今回は使い勝手の良いデザインツール、Canva(キャンバ)PC版の「始め方」と「使い方」をご紹介したいと思います。
Canvaを使えば、簡単におしゃれな画像等を作ることができるようになります。ぜひ、試してみてください。
Canvaの始め方
Canvaとは人気急上昇のデザイン作成ツール
Canvaとは、無料で利用できるWeb上のデザイン作成ツールです。
画像や図形・テキストを組み合わせて加工して、画像化し、Web上に使う画像や名刺・チラシなどを作成することができます。
Canvaの魅力の一つに、「豊富なテンプレート」を活用して、手軽におしゃれなコンテンツを作成できることが挙げられます。
数多くのデザインプレートを活用することで、初心者でもおしゃれなデザインを作成することができます。
■Canvaのおもな特徴
- 豊富なテンプレートや写真を利用できる。商用利用可。
- 画像の上にテキストやイラスト、図形などを入れて加工できる
- 写真の色合い変更やぼかしなどの加工・エフェクト機能も用意されている
- 1億点の素材(写真、動画、イラストなど)を利用できる
- PCだけではなくスマホでもアプリで利用できる
- 有料版は有料素材や背景透過・リサイズなどできることが増える
■【Canva】Web上のデザイン作成ツールCanvaの使い方・その1(動画解説版)
■【Canva】Web上のデザイン作成ツールCanvaの使い方・その2(動画解説版)
■デザイン作成ツールCanvaでホームページのロゴ・サイトアイコンを作成する方法(動画解説版)
Canvaで無料会員登録する
Canvaを利用するために、まず最初にCanvaの無料会員登録をしていきましょう。
「Canvaのリンク」からCanvaトップページに飛びます。
Canvaのトップページで新規登録ボタンをクリックします。
アカウント作成画面が表示されますので、メールアドレスで登録します。(GoogleアカウントやFacebookアカウントを利用して登録することも可能です。)
メールアドレスを入力して「続行」を押下します。
名前を入力して「アカウントを作成」をクリックします。
利用者確認のため、先ほど入力したメールアドレス宛に番号が届きますので、メールに届いた番号を確認して入力後「完了」ボタンを押下します。
利用目的を選択します。ここでは、小規模ビジネスを選択します。基本的にどれを選んでも使える機能は一緒です。
下記の画面が表示されたら、ここでは「後で」を選択します。
Canvaには有料プラン「Canva Pro」もあります。ここでは無料で使いたいので「後で」を選択しておきます。※有料プランの無料トライアルは後でも加入できます。
以上で、Canvaのホーム画面(https://www.canva.com/)が表示されます。この画面でブックマークしておくと便利だと思います。
テンプレートを使ってデザインを作成する方法
まずは、Canvaのテンプレートを使ってデザインを作成する方法をご紹介します。
下記は、Canvaのホーム画面です。ここから好きな用途・サイズの画像を作成することができます。
今回は実際にテンプレートを使って下記のようなサムネイル画像を作りながら、基本的な機能の設定を説明していきます。
テンプレートを選択する
検索窓にキーワードを入れてテンプレートを探してみましょう。「YouTubeサムネイル」で検索すると、以下のように候補となるテンプレートがでてきます。今回は以下のテンプレートを使って作成したいと思います。画像をクリックします。
「このテンプレートをカスタマイズ」をクリックします。
デザイン作成画面が表示されます。
(補足)テンプレート選択に関して
検索の他に、下記のように「動画」アイコンをクリックし、動画関連のテンプレートの中からイメージの合う「YouTubeサムネイル」のテンプレートを選ぶことも可能です。
また、右下に貨幣マークが表示されているのは「有料」素材になるので選択する場合は気をつけましょう。
画像をアップロードする
まずは画像を差し替えてみましょう。左メニューのアップロードを選択し「ファイルをアップロード」をクリックします。
PCのダイアログが表示されますので、ご自身の所有する任意の画像を選択・アップロードします。
画像がアップロードされます。画像を選択(クリック)してみましょう。
右側のキャンバス画面に選択した画像が埋め込まれました。
元からあった後ろの画像は不要なので今回削除します。後ろの画像を選択(クリック)してから、右クリック>削除を選択します。
元からあった後ろの画像が削除されました。
