今回は、これからWordPress(ワードプレス)を使ってホームページまたはブログサイトを作りたい初心者の方向けに、WordPressの導入から使い方までまとめて説明していきます。
■【10分簡単デモ】WordPressでホームページ作る方法(動画解説版)
もくじ
- 1 【はじめに】WordPressの使い方一覧表
- 2 WordPress(ワードプレス)とは
- 3 WordPressへログインする方法
- 4 WordPressの管理画面の見方を覚える
- 5 WordPressデザインテンプレート「テーマ」を設定する
- 6 WordPressの投稿機能の使い方
- 7 WordPress 固定ページの作り方
- 8 メニューバーの作り方
- 9 表示設定で、固定ページをトップページに割り当てる
- 10 投稿・固定ページ編集画面(ブロックエディター)の使い方
- 11 ウィジェットの使い方 サイドバーを設定する
- 12 テーマカスタマイザーの使い方
- 13 WordPressプラグインとは?プラグインの使い方
- 14 その他の知っておきたい色々な設定
- 15 WordPressをバージョンアップする方法
- 16 まとめ WordPressの使い方総まとめ
- 17 YouTubeチャンネル開設しました!
【はじめに】WordPressの使い方一覧表
はじめに、WordPressの使い方一覧を表でご紹介します(リンクをクリックすると各詳細ページに移動します)。
■WordPressの使い方一覧表
その他、WordPressに関する記事一覧はこちらをご覧ください。
WordPress(ワードプレス)とは
WordPressの特徴
WordPressとは、ホームページやブログを作成・運用するためのソフトウェア(専門用語でCMS:コンテンツ・マネジメント・システムと言います)のことです。
WordPressを利用することでサイト構築者は、一からHTMLやCSSおよびプログラムを組まなくても動的なWebサイトを構築することができます。
WordPressの主な特徴としては、「世界・日本で圧倒的なシェア(普及)があること」「オープンソースで無料で誰でも利用できること(商用利用も可能)」、「数千・万単位のデザインのテンプレート(テーマ)とプラグインがあること」の3点があります。
■【WordPressとは】ワードプレスの特徴と仕組みを徹底解説(動画解説版)
WordPressの特徴
- 世界・日本でシェアNo1のCMS(ソフトウェア)
- 豊富なデザインテーマやプラグインが用意されている
- オープンソースで誰でも無料で利用できる
(関連記事)【圧倒的なWordPressシェア】世界と日本で有名なCMSシェアを徹底比較!
(関連記事)【WordPress(ワードプレス)】WordPressとは?概要と特徴をわかりやすく説明」
WordPressの始め方
WordPressを始める一般的な手順としては、
- サーバーを用意して
- ドメインを用意して
- WordPressをインストールし
- 中身を作っていく
という手順になります。
サーバーはエックスサーバーやConoHa WING
、mixhost
、ロリポップ!
、さくらのレンタルサーバ
が有名でよく利用されていておすすめです。
(関連)おすすめレンタルサーバー比較
上記5社のおすすめレンタルサーバー会社の詳しい比較を「【WordPressおすすめレンタルサーバー比較5社 総まとめ】」に記載しましたので、レンタルサーバーをどれにするかご検討の方は合わせてご参照ください。

「まずはWordPressを始められるようにしたい!」という方は「【WordPressの始め方総まとめ】ワードプレスブログの作り方9STEP」を先にご覧いただけますと幸いです。
ここからは、WordPressをインストールした後のWordPressの使い方を説明していきます。
WordPressへログインする方法
■WordPressのログイン方法(動画解説版)
WordPressにログインするためには、まずは自分がインストールしたWordPressのサイトの管理画面URLにアクセスする必要があります。初期状態ではWordpress管理画面のURLは下記になります。
http(s)://WordPressをインストールしたサイトのURL/wp-admin/
(例. https://webst8.net/wp-admin/)
または
http(s)://WordPressをインストールしたサイトのURL/wp-login.php
(例. https://webst8.net/wp-login.php)
ここで、よくある間違いとして、URL入力時にGoogle検索の候補を選んでしまう人いますが、この方法ではログイン画面にいけないのでご注意ください。
ログインのURLは通常検索エンジンにヒットしない設定で非公開になっていますので、検索でURLを調べてもヒットしませんのでご注意ください。
上記の管理画面URLにアクセスすると下記のログイン画面が表示されます。WordPressをインストールした際に入力したユーザーID(またはメールアドレス)とパスワードを入力するとログインすることができます。
管理画面に入れればOKです。
ログインできないときは?
