2018年12月29日 ふんどしランジェリー
今回のインタビュー相手
今回は、Petra tou Romiou(ペトラトゥロミウ)の麻生幸子さんにインタビューをさせていただきました。麻生さんは現在、女性起業家として「ふんどしランジェリーrelaxty(リラックスティ)」の製作・販売を中心に活動されています。
そんな麻生さんにふんどしランジェリーに出会ったきっかけや、起業に至った経緯や想い、これからの目標についてお聞きしました。
もくじ
締め付けない下着「ふんどしランジェリー」の製作販売を中心に活動
今回のインタビュー相手 Petra tou Romiou
麻生幸子さん
- Q.今はどのようなお仕事をされていらっしゃるのでしょうか?
- ふんどしランジェリーというゴムを使わない下着で製作・販売を行なっています。ブランド名は「relaxty」です。
身体を圧迫せず、締め付けがないので精神的にも身体的にも緩んで休まる状態になります。また、下着をはいたときに結べば、その後ほどかずに脱ぎはきもできて便利です。
麻生さんの開発した、ふんどしランジェリー「relaxty」
- Q. 自社で開発生産されていのでしょうか?
- はい。縫製はお針子さんにお願いしています。すごく丁寧な仕事をしていただき感謝しています。
女性向けのふんどしパンツという商品は、以前からありました。私が知ったのは5年ぐらい前でしょうか。昔からある“もっこふんどし”を女性向けにしたものです。
でも、もっと可愛い下着を身につけたかった。そこで、レースを使ったオリジナルのふんどしランジェリー「relaxty」を開発しました。
- Q.一般的な下着とrelaxtyの違いはなんでしょうか?
- 「relaxty」ではゴムを使っていません。代わりに、ニットの紐を使っています。子宮まわりの疾患、生理痛・生理不順、身体の冷えなどを気にする方々から支持されています。
ゴムを使った下着をつけていると、身体が圧迫されます。血流やリンパの流れを妨げますし、交感神経を刺激し続けることになり、身体が休まりません。
ゴムのない下着を着けていると身体が緩んで休まる状態になります。「relaxty」はニットの紐を使っているので、最初に下着をつけたときに結べば、その後ほどかずに脱ぎ履きもできて便利です。
大阪への引越しで仕事を失い、満たされない日々を過ごす中でふんどしパンツに出会う
お話を聞くインタビューアーの河本さんとペトラトゥロミウの麻生幸子さん
- Q. ふんどしランジェリーに出会ったきっかけはなんでしょうか?
- もともと、長野でコピー機の営業をしていました。その頃はお客様や仲間に恵まれて営業成績も好調で全国5位くらいになったこともあります。仕事は軌道に乗っていたんですが、5年ほど前に夫の転勤で大阪に引越しすることになり、泣く泣く退職しました。
大阪でも仕事を続けたくて探したのですがなかなか見つからず、初めて仕事をしない状態になりました。自分は何をしたいのか考えなければいけない事態に直面したんです。
その頃、幼稚園の年長と小学4年生になる子どもがいて家事と育児にも追われていました。大阪に来る前も育児はしていましたが、仕事があって、仲間がいて、気持ちが満たされていました。しかし、ずっと関東にいたため大阪では人脈もなく、家で育児をこなす日々で以前のように誰も評価してくれません。自分の中で焦燥感や虚しい気持ちが募りました。
SNSで自分の心を満たすものがないかを探し始めました。その時に素敵だと思った女性ブロガーさんが勧めていたのが「ふんどしパンツ」でした。
ふんどしランジェリーの魅力についてお話しする麻生幸子さん
- Q. 「ふんどしパンツ」のどこが良かったのでしょうか?
- 自分のマインドが大きく変われることです。実際にはいてみてもすごく良かった。具体的には、ゴムがなく圧迫されないため、精神的にも身体的にも緩んで休まる状態になりました。
自分のマインドを変えるためにそれなりの価格のするものを買い、毎日着けることで常になんとなく思い出していますし、意識が以前と変わりました。自分を大切にするという意識をもって買った行動が、私にとって非常に良かったんです。
- Q. 具体的にどのようにマインドが変わったのでしょうか?
