さくらのレンタルサーバーではライトプランを除く全てのプランでバックアップやステージングサーバーを作成できる機能(ステージング・バックアップ機能)を搭載しています。
今回は、さくらのレンタルサーバのステージング・バックアップ機能のうち、WordPressを例にバックアップ機能の概要や使い方をご紹介していきます。
無料で利用できる機能ですので、さくらのレンタルサーバをご利用の方はこちらの機能の使い方を知っておかれると良いかと思います。
この記事を読むと分かること
- さくらのサーバーのバックアップ機能の概要について
- さくらのサーバーのバックアップ機能の使い方について
- バックアップ機能を使う上での注意点について

引用元: さくらのレンタルサーバー公式サイト(https://rs.sakura.ad.jp/)
WordPressプラグインを利用したバックアップ
本記事ではさくらのサーバー側で実施するバックアップ機能についてご紹介していますが、WordPressのバックアッププラグインでバックアップを取得することもできます。
さくらのサーバー側の設定とWordPressプラグイン側の両方を設定しておいても良いと思います。
さくらサーバーのステージング・バックアップ機能とは?
さくらサーバーのステージング・バックアップ機能は、株式会社ユニマルが運営している「SnapUp(スナップアップ)」というサービスと提携してさくらが提供している機能です。
ステージング・バックアップ機能は2021年10月現在、さくらサーバーのライトプランを除く全てのプランで使用できるようになっています。
ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | マネージドサーバー | |
---|---|---|---|---|---|---|
バックアップ&ステージング | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
なお、ステージング機能(≒テスト・検証環境)とバックアップ機能についてはそれぞれ異なる機能で、本記事ではバックアップ機能についてをより詳しくご紹介します。
- スタンダードプラン以上なら無料で使える機能
- サイト情報やデータベースのデータをバックアップ用サーバー上にまとめてスナップショットという形で取得できる
- 最新8個のバックアップを取ることができる
- バックアップ容量は1バックアップにつき30GB(スタンダードプラン以上)、60GB(さくらのマネージドサーバの場合)
- 自動バックアップ設定ができる
さくらのレンタルサーバのバックアップ機能は、契約中のサーバーとは別のサーバー上にスナップショットという形でバックアップを取得できる機能です。
静的サイト(HTML・CSS)やWordPressサイトのバックアップを最新8個まで取ることができます。
またバックアップ容量は1バックアップにつき30GB(※さくらのマネージドサーバーの場合は60GB)までのバックアップを取得することが可能。
さらに、毎回手動でバックアップを取るのが面倒だという方はスケジュールを決めて自動でバックアップを取るように設定することもできます。
さくらサーバーのバックアップ機能の使い方
ここからは、WordPressを利用している人向けに、バックアップ機能の使い方をご紹介します。
(※)WordPressを運用していなくてもバックアップは取得できますが若干手順が異なります(途中補足しています)。
手動でWordPressのバックアップを取る方法
まず始めに手動でバックアップを取る方法ですが、以下の手順で行っていきます。
手動でバックアップを取る手順
- (STEP. 1) サーバーコントロールパネルにログインする
- (STEP. 2)「SnapUp」にサイトを登録する
- (STEP. 3) スナップショット(バックアップ)を作成する
(STEP. 1) サーバーコントロールパネルにログインする
まずはサーバーコントロールパネルにログインしましょう。
https://secure.sakura.ad.jp/rs/cp/をクリックして「ドメイン名(またはレンタルサーバーのメールアドレス)」「パスワード」を入力してからログイン」を押します。
パスワードはメールに記載されています
なお、サーバーパスワードは[さくらのレンタルサーバ] 仮登録完了のお知らせというメールに記載されいます。
サーバーコントロールパネルにログインすることができました。
(STEP. 2)「SnapUp」にサイトを登録する
次にさくらサーバーと提携しているサービスである「SnapUp」にサイトを登録しましょう。
コントロールパネルの左サイドバーから「Webサイト/データ」→「バックアップ」をクリックします。
初めてステージング機能を利用される方はこちらの機能の利用が開始されていない状態なので、「利用開始」をクリックします。
「利用開始」をクリックしてしばらく経つと以下のような画面が表示されます。ここで「SnapUp」をクリックすると別タブが開き、連携サービスの「SnapUp」が開かれます。
※上図の緑ボタン「バックアップ作成」でバックアップを取ることはできますが、データベースを除いたWeb領域データのためWordPressは対応していません。
「SnapUp」が開かれたら、「www.◯◯◯.sakura.ne.jp」と書かれた方(ホスト名)をクリックします。
「サイトを追加する」をクリックします。