WordPressにログインできないとき、WordPressのログインに関する詳しい説明やログインできないときの対処法などは「【ログインできない?】WordPress(ワードプレス)のログイン方法をやさしく解説」をご参照ください。
WordPressの管理画面の見方を覚える
ここからは、WordPressの管理画面の基本的な見方について説明していきます。
■WordPressの管理画面の見方(動画解説版)
下記は、WordPressの管理画面です。大きく、「上部メニューバー」「左メニューバー」「真ん中の設定画面」の3つのレイアウトに分かれています。
左管理メニューバーでは、投稿や固定ページ、外観、プラグインなどWordPressの重要な管理操作を行うことができます。
まずは管理画面とトップページの切り替え方法を覚えておきましょう。
左上にあるサイトのタイトル名>サイトの表示をクリックするとトップページに移動します。同様に、サイトのタイトル名>ダッシュボードをクリックすると管理画面(ダッシュボード)に移動します。
WordPress管理画面の主な名前と意味は下記の通り。後ほど詳しく説明していきます。
項目 | 内容 |
---|---|
投稿 | ブログは投稿で作成します。時系列で最新情報が一番上に表示されていきます。お知らせ情報やブログなど投稿機能を利用するのが一般的です。 |
固定ページ | 固定ページは会社情報やお問い合わせなどの単体ページで決まった箇所に表示しておきたいページで利用します。ページ作成の機能自体は投稿とほぼ同じですが、投稿と違って一覧のなかには表示されません。 |
外観 |
その名の通り、外観ではサイトの外観(デザイン)系の設定を行います。テンプレートやメニューバーなどもここで設定できます。
|
プラグイン | スマートフォンでいうアプリの追加機能です。お問い合わせ機能やサイトマップなどWordPress自体が持っていない機能をプラグインという形で追加することができます。 |
設定 | サイト名・キャッチフレーズやURLの構造設定、トップページの表示設定などの各設定ができます。 |
以下はWordPressでまず覚えておきたい重要な使い方です。今回は、下記の内容に沿って具体的に操作しながらWordPressの操作方法を説明してきます。
- WordPressのテーマをインストール・設定する方法
- WordPressの投稿機能を使ったブログの書き方
- WordPressのユーザー名を変更する方法
- WordPressで固定ページを作成する方法
- WordPressでメニューバーを作成する方法
- WordPressで固定ページをトップページに設定する方法
- WordPressでウィジェットを使ってサイドバーを設定する方法
- WordPressのテーマカスタマイザーでテーマの設定をする方法
- WordPressでプラグインを導入する方法
- WordPressの投稿のコメント受付欄を消す方法
- WordPressのパーマリンク(URL構造)を設定する方法
合わせて読みたい記事
ダッシュボード・管理画面の各項目と意味については「【WordPressダッシュボードとは?】管理画面の見方と意味を解説」で詳しく説明していますので、ダッシュボードの各項目を詳しく知りたい方はあわせてご参照ください。
なお、WordPressの基本操作はわかったので、おすすめの初期設定を知りたいという方は「【初心者向け】WordPressのおすすめ初期設定を徹底解説」を合わせてご参照ください。
WordPressデザインテンプレート「テーマ」を設定する
まずはWordPressのテーマをインストールしていきましょう。「テーマ」とは、一言でいうとデザインのテンプレートのことです。
■WordPressのテーマのインストール方法(動画解説版)
テーマは人に例えると、「服」のようなイメージになります。テーマ(服)を変更することで、見た目や外観の変更・関連機能を変更することができます。
WordPressでは、無料・有料含めて様々なテーマがリリースされています。利用者は多数あるテーマの中から自分に合うデザイン・機能のテーマを利用することができます。

WordPress テーマ 追加画面
合わせて読みたい記事
WordPressには数千以上のテーマがあり、初心者にはどれが良いのか迷うことも多いです。下記に無料・有料それぞれでのおすすめテーマをまとめましたのでご参照ください。
■【2021年版】目的別WordPressおすすめ無料テーマ6選(動画解説版)
WordPressのテーマを適用する方法
WordPressでテーマを適用する方法は大きく2種類あります。1つ目は公式テーマを検索してインストールする方法で、2つ目はzipファイル化されたテーマをアップロードする方法です。
- 公式テーマの場合:WordPressの管理画面から検索でインストールする
- 公式以外のテーマの場合:zipファイル化されたテーマをアップロードする(主に有料テーマはこちらの方法)
WordPressの公式テーマを設定する方法
ここでは、WordPress初期状態のテーマから無料テーマ「Lightning」を適用する例で説明していきます。
WordPressの管理画面上の外観>テーマを選択します。
新規追加ボタンを押下します。
検索窓で探しているテーマを入力します。ここでは有名な無料テーマ「Lightning」を使います。「Lightning」と入力して表示された下記のテーマをインストールします。
有効化します。
以上でテーマの適用は完了です。トップページを参照するとテーマが適用されて、見た目がガラリと変わっていることがわかります。
ここではLightningの詳しい使い方は割愛しますが、Lightningの使い方については「WordPressテーマLightning(ライトニング)の使い方【VK All in one Expansion Unitも解説】」をご参照ください。
(補足)zip形式のテーマをインストールする方法
前章で公式テーマをWordPress管理画面から設定する方法を説明しましたが、公式テーマ以外にも無料・有料含めたくさんの魅力的なテーマが存在します。
公式テーマ以外のテーマは、テーマファイルをzip形式でダウンロード後アップロードして適用するという手順になります。
サイトからダウンロードしたzip形式のテーマをインストール・設定する方法については、「【初心者向け】WordPressのテーマのインストール・設定方法を徹底解説」をご参照ください。
WordPressの投稿機能の使い方
テーマの設定が終わったら、WordPressのブログ機能である「投稿」の使い方を覚えていきましょう。
■WordPressの投稿機能の使い方(動画解説版)
投稿はブログとして利用できる機能です。一般的には、お知らせやコラム、技術情報や時事情報などで使われることが多いです。
WordPressの初期状態では、通常トップページで最新の投稿一覧が表示されます。

投稿一覧ページでは書いたブログが時系列順で一覧表示されます
- (例)お知らせ・ニュース情報
