WordPressでブログ・ホームページを始めようと思った時に、まずはレンタルサーバー選びでどれが良いのか迷う人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、さくらのサーバは安価に利用できる手堅いレンタルサーバーで、個人事業主の小規模ホームページなどにおすすめです。
今回は、老舗のレンタルサーバー「さくらのレンタルサーバー」を使用した感想とメリット・デメリットをご紹介します。
他社含めたレンタルサーバー比較について
本記事では、さくらのレンタルサーバーのスダンダードプランを中心にご紹介していますが、他社含めたおすすめのレンタルサーバーを「【おすすめレンタルサーバー比較】WordPress対応5社総まとめ」に記載しています。おすすめのレンタルサーバーを比較検討したい方はあわせてご参照いただければと思います。
サーバー | 公式サイト | キャンペーン内容 | 期間 |
---|---|---|---|
エックスサーバー![]() |
公式サイト![]() |
最大30%OFF!月額693円〜利用できるキャンペーン | 2023年6月9日(金)12:00まで |
ConoHaWING![]() |
公式サイト![]() |
最大52%OFF!WINGパックが月額687円~使えるキャンペーン | 2023年6月13日(火) 16:00まで |
ロリポップ!![]() |
公式サイト![]() |
現在キャンペーン情報なし | ー |
さくらのレンタルサーバ![]() |
公式サイト![]() |
現在キャンペーン情報なし | ー |
mixhost![]() |
公式サイト![]() |
最大70%OFF!月額968円(税込)〜使える初回割キャンペーン | 2023年6月30日(木)23:59まで |
※(更新日)2023年6月1日。キャンペーンは予告なく終了される場合があります。適用条件含めた最新の正確な情報は各公式サイトをご確認ください。
もくじ
本記事記載の内容は、2023年6月1日時点で公式サイトなどから調べた情報です。今後、価格や機能面など時期によって本記事に記載の内容と変わってくることもあり得ますのでご注意ください。また、当方が体感した・調べた範囲内での主観による評価・説明も含まれていることをご了承のうえ、最新の正確な情報は公式サイトで確認するようにしてください。
さくらレンタルサーバーの特徴と評判・口コミ
項目 | 内容 | ||||
---|---|---|---|---|---|
公式サイト | 公式サイトはこちら![]() |
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コメント | さくらインターネットが運営する老舗のレンタルサーバー。個人・法人の利用者も多く安定稼働の実績があるので安心して利用できます。WordPressは月額436円〜のスタンダードプランで利用可能。 | ||||
おすすめプラン |
スタンダードプラン ※複数人が管理する法人の場合はビジネスプラン以上がおすすめ |
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プラン | 初期費用 | 月額費用 | WordPress | 無料ドメイン | バックアップ |
ライトプラン | 無料 | 128円〜 | × | × | × |
スタンダードプラン | 無料 | 425円〜 | ◯ | × | ◯(※注1) |
プレミアムプラン | 無料 | 900円〜 | ◯ | × | ◯(※注1) |
ビジネスプラン | 無料 | 2,122円〜 | ◯ | × | ◯(※注1) |
ビジネスプロプラン | 無料 | 3,819円〜 | ◯ | × | ◯(※注1) |
(※)2023年6月1日時点の10%税込表示。◯(※注1)さくらのバックアップ&ステージング機能については「【さくらのレンタルサーバ】WordPressバックアップ機能の使い方」をご参照ください。
さくらのレンタルサーバーは、法人・個人ともに多くの実績を持つ創業20年のさくらインターネット株式会社が提供する老舗レンタルサーバーです。
2023年時点で日本国内シェア第3位で、個人の趣味サイトから法人や個人事業主の商用利用まで多くの人が利用しています。

出典:日本でのウェブホスティングのマーケットシェア | hostadvice※2023年時点
さくらのレンタルサーバを使った感想・評判・口コミ
「サーバー性能・機能」や「初心者視点での使いやすさ」といった視点で「一番良い」といった感じではありませんが、昔からあるサーバーで安価に利用でき、本やネットにも情報が多く利用者も多いので安心して使えます。

さくらの評価(当サイト独自)
さくらの良い評判・口コミ
さくらを利用している知人やネット上の口コミを集約すると、「普通のホームページやブログなら高いサーバーを選ばなくてもさくらで十分」や「最近はサーバー性能アップや高速化にも力をいれてくれて嬉しい」といった声が多いです。
WordPressが利用できるさくらのスタンダードプランは月額425円〜から利用できます。
今でも国内最速レベルのサーバー環境といった感じではありませんが、月額1,000円代のエックスサーバーやConoHa WINGを使って優位性が出るほどのサイトを運営する人は実際それほど多くありません。
一般的なホームページやブログを運営する多くの人にとっては、さくらの方がコストパフォーマンスが良いでしょう。
なお、同じ価格帯だとロリポップがよく比較されます。ロリポップとの比較は「【初心者はどっち?】ロリポップとさくらのレンタルサーバ徹底比較」を合わせてご参照ください。
さくらの悪い評判・口コミ
一方さくらの悪い口コミ・評判としては、「さくらは管理画面が分かりにくい・・」や「WordPressインストール時に余計なプラグイン入れすぎ!」「さくらはサイト表示遅いしWordPress向きではない」というネット上の声がいくつか見受けられました。
たしかに、管理画面の分かりやすさやWordPressのインストールのしやすさという点で、他社のロリポップやConoHa WING、エックスサーバーなどの方がより初心者にも分かりやすい作りになっている印象があります。
なお、さくらでWordPressを始める具体的な方法については「さくらでWordPressを始める方法」をご参照ください。
(体験談)過去のさくらはWordPressサイト表示が遅い??