「サイトを追加する」をクリックするとサイトの情報を入力する画面が出てくるので、こちらに以下の項目を入力し「追加」をクリックします。
各項目の補足
- サイト名 ・・・ 任意の名前を入力します。
- サイトタイプ ・・・サイトのタイプを選択します。
- 対象パス ・・・ サイトのパスを入力します。(タイプで「WordPress」を選択した場合は、「WPパスを選択」から候補となるパスを選択できます。)
これでサイトの登録が完了しました。
(STEP. 3) スナップショット(バックアップ)を作成する
STEP. 3ではスナップショット(バックアップ)を作成しましょう。
「スナップショット追加、作成する」をクリックします。
「本番サーバーから取得」をクリックします。
「本番サーバーから取得」をクリックするとコメントを入力する画面が出てくるので、任意のコメントを入力し、「実行」をクリックします。
これで新しいスナップショット(バックアップ)を取ることができました。
自動でWordPressのバックアップを取る方法
手動だとバックアップを取るのを忘れてしまいそうな方は、自動でスナップショット(バックアップ)を取ることも可能です。
「スケジュール設定」をクリックします。
「スケジュール設定」をクリックすると、以下の画面が表示されます。
ここで各項目を選択し、「保存」をクリックします。
「スケジュール設定」で設定できる項目
- 実行する間隔(「毎週」「毎日」の2択。)
- 実行する曜日
- 実行する時間帯(「6~11」「12~17」「18~23」「0~5」の4択。)
これで設定したスケジュール通りに自動でバックアップが取得できます。
なお、スナップショットは最大8つまでのみしか保持できない為、8つ以上になると古いバックアップから削除されていきます。
バックアップが取得できたタイミングで通知が欲しい方は、チームコミュニケーションツール「Slack」と連携することも可能です。
バックアップを取得・データ復元する方法
※復元は本番サイトの内容が書き変わるので本手順は自己責任で実施してください。
バックアップデータを一旦ダウンロードしたい場合
取得したバックアップ(スナップショット)のデータをダウンロードしたい場合は下記の↓をクリックします。
PC内にzipファイル形式でダウンロードされます。中には、sqlファイル(データベースバックアップ)と、Web領域のデータファイル類が格納されています。
バックアップデータからサイトを復元したい場合
バックアップデータからサイトを復元したい場合は、復元したいスナップショットをクリックして「本番サーバーへリリース」をクリックします。
ここで「サイトURLをリリース先に合わせる(既定)」を選択し、「OK」を押します。
これで少し時間が経つと「転送が完了しました。」といった文言が表示され、本番環境にバックアップを復元することができます。
バックアップを削除する方法
前述したようにバックアップ(スナップショット)を取得できる上限は8つまでと決められています。
その為、すでに8つのスナップショットを取得している際は過去のスナップショットを削除することで新たにスナップショットを取得することが可能になります。
スナップショットを削除したい場合は、削除したいスナップショットの右側にある歯車マークをクリックし、「削除」を押します。
「削除」をクリックすると最後に確認画面が出てきますので、ここで「OK」をクリックすれば完了です。
(補足)WordPressを利用していない場合は「バックアップ作成」でバックアップ可能
補足ですが、さくらサーバーのサーバーコントロールパネルにある「バックアップ作成」をクリックすることでも「www」直下の全てのコンテンツのバックアップ(スナップショット)を取得することができます。(以下「バックアップクイック作成」と呼びます。)
ただしこちらの方法ではデータベースのバックアップを取得できない為、WordPressのバックアップとしては不完全ですので注意が必要です。
こちらはWordPress以外のWEBコンテンツのバックアップ手順を示したページです。
WordPressのバックアップの場合は、WordPressのスナップショットを作成する手順をご参照ください。
引用元:【バックアップ&ステージング】バックアップ手順(https://help.sakura.ad.jp/360000223481/#03)
ですので、WordPressサイトのバックアップを取得したい場合は前述の手順でWordPressバックアップを取るようにして下さい。
まとめ・バックアップを取って万が一のリスクに備えよう!
まとめです。今回はさくらのレンタルサーバーのバックアップ機能の概要や使い方についてをご紹介しました。
さくらのレンタルサーバーのバックアップ機能はサイト運営に非常に役に立つ機能で、かつ無料で使えるので、さくらユーザーの方は使用されると良いかと思います。
なおステージング機能の使い方については以下の記事で詳しく解説していますので、ご興味がある方はあわせてご覧下さい。
またWordPressをお使いの方であれば、以下のようなバックアッププラグインを使用してバックアップを取ることも可能です。
今回は以上になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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