- (例)コラム、論評
- (例)技術情報、専門情報
投稿エディターの基本的な見方
投稿エディター(ブロックエディターと言います)の具体的な見方を説明していきます。
投稿を新規追加する
投稿を新規追加するには、投稿>投稿一覧をクリックします(投稿>新規追加でもOK)。
投稿一覧画面が表示されます。「新規追加」ボタンを押下します。
はじめてブロックエディターの画面を開いた時には、ガイドが表示されます。今回ば「×」を押していったん閉じます。
下記のような編集画面が初期状態で表示されます。大きく、メインのエディターエリアと上部ツールバー、右のツールバーがあります。
(※)上記はWordPress5.6の画面です。バージョンによって若干の差異があるので、ご自身のご利用の画面に合わせて読み替えてください。
まずはタイトルと文章を書いてから公開します。表示を確認してみましょう。
2021年1月現在、WordPressは「ブロックエディター」というエディターが標準エディターになっています。
2018年以前はWordのようなエディター(クラシックエディター)が標準となっていました。
旧エディター(クラシックエディター)の方にあえて戻したい場合は、プラグイン「Classic Editor」を利用することで従来のエディターに戻すことができます。ただし、今から新しくWordPressを覚えるなら、ブロックエディターで覚えると良いでしょう。
投稿でできるカテゴリーとタグ設定
WordPressの投稿には、投稿記事をジャンル分けするためのカテゴリー機能と、投稿記事をタグ付けするタグ機能があります。
通常、投稿一覧や記事中にカテゴリ名が表示されており、リンクをクリックすると、そのカテゴリに該当する投稿一覧を見ることができます。
カテゴリーとタグを活用することで、サイトの利便性が向上し検索エンジン対策にもなるので、WordPressでブログをする方はぜひカテゴリーとタグを利用していきましょう。
カテゴリーを設定する
WordPressのカテゴリーは投稿の各記事をカテゴライズ・グルーピング化するための機能です。各投稿記事を下記のようにカテゴライズ(グルーピング)することができます。
カテゴリーは、投稿の右サイドバーのカテゴリから設定できます。
(カテゴリーは投稿>カテゴリーから細かい設定ができますが、ここでは簡易な方法をご紹介しています。)
カテゴリーに関する詳しい説明は、「【徹底解説】WordPressの投稿カテゴリーの使い方と設定方法」をあわせてご参照ください。
タグを設定する
タグは投稿の各記事をタグ付けするための機能です。タグとは「ふだ」「商品の値段・材質・製造会社名などをしるした札」です。WordPressにおいては「投稿記事を分類するために付ける小さな札」と思うと良いでしょう。
カテゴリと同様にタグも、投稿編集画面の右サイドバーから、設定することができます。
タグに関する詳しい説明は、「【徹底解説】WordPressのタグの使い方と設定方法」をあわせてご参照ください。
そのほかの色々な投稿の設定
投稿には、他にアイキャッチ画像(サムネイル)、URLの設定、公開設定などの色々な設定ができます。設定は主に編集画面の右サイドバーから設定することができます。
ここでは、右サイドバーにある、アイキャッチやカテゴリ、タグの設定などについて説明していきます。
アイキャッチを追加する
WordPressでは「アイキャッチ」という、いわゆるサムネイル表示機能があります。アイキャッチを設定していると、投稿一覧でサムネイルが表示されます。
アイキャッチは投稿編集画面右下の「アイキャッチ画像を設定」から設定することができます。
下記のようにアイキャッチ画像を設定しましょう。
投稿一覧で、アイキャッチ画像が表示されていることがわかります。
投稿記事の末尾URL(スラッグ)を変更する
投稿の末尾のURLは下記のURLスラッグという箇所から変更できます。
下記のようにURLを変更してみましょう。
パスワード付きページを作成する
公開範囲を設定することもできます。公開ボタンを押してパスワード設定することができます。
パスワード保護設定をしたページについては、パスワードを知っている人だけがページを閲覧できるようになります。
(補足)投稿の種類を増やすカスタム投稿タイプ
WordPressには、用途ごとに複数のブログに拡張して運用する機能(カスタム投稿機能)があります。
長くなるのでここでは割愛しますが、ご興味ある方は「WordPress カスタム投稿タイプとカスタムタクソノミー(カスタム分類)を徹底解説」を合わせてご覧ください。
WordPress 固定ページの作り方
■WordPress 固定ページの作り方(動画解説版)
つぎに、WordPress固定ページの使い方について説明していきます。
一般的に固定ページは、「会社情報」や「お問い合わせ」などページ単体で独立しており、メニューバー項目として設定しておきたい内容で利用します。
一方、ブログのような時系列で作成していくページを「投稿」でページ作成します。
「投稿」はカテゴリーやタグによりページ同士をジャンル分けして一覧表示することができるのに対して、「固定ページ」は通常カテゴリーやタグという概念がなく、ページ単体で独立しています。
項目 | 投稿 | 固定ページ |
---|---|---|
特徴 |
ブログのようなコンテンツは投稿で作成する 例)コラム、技術情報、お知らせ・ニュース、イベント、商品ページなど |
ページ単体で完結できるようなコンテンツを書くのに向いている。 例)トップページ、会社情報、お問い合わせ、アクセス、採用情報、ランディングページなど |
できること |
|
|
できないこと |
|
|
まず試しに固定ページを作成してみましょう。固定ページ>固定ページ一覧(新規追加でもOK)を押下します。
固定ページ>新規追加ボタンを押下します。
はじめてブロックエディターの画面を開いた時には、ガイドが表示されます。今回ば「×」を押していったん閉じます。
会社情報・プロフィールやお問い合わせページなどを作ってみましょう。なお、エディターの使い方は、投稿とほぼ同様なのでここでは割愛します。
固定ページの詳しい使い方は「【2021年版】WordPress固定ページの使い方を徹底解説」をご参照ください。
なお、固定ページは、投稿と違ってページを作成しても投稿一覧の中には表示されません。自分でメニューバーに表示する設定が必要です。
以下に、固定ページを作成してから、メニューバーに設定する方法を説明していきます。
メニューバーの作り方
■メニューバーの作り方動画解説版
■メニューバーの作り方動画解説版その2
■メニューバーの作り方動画解説版その3〜ヘッダーメニューとフッターメニューを使い分ける方法〜(動画解説版)
ここでは、下記のようにWordPressでメニュー(グローバルナビゲーション)作成するやり方をご紹介します。
(※)メニューの位置や見え方はテーマによって異なります。
今回メニューを作成する大きなステップは下記の通りです。
- 事前に各メニューリンク先となる固定ページを作成する