画像の重なり順序を変更する
アップロードした画像を選択(右クリック)して、「レイヤー>最背面へ移動」を選択します。
画像の大きさを拡大・位置調整する
画像が後ろ側に移動しました。四隅の◯のところを選択して、画像の大きさを好きなように拡大・位置調整してみましょう。
元々のテキストを変更する
下記のようにキャンバス全体を覆うように画像を拡大・位置調整しました。次にテキストの部分をダブルクリックしてテキストを編集していきます。
今回は下記のようにテキストを編集しました。
ファイル名を設定して画像をダウンロードする
上のメニューバーのタイトルをわかりやすいように変更しましょう。ここでは例としてcanva-demoと入力しました。
最後に上のメニューバー右の「共有>ダウンロード」を選択してダウンロードしましょう。
通常の画像であればPNG形式で良いと思います。
通常はPCのダウンロードフォルダに保存されます。ダブルクリックして開いてみましょう。
下記のように画像が作成できました。ブログやYouTubeのサムネイルに利用しましょう。
カスタムデザインで画像を作成する方法
つぎに、テンプレートを使わずにオリジナルのデザインを作成してみましょう。
カスタムサイズでデザインを作成する
ホーム画面で「デザインを作成」ボタンを押下します。
どの大きさにするか選択できます。ここではカスタムサイズを選択します。
サイズを入力します。ここでは例として1400*865と入力して「新しいデザインを作成」ボタンを押下しました。
画像をアップロード・選択する
キャンバスが作成されました。先ほどと同様にアップロードをクリックして、画像をアップロードしてみましょう。
「ファイルをアップロード」から画像を選択&アップロードして、アップロードした画像をクリックします。
四角の●にカーソルを合わせてドラッグしてサイズと位置を良い感じに調整しましょう。
図形素材を挿入・レイアウト設定する
次に素材を選択して、線と図形より四角形を選択します。
四角形の素材が挿入されました。●部分にカーソルを合わせて、大きさと位置を調整します。
四角形にフォーカスしたい状態で左上の色のアイコンをクリックして色を変更していきます。
好きな色をクリックして選びます。
四角形の色が変わりました。
右上の透明度のアイコンをクリックすると、四角形の色の透明度を変更できます。
同様にして、素材>四角形を挿入して緑の背景色を設定します。
テキストを挿入・フォントの調整をする
次にテキストを入力していきます。左メニューのテキスト>見出しを追加をクリックします。
見出しが追加されました。
テキストを編集して、位置を移動します。
テキストをフォーカスした状態でフォントサイズを変更します。
次にフォントファミリー(字体)を変更してみましょう。
同様にして、テキスト>見出しを追加して、位置調整・テキストを入力してみましょう。
テキストをフォーカスした状態で、黄枠のアイコンをクリックして、文字間隔や行間隔を調整しましょう。
最後にエフェクトで影をつけてみましょう。右上の「エフェクト」を選択します。
影付きを選択します。
色を黒色に変更します。必要に応じて、ぼかしや向きなども調整してみてください。
ファイル名を設定して画像をダウンロードする
最後に名前をわかりやすい変更(ここではcanva-demo)に変更して、「共有>ダウンロード」から画像をダウンロードします。
ファイルの種類をPNGにして「ダウンロード」をクリックします。
下記の画像が作成できました。
なお、ホーム画面に戻ると、作成したデザインが、トップページの「最近のデザイン」の一覧に加わっているはずです。あとから再び編集したりすることができます。
※反映に少し時間がかかる場合があり、テンプレートのままの画像しか表示されていない場合もありますが、少し時間をおいて画面の更新をすると表示されるはずです。
Canvaの画像・デザイン加工の便利機能
Canvaには、おしゃれなデザインを作るのに便利な機能がたくさん搭載されます。
以下では、中でもよく使う便利な機能を8つ紹介します。
1. 画像加工する
画像を選択した状態で、キャンバス左上にある「写真を編集」をクリックすることで、画像にフィルターをかけたり、被写体の背景をぼかしたりといった画像の加工ができます。
◾️Canvaでできる画像加工の例
- フィルター設定
- シャドウやオートフォーカス、ぼかしなどのエフェクト設定
- 明るさや色合いの調整
- 切り抜き
- 写真背景の削除(Pro版のみ)
など
2. フレームを使って画像を好きな形に切り抜く