5年以上前の話ですが、以前さくらのサーバー(スタンダードプラン)で法人ホームページをWordPressで制作したことがあります。
正直2018年以前に利用した時は、WordPressのサイト表示は口コミの通り結構遅くて不便さを感じるレベルでした。
当時はサイトの表示の遅さに加えてサーバー性能が正直他のレンタルサーバーよりも劣っている印象がありましたが、さくらも課題に感じていたのか、ここ1,2年で現在サーバーのスペックアップが大幅に強化されてかなり改善されました。
新規契約ユーザーは、スペックアップされた最新性能のサーバーを利用できることと、既存ユーザーも順次新環境への切り替え案内が来ています。
ですので、今から契約するならサイト表示の遅さをそれほど気にしなくても良いと思います。
さくらのレンタルサーバにおいてSSD化をはじめとした機材の刷新を行い、表示速度および処理能力が従来の最大5倍※1となる新サーバーを2022年2月16日より提供開始します。
これにより、WordPressといったCMSをより快適に利用できるようになります。さらに初期費用を無料化、転送量を無制限とし、ストレージ容量も増強しました。プランの種類および料金は従来と変更ありません。
(※)2022年2月16日 | 【さくらのレンタルサーバ】表示速度および処理能力が従来の最大5倍となる新サーバーを提供開始より引用
さくらレンタルサーバーのプラン比較・おすすめプラン

契約期間ごとの月額費用(2023年6月時点)※マネージドプラン除く
さくらのレンタルサーバは、ライトプラン、スタンダードプラン、プレミアムプラン、および法人向けのビジネスプラン、ビジネスプロプラン、さらに一台専有タイプのマネージドプランが提供されています。
おすすめプランは「個人ならスタンダードプラン」、「組織管理する法人ならビジネスプラン」です。
下記は、さくらレンタルサーバーのプラン比較です。
プラン名 | ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | マネージド | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
料金・価格 | 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 17,600円 |
月額費用(※1) | 128円〜 | 425円〜 | 900円〜 | 2,122円〜 | 3,819円〜 | 7,484円〜 | |
無料独自ドメイン | × | × | × | × | × | × | |
Webサーバー機能 | プラン名 | ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | マネージド |
ストレージ種類 | SSD | SSD | SSD | SSD | SSD | SSD | |
ストレージ容量 | 100GB | 300GB | 400GB | 600GB | 900GB | SSD500GB〜 | |
WordPress対応 | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
転送容量制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 独自ドメイン上限 | 20個 | 200個 | 300個 | 400個 | 500個 | 無制限 |
MySQL個数上限 | 0 | 50個 | 100個 | 200個 | 400個 | 無制限 | |
PHP(動作モード) | ◯(CGI) | ◯(CGI/モジュール) | ◯(CGI/モジュール) | ◯(CGI/モジュール) | ◯(CGI/モジュール) | ◯(CGI/モジュール) | |
Webフォント提供 | なし | あり モリサワフォント33書体 |
あり モリサワフォント33書体 |
あり モリサワフォント33書体 |
あり モリサワフォント33書体 |
あり モリサワフォント33書体 |
|
Webフォント利用制限 | - | ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:75,000PV/月 |
ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:75,000PV/月 |
ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:制限なし |
ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:制限なし |
ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:制限なし |
|
複数ユーザー管理(※) | × | × | × | ◯ | ◯ | ◯ | |
FTP複数ユーザー利用 | × | × | × | ◯ | ◯ | ◯ | |
コンテンツブースト(高速化)機能 | 有料オプション | 有料オプション | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
WAF(セキュリティ機能) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
Web改ざん検知 | 有料オプション | ||||||
メール機能 | プラン名 | ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | マネージド |
メールアカウント作成数制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
メールボックス容量 | 2GB/1アドレス | 20GB/1アドレス | 40GB/1アドレス | 50GB/1アドレス | 100GB/1アドレス | 100GB〜/1アドレス | |
メール1通のサイズ制限 | 200MB/送受信 | 200MB/送受信 | 200MB/送受信 | 200MB/送受信 | 200MB/送受信 | 200MB/送受信 | |
