さくらのレンタルサーバー 事前確認・テストができるステージング機能の使い方

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【さくらのサーバー】ステージング機能の使い方を徹底解説

WordPressを使ってサイトを運営していると、WordPressやプラグインのバージョンアップや変更により予期せぬ不具合が起きてしまうことがあります。

バックアップを取っておいて万一の時に戻せるようにすることが大切ですが、さくらのレンタルサーバではバックアップに加えてステージング環境というテスト環境を作る機能があります。

ステージング機能を利用すると、別ドメイン等準備をする必要がなく、一般公開されているウェブサイトの本番環境とほとんど同じ環境(テスト環境)をレンタルサーバーとは別のところに作成し、非公開な状態のまま編集することができます。

今回は、さくらのレンタルサーバのステージング機能の概要や使い方についてご紹介していきます。
 

さくらのレンタルサーバー

引用元: さくらのレンタルサーバー公式サイト(https://rs.sakura.ad.jp/)


 

この記事を読むと分かること

  • さくらのサーバーのステージング機能の概要について
  • さくらのサーバーのステージング機能の使い方について

 

 

さくらサーバーのステージング・バックアップ機能とは?

さくらサーバーのステージング・バックアップ機能は、株式会社ユニマルが運営している「SnapUp(スナップアップ)」というサービスと提携してさくらが提供している機能です。

ステージング・バックアップ機能は2021年10月現在、さくらサーバーのライトプランを除く全てのプランで使用できるようになっています。

さくらのレンタルサーバー・プラン比較

ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージドサーバー
バックアップ&ステージング ×

なお、ステージング機能とバックアップ機能についてはそれぞれ異なる機能ですので、本記事ではステージング機能についてをより詳しくご紹介します。

なお、バックアップ機能の使い方については【さくらのサーバー】バックアップ機能の使い方を徹底解説で解説しておりますので、ご興味がある方はこちらもあわせてご覧下さい。

 
 

ステージング機能について

さくらのレンタルサーバーの「ステージング機能」

さくらのレンタルサーバー・ステージング機能の特徴

  • 無料で使える
  • ステージングサーバーは同時に1つのみ使用できる
  • ステージングサーバーのデータは1クリックで本番環境へリリースできる
  • ステージングサーバーは作成してから90日後に自動的に削除される

 

ステージング機能とは、一般公開されているウェブサイトの本番環境とほとんど同じ環境(テスト環境)をレンタルサーバーとは別のところに作成し、非公開な状態のまま編集することを可能にする機能です。

ウェブサイトのソースコードを触ってカスタマイズをする際、いきなり本番環境で試してしまうと万が一ウェブサイトにエラーが起きたとしてもそのまま一般に公開されてしまうリスクがあります。

そこで、そういったリスクを防ぐ為にサブドメイン上や別ドメイン上にテスト環境を構築しておくことが多いのですが、さくらのレンタルサーバーのステージング機能では別ドメイン等準備をする必要がなく、無料で簡単にテスト環境を作成することが可能です。

なお、さくらのレンタルサーバーの場合、本番環境のサイト・データベースのデータを「スナップショット」という形のバックアップを取得して、ステージングサーバーを構築するのが特徴的です

ステージング機能のイメージ

また逆に、ステージングサーバーのサイトデータの「スナップショット」を取り、それを本番環境へ移行させることも可能なので、テスト環境で上手くいったものを簡単に本番へ反映させることができます。

 

 

さくらサーバーのステージング機能の使い方

それではここからはステージング機能の使い方についてをご紹介していきます。

  1. ステージングサーバーを作成する方法
  2. ステージングサーバーの編集方法
  3. ステージングサーバーから本番環境へデータを移行させる方法
  4. ステージングサーバーを削除する方法

 

ステージングサーバーを作成する方法

ステージングサーバーを作成する手順は以下の通りです。

(※)ここではWordPressサイトのステージングサーバーを作成する例でご紹介します。

ステージングサーバーを作成する手順

  • (STEP. 1) サーバーコントロールパネルにログインする
  • (STEP. 2)「SnapUp」にサイトを登録する
  • (STEP. 3) 本番環境のスナップショットを作成する
  • (STEP. 4) ステージングサーバーに本番環境のスナップショットをアップする

 

(STEP. 1) サーバーコントロールパネルにログインする

まずはサーバーコントロールパネルにログインしましょう。

以下のURLをクリックして「ドメイン名(またはレンタルサーバーのメールアドレス)」「パスワード」を入力してから「ログイン」を押します。

https://secure.sakura.ad.jp/rs/cp/

さくらのサーバーのサーバーコントロールパネルのログイン画面

これでサーバーコントロールパネルにログインすることができました。

さくらサーバーのコントロールパネル画面

 

