2020年10月18日 税理士
今回のインタビュー相手
もくじ
— (角正)本日インタビューアーをさせていただく角正(かくしょう)です。よろしくお願いいたします。
— (松本)蟹山先生は弊社WEBST8の顧問税理士もされています。いつもありがとうございます。本日は改めて色々お話しお聞きかせください。
(蟹山税理士)本日はよろしくお願いいたします。
現在しているお仕事について
— 今どんな仕事をしていますか?
(蟹山税理士) 大阪で税理士として開業して活動をしています。
会社経営者や個人事業主・フリーランスの方向けに税理士として顧問をしているほか、クラウド会計の導入サポートや会社設立のサポート、融資のサポートもしています。
— 年齢が30代前半ということですが、税理士業界では結構若手になるのでしょうか?
(蟹山税理士) はい、税理士の平均年齢が60代なので、かなり若手税理士になると思います。
20代の割合が0.7%と言われていて、30代は10%程度と言われています。税理士資格とるのに10年くらいかかってしまいますし、どうしても20代などの若い世代の税理士は少なくなっていますね。
— お客様はどんな感じの方が多いんでしょうか?どこかの業種に特化しているとかはありますか??
(蟹山税理士) 業種に特化しているのはあまりないですね。今現在で言うと、IT系の方か、カメラマンの業種の方が多いかなあといった感じです。
年齢的には自分に近い20代・30代の方も多いです。個人事業主の方もいますし、法人化している人やこれから法人化したいという方も多いですね。
— どういうタイミングで税理士の顧問を依頼されることが多いですか?
(蟹山税理士) 法人化のタイミングでつけられる人が多いですね。法人では税理士をつけている率が90%以上と言われてます。
税理士としても、法人の場合はこういった節税策がありますよ、というような情報提供とかもいろいろできるようになります。
あとはお若い経営者の方から依頼されることが多いのですね。同年代だと一緒に話して会話が盛り上がることも多いんで。ベテランすぎても気をつかうでしょうし。
お互い一緒に成長していきましょうっていうスタンスでやっています。
税理士を目指したきっかけについて
— 話は変わりますが、もともとどういうきっかけで税理士を目指したのでしょうか?
(蟹山税理士)高校の時に「税理士になろうや」と友達に言われて、税理士という職業に興味を持ったことがきっかけですね。
— 高校の時ですか!早いですね。大学どこにしようかじゃゃなくて、いきなりその後の話なんですね。
(蟹山税理士)その友達は指定校推薦で大学が決まっていて経営学部やったんですよ。で僕は全然考えてなくて。不真面目な高校生やったんで笑
それまでは、親が学校の先生やったんで、教師がいいんちゃうかと思っていた時もあります。もしくはサラリーマンするんかなとか思っていました。
ただ、その友人から誘われて、税理士っていうのを目指してみようかと思いまして。高3の時です。もっと早く言ってよって話なんですけど笑。文学部を受けようかなって思っていたんですけど商学部に変更しました。
— 大学卒業後は、どこかの税理士事務所で働いていらっしゃったのですか?
(蟹山税理士)はい。大学卒業してからは税理士事務所で働いていました。
最初はまだ税理士の資格も取得していなかったので、勉強しながらスタッフとして税理士事務所で働いていました。
独立するまでに小さい個人税理士事務所から中規模の税理士法人、国内最大手の税理士法人まで3つほどの税理士事務所を経験しました。
— 最初はどういうお客さんが多かったのですか?
(蟹山税理士)最初に働いた税理士事務所では建設業の方が多かったですね。
左官屋さんとか、職人・親方さんとか、そういった業種の法人さんが多かったです。
自分もまだ経験が少ない中で、べらんめいな職人さんと仕事するっていうのはなんかすごい強烈な感じでした。
— やっぱり最初の頃は結構苦労とかされましたか??
(蟹山税理士)そうですね、まずむちゃくちゃ忙しかったです。
ベテランの経営者の方が多くて、当時めちゃめちゃ叱られましたね。「こんなのもわからへんのか」みたいな感じで。お客様からご指導いただくことも多かったですね。
税理士として独立した経緯について
— 大手税理士事務所から独立しようと思ったきっかけはなんですか?
(蟹山税理士)独立のきっかけはもっと経営者の方と直接膝を付き合わせてお仕事をしたいって思ったのがきっかけです。
大手の税理士事務所ですと、お客様も大企業になるので、どうしても担当者が経理の方になってしまって、経営者の方とお話しする機会が少なくなります。
そういう状況で、直接経営者の方とお話しできるという税理士の醍醐味が少し少ないのかなと思いまして、もっと直接経営者を身近でサポートしたいと思いまして、独立することにしました。
独立してから苦労したことについて
— 独立してから苦労したことなどありますか?