メール送信数制限 | 100送信/15分 400送信/時間 9,600送信/日 |
100送信/15分 400送信/時間 9,600送信/日 |
100送信/15分 400送信/時間 9,600送信/日 |
250送信/15分 1,000送信/時間 24,000送信/日 |
250送信/15分 1,000送信/時間 24,000送信/日 |
不明 | |
メーリングリスト機能 | × | 10個 | 20個 | 30個 | 50個 | 無制限 | |
メールマガジン機能 | × | × | × | × | × | × | |
サポート面 | プラン名 | ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | マネージド |
バックアップ | × |
◯(最新8つ)
バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
|
◯(最新8つ)
バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
|
◯(最新8つ)
バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
|
◯(最新8つ)
バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
|
◯(最新8つ)
バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
|
|
復元機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
メールサポート | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | |
チャットサポート | ◯(平日10:00~18:00) | ◯(平日10:00~18:00) | ◯(平日10:00~18:00) | ◯(平日10:00~18:00) | ◯(平日10:00~18:00) | ◯(平日10:00~18:00) | |
電話サポート |
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
|
プラン変更 | 不可 |
(※)2023年6月1日時点の10%税込表示
(※)複数ユーザー管理はサーバーの操作や編集を行う権限をユーザーごとに分けて管理する機能
この中で、月額128円〜のライトプランはWordPressに対応していないことに注意です。
法人でも個人ユースでも一般的なホームページで、おすすめできるプランがスタンダードプランおよびプレミアムプランです。
組織として管理したい法人には、複数ユーザー管理機能があるビジネスプラン以上がおすすめです。
上位プランのみが対応している機能
ここでは、スタンダードプランかプレミアム、およびビジネスプランのどれにするか悩んでいる方向けに上位プランのみが持っている機能をいくつかご紹介します。
バックアップ&ステージング機能(スタンダードプラン以上)
ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | マネージド |
---|---|---|---|---|---|
× | ◯(無料) | ◯(無料) | ◯(無料) | ◯(無料) | ◯(無料) |
さくらのレンタルサーバーではライトプランを除く全てのプランでバックアップやステージングサーバーを作成できる機能(ステージング・バックアップ機能)を搭載しています。
静的サイト(HTML・CSS)やWordPressサイトのバックアップを最新8個まで取ることができます。
またステージング機能(テスト環境)により、簡単に本番環境からテスト環境を作成&テスト環境から本番環境へ切り替えすることができます。
バックアップ&ステージングの詳しい使い方については下記記事をご参照ください。
コンテンツブースト機能(プレミアム以上)
ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | マネージド |
---|---|---|---|---|---|
有料オプション | 有料オプション | ◯(無料) | ◯(無料) | ◯(無料) | ◯(無料) |
プレミアムプラン以上では、CDNサービス「ウェブアクセラレータ」を利用したコンテンツブースト機能(CDN機能)が標準で備わっています。
簡単にいうとWordPressなどの動的サイトを高速化させる仕組みで、WordPressブログや企業のメディアサイトなどの表示速度アップが期待できます。
なお、ライトプランやスタンダードプランでは月額1,100円の有料オプションとなっていますので、もしコンテンツブースト機能を利用するなら月額900円〜プレミアムプランの方が安価で良いでしょう。
コンテンツブースト(CDN)機能について
CDN(Content Delivery Network)は、さくらサーバーにあるデータををCDNサーバーが一旦キャッシュ(保持)し、データの配信を肩代わりする仕組みです。大量配信用の広帯域回線、高負荷に耐えられるハイスペックなサーバーを複数用い、大量データ配信に特化ししているためサイト表示の高速化が期待できます。
(※)注意点としてECサイトなどの会員機能・買い物機能があるサイトでは、キャッシュ機能により不具合が生じる(古いデータが見える)可能性があるのでおすすめできません。
コンテンツブースト機能の詳細については「https://rs.sakura.ad.jp/function/contentboost/」をご参照下さい。
管理ユーザー複数・権限振り分け機能(ビジネスプラン以上)
ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | マネージド |
---|---|---|---|---|---|
× | × | × | ◯ | ◯ | ◯ |
