のサイトに利用可能。制限がほとんどない
多くのテーマがスプリットライセンスで、利用できるサイト数に制限があったり、実質サブスクリプション型でバージョンアップやサポートに追加課金が必要だったりするケースが多いのに対して、SWELLは、100%GPLのWordPressテーマで複数のサイトにも利用可能で、買い切り型であるため追加の費用がかかりません(※)。
(※)ただし、購入者専用のライセンスキーを入力しなければテーマのバージョンアップができないようになっています。
一度購入すれば、購入ユーザーはバージョンアップ無償・フォーラムへの質問も無償という、ユーザーにとってコストパフォーマンスの良い形態で販売されているのが大きなメリットです。
WordPressの思想を尊重し、SWELLは100%GPLとしています。ご利用に関する制限は一切ございません。
SWELL公式サイトより引用
SWELLをご購入いただいた方は、SWELL利用者限定のフォーラムサイトやSlackコミュニティを利用できるようになり、SWELLに関するご意見・ご要望・ご質問などを投稿していただけるようになっています。全ての声を反映させることはできませんが、できる限りご要望を取り入れながらアップデートをしていくつもりです。
バージョンの更新はもちろん無料です!今後どれだけSWELLがアップデートされても、無料で最新版に更新していただくことが可能です。
SWELLの特徴 | SWELL公式サイトより引用
初心者でも使いやすくブログだけでなホームページ型のサイトも作りやすい
SWELLの特徴としてはシンプルな作りで初心者でも使いやすく、ブログだけでなくホームページ型のサイトも作りやすいというメリットがあります。
機能数・機能面だけでいうと、Snow MonkeyやLightning G3 Proなどの別のテーマの方が使い勝手が良い場合もありますが、機能数が多いとそのぶん初心者には使いにくくなりがちです。
SWELLブロックというブロックを利用して簡単にデザインレイアウトを作っていくことができます。
このSWELLブロックはブログだけでなく、ホームページのデザインにも応用しやすいため、ブログだけでなく、初心者でもシンプルなホームページも簡単に作ることができます。
SWELLの場合は便利な機能は揃っている一方、機能数が多すぎないため、初心者でも使いこなしやすいのではないかと思います。
メインビジュアルに動画を入れてダイナミックなサイトを作りやすい
最後に、メインビジュアルに動画を入れてダイナミックなサイトを作りやすいので、メインビジュアルにプロモーション動画などを入れたい人におすすめです。
多くのテーマは、静止画像かスライドショーの設定しかできないことが多いですが、SWELLではメインビジュアルに動画を入れて高さなどの細かい設定もできるため、トップページのメインビジュアルに動画を入れて訴求力を高めたい人におすすめできます。
SWELLを使って感じたデメリット・おすすめしない人
次に、SWELLを使って感じたデメリット・おすすめしない人について説明していきます。
SWELLを使って感じたデメリット・おすすめしない人は下記の通りです。
- できるだけ無料が良い人には向かない
- 機能数・機能面でいうと他のテーマが良い場合もある
- 新しいテーマゆえ実績あるテーマを重要視する人・法人には不向き
- そもそもデザインが好きでない場合は別のテーマの方が良い
できるだけ無料が良い人には向かない
SWELLは買い切り型でコストパフォーマンスが高いテーマであるものの1万円以上かかるため、そもそも無料が良い人には向いていません。
たとえば、まだWordPress勉強中でできるだけ無料テーマで使い方を覚えたい場合や、名刺がわりのサイトがとりあえず作れれば良いという人の場合は、いきなり有料テーマを買うよりも、無料で利用できる「Cocoon」や「Lightning」など無料で有名なテーマを利用する方が良いケースもあるでしょう。
ブロックの種類の豊富さ重視なら他のテーマが良い場合もある
SWELLはシンプルで使いやすいテーマですが、ブロック・ブロックテンプレートの種類の豊富さを重視する場合は、他のテーマを検討した方が良い場合もあります。
同じようにホームページとしても作りやすい100%GPLテーマで、「Snow Monkey」や「Lightning G3 Pro」というテーマがあります。これらのテーマもブロック・ブロックテンプレートがかなり充実しているため、多彩なレイアウトを作ることができます。
たとえば、Snow MonkeyはSnow Monkeyブロックというブロックが非常に充実しており、ブロックテンプレートも多いためお洒落なホームページが簡単に作成することができます。
■Snow Monkey ブロック
■Snow Monkey ブロックテンプレート
また、Lightning G3 Proも同様にホームページ作成に利用しやすいブロックが充実しています。無料版テーマも用意されているため、無料版→必要に応じて有料のLightning G3 Proに簡単に移行できるという大きなメリットがあります。
このように、機能面で言うと、作るサイトによっては「Snow Monkey」や「Lightning」の方が使い勝手が良くておすすめの場合があります。