- メニューバーを作成する。1で作成した各固定ページをメニュー項目として配置する
事前にメニュー項目となるページを作成する
まずは事前準備として、ここでは下記の固定ページを作成しておきます。

事前に作成しておく固定ページの例
- HOME
- お問い合わせ
- お客様の声
- スクール受講生の声
- セミナー受講生の声
- 法人様の声
- ブログ
- 会社情報
固定ページの作り方については「【2021年版】WordPress固定ページの使い方を徹底解説」をご参考ください。
メニューバーを作成する
リンク先となる固定ページが作成できたら、いよいよメニューを作成していきます。下記はメニュー作成の概念です。
メニューを作成するためには、3ステップを行う必要があります。
- 箱(入れ物)となるメニューを作成する
- その中に先ほど作った固定ページ(メニューアイテム)を割り当てる
- 最後に作成したメニューをどこに表示する
詳しく説明していきます。管理画面から外観>メニューの設定を選択します。

WordPress 外観>メニュー
まずメニューを作成します。ここでは、「メインメニュー」(※)と入力して「メニューを作成」ボタンを押下します。
(※)名称はなんでもOKです。
メインメニューが作成されました。以下はメニューバーの構成です。左側のメニューアイテム(項目)があります。任意のメニューアイテムを作成したメニューに設定し、最後に位置を決めて保存することができます。
ここでは事前に作った固定ページの項目をチェックして、「メニューに追加」ボタンを押下します。
(※)表示されていない固定ページがある場合は「全て表示」タブを選択すると全て表示されます。
追加したメニューは、ドラッグ&ドロップでメニューの順番を変えることができます。
最後にメニューの設定を行います。ここではHeader NavigationとFooterNavigationにチェックを入れて最後に「メニューを保存ボタン」を押下します。
(※)Header NavigationとFooterNavigationという名称はご利用のテーマによって違います。また、テーマによっては1つしかチェックができない場合も3つある場合もあります。
以上で、メニューの追加は完成です。
ヘッダーとフッターの両方に作成したメインメニューが表示される
ここでは、メニューバーを作り固定ページを割り当てる設定方法を簡単に説明しました。他にも任意のURLを設定したり(カスタムリンク)、投稿カテゴリーや個々の投稿ページなどをメニューバーに割り当てることもできます。
より詳しい使い方は「WordPressヘッダーメニューバーの作り方と設定方法」を合わせてご参照ください。
表示設定で、固定ページをトップページに割り当てる
■固定ページをトップページに割り当てる方法(動画解説版)
トップページは初期状態では、最新の投稿記事が表示されている状態です。トップページを任意の固定ページに割り当てる設定ができます。ここでは、固定ページをトップページに割り当てる表示設定を行なっていきます。
トップページを固定ページに割り当てるには表示設定から設定を行います。表示設定では、トップページ(フロントページの)の表示や投稿一覧の表示件数などを設定できます。
ダッシュボードの設定>表示設定を選択します。
表示設定が表示されます。
初期設定は、トップページの表示が「最新の投稿」一覧が表示される設定になっています。
トップページに事前に作成した固定ページ「HOME」を割り当てます。
「投稿ページ」に事前に作成した固定ページ「ブログ」を割り当てましょう。
設定が完了したら最後に変更を保存しましょう。
以上で設定は完了です。トップページに「HOME」の内容が、「ブログ」にはブログ一覧が表示されて入れば完了です。
投稿・固定ページ編集画面(ブロックエディター)の使い方
ここでは、投稿や固定ページで利用する編集エディター(ブロックエディターと言います)の基本的な使い方について詳しく説明していきます。
■WordPressのブロックエディターの使い方(動画解説版)
ブロックエディターの基本
WordPressの投稿エディター(ブロックエディター)では、下記のようにブロックという単位で見出しや文章、画像などを追加していきます。
具体的にいうと、エディター内の+ボタンを押下することでブロックの追加ができます。※ご利用のバージョンによって若干画面が異なる場合があります。
まず覚えておきたいブロックは下記の5つです。下記の5つを使うことができれば簡単なブログ記事やレイアウト作成ができます。
- 段落ブロック・・・通常の文章を記述したい時に利用するブロック
- 見出しブロック・・・見出しを記述したい時に利用するブロック
- 画像ブロック・・・画像を挿入したい時に利用するブロック
- リストブロック・・・箇条書きを記述したい時に利用するブロック
- カラム・・・2列や3列などの横並びをしたい時に利用するブロック
- カスタムHTML・・・HTMLで記述できるブロック
段落ブロックを挿入する
まずは段落ブロックを挿入してみましょう。段落ブロックは通常エディター末尾でエンターボタンを押下することで追加されます。あるいは+ボタンから「段落」を選択して挿入することができます。
■段落ブロックの追加
また、段落で文章を書いている途中でShift+Enterボタンを押下すると、同じ段落のまま改行されます(行間が大きく開きません)。※Enterボタンを押すと新しい段落ブロックとして改行されます(行間が大きくあきます)。
■Shift+Enterによる改行と、Enterによる改行の違い
見出しブロックを挿入する
次に見出しを挿入してみましょう。+ボタンを押して、「見出し」を選択します。文末の+から末尾に追加することもできますし、ブロック間の間にカーソルを合わせて表示される+からブロックを間に挿入することもできます。
なお、ブロックを選択すると、下記のようにブロックのすぐ上にツールバーが表示されます。見出しの場合は、見出しレベル(※)の変更やテキスト揃え、太字斜体などの設定ができます。また、右のメニューアイコンからブロック削除することもできます。
(※)見出しは本の章のようなもので階層を持つことができます。h1が本のタイトルに相当して、H2は第1章、第2章などに相当します。さらにH3は第1-1章、第1-2章、H4は第1-1-1章のような階層になります。
また、見出しのブロックを選んだ状態で、右サイドバーから(表示されていない場合は、右上の設定アイコンを押して表示できます)、色やその他の設定ができます。
画像ブロックを挿入する
次に画像を挿入してみましょう。右下+ボタンを押して「画像」を選択、自分の好きな画像を選択します。必要に応じて右ツールバーから画像ブロックの設定もできます。
(※)画像ブロックの詳細な使い方については「【画像ブロック】WordPressブロックエディター画像ブロックの使い方」をご参照ください。
リストブロックを挿入する
次に箇条書きを作るリストブロックです。リストのアイコンを選択すると、箇条書きを作ることができます。
なお、ご利用のテーマやプラグインによっては、WordPress標準でできる設定以外に、設定できる項目が増えている場合もあります。