ビジネスプラン以上では、複数ユーザー管理が備わっています。
複数ユーザー管理はサーバーの操作や編集を行う権限をユーザーごとに分けて管理する機能で、法人組織などで担当者ごとに権限を振り分けたい時に便利な機能です。
同様にFTPユーザーを複数作成・運用する機能もビジネスプラン以上では実装されています。
Webサイト制作を外部に委託する場合など、サーバー内に該当ディレクトリだけアクセス権限のあるFTPアカウントを作り、協力パートナーに教えて作業してもらう、といった利用の仕方がありますので、外注を想定している場合に便利な機能です。
Web改ざん検知(有料オプション)
さくらの全プランに対して、有料オプションでWeb改ざん検知機能も取り入れています。Webサイトの改ざんやマルウェア等をいち早く発見することができます。
料金は、月額990円〜とそれなりに発生しますが、万一ハッキングを受けた場合にいち早く発見して被害を最小限に防ぐことができるので、法人でWordPressサイトなどを運用している場合やEC・会員サイト機能を取り入れている場合には特に心強い機能です。
改ざん検知サービスの詳細については「Web改ざん検知サービス | さくらインターネット」をご参照ください。
さくらのレンタルサーバーを利用するメリットとデメリット
さくらレンタルサーバーのメリットデメリットについて改めて紹介します。
大きなメリットは、老舗の会社で法人利用もあるので安心で、かつ月額500円以下でWordPressを利用できるという点です。
一方デメリットとしては、初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではなく、プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)点が挙げられます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
さくらレンタルサーバーの特徴 |
|
|
さくらレンタルサーバーを利用するメリット
さくらレンタルサーバーを利用するメリットとしては下記の通りです。
- 老舗で自前のデータセンターも所有しているので個人・法人ともに安心して利用できる
- ネットや本などで情報がたくさん掲載されている
- 月額100円台や500円台の安価に利用できるプランが用意されている
個人・法人ともに安心して利用できる
老舗のサーバーで、利用者も多く、以前から高性能・安定稼働の実績があるので、個人も法人も安心して利用できる点が大きいと思います。

出典:日本でのウェブホスティングのマーケットシェア | hostadvice※2023年時点
自前のデータセンターも所有しており、実際、2018年に北海道で起きた大きな地震の際も、自前の予備電源で60時間の停電を乗り切り、大きな障害を起こすことなくサービスを継続することができたのが以前話題になりました。
ネットや本などで情報がたくさん掲載されている
ネットや本などで情報がたくさん掲載されているので、初心者やWeb系が苦手な人でも検索すれば大体探したい情報が見つかることもメリットです。
WordPressで初心者向けのベストセラー「いちばんやさしいWordPressの教本」では、さくらレンタルサーバーを題材にWordPressの作り方を紹介しているのが大きな強みです。
書籍で、さくらレンタルサーバーの開設手順が詳しく掲載されているので、本の通りやればそのままWordPressでホームページを作れてしまします。そう行った意味で、さくらレンタルサーバーを利用すると、ホームページが作りやすいでしょう。
月額100円台や500円台の安価に利用できるプランが用意されている
さくらはビジネス用のプランだけでなく、安価な月額100円台のプランや500円台のプランが用意されています。
小規模なHTML・CSSの静的サイトを運営する場合は100円台のライトプランが最も安価に利用でき、WordPressを利用する人でも月額500円のスタンダードプランで利用できます。
月額1000円台のエックスサーバー、ConoHa WING、mixhostよりも費用面の負担を抑えて運営することができます。

契約期間別サーバー月額費用(初期費用除く)
また法人向けにビジネス、ビジネスプロプランやマネージド専用サーバーなど豊富なラインナップが用意されてるので、費用を抑えたい個人から法人まで利用できます。
(参考)【法人・中小企業向け】おすすめレンタルサーバー比較5社
さくらレンタルサーバーを利用するデメリット
さくらレンタルサーバーを利用するデメリットとしては下記の通りです。
- 初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではない
- プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)
- 性能面で最も良いサーバーというわけではない
- アダルトサイト運営は不可
初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではない
さくらは老舗のサーバーですが、後発のレンタルサーバーに比べると管理画面の操作感などがあまり簡単な作りではない印象があります。
たとえば、さくらはサーバー側でバックアップを取得・データの復元することができます。
しかし、サーバー契約時点で自動で全バックアップしてくれているエックスサーバーやConoHaWINGなどと違い、自分でバックアップステージング機能を利用してバックアップ設定する必要があり、初心者にはやや難しいです。
■さくらのバックアップスケジュール設定
プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)
さくらを利用する上で注意すべき点として、プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)点があります。
安価に抑えつつサイト規模に応じてアップグレードしたい場合は、上位プラン変更が可能なロリポップが良いでしょう。
■現在利用しているプランから他のプランへ変更できますか?
