SEOに強いと言われるWordPressテーマとして以前よく話題に上がっていた「賢威(けんい)」ですが、評判や今の動向が気になる人も多いのではないでしょうか。
賢威は2020年頃までは初心者を含め多くの人が利用する人気テーマでしたが、ここ数年は更新もほとんどなくメジャーどころの人気テーマから若干外れた印象があります。
しかし、購入者専用の会員サイトなどの付加価値が高く(2024年現在も会員サイトは活発)、SEO実績のあるロングセラーテーマです。
今回は、SEOの実績が高い「賢威」を実際に使ってみた感想やデメリット・評判をご紹介します。
(※)2024年6月確認時点の情報です。また、あくまでWEBST8が体感した・調べた範囲内での主観による評価・説明も含まれていることをご了承のうえ、最新の正確な情報・利用ルールは公式サイトをご確認ください。
賢威(けんい)の概要
賢威の特徴と料金体系
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テーマ名 | 賢威(ケンイ) 公式サイトはこちら |
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価格 | 27,280円(税込み) 買い切り型 |
ライセンス | スプリットライセンス・本人所有サイトに限り複数サイト利用可能 |
使い方・サポート | 会員サイトにて使い方マニュアルや質問フォーラムあり |
コメント | SEOで有名な松尾氏監修のSEOノウハウが詰め込まれたテンプレート。2020年以降は更新が少ないもののSEOの質問フォーラムは今も活発。小規模法人・士業などの個人事業ホームページにおすすめ。
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賢威(けんい)は、SEOで有名な松尾氏監修のSEOノウハウを詰め込んだWordPressテーマです。
テーマ価格は27,280円と他と比べるとやや高めですが、買い切り型で「自身の」所有するサイトなら、1ライセンスでいくつでもサイトを作ることができます。
購入ユーザーであれば、原則として「賢威」という商品に含まれるコンテンツに関しては無料でバージョンアップ・利用できます。
もし、あなたがネットビジネスを始めたばかりで、「SEO(検索エンジン最適化)」のことを知らなかったとしても、「賢威(けんい)」という名前をどこかで見たことがあるかもしれません。
「賢威」は現在、27,000ユーザー以上(※)の方が使っている、SEOテンプレートパックです。(※法人様も1ユーザー換算)2007年1月に販売を開始してから現在まで、上場企業や中小企業のWeb担当者の方、個人起業家、アフィリエイターまで、多くの方にお使いいただいています。
賢威はその後もバージョンアップを繰り返し、2020年現在、あなたのSEOとコンテンツ制作を強力に支援する機能を備えた「賢威8」に生まれ変わっています。
(公式サイトより引用)
賢威の良くない評判と良い評判
ここでは賢威のよくない評判と良い評判をご紹介します。
賢威の良くない評判・口コミ
賢威の良くない評判・口コミとしては主に下記のような声が見受けられました。
◾️賢威の良くない評判・口コミ
- 最近はアップデートの数が少ない
- 値段が高い
公式サイトでは賢威の最終アップデート情報が2021年時点で止まっています。実際にはサポートページでは2024年5月に不具合修正でアップデートされていますが、ここ数年間は新機能の追加などありません。
2020年頃までは賢威を使ったサイトもよく見かけましたが、現在はあまり見かけることもなくなり今後も開発が続けられていくのか心配している声がちらほらとありました。
賢威の良い評判・口コミ
一方、賢威の良い評判・口コミには以下の声が見受けられました。
◾️賢威の良い評判・口コミ
- シンプルで見やすい
- カスタマイズ性が高い
個人的に賢威の良いなと感じたところが、購入者向けフォーラムでのサポートです。
テーマの更新はあまりないもののフォーラムでの質問と回答は2024年に入った今も活発でSEOに関することを中心にノウハウを学ぶことができます。
賢威はこんな人におすすめ
賢威はSEOのノウハウを学びながらサイトを作りたい個人や、サポート体制・実績を重要視する法人や個人事業主におすすめのテーマだと言えます。
- 購入者向き特設ページでSEOを学びたい人
- 長い間使われてきた実績が出ているテーマが良い人
- 少し硬い目のホームページを作りたい法人・士業などの個人事業主
なお、「賢威を使えば勝手に検索順位が上がる」と考えている人がたまにいます。しかしテーマを使っただけで勝手に検索順位が上がるということは基本的にないのでご注意ください。
逆に、下記のような方には賢威は向いていない場合があります。
- 今どきの簡単で使いやすいテーマが良い人
- 機能追加が活発でいま主流の人気テーマが良い人
- ブロックエディターで豊富なカスタムブロックがある方が良い人
賢威を使用して感じたデメリット・注意点
ここからは賢威を使っている中で感じたデメリット・注意点をご紹介したいと思います。
デメリットとしては、「ここ数年更新が少なく今どきの初心者向けのテーマではない点」と「カスタムブロックの種類が少ない点」です。
