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【慧明山 正覚寺】橘堂麻美さん「ホームページやS N S、印刷物を通じて多くの方にお寺や仏教を身近に感じていただけるよう活動しています」

堺市浄土真宗本願寺派 正覚寺 橘堂麻美さん

 

今回のインタビュー相手

堺市浄土真宗本願寺派 正覚寺 橘堂麻美さん

今回は大阪 堺市にある慧明山正覚寺(えみょうざん しょうがくじ)の僧侶 橘堂麻美(きつどうあさみ)さんにインタビューしました。
橘堂麻美さんはお寺の子として生まれ、現在はホームページや寺報『正覚寺だより』の制作、インスタグラム、ライン公式の発信を通じて、お寺、仏教のみ教えを身近に感じてもらえるよう様々な取り組みをされています。
そんな橘堂さんに苦労していることややりがいなどをお聞きしました。

現在している取り組みについて

浄土真宗本願寺派 慧明山 正覚寺 橘堂麻美さん(写真真ん中)にインタビュー
浄土真宗本願寺派 慧明山 正覚寺 橘堂麻美さん(写真真ん中)にインタビュー

今どのような取り組みをされているのかお教えください。

(橘堂麻美さん)大阪 堺市にある慧明山 正覚寺(えみょうざん しょうがくじ)というお寺で僧侶として、法要儀式を行いながら、自分自身もみ教えを学んでいます。さらには、門信徒やこれまでご縁のなかった方々にもお寺や仏教について知っていただけるように、様々な取り組みを行っています。

ー ホームページを拝見しましたが、かなり歴史のあるお寺なのですね。

(橘堂正弘さん・祐子さん・麻美さん)はい。何年に創建したかは記録がないので正確にはわかりませんが、現在残っている資料で一番古いものが江戸時代初めですので、少なくとも300年以上前からこの場所にありました。

元々の成り立ちとしては、道場みたいな場所で、人が集まってきて、法話を聞き念仏をとなえる、そんな感じだったようです。

正覚寺の阿弥陀如来像や軸には、明治時代の岡倉天心による監査状が添えられています。岡倉天心は仏像やお寺に置いてあるものを調査、保護していたようです。

(橘堂麻美さん)私は正覚寺のお寺の子として生まれました。ゆくゆくはお寺を継ぐだろうなと思いながら育ちました。

父は住職で、今わかっているだけで12代目になります。主人は副住職で、今日は龍谷大学での講義のため京都にいます。

正覚寺 僧侶紹介
正覚寺の僧侶紹介 正覚寺ホームページより引用

ー お寺では普段どのようなことをされているのですか?

(橘堂麻美さん)主なおつとめとして、毎日の勤行、月参り、法事やお葬儀、その他お寺での行事があります。月参りでは、毎月のご命日に各家庭にお参りし、おつとめをして法話をします。

法話だけでなく、色々なお話を聞かせていただき、話すうちに共に気づきがあったりと、有意義な時間だと感じています。それから、春の永代経法要と秋の報恩講の法要では、布教使をお招きし、たくさんの方がお参りに来られます。

また、毎月15日は正覚寺法座を開いており、おつとめや話し合い法座をします。誰でも参加でき、男女問わず、40代から70代くらいの方が来られています。

近所の方や、遠方から来られる方、参加者はその時によってさまざまで、話題もいろいろ。法話を聞くだけでなく、嬉しいこと、不安なこと、分からないこと、なんでも話ができる場です。

正覚寺での主な活動について

ライター河本さん
インタビューアーのライター河本さん

麻美さんはお寺の中でどのような取り組みを中心にされているのですか?