- 当時の自分は、「いい母親」という枠にはまっていました。良いお母さん、いい妻であること。子どもがいるから、こういうことはしてはいけない。そんな枠の中に自分を押し込めていました。
私は自分が子育てに向かない人だと思い、そのことを自分ですごく責めました。子どもを産んだくせに、いいお母さんではないと。いいお母さんではないし、仕事で評価もされない。自分がガチガチの枠に閉じ込められている状況でした。
そんなとき、先ほどの女性ブロガーさんの「身体の締め付けと、心の締め付けはイコールなんです」という言葉に出会いました。
生まれてからずっと持っている価値観をガラッと変えることは難しい。でも、身体から自分を変えるアプローチもあるんだと思いました。身体を緩めることで自分の価値観や考え方を変えられたら面白い。しんどい毎日の中で、一筋の光を見つけた気持ちになりました。
ふんどしパンツをヒントにより可愛いデザインの「relaxty」誕生へ
- Q.「ふんどしパンツ」を愛用して、どのぐらいでrelaxtyが生まれたのですか?
- 1、2ヵ月ぐらいで早かったですね。最初、夫からは「ふんどしパンツ? 何?祭り?」って言われました(笑)。ふんどしパンツは身体にはとても良かったんですが、元々男性のふんどしを女性向けにしたもので、デザインもあまり可愛くありませんでした。
でも、かわいい下着を身につけたいという気持ちを捨てたくありませんでした。それなら、選ぶ楽しみもある、身体にいい下着を自分で開発すればいいと思ったんです。
レースを全面に使ったものがなかったので、レースを使ってランジェリーと呼べるものを作ろうと思いました。縫製の好きな大学の後輩がいたので、私のプランを伝えて彼女に縫製を担当してもらいました。これがふんどしランジェリー「relaxty」の誕生のきっかけです。
イベントで出店した際にすごく売れたという「relaxty」
- Q.それからどのように販売したのですか?
- relaxtyとは別に元々アクセサリーを手作りしており、知り合いから「イベントに出店してほしい」と言われました。
当初は自分用に作っていて売るなんて考えていませんでしたが、せっかくだからとrelaxtyをアクセサリーと一緒に販売しました。これがすごく売れたんです。こんなに売れるんだったら事業にしてみようと思ったのが動機です。
それから、ネットショップで販売しましたが、ものすごく売れましたね。
その後一時休業を経て2年前にrelaxtyを再開
- Q. その後もネット販売を順調に続けていったのでしょうか??
- いいえ。当時、毎日生地を手配して、お針子さんに縫製をお願いして、梱包して送る、という作業を繰り返しました。そのうちに、自分が何をしているのかわからなくなっていきました。
疲れ果てて休業することにしました。この頃、子どもの不登校もありました。今から2年半前のことです。
休業することは、自分がなくなるようで怖かった。でも、休業は自分と向き合って整えていく期間で、私にとって必要な時間でした。休業の中で、今の姿も私、これが私なんだ。好きなことをやりながら、人の評価も楽しく取りに行きたい。頭でわかったことが身体に落ちていきました。
- Q. そこからどういったきっかけでまた再開されたのでしょうか?
- 再開のきっかけは外からやってきました。休業中は自分用のアクセサリーを作っていました。それを知った友達が「セレクトショップのオーナーがアクセサリーを作る人を探している」と紹介してくれました。そこでrelaxtyも一緒に販売することになりました。
2年ほど前です。事業をやめるのは怖かったけど、再開するのも怖かったですね。
休業前はネットショップでの販売中心でしたが、再開後は店頭販売も行いました。直接お客様の声を聞くことができて、「すごくラクだね」という声や「不眠が治った。ぐっすり眠れます」という感想を聞けて以前とは違うやりがいも感じました。
今年の春にはクラウドファンディングにも挑戦
Web方面にも力を入れるきっかけに
麻生さんのお話を聞くインタビューアー河本さん
- Q.今年の春にクラウドファンディングもされたとお聞きしました。
-
はい。今年の春、クラウドファンディングを行いました。自然に優しい生地を使った、ふんどしランジェリーを新たに作るというものでした。開始早々、目標を達成。最終的に目標額300%まで集まり、約60人の方が購入されました。
いろんな方に応援してもらえました。協力を要請するためにさまざまなところに行きました。応援してくれる人がいるんだという実感ができて、やって良かったと思います。
ただ、生地自体の供給が止まってしまい、この事業を継続して進めることはできませんでした。しかし、クラウドファンディングを経て、社会貢献というキーワードができて、将来の事業への布石になっています。
事業進捗とHPの内容を合致させるため自作することにしたという麻生さん
- Q. そこからWEBの勉強をしようと思ったきっかけはなんでしょうか?