(※)上記はLightning(VK ExUnit)を利用している例。いくつかのリストスタイルから設定を選択することができます。
2カラム(2列横並び)のレイアウトを作成する
デザイン>カラムを選択すると、2列や3列などの横並びのブロックを挿入することができます。カラムは後から比率を変えたり列数を変えたたりすることもできます。
■表示例(PCでは横並びでスマホの場合は縦に並びます)
ブロックを選択しにくい時はブロックナビゲーションが便利
カラムブロックの中にブロックを入れたり、いくつもブロックを組み合わせていくと、対象のブロックをうまく選択できない場合があります。
その場合は、ブロックナビゲーションが便利です。
対象のブロックの近くにあるブロックを選択してみてください。ブロックナビゲーションを選択すると、ブロックの階層構造を表示でき、選択したいブロックを選べます。
また、左下に現在選択されているブロックがぱんくずリスト形式で表示されているので、そこから対象ブロックの選択もできます。
■ブロックナビゲーションを活用して複雑なブロックからピンポイントで対象ブロックを選択する
カスタムHTMLを挿入する
カスタムHTMLを選択すると、任意のHTMLをページ内に挿入することができます。
下記は、GoogleMapの埋め込みコードをページ内に挿入する例です。
(関連記事)【WordPress】GoogleMap(グーグル マップ)を埋め込む方法
ページの公開・下書き保存
下書き保存・公開をする
ある程度ページを作成したら、保存しましょう。下書き保存を選択すると、下書き(公開していない)でページを保存することができます。
公開をする
ページを公開しても良い場合は、「公開」ボタンを押下して保存しましょう。ページが公開されて一般の人も閲覧できるようになります。
下書きに戻す
一度ページを公開してから再度下書きに戻したい場合は「下書きに戻す」ボタンを押下します。
ブロックの挿入・移動・削除・グルーピング
既存のブロックの間に新たにブロックを挿入したり、既存のブロックを移動したり、削除することもできます。また、複数ブロックをグルーピングすることもできます。
既存のブロックの間に挿入する
すでに作成したブロックとブロック境目にカーソルを合わせると「+」ボタンが表示されます。「+」ボタンを押下すると既存のブロックの間に新しいブロックを挿入することができます。
うまく「+」ボタンが出てこない場合は、一度エンターを押して空白を作ってから右にある「+」を押すとブロック間に新しいブロックを挿入できます。
既存のブロックを移動する
既存ブロックの左側の矢印を選択すると、ブロックの順番を変更することができます。
SHIFTボタンを押しながら複数のブロックを選択した状態で矢印を選択すると、複数ブロックまとめて順番を変更することもできます。
また、点々のあるアイコンをクリックしたままドラッグ&ドロップでブロックを任意の場所に移動することもできます。
既存のブロックを削除する
既存のブロックを削除したい場合は、既存のブロックを選択して、詳細設定アイコンを選択してブロックを削除することができます。
複数ブロックをグルーピングする
SHIFTキーを押しながら複数ブロックを選択してグルーピングすることもできます。グルーピングしておくことで、移動や編集がしやすくなります。
その他の様々なブロック
利用できるブロックはこのほかにもたくさんあります。初期状態で、ブロックエディターでは、下記のブロック種類が用意されています。
ここでは割愛しますが、ブロックエディターの詳しい使い方は 「WordPress Gutenberg(ブロックエディター)の使い方を徹底解説」に記載していますので、ぜひご参照ください。
ウィジェットの使い方 サイドバーを設定する
■WordPressウィジェットとは?ウィジェットの使い方(動画解説版)
つぎにウィジェットの使い方を説明していきます。
ウィジェットとは、ブログパーツ(部品)のことです。WordPressでは、バナーやテキスト、検索窓や投稿一覧など任意のパーツをサイドバーなどに追加することができます。
WordPress5.8から導入されたブロックウィジェットについて
2021年7月20日にリリースされたWordPress5.8以降は、ブロックウィジェットという新しい画面になりました。
現時点ではまだテーマやプラグインの対応状況がまばらであるため、本記事は従来版(クラシックウィジェット)の説明でご紹介しています。
従来のウィジェットに戻すには「Classic Widgets」をインストールしいます。詳細手順は下記をご参照ください。
【Classic Widgets】ウィジェット画面を戻すWordPressプラグイン
ウィジェット(パーツ)の一例
- テキスト・画像
- 最新の投稿一覧
- お問い合わせ情報・バナー
- 検索窓
WordPressでは、ウィジェットというページの特定部分の表示をカスタマイズできる機能があります。サイドバーやフッターなどのエリアを、ウィジェットでバナー追加したり、投稿一覧表示したりなど設定することができます。
ウィジェットの追加方法について説明して行きます。ウィジェットは外観>ウィジェットから設定します。
左側の追加したいウィジェットタイプを選択してドラッグ&ドロップで任意の箇所にウィジェットを追加します。
ウィジェットタイプを選択して、任意の箇所にウィジェットを追加します。
下記はテキストタイプのウィジェットです。設定後に保存して完了です。
トップページで、サイドバーにテキストウィジェットが追加されたことを確認して完了です。
WordPressウィジェットの詳しい使い方については「初心者でもわかるWordPressウィジェットの使い方を徹底解説」を合わせてご参考ください。
テーマカスタマイザーの使い方
次にテーマカスタマイザーの使い方を説明していきます。
■WordPressテーマカスタマイザー(外観>カスタマイズ)の使い方(動画解説版)
テーマカスタマイザーでは、トップページメインビジュアルや色設定などのWordPressテーマの外観初期設定を行うことができます。
外観>カスタマイズから、テーマカスタマイザーを開くことができます。
テーマカスタマイザーは、テーマのレイアウト・表示に関する設定を行う機能です。

テーマカスタマイザーでは、下記のような設定を行うことができます。
テーマカスタマイザーで設定できること
- サイトアイコン、サイトタイトル、キャッチフレーズの設定
- 追加CSSの設定
- ウィジェット、メニューの設定
- トップページメインビジュアル、カラー、その他テーマが持つ各表示設定(※)
(※)カスタマイザーの設定項目は、ご利用のテーマによって設定項目が異なります。
ここでは、ファビコン(サイトアイコン)の設定例や、トップページのスライドショーの設定変更方法を例に説明していきます。
ファビコン(サイトアイコン)を設定する
ファビコン(サイトアイコン)は、サイト基本情報>サイトアイコンの画像から設定できます。