ただし、SWELLは買い切り型で一度購入すればバージョンアップ無料・フォーラムでの質問も無料でできるのが大きなメリットです。(Snow Monkey、Lightning G3 Proは実質年額課金型のサブスクリプションタイプに近いです)
新しいテーマゆえ実績あるテーマを重要視する人・法人には不向き
SWELLは、比較的新しいテーマで最新の使いやすさがある一方、まだ販売の歴史が短いため、実績ある開発元・テーマを重要視する人・法人には不向きかもしれません。
極端な話、開発元が倒産したり、継続開発中止というリスクはあります。
長年の(途中でつぶれない)販売実績や、継続的なサポートなどを重要視する法人・事業主の場合は、「賢威(けんい)」などのロングセラー商品を検討しても良いと思います。
デザインが好きでない場合は別のテーマの方が良い場合も
SWELLには便利なブロックやデザイン調整機能が多くありますが、どちらかというとブログ向けのデザイン仕上がりになります。
ですからビジュアル重視の美しいホームページを作りたい場合・SWELLブロックのデザインがあまり好みでない場合は、あまりおすすめではありません。
たとえば和風テイストの旅館やアパレルなど、何かに特化したデザインのサイトを作る目的で、SWELLで実現しにくいデザインの場合は別のテーマを選んだ方がよいでしょう。
また、SWELLはブロックエディター想定で開発されたテーマであるため、クラシックエディターを利用したい場合は特にSWELLでなくとも良いと思います。
※ただし、クラシックエディターは徐々に廃止の方向に向かっているため、今からWordPressブログ・サイトを新規作成するなら、特に理由がない限りクラシックエディターを使う想定はしなくてよいでしょう。
SWELLの主な機能紹介
ここからは、SWELLの主な機能紹介をしていきます。
「SWELL」独自の便利なブロックが利用できる
「SWELL」にはテーマ独自のブロックいわゆる「SWELLブロック」が準備されています。
SWELLブロックの一例「投稿リストブロック」
「SWELL」ではカテゴリーやタブを選択し、記事内に記事のリストを表示させることができ、レイアウトもカード型、リスト型、リスト型(左右交互)、サムネイル型、テキスト型まで自由に選択することができます。
投稿リストでは、カード型、リスト型、リスト型(左右交互)、サムネイル型、テキスト型などのいくつかのレイアウトタイプから選択することができます。
SWELLブロックの一例「ステップブロック」
「ステップブロック」はサービスの流れや購入手順などの手順・順序をわかりやすく説明したいときに便利なブロックです。
「ステップブロック」で「アフィリエイトリンクの貼り方」の流れを表示すると、以下のようになります。
■ステップブロックで作成したステップ
SWELLブロックの一例「アコーディオンブロック」
クリックすることで開閉し、コンテンツの表示、非表示ができるメニューも「SWELL」なら簡単に作ることができます。
「SWELL」の専用ブロック「アコーディオンブロック」を使えば簡単です。
表ブロックで細かいカスタマイズも可能
WordPress標準でついている表ブロックもSWELLでは追加で細かい設定をすることができます。
「フォーマット」から「表」を選び、表ブロックを表示させます。
表ブロックには、1つのセルの中に長い文字列を入れるとその列が長くなり、それ以外の列が非常に狭くなって、バランスの悪い、見にくい表になってしまうという問題があります。
幅を調節するには、CSSの知識が必要ですが、「SWELL」では、最低限維持する幅を3段階で指定することが可能です。
SWELLブロックテンプレートが利用できる
SWELLでは、ブロックの他にテンプレートというブロックを組み合わせたテンプレートのようなものも用意されています。
ブロックテンプレートを使うことでさらに効率的にページを作成することができます。
「SWELL」独自のウィジェット機能が豊富
「SWELL」では豊富なウィジェット配置エリアに、様々なSWELLウィジェットを配置できるようになっています。
■SWELLのウィジェットエリア
■SWELL用の独自ウィジェット
トップページ、投稿ページ、サイドバーに設置でき、サイドバーは「トップページ専用」「全ページ共通」「投稿ページ専用」と使い分けることができます。
「SWELL」のウィジェットを使うことによって、トップページやサイドバーのデザイン性をアップさせることができ、スマホでの表示に特化したウィジェットも準備されています。
(※)上記操作画面はクラシックウィジェットの操作画面です。(参考)【Classic Widgets】ウィジェット画面を戻すWordPressプラグイン
(例)「SWELL」プロフィールウィジェット
[SWELL]プロフィールでは、「名前 & 役職(肩書き)」「プロフィール文」「アイコン画像」「プロール背景画像」「ボタンのリンク先・テキスト・色」「SNSアイコンリストの表示」の設定が可能です。
トップページのサイドバーに以下のようなプロフィールを簡単に作成することができます。
■[swell]プロフィールウィジェット
■[swell]プロフィールウィジェット表示例
(例)「SWELL」目次ウィジェット
SWELL目次ウィジェットは、見出しから目次を自動生成して、サイドバーなどに表示したい場合に便利なウィジェットです。
ブログなどで目次を冒頭に表示するのは一般的ですが、サイドバー(スクロール追尾)などで目次を設定しておくと、ページ下部に行っても目次を閲覧できるので利便性が上がります。