(橘堂麻美さん)私自身は、主にいわゆる企画、広報のような取り組みを行なっています。寺報『正覚寺だより』の制作や、各行事の企画、チラシ作り、インスタグラムやLINE、ホームページでの情報発信を行います。それらを通じて、お寺、仏教のみ教えを多くの方に身近に感じていただけるようにと願っています。

親しみやすい雰囲気をつくるために、住職や副住職のイラストを描いているのですが、たまに喜んでくれる方がいて嬉しいです。

正覚寺だより
正覚寺だより。第69号

ー 『正覚寺だより』は最新版が69号となっていますが、長く続いているのですね。

(橘堂麻美さん)今のようにカラーで、色々な情報を載せるようになったのは2年ほど前からです。

もともと住職がA3サイズで作っており、手書き原稿を印刷所に持ち込んで印刷してもらっていました。パソコンが普及した頃には、私が文字入力を手伝うようになりました。

コロナ禍でお参りや法要が中止になったとき、お寺や仏教のことを伝える手段はないかなと考え、『正覚寺だより』をボリュームアップすることを思いつきました。

お寺にご縁のある方は、S N Sやインターネットよりも、まだまだ印刷されたものを喜ばれる方が多いのです。そして、何より私自身が、紙の印刷物が好きです。表紙や中身のレイアウトにもこだわって、若い方にも興味を持ってもらえるような工夫をいつも考えています。

ー 最新号の「仏教が来た道」のページは力作ですね。

(橘堂麻美さん)住職はスリランカの仏教を長年研究しており、その功績が認められてスリランカから仏舎利をお寺にお迎えしました。また、副住職はシルクロードを研究しているので、2人に協力してもらい、時間をかけて作りました。

実は、副住職もはがきサイズの印刷物を毎月作っていて、月参りでお渡ししています。月参りで法話をするのですが、その法話のきっかけになるような内容を書いています。

正覚寺だより 仏教が来た道
仏教が来た道 | 正覚寺だより69号 より

苦労していることややりがいについて

堺市浄土真宗本願寺派 正覚寺 橘堂麻美さん
お寺での活動で苦労していることややりがいについてお話しする橘堂さん

お寺での取り組みで苦労していることはどんなことですか?

(橘堂麻美さん)『正覚寺だより』の校正ですね。誤字脱字がないように、日にち、曜日、人名などを間違えないように、すごく見ます。
家族みんなに「校正して」とお願いしていますが、すぐに「見たよ。大丈夫」と軽く言って、本当に見てくれているかどうか…(笑)。印刷に出す直前の3、4日はずっと眺めています。

ー うれしいこと、やりがいを感じることは?

(橘堂麻美さん)『正覚寺だより』をお渡しした後に、「読んだよ」とか「知り合いにもあげたいので、もっとちょうだい」とか言われるときですね。

自由に取ってもらえるように、門のところにも何部か置いていますが、ときどき訪ねて来られて、「もっともらえますか」と言われるのもうれしいです。読む人が少しずつ増えており、やりがいを感じます。

ー お寺の取り組みで工夫されていること、意識されていることを教えてください。

(橘堂麻美さん)意識していることは多くの人に、ここにお寺があることを知ってもらうことです。そして、お寺はお葬式やご法事の時だけ関わるのではなくて、今をより良く生きるために仏さまの話を聞くところだということを知ってもらえたらいいなと思っています。

昔と違って今はお寺と関わりのある家が減ってきています。

今は子供たちが成長すると東京や大阪市内などもっと都市部に行くことが増えていますから、地域に高齢者世帯や空き家も多くなっていますし、お寺と関わる機会がなかなかないのですね。

それに、大通りに面していないので、「ここにお寺があるなんて知らなかった」と近くに住む方に言われることがあるんです。

地域の方々に寺の存在を知ってもらおうと、インスタグラムや公式ライン、ホームページを開設したり、子供対象のイベントを行ったりしています。月2回のヨガレッスンも今年から始めました。

ヨガの先生は私と似た立場の方でお寺を継がれています。ご自身のお寺でヨガレッスンをされていて、「うちのお寺でもやってください」とお願いしました。

ー 今後どのような方向を目指されていますか?

(橘堂麻美さん)正覚寺の存在をより多くの人に知っていただき、この地域で浄土真宗のお寺といえば正覚寺と言ってもらえるような、そして、皆さんの人生にそっと寄り添えるようなあたたかいお寺だと思ってもらえるようなお寺にしたいと思っています。

ホームページ制作を勉強したことについて

ライター河本さん
ホームページ制作のことについて尋ねるライター河本さん

ー ホームページ作成の勉強しようと思われたきっかけを教えてください。

(橘堂麻美さん)お寺を活性化するための研修に参加したとき講師の方が「これからのお寺はホームページで寺の中身を知ってもらわないといけない。インターネットの上に寺の情報がないということはお寺がないのと等しい。電話帳ではどんなお寺かわからない。」とおっしゃられていました。

それがホームページを作ろうと思ったきっかけです。

ー WEB制作会社に依頼しようと思わなかったのですか?

