2020年11月8日 ジュエリー
今回のインタビュー相手
小倉さんは日本IBM出身で2015年に早期退職後、2018年に奈良を拠点にジュエリーブランドJUNSANをスタートしました。
もくじ
近鉄大和西大寺駅の近鉄百貨店の専門店街催事されます
シルバー工房JUNSANが大和西大寺駅の近鉄百貨店の専門店街催事されますのでご興味ある方はぜひのぞいてみてください!- 日時:12/18-12/20 10:00〜20:00
- 場所:近鉄大和西大寺駅近
現在しているお仕事について
— 本日はよろしくお願いいたします。まず今どんな仕事をされているのか簡単に教えてください。
2018年に「JUNSAN(読み方:ジュンサン)」というジュエリーブランドを立ち上げました。奈良を拠点にシルバージュエリーやパワーストーンの制作や販売を行っています。
Wild Earth Jewelry〜地球の鼓動を感じるジュエリー〜をコンセプトに、身に着ける人に、地球のエナジーを感じていただき、潜在的に眠っている力やその人らしい魅力を引き出すことを主眼に制作しています。
そんなJEWELRYたちを、みなさんに取ってもらえたら嬉しいです。
— 元々はどんなお仕事をされていたんでしょうか?
もともと外資系のコンビューターの会社で日本IBMに38年間在籍しておりました。
その間、ハードウェアエンジニアとか、サービス保守セールス、プロジェクトマネージャー、アウトソーシング提案チームなど様々な職種を経験しています。
ずっとサラリーマンをやってきて長かったんですけど、物作りをしたくて、定年になる3年前の57歳で早期退職しました。
最終的には2015年に会社を早期退職し、そこからシルバーについて学び2018年にJEWELRYブランド「JUNSAN」をスタートさせました。
脱サラして独立したきっかけについて
— シルバーに興味を持たれたのは退職から何年前くらいですか?
もともとシルバーは好きでして、退職以前から(購入した)シルバーをつけていました。
ただ、その頃はまだ自分で作ろうというような発想はなかったですし、自分で作る時間もなかったですね。
— ちなみにシルバーの技術はどのように習得されたのですか?
大阪の方に彫金のやり方を教えてくれる教室がありまして、毎月4回くらいのペースでずっと通わさせてらいました。
まあ、全くの初心者からのスタートで、指輪の試作から始めたんですけれど物が作れたっていうことで楽しいと感じました。
毎回課題もあって、ブローチや指輪などいろんなものを作らさせていただいて、その中で、シルバーの光沢が特に好きだと感じたのを覚えています。
自分のシルバーアクセサリーをまず作り出して、完成したものを身につけて悦に浸るじゃないですけど、そこからスタートですね。
— 退職前にその教室に通われてシルバー作りの技術を身につけたんでしょうか?
いえいえ、教室に通い始めたのは退職してからです。シルバー作りをはじめてからやめたのではなくて、会社をやめてからシルバーを始めた感じですね。
退職の時は本当にノープランだったんですよ笑
— 再就職というのは考えなかったんですか?
退職後に最初は職安とか行って見てはいましたけど、彫金教室に通っていくなかでだんだんと彫金の魅力の虜になっていって葛藤し始めました。
シルバーの道を選んだのは、歯科技工士を営んでいた兄から「もの作りしたいんだったら、その彫金っていうのはお前にあってるんじゃないか」とアドバイスをされたことがきっかけです。
そういう技術センス的なところを兄から多少評価してくれて、この道で行こうと決心しました。
インタビュー時シルバーを溶かす様子を見せていただきました。
— 実際独立してシルバーの道をはじめてみてどうでしたでしょうか?
サラリーマン時代は会社の看板がありましたが、独立後は個人事業主として、一人でシルバーを作って一人で販売するので、最初は全然認知されなかったですね。本当に一からのスタートでした。
ネットショップを出したものの誰も知らないに等しいので、作品をどう広めていけばいいかとか、物を作るだけではなく、見せ方やお客様対応も誠意をもって対応していかないといけないなと改めて実感しました。
ほかにも最初は作品をスマホで取っていましたが、みなさんからもっと見栄えをよく取った方が良いとアドバイスされて一眼レフを購入して、写真の技術も上げるよう努力しました。
最初の頃は比較的お安いお手頃な機材を選択しながら、徐々に取り揃えてスキルアップしていって、今に至っているという感じです。
今後もさらに投資・充実させて行きたいと思っています。
独立後に苦労したことややりがいについて
— 独立してから苦労したエピソードなどありますか?