(蟹山税理士)ちょっとお恥ずかしい話なんですけども、開業当初1年ぐらい資金繰りに悩みまして、お金で困ったことです。
— ブログを見させていただいたんですけども、このままでは餓死するんじゃないかっていう記事が出てましたね笑
(蟹山税理士)当時はよく餓死するって言ってて、同業の先生からも蟹山餓死するんちゃうかって笑われてたんです笑
小さな税理士事務所であれば、のれん分けといって、以前担当していたお客様を独立してからも君のお客様でいいよって、いうのもあるんですが、独立前にいたところが大手の税理士法人だったのでそういうのが一切ありませんでした。
なので、一からお客様を見つける必要があって、それまでは収入がゼロになった状態から半年間くらい暮らしました。
その時はもうお金がなさすぎて、夜も眠れなくなるっていうことがありました苦笑
— それは結構ハードですね汗
そんな中で、どうすれば自分の資金繰りを改善できるんだろうって思いまして、毎日資金繰りの本を読みあさったり、セミナーに参加・勉強したり、金融機関の方と実際にお話ししたりしました。
情報交換を重ねていくうちにノウハウが自分の中に蓄積されていきました。
実際に学んだことを自分で実験台にしてやってみて、実際に自分で融資を申し込んだり。そうこうしているうちに自然と資金繰りがよくなってきまして、結果的にお客さまの役に立つ経験ができたと思います。
今はありがたいことに最初の頃と比べると、だいぶ安定しました。
— 独立してからは、お客さんってどうやって見つけてきてるんですか?
(蟹山税理士)3パターンありまして、「ご紹介いただくパターン」と、「ホームページ経由でお問い合わせをもらうパターン」、あとは会計ソフトfreeeの認定アドバイザーになっているんで、「freeeを使える税理士ということで直接freeeからご依頼いただく」っていうパターンですね。
— やっぱり今はクラウド会計を利用している経営者の方も多くなってきているんですか??
(蟹山税理士)増えてきていますね。今でクラウド会計を利用している割合は、たしか2割位とかだと思います。新規開業する方でいうと6割位の方がクラウド会計を利用するらしいです。
独立してからの仕事のやりがいについて
— 現在はどういうところに税理士としての活動にやりがいを感じますか?
(蟹山税理士)一番は経営者様から直接感謝されるっていう点ですね。実際に自分の提案でメリットがあれば、ものすごく感謝されますし。
税理士の提案はお金に直結する話になるんで、メリットがあるととても感謝されるっていうところは、すごく魅力的な仕事なのかなぁと思います。
経営者の身近な存在の立場ですので、お互いに将来ビジョンとかを語り合えるっていうのもやりがいですね。
あとは人的なネットワークがすごく広がっていくのも魅力ですね。
仕事柄、会社経営者の方やフリーランスの方とたくさんつながれますし、各種専門家のネットワークであったり、ITのベンダーさんとのネットワークであったりっていう人的ネットワークがすごく広がっていくっていうのは大きな魅力かと思います。
— 現在仕事をしている中で嬉しかったこと教えてください。
(蟹山税理士)クラウド会計の導入のサポートすることが多いんですけども、それがものすごくしっかりハマった時ですね。
クラウド会計は一歩間違えると難しい仕組みなんですけども、うまくハマるとすごく効率化できます。
「去年あんなに時間がかかったことが、ITを活用したらこんなに短時間でできるのか。便利になった。」っていう感動の声を聞いたときは、嬉しいなと思いました。
— 結構クラウド会計を使われる人も増えてきていますよね?
(蟹山税理士)そうですね。時代が変わってきていると思いますね。
クラウド会計が出てきて、お客様が積極的に利用するようになりましたし、記帳が便利になったりするんで。節税とか、書類作成だけでなくて、IT面のサポートもすごく大きな要素になっています。
お仕事をするうえで意識していること
— お仕事をするうえで意識していることはありますか?
(蟹山税理士)できる限りお客さまのお話を引き出してお伺いするっていうことを意識しています。聞いた上で、こういった届出が必要なんじゃないかとか、こういった節税策ができるんじゃないかっていうご提案をしたりしていますね。
あとは将来ビジョンに向けて足腰を固める準備をしたりっていう話に繋がりますので、できるだけお客様の話をお伺するようにしています。
実際に口下手な方も多いですし、もちろん信用していただかないとお話しも引き出せないので、親身で誠実な対応を心がけています。
あとはお客様の話をちゃんと聞いてないと、自分が書類作成ミスっちゃうっていうのもありますので、そうならないように心がけています。
— 他の税理士さんと比べて「ここは負けない・ここが強み」という点はありますか?
(蟹山税理士)強みといえばやっぱり、クラウド会計に強いところだと思います。
税理士は年代が上の人が多くて、税務のことはわかってもクラウド会計ソフトの使い方とかITのことには疎い人も多いです。
他の税理士でもわからんような技術なので、クラウド会計って。
— だいたい肌感覚でいうと、クラウド会計に対応している税理士先生ってどのくらいですか?
