2024年7月19日 スポーツ
今回のインタビュー相手
今回は一般社団法人バスケットボール推進会と株式会社フロムレジェンドの2社を創業・経営されている山口貴久(やまぐちたかひさ)さんにインタビューしました。
山口さんは、現在800人を超えるバスケットボールスクールの運営・バスケ大会の企画をはじめ、バスケ関連のメディア・YouTube、バスケウェアのEC販売をされていらっしゃいます。
そんな山口さんに今のお仕事を始められたきっかけや苦労したこと・やりがいなどをお聞きしました。
もくじ
本記事に記載の内容は2024年7月執筆時点のものです。
現在されている主なお仕事についてお聞きしました
ー ライターの河本です。本日はよろしくお願いいたします。
(山口代表)よろしくお願いいたします。
ー まずは現在の主な仕事を教えてください。
(山口代表)2014年に一般社団法人バスケットボール推進会を設立しまして、現在バスケ教室「ダイアモンドバスケットボールスクール」やバスケ大会の企画・運営をしています。
スクールは4歳から中学生3年生までを対象にしていて、現在800人ほどの受講生さんがいます。教室は大阪、兵庫、京都に20カ所あって、ぼくもコーチとして指導をしています。
(山口代表)あと、昨年2023年に株式会社フロムレジェンドを設立しました。こちらではバスケットボールウェアのアパレルブランドの販売や、バスケ関連のメディアサイト・YouTubeを運営しています。
ー多角的に活動されているのですね!1日の仕事内容はどんな感じなのでしょうか?
(山口代表)1日およそ12時間ほどを仕事に費やしています。普段はバスケットボール教室で指導をしたり、会社の企画・運営をしています。ホームページ・ブログの更新やYouTubeの台本作成などもしています。
ー YouTubeはどんな内容を発信されておられるのですか?
(山口代表)「ダイアモンドBBSオンライン」というチャンネルを運営していて、小中高生や指導者に向けて、バスケのルールや練習法など基本から実践まで教えています。
コロナ以降に本格的に力を入れ始めて今は登録者数8000人ほど。もっと増やしたいですね!
バスケットボールのお仕事で独立・起業された経緯
ー バスケットボールに関わる仕事を選んだきっかけを教えてください。
(山口代表)きっかけは、学生のときに自分の好きなことを仕事にしたいと思ったことです。バスケがずっと好きだったから、人生のテーマを「バスケットボールで、食べていく」ことに決めました。
それで学生時代にバスケ関連の会社を見つけてインターンシップをお願いしてそのまま就職しました。ただ、その後に倒産してしまってバスケットコートの運営会社に転職もしました。
ー それからどういった経緯で一般社団法人バスケットボール推進会の設立されたのでしょうか??
(山口代表)2014年30歳になったとき「人生一回きりだから自分で責任をとれることをやろう」と思って起業しました。
ー 個人事業から始められたのではなく、いきなり社団法人からスタートされたのですか?
(山口代表)はい。目的は利益追求ではなくバスケットボールを盛り上げることなので、非営利法人があっていると考えて、事業展開しやすい一般社団法人で設立しました。
日本でもっとバスケットボールを推進していきたいという想いから、名前は「バスケットボール推進会」としました。
ー 起業して最初に今のスクール事業を始められたのですか?
(山口代表)いいえ。最初は大人向けのバスケットボールサークルから始めました。
前職でバスケスクールの講師をやっていたのでスクールを始める選択肢もありましたが、教室を開くために体育館を同じ曜日・時間で押さえる必要があり、難易度が高かったんです。
それよりも、予約できた体育館に人を集める方が簡単だったので大人のサークルを全国に広めようとスタートしました。
ー サークルでは人は集まったんでしょうか?
(山口代表)1回目は4人参加してくれましたね。ハーフコートで試合しました。
そのうち増えるだろうと思って特に心配はしませんでした。前の会社でつながりのあった人たちも来てくれて、あっという間に20人ほどになりました。
ー それから今の子供向けバスケスクールはどのように始めたのですか?
(山口代表)ある日体育館を探していると大東市で場所が見つかって教室を開くことができたんです。
それで生徒募集のチラシを配りましたが初日は参加者ゼロでしたね。その日は1人で楽しくシューティングして帰りましたよ笑。
ー 最初はゼロ!それからどうやってスクール生が増えていったのでしょうか?
(山口代表)最初に1人応募があって1ヶ月くらいマンツーマンで指導していたんですが、「1人だと寂しい」とのことで辞めてしまいました。
その後、ミニバスをやっている4人が入ってそのつながりで人数が増えていきました。
一緒に運営に関わっている理事もコーチとして参加し指導者は2人体制になり、じわじわと生徒が増えていきました。
そこから新大阪でも借りられる体育館を見つけて、ここも少人数から始めて30人以上になりました。
ー どうやって集客していたんですか?