プランを変更することはできません。※ 「さくらのレンタルサーバ」はプランごとに収容サーバが異なるため、プラン変更には現在対応できておりません。ご了承ください。
ご利用中のプランを別プランへ変更するには、別のプランを新規にお申込みいただき、データの移行後、必要に応じて旧プランの解約をご検討ください。
現在利用しているプランから他のプランへ変更できますか? – さくらのサポート情報
性能面で最も良いサーバーというわけではない
性能や機能面においては、国内シェアNo1のエックスサーバーの方が優位性があります。
具体的にはサーバー契約時点での自動バックアップ・復元機能や、複数FTPユーザーアカウント、ドメインごとのPHPバージョン変更など、エックスサーバーには標準搭載されているのに対して、さくらのスタンダードプランやプレミアムプランには搭載されていません。
エックスサーバーは月額1,000円程度かかるため、さくらよりも費用はかかりますが、「多少月額費用がかかっても性能・機能」を求める人にはエックスサーバーの方がおすすめです。
なお、エックスサーバーとさくらの比較については「エックスサーバーとさくらを比較【おすすめは?】」をご参照ください。
アダルトサイト運営は不可
さくらのレンタルサーバーはアダルトサイト運営は不可になります。
風俗店サイト運営は可能と記載とありますが画像や動画の内容により禁止事項に抵触する可能性があるため、アダルトサイトを予定している場合は最初からmixhostなどのアダルトOKのレンタルサーバーがおすすめです。
■ポルノサイト運営は可能ですか?
できません。弊社のサービスを利用してのわいせつ、児童ポルノまたは児童虐待に当たる画像、
文書等をウェブ上で送信や掲載、またはメールにて配信する行為は禁止と定めております。
アダルトやポルノ等、弊社では一般的に「わいせつと判断されるもの」「性的印象が強い実写 画像」等に
つきましては、弊社サービス上で公開いただくにはふさわ しくないものとして、禁止事項を定めております。
サービスの利用に関するよくある質問 | さくらインターネット公式サイト
さくらレンタルサーバーはこんな人におすすめ
以上を踏まえるとさくらのレンタルサーバー(スタンダードプラン)は下記のような人・法人におすすめです。
さくらレンタルサーバーはこんな人におすすめ
- 店舗ホームページタイプのサイトや地道にブログを始めたい人
- 不便でない範囲であればサイトの表示速度やスペックを追求しない人
- WordPressの書籍「いちばんやさしいWordPressの教本」を見ながらそのまま進めたい人
- より価格・コストパフォーマンス重視の人
現時点でサーバーのプラン変更ができない点をはじめ少し不便なところもまだ残っていますが、とはいえ月額料金の安さに加えて、ここ最近のサーバー環境強化や、法人・ビジネス利用で根強い人気のあるサーバーですので、サイト制作の候補になるサーバーです。
ベストセラーになった「いちばんやさしいWordPressの教本」でもさくらのサーバーが題材として扱われているので、本をみながらWordPressホームページを作成したい人におすすめです。
なお、さくらのレンタルサーバを含めた、おすすめのレンタルサーバーの選び方・比較については「【おすすめレンタルサーバー比較総まとめ】WordPress対応5社」をご参考ください。
さくらレンタルサーバーに関する余談
さくらはインフラ事業者として様々なサービス・実績があります
余談ですが、さくらインターネットは、レンタルサーバーの他にもVPSやクラウド・専用サーバーなど、法人向けの様々なインフラサービスを提供しており、自前のデータセンター(サーバー専用の建物)を所有している点も強みです。
実際、2018年に北海道で起きた大きな地震の際も、自前の予備電源で60時間の停電を乗り切り、大きな障害を起こすことなくサービスを継続することができたのが以前話題になりました。
2018年9月6日に北海道を襲った震災により、停電状態に陥ったさくらインターネットの石狩データセンターに対し、9月8日ようやく電力供給が再開された。想定を超えた約60時間を非常用電源設備で乗り切り、インフラ事業者としての矜持を見せた石狩データセンターの「奇跡」について、改めてきちんと説明していきたいと思う。