(橘堂麻美さん)最初は制作会社に依頼することも検討していて、数社に電話で聞きました。ただ、「この金額なら何ページで、この内容だけ」と内容が限定されていて、ホームページができた後で自分達で好きなように変えるのが難しいとわかりました。ホームページの中身も自分が今手がけている『正覚寺だより』のようなオリジナルの雰囲気で作りたいと考えて自作を考えるようになりました。

堺市浄土真宗本願寺派 正覚寺 橘堂麻美さん
ホームページ制作のことについてお話しする橘堂さん

ー WEBスクールをどのように探したのですか?

(橘堂麻美さん)「ホームページ作成 講座 スクール」などでインターネット検索しました。堺市にはなくて大阪市で調べると大手のWebスクールがたくさん出てきてチェックしたのですが、少人数で教えてくれるところを検索して、WEBST8を見つけました。受講生インタビューを読むと、すごくかわいいホームページがあったり、シンプルできれいなのがあったりして、こんなホームページを自分で作りたいと思い、こちらのスクールに決めました。

ー 当スクールに通った感想は?

(橘堂麻美さん)教室に通う前は、WordPress(ワードプレス)という名前もほぼ聞いたことがない、ほとんど何も知らない状態でした。

それでも講師の方がすごく親切に、丁寧に教えてくださり、帰ってから一人でできるように、習ったことを記録してチャットワークで送ってくださいます。

最初のうちは、何をやっているのか理解できなかったのですが、だんだん慣れてきて自分でできることが増えてきました。

正覚寺トップページ
教室で自作した正覚寺のホームページ。

ー 今後、ホームページをどのように活用していきたいですか?

(橘堂麻美さん)今年5月末に公開し、まだ2ヵ月ほどですが、ホームページを見て、四国から訪ねてこられた方がいて驚きました。また、ホームページから、毎月の法座に参加されるようになった方もいます。

お寺の歴史や葬儀についてのページはまだ準備中で、今は完成させることが目標です。墓じまいをされる方が増えており、納骨堂や合同墓の問い合わせがよくあるので、本堂の裏に納骨堂をつくることになりました。そちらの説明もホームページでしたいと考えています。

せっかくホームページを自作しているので、みなさんが「こんなこと知りたい」と思われる細かい情報まで、ホームページで伝えられるようにしたいですし、もっと検索上位になって、より多くの人にホームページを見てもらえるといいなと考えています。

お話ありがとうございました!これからも引き続きよろしくお願いいたします!

堺市浄土真宗本願寺派 正覚寺 橘堂麻美さん ライター河本さん WEBST8松本慶
正覚寺橘堂麻美さん(写真真ん中)とライター河本さん(写真左)、WEBST8松本(写真右)

\ Webスクール運営より /
インタビューにご協力いただきましてありがとうございました!

橘堂麻美さんは、堺市にある正覚寺のホームページを自作するために当教室に通われました。PCが苦手とのことでしたが、ご自身でホームページだけでなくチラシやインスタグラム、Lineなど精力的に取り組まれています。

これからお寺の歴史や正覚寺の活動内容など、さらにコンテンツ拡充やサイト更新に力を入れていく予定とのことで引き続き頑張ってください!!

浄土真宗本願寺派 慧明山正覚寺(大阪府堺市)

正覚寺は、浄土真宗本願寺派の寺院で、正式名称を「慧明山 正覚寺」といいます。

正覚寺は、いつでも、あなたとともに仏さまの声、先立たれた方の声を聞くお寺です。

正覚寺トップページ

今回のインタビューアー

オフィスカワモト 河本

河本樹美(コピーライター)
大阪のコピーライター事務所
オフィスカワモト

今回の企画・撮影

松本 慶(スクール代表)
大阪のWebスクール・HP作成教室 WEBST8

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