フレームを使えば画像を以下のように好きな形に切り抜くことができます。
左サイドバーの「素材」を選択し、切り抜きたい形のフレームを選択します。
「アップロード」の「ファイルをアップロード」から切り抜きたい画像を選択&アップロードします。
フレームの中にアップロードした画像をドラッグ&ドロップします。
以上で、フレームの形に任意の画像を切り抜くことができました。なお、フレームの中の画像をダブルクリックすることで、画像の大きさや位置の調整が可能です。
なお、「フレーム」とよく似たもので「グリッド」があります。グリッドを使うことで、以下のように複数の画像を並べて切り抜くことができます。
■グリッド
3. 好きなカラーやフォントの組み合わせを1クリックで呼び出す
Canvaでは、デザインが苦手な方でも簡単におしゃれなデザインが作れるよう、あらかじめカラーやフォントの組み合わせが登録されています。
これらは左サイドバーの「デザイン」にある「スタイル」タブから1クリックで呼び出すことが可能です。
4. ページに画像のカラーを適用させる
Canvaでは、使用している画像のカラーを抽出して、テキストや線や図形、グラフィックのカラーを変更することもできます。
画像を右クリックで選択し、「ページにカラーを適用」をクリックします。
これで、画像のカラーがページ全体に適用され、統一感のあるデザインにすることができました。
なお、この操作では毎回同じカラーパターンが適用される訳ではありません。
そのため、ページにカラーを適用してみたもののいまいち気に入らない場合は、再度、「画像を右クリック>ページにカラーを適用」をしてみて下さい。
5. 作成したデザインに手書き描画する
左サイドバーの「描画」から、作成したデザインに手書きでイラストを描いたりできます。
ペンの種類(ペン・マーカー・ハイライト)や、ペンの太さ、使用する色、透明度などが細かく設定できるので、用途に合わせて使ってみてください。
6. 素材の重ね順を変更する
Canvaのレイヤー機能を使うと、素材の重ね順をドラッグ&ドロップで変更できます。
キャンバスの上にある「配置」をクリックします。
上のタブを「レイヤー」に切り替えます。
ここから、キャンバス上の素材の重ね順をドラッグ&ドロップで変更できます。
なお「レイヤー」タブの下に「すべて」と「オーバーラップ」の2つのタブがありますが、「すべて」ではキャンバス上の全ての素材、「オーバーラップ」では選択している素材と重なっている素材のレイヤーのみ表示されます。
7. 気に入った素材をスター付きフォルダーに入れて管理する
デザインを作る際、よく使う素材に関してはスター付きフォルダーに入れておくことで、後から呼び出しやすくなります。
以下では、こちらのびっくりアイコンをスター付きフォルダーに入れて呼び出す例を紹介します。
素材の右上にある「・・・」アイコンをクリックし、「スターを付ける」をクリックします。
そうすると、スターを付けた素材がスター付きフォルダーに追加され、左サイドバーの「スター付き」から呼び出せるようになります。
8. 作成したデザインを共有する
作成したデザインを特定の相手に共有したい場合は「共有」をクリックし、「アクセスできるメンバー」と書かれた入力欄に相手のメールアドレスを入力します。
メールアドレスを入力すると、共有相手に付与する権限(編集可・コメント可・表示可)の設定ができるので、必要に応じて変更し「送信」をクリックします。
以上で、共有相手に以下のようなメールが届きます。
Canvaのホーム画面の見方
Canvaのホーム画面の見方も覚えておきましょう。ホーム画面は大きく3つのエリア(メニューバー・サイドバー・デザイン一覧)に分かれています。
メニューバーにある項目
メニューバーには、「ホーム」、「テンプレート」、「機能」、「学ぶ」、「プラン」等があります。
ホーム
ホームの文字をクリックするとトップページに戻ります。(Canvaのロゴをクリックしてもホームに戻れます)
テンプレート
テンプレートにカーソルを合わせると以下のようにカテゴリー別に区分されたテンプレートが表示されます。
テンプレートのタブをクリックすると、以下の画面に遷移して、テンプレートのキーワード検索も可能です。
上記の検索は、以下のホーム画面でのメーニューバーでの検索と同様の役割です。
各種機能
各種機能にカーソルを合わせると以下のように用途別に区分された項目が表示されます。
実際に機能のタブをクリックすると、Canvaでデザイン作成に関する機能の紹介、解説ページに遷移します。