(山口代表)当初はチラシを配るだけでしたね。名前は「一般社団法人バスケットボール推進会」でしたが、ホームページがなくどんな法人かわからないので、怪しかったかもしれません笑。
それで知り合いに頼んでホームページを作ってもらったあとは印象が良くなったと思います。
事業の立ち上げで苦労したことや嬉しかったこと
ー 事業立ち上げの頃、苦労したことは?
(山口代表)苦労したのは、バスケットボール教室を行う場所の確保ができずに教室をなかなか増やせなかったことですね。
公の体育館を借りようとしても「実績がない」と断られ続けたんです。「よくわからない人が来て、使わせてくださいと言われても……」と迷惑そうな感じでした苦笑。
ー 一般の一時利用的な感じで借りられなかったのでしょうか?
(山口代表)教室をやるには同じ曜日・同じ時間に借りる必要があります。
一時利用だと借りやすくはありますが、抽選になり安定して場所を確保できません。ですので、どうしても固定で契約する必要がありました。
ー そこからどうやってバスケットボール教室を増やせたのですか?
(山口代表)うちの理事が、西淀川スポーツセンターで子ども向けバスケ教室を個人で請け負っていました。それを法人契約に変えてくれて実績ができました。
大阪市の施設に講師派遣している実績ができると他の体育館も利用できるようになり、さらに「ここでも教室を始めませんか?」と声がかかるようになったんです。
今では大阪市内のほか守口市や堺市、吹田市、兵庫県や京都府で20教室を運営しています。やっと「一般社団法人バスケットボール推進会」の名前にふさわしくなりました。
ー 事業を立ち上げてうれしいのは、どんなことですか?
(山口代表)教室や所属人数が増えて自分たちの活動がどんどん広がっていくことに喜びを感じます。
まだ小さな会社ですけど、上場企業と業務提携もできて気持ちの面でも余裕が生まれました。
新たに株式会社を立ち上げて事業展開をされた理由
ー 2023年に株式会社フロムレジェンドを設立されたとのことですが、どういった理由で設立されたのですか?
(山口代表)コロナ禍も経験してYouTubeやメディアに力を入れ始めたのと、バスケウェアを販売するECサイト「ballersmind」を始めるためです。
日本でバスケットボールをもっと推進していこうと考えた際に、スクールは関西中心なので地理的な制約が大きい。
そこで、より広く全国の人に届けられるバスケットボール学習サイト「スキルクエスト」を立ち上げました。
それとYouTubeチャンネル「ダイアモンドBBSオンライン」にも力を入れて、より広範囲の人にバスケットボールのことを情報発信を始めました。
一般社団法人の場合は事業の活動範囲に一定の制約があるので、それで株式会社を設立することに決めたんです。
今後の事業活動の方向性や目標について
ー これからの事業の方向性は?
(山口代表)今、学校の部活動が減ってきており教員の働き方改革で学校の先生の代わりに外部の指導者が教えることが増えています。
民間企業が指導者を派遣する事業も盛んになるでしょう。
そのような流れへの対応として、指導者の卵を育成する取り組みを進めています。YouTubeやメディアサイトもその一環です。
また、ちょうど昨日に指導者などをサポートするオンラインサービス「B.ASSIST」をリリースしました。練習メニューの提供、動画視聴、オンライン相談などを提供していきます。
ー 部活動が減少すると子供が気軽にバスケできる環境も減ってしまいそうです。
(山口代表)そうですね。上手な子はクラブチームに所属したりできるでしょうが、このままだと大勢の子はバスケットをやる機会がなくなる可能性が高い。
そうならないように、指導者の育成をサポートすることで、バスケットボールを学べる場所を増やし、未経験者や初級者でもプレーを続けられる環境を整えることで、層を厚くしたいと考えています。
子どもの頃のスポーツの経験は大人になって活きてきます。バスケに夢中になったように仕事にも夢中になれる。生きる力につながると思うんです。
ー バスケのスキルだけでなく人間的な部分の育成も意識されるのですね。
(山口代表)はい。うちの会社が目指しているのは、トップレベルのバスケ選手の育成ではありません。
バスケの好きなコーチが、「バスケに興味がある」とか「今よりも上手になりたい」というような子どもたちをサポートして、大人になってもずっとバスケを続けてもらえるようにすること。これができたら、もっと日本のバスケットボールを盛り上げられます。
ー 今後もバスケボールを通じてさらに活動を広げていかれるのですね。
(山口代表)はい。2023年にワールドカップがあったりスラムダンクの映画があったりして、バスケ人気が急上昇しました。そして、今年2024年のパリオリンピックに日本が出場します。
オリンピックに日本代表が出るなんて、10年前は考えられませんでした。
テレビで試合放映もあってとてもいい影響があると思います。この流れに乗って、事業をもっと広げていきたいと考えています。
教室に通ってホームページ・ブログ作成した理由や感想
ー 話は変わりますが今回WEBST8でホームページの作り方を学ぼうと思った経緯を教えてください。
(山口代表)これまで外部に自社ホームページの制作や更新を依頼していましたが、もっとタイムリーに色々更新がしたいけど、それができなくてストレスを感じていました。
それで「もっとこうしたい」ということが、自分でできるようになればいいなと思いました。
ー そこからWebスクールWEBST8に決めた理由は?