(※)サイトアイコンの画像サイズは、正方形の512px*512px以上のサイズが推奨されています。
ファビコンは、サイトのシンボルマークとなるアイコンのことです。ブラウザの左上に表示されます。
■ファビコン(サイトアイコン)の表示例
最近はスマートフォンで検索した時にも表示されるので、ロゴなどがあればぜひ設定しておきたい項目です。
次に、「Lightning」を例に、テーマ独自の設定項目についても説明していきます。下記は、無料テーマ「Lightning」のカスタマイザーの画面です。
以下に、Lightningをご利用の場合の具体的な使い方を説明していきます。
トップページスライドショーを変更する
Lightningの場合は、「Lightning トップページスライドショー」からスライドショーの設定変更ができます。
実際に変更してみましょう。下記のようにスライドショーの画像を変更して「公開」ボタンを押せば完了です。
ここでは割愛しますが、そのほかにも色々な設定ができます。詳しくは「WordPress テーマカスタマイザーの使い方を徹底解説」をご参照ください。
WordPressプラグインとは?プラグインの使い方
WordPressの基本操作も後半になってきました。ここでは、WordPressのプラグインの導入方法・使い方を説明していきます。
■WordPressプラグインとは?プラグインのインストール方法と注意点(動画解説版)
プラグインはスマートフォンのアプリと同じ
プラグインは、スマートフォンでいうアプリ機能に相当します。お問い合わせ機能や目次機能、スライダー(スライドショー)などWordPress自体が持っていない機能をプラグインという形で追加することができます。
新しくプラグインを追加する場合は、プラグイン>「新規追加」を押下します。

WordPress プラグイン
プラグインを導入する上での注意事項
プラグインは、スマートフォンのアプリのように、好きな機能をWordPress本体に組み込むことができる機能です。プラグインは便利ですが、古いプラグインや、ご利用のテーマやプラグインの組み合わせによっては競合して、不具合を起こす場合もあります。
そのため、すでに運用済みの本番環境で導入している場合は、事前にバックアップを取得しておく、必要に応じて検証環境を作って事前に試しておくなどが推奨されます。
■ダウンロード回数が多い・最新バージョンがリリースされているプラグインの例
上記は、お問い合わせフォーム作成のプラグインですが、5万回以上ダウンロードされていて多くの利用者がおり、比較的最新バージョンもリリースされています。そのため、もし不具合が起きても調べれば解決策がネットで掲載されていることも多いので安心です。
逆に、ダウンロード回数が少ない・バージョンが古いプラグインは不具合が起きる可能性があります。
■ダウンロード回数が少ない・バージョンが古いプラグインの例
一方上記のプラグインは、有効化ダウンロード回数が少なく、比較的バージョンも2年前のものです。そのため、最新のWordPress環境で不具合が起きる可能性もあります。
実際に上記のプラグインは、PHP(※)5系で作られているプラグインで、PHP7系で推奨されていないコードの書き方がされているため、PHP7系(要するに最新環境)ではワーニングメッセージが表示されることがあります。
(※)PHP(ピーエイチピー)は、WordPressの使われているプログラミング言語のことです。
お問い合わせフォーム「Contact Form 7」を導入する
ここでは、有名なお問い合わせフォームプラグイン「Contact Form 7」を利用してお問い合わせフォームを作成する例をご紹介したいと思います。
■Contact Form 7の使い方・その1(動画解説版)
■Contact Form 7の使い方・その2(動画解説版)
本手順の事前準備として、はじめに「お問い合わせ」という本文なしの固定ページを作成しておいてください。
つづいてお問い合わせフォーム「Contact Form 7」をインストールしていきます。
管理画面でプラグイン>新規追加を選択してください。
「Contact Form 7」と入力して検索します。富士山の絵が出てきている「Contact Form 7」をインストールします。
お問い合わせフォーム「ContactForm」を有効化します。
ContactForm7を有効化すると、左側の管理メニューに「お問い合わせ」が出現しています。コンタクトフォームを選択します。

お問い合わせが出現。コンタクトフォームを選択
「コンタクトフォーム 1」の右側にある[]内のショートコードをコピーします。
![WordPress お問い合わせフォーム「ContactForm」 []内のショートコードをコピー](https://webst8.com/blog/wp-content/uploads/2017/06/contactform7-setting4.png)
[]内のショートコードをコピー
任意のページにコピーしたショートコードを貼り付けます。ここでは、事前に作成した固定ページ「お問い合わせ」に貼り付けています。ウィジェット>ショートコードから埋め込みましょう。
(補足)旧エディターをご利用の場合
従来のクラシックエディターご利用の方は、そのままショートコードを貼り付けましょう。

任意のページにコピーしたショートコードを貼り付ける
プレビューを表示してお問い合わせフォームが表示されていれば完了です。実際にフォームに入力して問い合わせしてみましょう。
初期状態では、ワードプレスインストール時に設定したメールアドレス宛に問い合わせ内容が通知されていればOKです。(届いていない場合は迷惑メールも確認してみてください)
Contact Form 7では、フォームの入力項目の追加や通知メールの設定、サンクスメールの設定など色々な設定ができます。ここでは、割愛しますが「WordPress お問い合わせフォームの作り方 プラグインContact Form 7」で詳しく説明していますので、ぜひご参考にしてください。
WordPressおすすめのプラグイン
そもそもプラグインを導入する目的ですが、大きく2つあります。
- 1つ目はWordPressが持っていない(機能的に弱い)部分を、補完するためのプラグイン
- 2つ目はWordpressをさらに便利に使うためのおすすめプラグイン
1つ目のWordPressが持っていない(もしくは機能的に弱い)部分とは、下記のようなものがあります。
WordPressだけでは弱い部分を保管する必須プラグイン
- バグ修正機能
- バックアップ機能
- セキュリティ対策機能
- SEO対策機能
- パフォーマンス改善機能
バグ修正、バックアップ、セキュリティ、SEO対策、パフォーマンス改善などは、多くのケースで導入しておきたい機能です。これらの機能を満たすプラグインは、必ず導入しておきたいプラグインとしてご紹介していきます。
ただし、必須と言っても、すでにテーマの機能に組み込まれている・サーバー側で代替機能を持っている・別の同等機能があるプラグインをすでに導入している場合は、不要な場合もあります。