トップ中央の「Canvaでデザインを開始」のボタンをクリックするとホームへ戻ります。
学ぶ
「学ぶ」は、デザインに関するノウハウやリソースの紹介です。カーソルを合わせると分野が表示されます。
クリックをするとCanvaがオススメするアイディアやツールの紹介のページに遷移します。
プラン
プランは各プランの案内です。
アカウント情報
アカウント情報では、メールアドレスやアカウント情報などの変更、更新などを行うことができます。
デザインの作成
デザインの作成は、デザインの作成をスタートする起点の一つです。
フリーワード検索での素材、テンプレートの検索が可能です。また、下部には作成したいフォーマットが列記されており、選択して簡単に作成を開始することもできます。
サイドバー
サイドバーは、下記のような項目があります。
簡単に整理すると以下のとおりになります。
デザイン一覧
1つ目のパーツは画面の中央上段部分です。ここでは、各メディアに適したサイズ選択ができ、真っ白なキャンパスで新たなコンテンツを作成できます。(後からテンプレートや素材を差し込むこともできます)
その下には、編集中(or作成済)の自分のデザインが一覧で表示されます。クリックをすれば、編集を再開することができます。
さらに下にスクロールすると、メディア毎のテンプレートも用意されています。
補足 Canva無料版と有料版Canva Pro
Canvaには、無料版の他に有料版のCanva Pro、チームで使うことを想定したCanva for Teamsの3つのプランがあります。
ブログやホームページ作成で日常的にCanvaで画像加工をする場合は、Proの方ができることも多いのでおすすめです。
プラン | Canva無料版 | Canva Pro | Canva for Teams |
---|---|---|---|
価格 | 無料 | 月払い:1,500円 年一括払い:12,000円(1,000円 / 月) |
月払い:1,800円* 年一括払い:18,000円*(1,500円 / 月) ※最初の5名の合計金額になります。 |
無料素材(画像・動画など)の総数 | 100万点以上 | 400万点以上 | 400万点以上 |
無料フォント | 1,000種類以上 | 1,000種類以上&オリジナルフォントもアップロード可能 | 1,000種類以上&オリジナルフォントもアップロード可能 |
無料テンプレート、ロゴ、および100種類以上のデザインタイプ | 8,000種類以上 | 60,000種類以上 | 60,000種類以上 |
クラウドストレージ | 5GB | 1TB | 1TB |
カスタムサイズのデザイン作成 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
デザインのエクスポート(PDF・JPG・PNG) | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
サポート | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
背景リムーバ | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
Magic Resize
デザインの大きさを自由に変更できる |
× | ⚪︎ | ⚪︎ |
Magic Eraser
画像の不要な部分を削除できる |
× | ⚪︎ | ⚪︎ |
Magic Write
AIによるライティングアシスタントが利用できる |
× | ⚪︎ | ⚪︎ |
Text to Image
AIがテキストから読み取った画像を生成してくれる |
合計50ページ | 毎月500ページ | 1人につき毎月500ページ |
ブランドキット | × | 100 | 300 |
参考:Canvaの料金プラン:Canva Free、Canva Pro、Canva for Teams | Canva
※上の表は、2023年7月確認時点の情報を参考にしています。
本記事をご覧になっている時期によっては、料金・機能などに関する情報が変わっていることもありうるので、最新の情報は公式サイトから確認するようにしてください。
まとめ
まとめです。今回は、Canvaの紹介と基本的な使い方についてご紹介していきました。
Canvaはデザイン初心者も上級者も幅広く活用できるデザインツールです。ブログやホームページの画像加工でお悩みの方は是非使ってみてください。
今回は以上になります。ご覧頂きありがとうございました。