(山口代表)以前ビジネス交流会でWEBST8の松本さんと知り合い、あるWeb業者とのトラブルについて相談したことが知ったきっかけです。
その後はしばらく連絡していませんでしたが、WordPressなどのWeb関係でわからないことをネットで検索すると、WEBST8さんの記事がたびたび出てきました。
それで、「わからないことがあるのなら松本さんのスクールに行けばいいんだ」と思ったんです。
ーWebスクールではどんなことを実施されましたか?
(山口代表)教室では最初にメディアサイト「スキルクエスト」を作り、その次に株式会社フロムレジェンドのホームページを作りました。
その後に「すぽろぐ」をリニューアル。すぽろぐは地域のバスケ情報が調べられるサイトで外部に作ってもらったのですが、もっと使いやすくしようと自分でリニューアルできました。
バスケットボール推進会の既存ホームページもちょっとした編集や更新方法を教えてもらいました。あとサイトの表示速度が遅かったりエラーが出たりしていたので、サーバー引っ越しも実施しました。
ー 盛りだくさん実施されたのですね!WEBスクールに通ってみての感想は?
(山口代表)やりたいことが全部実現できたのでとても満足です。複数あるサイトの整理ができたのも良かったです。
情報が交錯していましたのを「このサイトはこれを発信する。このブログはこういうことを書く」と整理してわかりやすくなりました。
あと、今も協力者の方に記事やホームページ更新の一部をお願いしていますが、作業のイメージがわかるようになって会話もしやすくなり、スムーズに依頼を伝えられるようになったのもよかったです。
ー 今後のホームページや各サイトをどう活用していきたいですか?
(山口代表)今は「スキルクエスト」も「すぽろぐ」も育てている状態です。これがもっと大きく育ったときに、どんな展開があるのか楽しみです。
「地域のバスケット情報ならすぽろぐ」とクチコミが広まってくれたらうれしいし、誰かがバスケットボールを続けるきっかけになればとも思います。
始めたばかりのホームページやWebサイトがこれからどう成長していくのか。日本のバスケットボールにどれだけ影響を与えられるのか、とても楽しみです。
ー お話ありがとうございました!これからも引き続きよろしくお願いいたします!
\ Webスクール運営より /
インタビューにご協力いただきましてありがとうございました!
山口さんは、もともとWordPressでブログやイベント情報の更新をされていらっしゃったので基本操作はご存じでした。
ただ、編集できる箇所が限定的で一からWordPressの立ち上げたことがなかった状態でした。
当教室では、最初にメディアサイト「スキルクエスト」の新規立ち上げを実施して法人メディアのアクセスの伸ばし方や運用のコツをお教えしました。
その後、法人ホームページ「フロムレジェンド」の作成、「すぽろぐ」のリニューアル、一般社団法人のホームページの編集、およびサーバー移設(統合)を実施しました。
これからもコンテンツ拡充や更新を引き続き頑張ってください!!
ホームページ・メディアサイトのご紹介
一般社団法人バスケットボール推進会
一般社団法人バスケットボール推進会のウェブサイトです。バスケスクール(子どもバスケ教室)、バスケオンラインスクール、バスケ大会、バスケサークルをはじめとした、お客様が気軽にバスケットボールへ参加できる環境の提供を行っております。
株式会社フロムレジェンド
「バスケ=遊び」を原点に、自らがバスケットボールを遊びつくす集団でありたい。株式会社フロムレジェンドは、バスケットボール文化が日本に根づき、誰もがバスケットボールを通じて豊かになれる未来を描きます。
バスケットボール総合情報サイト すぽろぐ
「バスケしたい!」と思ったら、すぐにプレーできる日本へ。すぽろぐは、バスケットボール事業者とユーザーをつなぎ、あなたの街のバスケを活性化させるプロジェクトです。
今回のインタビューアー
河本樹美(コピーライター)
大阪のコピーライター事務所
オフィスカワモト
今回の企画・撮影
松本 慶(スクール代表)
大阪のWebスクール・HP作成教室 WEBST8