独立当初は、やはりまだまだ勉強不足と実感して苦労しましたね。
たとえば、銀のスプーンの話とか言い伝えってあるんです。銀のスプーンを送れば将来食べることに困らないとか、魔除けやお守りの力があるとか、っていう話なんですけど。
おぼろげには知っていましたけど、銀の歴史とか逸話っていうのはあまり全て頭の中にあるわけじゃなくて、当時は作品見て評価してよっていう思いがあって話していたら「なんやそんなことも知らんの」っていうようなことがあって、ちょっとショックでしたね。
でもショックな反面、辛口をいうてくださるお客様はとてもありがたいと感じました。
普通は何も言わずそのまま去っていく人がほとんどやと思うんですけど、幸いそういう人たちが周りにいてくれて、そこから改めて改善してっていうのがどんどんできるので。
なので今は、自分の作ったものだけどうぞ見てください、買ってくださいではなくて、枝葉の背景知識っていうのも蓄えていかないといけないと意識しています。それと、結局は職人の世界ですのでより完成度の高いものを常に目指して活動しています。
— これまでの仕事と分野も全く違いますし、初めてのことだらけですよね。働き方や意識もだいぶかわりましたか?
受け身の立場ではなくなって、自分が作ったものを直接お客さんに販売して評価をいただく、そしてそれを改善に役立てるっていう意識が根付いたことですね。
マルシェとかで出店して、そこで対面でお客さんの話を聞きながら販売をするっていうところが楽しくて、直接お客さんの求めている声や評価ももらえますし。
たとえば、指輪のサイズも、たとえば指の太さやどこの指につけたいというのでサイズって全然違うじゃないですか。
だから出店するマルシェで現場展示しているところの品揃えを充実しないといけないなぁとか、私はこういうデザインが好きなんですという女性の方のコメントが直接聞けたりして。
他の出店者さんのところにいるお客さんとか、出展者さんとかの作品を見たり、その人たちの今までの経験談の話が聞けたりっていうことで、参考になることしかないんですよね。
そして、そういったフィードバックをもらって次のマルシェへの改善に役立てたりっていうことを繰り返しながら、だんだん充実充足していくっていうのが良いですね。
何回かマルシェに出店することによってああこうしよう、ああしよって。
— お客様からの声や実体験を通じて改善していっているんですね!ちなみに今の仕事ではどんなところにやりがいを感じますか?
二つあって、一つ目は自分で作品を作ることができるやりがいで、二つ目は自分で作った作品でお客様に喜んでもらえることですね。
オリジナリティのある作品を自分の感性の中で生み出して、自分の納得行くような作品ができたらもちろん嬉しいですし、そしてその作品をネット上に発表したら今度見てくれてるフォロワーの方達がすごい褒めてくださります。
シルバーの作品の写真をインスタとかにあげたときに、感心してもらえるっていうのがすごく自分自身の後押しになっています。
そして注文が入って、お客様のお手元に届いて手にとって本物を見て、それでああよかったっていって下さる、感謝の言葉をくださるんです。
独立するまではそんな経験はありませんでした。
だからすごくそういう意味で、自分が作る喜びと、お客様に提供したものが評価される喜びっていう2本柱がやめられませんね笑
今の仕事で嬉しかったや苦労したエピソードについて
— 今までで一番嬉しかったお客様とのエピソードなどはありますか?
近所に行きつけの居酒屋があって、そこの女将さんが私に良くしていただいているんですけど、私が飲みに行く時に「こんな新作できました」って持っていくと、気に入ったらすぐ買ってくださるんです。
こないだは11月JR奈良駅であったマルシェでは、その女将さんが居酒屋に来てはる常連客のご夫婦を連れて来てくださって、一気に5点も買ってくださいました。
— 5点も買ってもらえるなんてすごく気に入ってくださっているんですね!
価格も結構な額になったので大丈夫ですかって聞いたら、「ちゃんと用意しているから大丈夫です」って言ってくださって、なんて素敵なんだろうと思いました。
売れたことはもちろんですけども、そこの店主が私のことをすごくいいもの作ってるっていう風にお客さんに伝えてくださって、そのお客さんがたまたまシルバーにすごく興味がある方で、そういう実体験の口コミで来てくださったっていうのが二重の喜びでした。
— たしかに実際に使われて良いと思って、他の方にもご紹介してくれるってすごく嬉しいですよね!