(STEP. 2)「SnapUp」にサイトを登録する

次にさくらサーバーと提携しているサービスである「SnapUp」にサイトを登録しましょう。

コントロールパネルの左サイドバーから「Webサイト/データ」→「バックアップ」をクリックします。

「Webサイト/データ」→「バックアップ」

そうすると初めてステージング機能を利用される方はこちらの機能の利用が開始されていない状態なので、「利用開始」をクリックします。

「利用開始」をクリック

「利用開始」をクリックしてしばらく経つと以下のような画面が表示されます。ここで「SnapUp」をクリックすると別タブが開き、連携サービスの「SnapUp」が開かれます。

「SnapUp」をクリック

「SnapUp」が開かれたら、「www.◯◯◯.sakura.ne.jp」と書かれた方(ホスト名)をクリックします。

ホスト名をクリック

サイトを追加する」をクリックします。

「サイトを追加する」をクリック

「サイトを追加する」をクリックするとステージングサーバーに追加するサイトの情報を入力する画面が出てくるので、こちらに以下の項目を入力し「追加」をクリックします。

追加するサイトの情報を入力する

各項目の補足

  • サイト名 ・・・ 任意の名前を入力します。
  • サイトタイプ ・・・サイトのタイプを選択します。
  • 対象パス ・・・ ステージングに追加したいサイトのパスを入力します。(タイプで「WordPress」を選択した場合は、「WPパスを選択」から候補となるパスを選択できます。)

これでサイトの登録が完了しました。

サイトの登録が完了

 

(STEP. 3) 本番環境のスナップショットを作成する

STEP. 3ではSTEP. 2で登録したサイトのスナップショット(バックアップ)を作成しましょう。

本番環境からステージングサーバーを作成

スナップショットを追加、作成する」をクリックします。

「スナップショットを追加、作成する」をクリック

本番サーバーから取得」をクリックします。

「本番サーバーから取得」をクリック

「本番サーバーから取得」をクリックするとコメントを入力する画面が出てくるので、ここでは「2021-10-18-本番環境BK」と入力し、「実行」をクリックします。

任意のコメントを追加し「実行」をクリック

これで新しいスナップショットが作成されました。

なお、ここで作成したスナップショットは本番サーバーから取得したものなので、取得元が「PRODUCTION SERVER(本番サーバー)」になっていることが確認できるはずです。

新しいスナップショットが追加された

 

(STEP. 4) ステージングサーバーに本番環境のスナップショットをアップする

STEP. 4では作成したスナップショットをステージングサーバーにアップロードしましょう。

ステージングサーバーを作成する」をクリックします。

「ステージングサーバーを作成する」をクリック

ここで以下の項目を入力し、「追加」をクリックします。

なお、本番環境とステージングサーバーで極力動作の差異が生まれないようにしたいので、それぞれの項目を本番環境に合わせておくことをおすすめします。

追加するステージングサーバーの情報を入力

各項目の補足

  • ステージングサーバー名 ・・・ ステージングサーバーのURLの一部に使用される文字列を入力します。
  • http/https ・・・ 通信プロトコルを設定します。(本番環境に合わせる。)
  • MySQLバージョン ・・・ MySQLバージョンを選択します。(本番環境に合わせる。)
  • PHPバージョン ・・・ PHPバージョンを選択します。(本番環境に合わせる。)

ステージングサーバーが追加されたら、STEP. 3で作成したスナップショットをクリックします。
作成したスナップショットをクリック
 

スナップショットをクリックすると下に隠しメニューが表示されるので、こちらで「ステージングサーバーへセット」をクリックします。

(※)なお、ここで取得したファイル類をバックアップとしてダウンロードしたり、本番サーバーへ上書きすることもできます。(参考)【さくらのレンタルサーバ】WordPressバックアップ機能の使い方
 

サイトURLをリリース先に合わせる(既定)」を選択し、「OK」をクリックします。
「サイトURLをリリース先に合わせる(既定)」を選択し、「OK」をクリック

これで「転送が完了しました。」といった文言が表示されればステージングサーバーの作成が完了です。

 

ステージングサーバーの編集方法

ステージングサーバーが作成できたら実際にステージングサーバーを編集してみましょう。

ステージングサーバーのURLはSnapUpの管理画面上に記載されています。
ステージングサーバーのURL
 

ステージングサーバーのURLをクリックすると本番環境からデータが移行されたステージングサーバー上のサイトが表示されるはずです。

 