ここ数年更新が少なく今どきの初心者向け人気テーマではない
1つ目のデメリットは、ここ数年更新が少なく今どきの初心者向け人気テーマではないという点です。
賢威は昔から使われているロングセラーテーマですが、テーマの機能追加や改善も2020年くらいからほとんどなくなってきています。
後発で発売されたSwellやLightningといった初心者向けに使いやすさを意識した今どきのテーマと比較すると、使用感が難しい印象があります。
「初心者向けに設計された優しいテーマ」という趣旨のテーマではないと思っておいた方がよいでしょう。
それでも購入者専用の会員サイトにあるSEOの情報はかなり貴重で、いまもフォーラムでの質問や回答は活発です。
SEOやフォーラムでの質問サポートを重視する個人事業主・法人に向いていると思います。
カスタムブロックの種類が少なくCSSでの調整も多い
2つ目のデメリットは、カスタムブロックの種類が少なく、CSSでの調整が必要になるシーンも多いという点です。
最近のテーマではブロックエディターをより便利に使えるよう、ブログやホームページ制作・運営に便利なカスタムブロックを多数用意しているテーマも多く見受けられます。
一方、賢威にはカスタムブロックが2つ(「賢威キャラクタープラグイン」導入時は3つ)しかありません。
色々装飾したい場合はCSSでの調整や装飾系プラグインの導入が必要で、少し機能不足を感じます。
賢威を使用して感じたメリットや良い評判
WEBST8でも実際にいくつかのサイトや法人様HP導入の際に賢威を採用して導入したことがあります。
賢威のメリットは大きく下記の3点。
- 賢威ユーザーは賢威会員サイトを利用できる
- 17年の積み上げられた実績がありサポートが充実している
- テーマそのものの機能はシンプルで使いやすい
賢威ユーザーは専用サイトを利用できる
1つ目のメリットは、賢威ユーザーは専用サイトを利用できる点です。
賢威には、購入者専用の会員サイトがあります。賢威というテーマの使い方のマニュアルはもちろんのこと、SEOに関するマニュアルや質問フォーラムなどを利用することができます。
賢威ユーザーのみがアクセスできる「賢威フォーラム」では、これまでの質問を閲覧したり、質問すれば賢威のサポートの方がアドバイスや回答をくれます。
また、SEOに関するマニュアルも用意されており、自社サイト・ブログを検索上位にあげるために必要なノウハウを学ぶこともできます。
賢威というテーマ以上に会員サイトにある情報に大きな価値があるという見方もできます。
賢威は長い実績とサポート体制が充実している
2つ目のメリットは、長い実績とサポート体制が充実している点です。
賢威の特徴は、なんといっても「SEO」の積み上がられた実績とノウハウ開示です。
■賢威監修の松尾氏のSEO実績
変化のスピードがとてつもなく早いWeb・SEOの世界で、賢威は約17年間支持されており、信頼性と安心感があります。
自身の所有するサイトであれば複数サイトに利用でき、原則として「賢威」という商品に含まれるコンテンツに関しては無料でバージョンアップ・利用できる点も安心です。
(※)制作代行としてクライアントのサイトを作る場合は、クライアント側でライセンスを購入するか、代行用のライセンスが必要です(詳しくはこちら)。
サポートフォーラムではしっかり賢威のスタッフが質問回答してくれているので、サポートフォーラムを利用したい法人・個人におすすめです。
賢威はシンプルな機能で使いやすい
3つ目のメリットは、賢威はシンプルな機能で使いやすい点です。
これまでのノウハウをもとにSEOをはじめとした便利な機能が実装されていて、無料のテーマと比べると細かい設定やカスタマイズができるようになっています。
初心者が高機能テーマを使うと「複雑すぎで使いにくい」という困りごとがよくあります。
賢威の場合は、基本的な機能は設定できる反面、ベテランしか使わない細かすぎる設定項目は用意されていないので、迷わずに設定できる点がメリットです。
◾️テーマの基本機能。トップページは画像だけでなく、スライダーや動画など設定
◾️テーマカスタマイザー機能。記事一覧のレイアウトなど細かい設定が可能
まとめ 賢威は昔ながらのロングセラーテーマ
まとめです。今回は、SEOの実績が高い「賢威」を実際に使ってみた感想やデメリット・評判をご紹介しました。
賢威は2020年頃までは初心者を含め多くの人が利用する人気テーマでしたが、ここ数年は更新もほとんどなくメジャーどころの人気テーマから若干外れた印象があります。
しかし、会員サイトでの閲覧できるSEOの情報が貴重で現在も会員サイトは活発で付加価値が大きく、根強い人気があるので今後の開発動向にも期待です。
- 購入者向き特設ページでSEOを学びたい人
- 長い間使われてきた実績が出ているテーマが良い人
- 少し硬い目のホームページを作りたい法人・士業などの個人事業主
なお、現在人気のWordPress有料テーマについては「【2024年版】WordPressおすすめ有料テーマ10選」をご参照ください。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
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