約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡より引用
さくらレンタルサーバーでWordPressを始める方法
さくらサーバーでは、大きく下記の手順でサーバー・独自ドメイン契約とWordPressをインストールしていきます。
さくらレンタルサーバーでWordPressを始める方法
- さくらレンタルサーバーおよび独自ドメインを契約する
- さくらレンタルサーバーで独自ドメインを設定する
- さくらレンタルサーバーでWordPressをインストールする
ここでは、さくらサーバーでのWordPressを始める具体的な概要手順を簡単にご紹介します。まずはさくらインターネットのホームページに移動しましょう。
さくらインターネット>レンタルサーバーのページが開きます。「申し込みはこちら」ボタンをクリックします。
お申し込みページに進みます。初ここでは、さくらレンタルサーバー>スダンダードプラン(※)を選択します。
(※)ライトプランはWordPress対応していないので注意。
続いて初期ドメイン名を入力します。
初期ドメイン名は、(初期ドメイン名.sakura.ne.jp)に使われたり、サーバーコントロールパネルにログインする際に利用します。
申し込んだ初期ドメイン名の文字列は後から変更できませんが、「独自ドメインを利用する場合、一般のサイト訪問者には初期ドメイン名は見えません」のでどんな文字列でも気にする必要はありません。
屋号や名前の一部などを半角英数にして初期ドメイン名にしておくと良いかと思います。
同時に「独自ドメインも取得する」を選択して、取得したい独自ドメインを入力&検索。取得したい独自ドメインに対して「申し込む」をクリックします。
ドメイン所有情報を入力します。
お支払い方法の選択をクリックします。
会員認証画面に進みます。「新規会員登録へ進む(無料)」ボタンをクリックします。
以降会員登録と支払い情報をすすめたのち、サーバーの管理画面からWordPressをインストールしていきます。
■サーバーコントロールパネルでのWordPressインストール画面
手順が長くなるためここでは割愛しますが、詳しい手順・続きについては「【さくらインターネット】独自ドメインにWordPressインストール」に記載していますのであわせてご参照ください。
まとめ
まとめです。今回は、レンタルサーバーサービスを提供している「さくらのレンタルサーバー」を使ってみた感想やメリットデメリットについてご紹介しました。
さくらのレンタルサーバーは老舗のレンタルサーバーサービスで、多くの企業や個人が利用しているサービスです。
WordPressを利用する場合、月額500円くらいで運用できるレンタルサーバーですので、小規模なホームページなどにおすすめです。
さくらのレンタルサーバーを使っての独自ドメイン取得、WordPressまでの設置については「【さくらレンタルサーバー】WordPress独自ドメインインストール手順」をご参考ください。
(関連記事)おすすめのレンタルサーバー
なお、さくらのレンタルサーバ含めた、おすすめのレンタルサーバーの選び方・比較については「【おすすめレンタルサーバー比較総まとめ】WordPress対応5社」をご参考ください。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
■そのほかのサーバー関連記事はこちら
・サーバー契約〜WordPressインストール方法
・ロリポップ常時SSL設定
・ロリポップ!FTPの使い方
・ phpバージョンアップ・切り替え方法
・403エラー対処法/WAF設定
・ WordPressアップロードサイズ拡張方法
・サーバー契約〜WordPressインストール手順
・メールアドレス作成とAndroid受信設定
・phpバージョンアップ・切り替え方法
・WordPressアップロードサイズ拡張方法
・バックアップ機能
・ステージング(検証環境構築)機能
・Whois情報変更方法
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