2つ目のWordpressをさらに便利に使うための便利プラグインの場合は、作成したいホームページ・ブログによって必要か必要でないか変わります。例えば下記のようなものがあります。
WordPressを便利に使うためのプラグインの例
- 目次を導入するプラグイン
- 人気記事ランキング表示をするプラグイン
- スライドショーを導入するプラグイン
- レイアウト・デザイン作成を支援するプラグイン
- 会員サイト機能を導入するプラグイン
などなど用途に応じて多数あります
実際に使わないプラグインをいくつも導入にしておくとその分パフォーマンスの低下・不具合につながる恐れもあるので、必要なもののみ導入するようにしましょう。
便利だからといって、実際に使わないプラグインをいくつも有効にしておくとその分パフォーマンスが悪くなる場合があるので、必要なものを取捨選択するようにしましょう。
当サイトでおすすめしているプラグインは下記の通りです。
種別 | プラグイン名 | 概要 |
---|---|---|
必ず導入しておきたいWordPressプラグイン | WP Multibyte Patch | WordPress日本語累積バグ修正パッチ |
BackWPup | サイトを守るバックアップ機能を追加 | |
SiteGuard | WordPressのセキュリティを強化するプラグイン | |
All in one SEO Pack | WordPressのSEO対策用の有名なプラグイン | |
Google XML Sitemap | サイトマップ生成の有名プラグイン(※)All in one SEO Packのサイトマップ機能で代替可能 | |
Revision Control | 投稿・固定ページのリビジョンを制限するプラグイン |
上記を含むおすすめプラグインの具体的な内容や使い方については、「【2021年度】WordPressのおすすめプラグインを利用シーン別に徹底解説!」に記載しています。自分に合うプラグインを導入するようにしましょう。
その他の知っておきたい色々な設定
ここからは、主に最初に設定したりすることが多い、初期設定系の内容についても説明していきます。
サイト名・キャッチフレーズを変更する
WordPressインストール時に設定した「サイトタイトル」や初期状態で表示されているキャッチフレーズ「Just another WordPress site」を変更する方法を説明します。
設定>一般設定を選択します。
一般設定が表示されます。ここで、サイトのタイトルとキャッチフレーズを変更することができます。
ここでは下記のように変更して保存します。
トップページを表示するとサイトのタイトルとキャッチフレーズが変更されたことを確認しました。
サイトのタイトルは、サイト表示した際にヘッダー部分やフッター部分に表示されます。また、Googleなどで検索したサイトのタイトルにも利用されるため、SEO対策上も非常に重要な設定です。
キャッチフレーズは、サイトのタイトルほど重要ではなく、どのように利用されるかはテーマによって異なります。たとえば、サイトにキャッチフレーズが表示されるものもあれば、サイトのタイトルと連結してキャッチフレーズが使われる場合があります。
キャッチフレーズにはその名通り、サイトのコンセプトを表し訪問者に訴求を与えるキャッチフレーズを盛り込むと良いでしょう。
キャッチコピーの作り方を「【キャッチコピー作り方】売り上げ2倍!読者の心を掴むキャッチコピー作り」に記載しています。合わせてご参考ください。
投稿のコメント受付を無効化する設定
初期状態では投稿のコメント受付設定がONになっていて、訪問者からコメントが受付・表示されるように設定されています。
コメント受付OFFの初期設定を行う
コメントの受付をできないようにするためには、2段階の設定が必要です。まず、設定>ディスカッションを選択します。
ディスカッション設定で「新しい投稿へのコメントを受け付ける」のチェックを外します。
これで、コメント受付無効化の初期設定が完了しました。本手順以降で、新たに作成した投稿記事に関しては、コメント受付欄が表示されていなくなっていることがわかります。
設定前に作成した投稿記事を別途コメントOFFに設定する
前述の手順で、コメント無効化の初期設定を行いましたが、ディスカッションの設定前に作成した投稿記事についてはまだコメント受付の設定になっていますので、個別にコメントOFFに設定する必要があります。
投稿一覧を開きましょう。投稿>投稿一覧から、各投稿についてクイック編集をクリックします。
クイック編集で「コメントを許可」のチェックを外します。
すでに運用期間が長いWordPressでコメント許可になっている投稿がたくさんある場合はプラグインを利用して一括コメント無効化することもできます。
ここでは割愛しますが、「WordPressでコメント受付できないようにする設定(コメント無効化・OFF)」にDisable Commentというプラグインの紹介もしていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
投稿に表示されるユーザー表示名を変更する
ご利用のテーマによっては、先ほどのブログの投稿ページで、ユーザーIDがそのまま表示される場合があります。
■WordPress でブログ上の表示ユーザー名を変更・隠す方法(動画解説版)
管理者の設定で表示名は変更することができますので、表示名を変更してあげましょう。以下に、変更手順を説明していきます。
管理画面から、ユーザー>あなたのプロフィールを選択します。
自分のユーザーアカウント情報が表示されますので、ニックネームというところを変更します。ニックネーム変更後に、ブログ上の表示名をニックネームで設定した値に変更します。設定できたらユーザー更新ボタンを押して保存しましょう。
変更後、再度ブログを表示すると、前述の手順で設定したブログ表示名が表示されていることがわかります。
以上で設定は完了です。
ユーザー設定に関するさらに詳しい手順は「WordPressのログインユーザーID表示を隠す方法とセキュリティ設定【author設定】」にご紹介していますので、合わせてご参照ください。
投稿の一覧表示件数を変更する方法
投稿の一覧表示の件数は、初期状態では10件になっています。ここでは、投稿の一覧表示件数を変更する方法をご紹介します。
設定>表示設定を選択します。
一ページに表示する最大投稿数を表示したい件数に変更して保存します。
以上で、設定は完了です。変更後の表示件数が設定した数字と合致しているか確認しておきましょう。
パーマリンクで投稿ページのURL構造を変更する
次にパーマリンクの設定をご説明します。パーマリンク(Permanent Link)とは直訳すると「恒久的なリンク」です。WordPressでは、固定ページ、投稿やカテゴリーなどの各ページのURLを指します。
■WordPressパーマリンク/スラッグの変更方法&おすすめ設定(動画解説版)