■[swell]目次ウィジェット
■[swell]目次ウィジェットの表事例
「SWELL」独自のショートコードが利用できる
「SWELL」では使えるショートコードがたくさん用意されています。
■SWELLショートコード
(※)ショートコードとは、よく利用する動作・処理を呼び出すことができる短いコードのことです。
- 投稿リスト(カスタム投稿の設定表示も対応可能)
- フルワイドコンテンツ
- 広告コード
- アイコン
- 吹き出し
- カスタムバナー
- ブログカード
それぞれのショートコードを利用することで、該当のコンテンツを呼び出し利用することが可能となっています。
ショートコード一覧は「ショートコード | SWELL」をご参照ください。
ショートコード一例postlist
オリジナルのカスタム投稿タイプもpostlistショートコードを利用すれば任意のページに表示させることが可能です。
■カスタム投稿itemを12個表示させる例
1 |
[post_list type="item" count="12" col="3" col_sp="2" excerpt="on"] |
「SWELL」トップページカスタマイズ機能
「SWELL」は外観>カスタマイズからメインビジュアルやその他のデザイン初期設定をすることが可能です。
メインビジュアル機能
サイトの訪問者が最初に目にするトップページのエリアをメインビジュアルといいます。
SWELLではトップページのメインビジュアル設定で、「画像」「画像スライダー」「動画」の3種類から選択することができます。
■メインビジュアルが動画のパターン
ピックアップバナー機能
ピックアップバナーとはブログやサイトのトップページに表示させるメニューで、表示したい投稿記事のリンクを埋め込んだ画像を並べてメニューにしたものです。
以下はピックアップバナー機能を使って作成した「ピックアップメニュー」です。
記事一覧のタブ切り替え機能
「SWELL」ではデフォルトで「新規順」の記事一覧が表示されます。
「新規順」以外に「人気順」「カテゴリー順」での表示も「テーマカスタマイザー」から設定することができます。
以下は記事一覧を「新着記事」「人気記事」のタブ切り替えで表示したものです。
SWELLのサポートやカスタマイズ情報について
最後のSWELLのサポートや最新情報についてご紹介します。
購入者限定でフォーラムへの質問や会員限定情報が入手可能
「SWELLでは、購入ユーザー専用のアカウントを発行でき、フォーラムサイトで「SWELLに関する質問」、「不具合の報告」、「ご要望」などを確認することができます。
疑問点を検索し、同じ様な質問・回答を読めばほとんどの疑問は解決できます。解決できなければ質問のトピックを立て回答をもらうことも可能です。
- SWELL最新版や子テーマなど、各製品のダウンロード
- オンラインコミュニティへの参加
- 成果報酬の振り込み申請
「SWELL」の最新情報・マニュアルは公式サイトでも公開されています
「SWELL」の基本的なつか方は公式サイトにマニュアルとして詳しく掲載されています。
基本的な機能についてはマニュアルもそうですが、公式サイトに解説記事がたくさんあります。
開発者の了さんが、公式サイトのプロフィールにおいて全力で「SWELL」を開発していると掲載しているとおり、サポートがとても充実しており、新しい情報が更新されています。
以下は「SWELL」開発者の了さんのツイート
SWELLでブロックエディターを使っている様子です🙋♂️
- ブロック装飾
- テキスト装飾
- リストブロック
- ボタンブロック
- グループブロック#wpswell pic.twitter.com/GXBGqOtoeC— 了🌊SWELL開発者 (@ddryo_loos) May 31, 2020
まとめ シンプルで初心者におすすめの有料テーマ「SWELL」
まとめです。今回は、有料テーマ「SWELL(スウェル)」を実際に使ってみてのリアルな感想・評判をご紹介しました。
買い切り型で複数サイトに利用可能ですので、ブログやホームページ作成したい初心者の方にとってとてもおすすめのテーマです。
- 買い切り型で、100%GPLで複数のサイトに利用可能。制限がほとんどない
- ブログだけでなくホームページ型のサイトにもマッチしやすい
- メインビジュアルに動画を入れてダイナミックなサイトを作りやすい
- 公開フォーラムがあり、利用者がかなり多いのでネットで情報もたくさんある
ブロックエディターを使いこなすことで、全幅の背景設定や横並びなどこれまでクラシックエディターだとやりづらかったデザイン性の高いコンテンツをHTMLやCSSの知識なしで作ることができますので、WordPressでブログ・ホームページを作りたい方はぜひ候補に入れてみてください。
また、今回はSWELLをご紹介しましたが、SWELL含めたおすすめ有料テーマの一覧を、「【2023年版】WordPressおすすめ有料テーマ8選をご紹介でご紹介していますので、気になる方は合わせてご参考いただけたらと思います。
今回は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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