(蟹山税理士)どうですかね。感覚ですが、だいたい10%くらいとか20%くらいとかじゃないかなと思います。10人いれば1人か2人はうちやってますよって感じではないでしょうか。
— そうなるとクラウド会計対応の時点でかなり武器になりますよね。
(蟹山税理士)クラウド会計で自分で記帳しながら税理士がサポートしてくれるって、すごく安心感がある感じだと思います。
— それ以外にほかの税理士事務所との差別化ってあるんですか?
差別化っていうとやっぱり、やってないサービスをやってるっていうことですかね。
業務案内とも繋がるんですけど、資金調達の業務をやっていたり、会社設立の業務をやっていたり。
その際に会社設立は行政書士さんとか、司法書士の先生にお願いして、税務や資金周りのお手伝いは税理士の方でチームでやっています。
あとは若いので、フットワークの軽さ・親身さは日本一を目指しています。
別の事務所に行ってあしらわれたり、相談に乗ってもらえなかったという方にも、親身になって答えるように意識しています。
今後目指していきたい方向について
— 今後どういう方向を目指していきたいですか?
(蟹山税理士)税理士をもう少し皆さんの身近な存在にしたいっていう気持ちがあります。最近は副業や独立する方も増えてきていますが、税理士に依頼するというと敷居が高いイメージがあって、避けられる方も多いと思います。
— でも蟹山先生は、すごく親しみやすいっていうか、気さくで偉ぶっていない感じがすごくいいなぁと思います。
(蟹山税理士)ありがとうございます。あとは税理士を必要とするような方がもっと少し増えたらいいなと思っています。
例えば、まずは1時間の相談だけでも活用してもらえたらなと思います。
たとえば節税とかについても、確定申告直前に税理士に相談されてもどうしようもないですけど、もっと事前に相談いただけたら役立つアドバイスが色々できるんじゃないかなあと思います。
— そういう人に発信する上で、どういう方法を考えておられますか?
(蟹山税理士)それはやっぱりブログなどでコンテンツを発信・蓄積していきたいですね。あとはyoutubeとかもできたらと思っています。
Webの勉強をしようと思ったきっかけについて
— 現在スクールでホームページを作成されていますが、Webの勉強をしようと思ったきっかけはなんでしょうか?
(蟹山税理士)独立して自分の事務所のホームページを持ちたいなと思ったことがきっかけです。
ホームページ作成の業者さんにお願いしようかとも考えたんですけども、仕組みを理解せずに依頼して出来上がったものを管理できなかったり、更新できなかったりするのは嫌だなと思ったんで実際に自分でもwebの勉強をしようと思いました。
— なぜWebスクールに通おうと思ったのですか?通ってみてどうでしょうか?
(蟹山税理士)ネットで書籍で勉強していたんですけども、どうしても限界がありました。
実際に専門家の先生から聞くのが一番の近道じゃ無いかと思いまして、実際にネットでスクールを検索してみてヒットするのがここのスクールだったです。
で場所も近所やったんで。まずはそのいきなり通うというのもハードルが高かったんで、スクールの事前説明を聞きに行きまして、そこで自分のやりたいことができると思って通おうかなっと思いました。
— ちなみに税理士さんって、一般的に自分のホームページを持ってるもんなんですか?
(蟹山税理士)少ないんじゃないでしょうか。業界的に昔は広告を出せなかったみたいなんです。そこから士業が営業するなんて、という価値観がまだ少しあるらしくてですね。
最近でこそホームページを作成して情報発信する税理士も増えてきましたが、固い職業なんでまだまだホームページを持つ税理士も少ないと思います。
— 通ってみて、スクールの感想はどうですか?
(蟹山税理士)事務所からも近所で、あとは年齢も近くて、親切丁寧に教えていただけるんで大満足しています。
— 今後はWebをさらにどう活用していきたいですか??
理想は動画とか、ブログ記事を作成して、難しい税金を少しでもわかりやすく解説できればいいなぁと思っています。
税金とかお金で悩んでいる人を一人でも多くサポートできたらいいなぁと思っています。
お話ありがとうございました!これからも引き続きよろしくお願いいたします!
インタビューにご協力いただきましてありがとうございました!
蟹山先生は弊社WEBST8の顧問税理士でもあり、自分の業務・状況を理解して適切にアドバイスしてくれています。いつも親身に対応してくださって、大変助かっています。
(参考)個人事業から法人化に伴い、税理士の蟹山昇宏先生に顧問契約をお願いしました。 | WEBST8
(参考)お客様の声 (株式会社WEBST8) | 蟹山昇宏税理士事務所HP
良いサービスを提供してくれることを期待されている方にもとてもおすすめの税理士先生です。
引きつづきホームページの作成と更新も頑張りましょう!!
大阪本町の日本一親身なクラウド会計と融資に強い税理士事務所|蟹山昇宏税理士事務所)
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今回のインタビューアー
角正純子(ライター)
バイリンガルブック
今回の企画・撮影
松本 慶(スクール代表)
大阪のWebスクール・HP作成教室 WEBST8