パーマリンクの設定は後から実施することも可能ですが、WordPress立ち上げ初期に設定すべき項目です。なぜなら、後から変更すると、外部リンクからの以前のURLにアクセスした時に404エラーが起きたり、SEOに悪影響を及ぼす可能性があるからです。
WordPressではパーマリンクの構造をどうするか設定することができます。
パーマリンクとスラッグの違い
■WordPressの投稿編集画面(ブロックエディター版)
パーマリンクの設定
それでは、パーマリンクの設定方法をみていきましょう。パーマリンクの共通設定は、設定>パーマリンク設定から設定できます。

設定>パーマリンク設定
パーマリンクの共通設定画面が表示されます。当サイトでは、「投稿名」を採用しています。ここでは、当サイトに倣って共通設定で投稿名を選択して保存します。
以上でパーマリンクの共通設定は完了です。
パーマリンクの詳しい説明やおすすめの設定については「【やさしく解説】WordPressのパーマリンクの変更手順とおすすめ設定」をご参照ください。
ログインユーザーの追加と権限設定する
WordPressでは、インストール時に設定した管理者ユーザーの他に新たにユーザーを追加することができます。
ユーザーに応じて操作権限も設定でき、管理者の他に、購読者・寄稿者・投稿者・編集者と合計5つのユーザー権限を設定できます。
たとえば1つのWordPressサイトを複数人で管理する場合に、担当に応じてユーザー権限を設定することで、サイト運営をスムーズに運営することができます。
ユーザーの追加は、ユーザー>ユーザーの新規作成からユーザーを新規で追加することができます。
■ユーザーのユーザー権限設定
ここでは、割愛しますが、WordPressのユーザー権限「購読者/寄稿者/投稿者/編集者/管理者」の具体的な違いについては「【購読者/寄稿者/投稿者/編集者/管理者】WordPressユーザー権限の違い」で説明しています。
WordPressをバージョンアップする方法
ここまで、WordPressの基本的な操作方法を説明してきました。最後にWordPressのバージョンアップについて説明していきます。
■WordPressのバージョンアップ方法
iPhoneのiOSやアプリと同様に、WordPress本体やテーマ、プラグインも新しいバージョンが次々にリリースされていきます。
WordPressをバージョンアップする場合、一般的な対象になるのは、「WordPress本体」「プラグイン」「テーマ」です。バージョンアップは、WordPressの管理画面から行うことができます。
- WordPress本体
- WordPressプラグイン
- WordPressテーマ
※場合によってはサーバー側でPHPのバージョンを上げる必要がある場合もあります。
WordPressやプラグインを古いバージョンのまま放置していると、セキュリティ的なリスクも高まりますので、基本的には最新バージョンに更新しておいた方が良いと言われています。
WordPressのバージョンアップは、ダッシュボード>更新から確認・更新することができます。
注意事項も含めた詳しいバージョンアップ方法は「WordPress(ワードプレス)のバージョンアップ・更新方法」を合わせてご参照ください。
WordPress本体やテーマ、プラグインをバージョンアップすると、各々の組み合わせによってまれに不具合が起きる場合もあります。
万一、不具合がおきた場合に差し戻しができるようにWordPressやプラグインのバージョンアップはバックアップを取ったうえ、自己責任で実施ください。
また、WordPressではバックアップのプラグインもありますので、最初に導入しておくと便利です。※WordPressのバックアップ 有名プラグインbackWPupの使い方
また、ここまで勉強してWordPressの基本操作はわかったので、おすすめのWordPress初期設定を知りたいという方は「【初心者向け】WordPressのおすすめ初期設定を徹底解説」を合わせてご参照ください。
まとめ WordPressの使い方総まとめ
まとめです。今回は、WordPressの使い方総まとめということで、WordPressの概要から管理画面の見方、各種使い方まで詳しく説明しました。
- WordPressは、世界・日本共にシェアNo1のソフトウェア(CMSと言います)
- WordPressは、オープンソースで無料で商用利用も可能で好きにカスタマイズができます。その代わりセキュリティ対策や不具合対策なども自分で面倒を見なければなりません。
- WordPressを本格的に導入するには、サーバーを借りてWordPressをインストールする必要がある。
WordPressを始める一般的な手順としては、(1)サーバーを用意して、(2)ドメインを用意して、(3)WordPressをインストールし、(4)中身を作っていくという手順になります。
- WordPressでブログを始めたい方は「【WordPressの始め方総まとめ】ブログ・アフィリエイトを始める方法」
- WordPressでホームページを作りたい方は「【WordPressでホームページを作る方法・作り方総まとめ】」
レンタルサーバーにWordPressをインストールしたらWordPressを操作してサイトを作成していきます。今回は、WordPressの管理画面の説明として、下記の項目を中心に説明しました。
項目 | 内容 |
---|---|
投稿 | ブログは投稿で作成します。時系列で最新情報が一番上に表示されていきます。お知らせ情報やブログなど投稿機能を利用するのが一般的です。 |
固定ページ | 固定ページは会社情報やお問い合わせなどの単体ページで決まった箇所に表示しておきたいページで利用します。ページ作成の機能自体は投稿とほぼ同じですが、投稿と違って一覧のなかには表示されません。 |
外観 |
その名の通り、外観ではサイトの外観(デザイン)系の設定を行います。テンプレートやメニューバーなどもここで設定できます。
|
プラグイン | スマートフォンでいうアプリの追加機能です。お問い合わせ機能やサイトマップなどWordPress自体が持っていない機能をプラグインという形で追加することができます。 |
設定 | サイト名・キャッチフレーズやURLの構造設定、トップページの表示設定などの各設定ができます。 |
最後にWordPressの使い方の個別記事をご紹介しますので、必要に応じてご参照していただければと思います。
■WordPressの使い方一覧表
その他、WordPressに関する記事一覧はこちらをご覧ください。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
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WordPressの勉強におすすめの本を「【初心者向け】目的別WordPressの勉強におすすめの本6選」で紹介しています。書籍でもじっくり勉強したいと言う方はぜひご覧ください。
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