今後の方向性について
— 今後どういう方向性を目指していきたいとかありますか?
作品作りはもちろんですが、もっとWebやネットで自分のコンセプトや情報を発信していこうと考えています。
コンセプトに関してはご協力いただいているデザイナーの方もいて、よりコンセプトを明確に打ち出して発信していく予定です。
うちのシルバーやパワーストーンは自然エネルギーで浄化しているので、そういった浄化されたジュエリーというのをお客さんに認知してもらえるようにしていこうと考えています。
JUNSANのブランドが口コミなってファンが裾野で広がって行くように、ホームページで情報発信してを増やしていきたいですね。
— 浄化のプロセスについて詳しく教えてもらっても良いですか?
奈良には吉野のみたらい渓谷や春日原始林を始めパワースポットが多いので、制作したシルバーやパワーストーンは山奥の岩と川の源流の自然エネルギーで浄化しています。
『Wild Earth(ワイルドアース)〜地球の鼓動を感じるジュエリー〜』というコンセプトで、古都奈良でしかできない浄化やパワーチャージを行うことで、身に着ける人に地球のエナジーを感じて頂き、潜在的に眠っている力やその人らしい魅力を引き出すことを意識しています。
— 川の源流で浄化をされているんですね!
はい。実はこれが結構大変なプロセスなんです。
川の源流で沈めたりするんですけれど、以前沈めている期間中に大雨があって回収に行った時はめっちゃ水の量が増えてまして、作った作品が流されたり行方不明になってしまって生き残ったやつが4分の1くらいだったことがあるんです。
ですから、そういったプロセスで生き残った石というのは、実際に神秘的な力を持っていると信じています。
自社ホームページのことについて
— ホームページ関係のことについてお聞かせください。もともと外注ではなく自作されたとのことですが、自作を選択したきっかけはなんでしょうか?
当初は、ホームページを外注で頼もうかと考えていて、契約直前まで行ってたんですね。
直前に念のためもう一度ネットで確認したところ、webst8さんの1日速習のホームページ作成セミナーがあることを知って、とりあえずいっぺん受けてみることにしました。
できるだけメンテナンスしやすい形の方が良いと思ったんです。
ホームページを作ったことはないので本当に自分でできるかどうかわからなかったんですけど、名刺やチラシを作るのも自分でやってたし、一応ハードウェアエンジニアで技術屋だったので、できるんじゃないかなっていうので、自分で作ってみようと思ったんです。
— その後改めてスクールに通われたのはどうしてでしょうか?
先ほどお話しした1日速習のセミナーで色々な手法を教えていただいて、なんとか自分でホームページを作り終えたんですけど、ただやっぱり付け焼き刃で作ったもの感が出ているのが気になっていました。
要は最初はまず作ることが目標でそれは達成できたけど、中身があまりない。どんだけお客さんがきて、どんな評価なのか、全くわからない。あまり有効に活用できていないなと。
当時はコンセプトも曖昧でなかなか集客っていうのができなかったんですけど、今回コンセプトも明確になりホームページの完全改修するために、改めてWEBST8さんのスクールの方を受けさせていただいたというところですね。
— 今後はさらにどんふうに改善して行きたいと思っておられますか?
先ほどもお話ししたんですけど、開業当初はコンセプト的なのがあまりなく作業的な感じでホームページを更新していたんですけど、これからはコンセプトをより明確に打ち出して情報を発信していく予定です。
古都奈良でしかできない浄化やパワーチャージのプロセスを得た〜地球の鼓動を感じる〜当ジュエリーたちをより多くの人に知ってもらえるよう努力していきます。
これからは明確なコンセプトでホームページをリニューアルして、もっと事業を展開できるように仕掛け作りをしていきたいなと考えています。
お話ありがとうございました!これからも引き続きよろしくお願いいたします!
インタビューにご協力いただきましてありがとうございました!
小倉さんは2018年頃に当方主催のホームページ作成セミナーにご参加されたことがきっかけでホームページを自作され、今回新コンセプトでリニューアルするために改めてスクールに通われました。
今回新コンセプトでのホームページリニューアルということで改めてスクールに通っていただけました。
今後も作品作りの技術と共により多くの人に情報を届けられるように力を入れられるとのことでこれから頑張ってください!
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今回のインタビューアー
角正純子(ライター)
バイリンガルブック
今回の企画・撮影
松本 慶(スクール代表)
大阪のWebスクール・HP作成教室 WEBST8