- クラウドファンディングがきっかけで、自分の事業を社会貢献型の方向に進めたいと考え、そのためのホームページを作ろうと思っていました。
当初は忙しいので業者に頼もうと考えていました。しかし、まだ内容がはっきり固まらず、将来的に事業が変化していく可能性が高い。それでも、自分で作れば、変化するごとに変えていけると思い、ホームページを自作することにしました。
今の事業の進捗とホームページを常に合致させるには自作が一番いい。事業が変わるたびに、外部に依頼するとお金ももったいないですしね。
- Q.なぜ独学ではなくWebスクールに通おうとおもったのですか?
- 自作はしようと思いましたが、1から本を読んで学習して、調べながら進めるのは、時間がかかりすぎると思いました。そこで、自分のやりたいことに合わせて教えてもらいながら作っていけるWebスクールに通おうと思いました。
まだ通い始めて一ヶ月半ですが、実際スクールに通ってみると、きれいにモノができていくのでとても楽しいです。作っていく過程が気持ちがいい。デザイン好きですね。年賀状なども作り始めると凝ってしまうけど、きれいに仕上がったときに快感を味わいます。今の商品パンフレットも自分で作りました。
やりたいことに対してピンポイントで教えてもらって作っていけるのはスムーズに速く進むので性に合っています。
- Q.今後はWebをどのように活用していきたいですか?
-
ふんどしランジェリーを販売した当初、ちゃんとしたビジョンがなく、疲れ果てて休業したという経緯があります。
今回はそうならないために、大きな旗印を立てたいと考えています。そんな今の私の状態と、ホームページを自分で構築していくことがぴたりと合っています。スクール期間は1年半。この期間で事業の中身をしっかり決めたいと思います。事業の土台ぐらいは半年でまとめて発信したいと思っています。
それと、起業をめざす女性に、ワードプレスを使ったホームページづくりをアドバイスできるようにもなればいいなと思っています!
今後はrelaxtyの販売に加えて女性支援の活動も
特にお母さんやがんばり屋の女性にrelaxtyを使って欲しいと言う麻生さん
- Q. これからどんな人にrelaxtyをもっと届けていきたいですか?
-
色々な人に使って欲しいですが、特にお子さん持ちのお母さんやがんばり屋の女性にrelaxtyを使って欲しいと思っています。
子どもに影響を与えるのはお母さんです。そのお母さんが楽しくなくて我慢していたら、その姿を見て育つ子どもは同じような価値観をもってしまいます。
私は「良いお母さん」という枠にはまって苦しみました。それを変えたきっかけがふんどしランジェリーです。
同じように、苦しんでいるお母さん達がたくさんいるので、もっと自分を大事にして笑顔でいてほしい。いろんな枠にとらわれているお母さん方に向かって、「大丈夫ですよ。死ぬこと以外は大丈夫!」ということを商品とともに発信したいですね。
最後に一言お願いします
ペトラトゥロミウの麻生幸子さんとコピーライターの河本さんとWEBST8の松本
来年はrelaxtyの販売とともに、同じような境遇の女性にマインド面をもっと伝える活動をしていきたいと考えています。
息子が不登校になったとき、息子から新しい価値観をもらったと思っています。最初は本当にしんどかったですけど、今はありがたいと思います。「とりあえず大丈夫」という考え方ができるようになりました。
お母さんが変われば、お子さんたちが変わります。子どもの教育も、周りと同じことをするのが良いものだとお母さんが思えば、子ども達もそう思います。
逆に、お母さんが、多様な生き方や稼ぎ方がある、小学校や中学校に通わなくても幸せな生き方がある、「好きなように生きてごらん」と言えるようになれば、世の中は変わるでしょう。そんなすごく大きな視野をもって、自分でできることに落とし込んでいきたい。
お母さんがまず自分自身を満たして、家族が笑顔になって、自分の手元があふれてくると、隣の人にも手を差し伸べたくなります。日本や世界にも意識がいくようになります。すごいことはできないけど、雫を1滴落とすと波紋が広がるようなことをしたいと思っています。
お話ありがとうございました!これからも引き続きよろしくお願いいたします!
インタビューにご協力いただきましてありがとうございました!
日本では特に、まだまだたくさんの人が「周りと同じでないといけない」という考えに縛られて苦しんでいる人も多いと思います。
ぜひrelaxtyを通してこれからも情報を発信していってください!活躍を楽しみにしています!
体が楽 心が楽 毎日が楽(ハッピー)に!ふんどしランジェリーrelaxtyリラックスティ
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今回のインタビューアー
河本樹美(コピーライター)
大阪のコピーライター事務所
オフィスカワモト
今回の企画・撮影
松本 慶(スクール代表)
大阪のWebスクール・HP作成教室 WEBST8