(補足): ステージングサーバーには初期状態からBASIC認証が設定されています

なお補足ですが、ステージングサーバーには初期状態からBASIC認証が設定されています。(※ 設定画面を開いたブラウザからのアクセスでは認証が表示されません。)

ステージングサーバーのBASIC認証
 

こちらの「ユーザー名」や「パスワード」はSnapUpの管理画面上の「認証情報を確認する」から確認することが可能です。
「認証情報を確認する」をクリック
 

ステージングサーバーにかけられたBASIC認証の情報

ステージングサーバのサイトは公開前の検証用サイトとして使用されることが多いので、始めからBASIC認証が設定されているのはありがたいですね。

 

 

ステージングサーバー上のWordPress管理画面にログインする

ステージングサーバー上に構築されたWordPressサイトですが、当然かもしれませんがこちらにも管理画面が存在します。

セキュリティプラグイン等でログインページのURLを変更したりしていない場合は、通常のWordPressサイトのようにURLの末尾に「/wp-login.php」を追記してあげれば管理画面にアクセスができます。
ユーザーID又はパスワードを入力後ログインボタンを押下

 

「ファイルマネージャー」からソースコードを変更することも可能

ステージングサーバー上のサイトのソースコードを変更したい場合もあるかと思います。

そういった場合は「ファイルマネージャー」をクリックします。

「ファイルマネージャー」をクリック
 

「ファイルマネージャー」をクリックすると別タブで「SnapUP File Manager」が開きますので、こちらで編集したいファイルを開き編集していく形になります。
「SnapUp File Manager」のエディター画面

「SnapUP File Manager」のエディター上ではCommnad + Z(1つ前に戻る)などのショートカットキーも使用できますが、一旦お使いのテキストエディターにペーストしてから編集すると使いやすいかと思います。

 

ステージングサーバーから本番環境へデータを移行させる方法

ステージングサーバーで検証し、何も動作に問題がない場合は本番環境へデータを移行させましょう。ステージングサーバーから本番環境へデータを移行させる手順は以下の通りです。

ステージングサーバーのデータを本番環境へ移行

ステージングサーバーから本番環境へデータを移行させる方法

  • (STEP. 1) ステージングサーバーのスナップショットを作成する
  • (STEP. 2) 本番環境にステージングサーバーのスナップショットをアップする

 

(STEP. 1) ステージングサーバーのスナップショットを作成する

まずは変更を加えたステージングサーバーのスナップショットを作成します。

スナップショットを追加、作成する」をクリックして、今回は「ステージングサーバーから取得」をクリックします。

「スナップショットを追加、作成する」をクリック
 

「ステージングサーバーから取得」を選択
 

今回はステージングサーバーからのスナップショットなので「2021-10-18-ステージングBK」のような任意のコメントを入力し、「実行」をクリックします。

ステージングサーバーのスナップショット
 

これで新たにスナップショットが作成されました。ステージングサーバーのスナップショットの場合は取得元が「Staging Server(ステージングサーバー)」となっています。

ステージングサーバーのスナップショットが追加された

 

(STEP. 2) 本番環境にステージングサーバーのスナップショットをアップする

あとはステージングサーバーのスナップショットを本番環境にアップロードしてあげます。

先ほど作成したスナップショットをクリックして、「本番サーバーへリリース」をクリックします。

ステージングサーバーのスナップショットをクリック
 

「本番サーバーへリリース」をクリック
 

ここで「サイトURLをリリース先に合わせる(既定)」を選択し、「OK」を押します。

「サイトURLをリリース先に合わせる(既定)」を選択し、「OK」をクリック

これで少し時間が経つと「転送が完了しました。」といった文言が表示され、本番環境にデータを移行することができました。

 

ステージングサーバーのデータを削除する方法

なお、ステージングサーバーは同時に1つまでしか使用できない為、現在作成しているステージングサーバーとは別のものを作成したい場合は、以前に作成したステージングサーバーを削除しなければなりません。

ステージングサーバーを削除する方法は簡単で、SnapUpの管理画面で歯車マークをクリックし、「削除」としてあげればOKです。

歯車マークをクリックし「削除」を押す
 

すると以下のようなモーダルが出てくるので「OK」をクリックすればステージングサーバーの削除が完了です。

「OKをクリック」

 

まとめ・ステージング機能はサイト運営に役立つ機能!

まとめです。今回はさくらのレンタルサーバーのステージング機能の概要や使い方についてをご紹介しました。

さくらのレンタルサーバーのステージング機能はサイト運営に非常に役に立つ機能で、かつ無料で使えるので、さくらユーザーの方は使用されると良いかと思います。

今回は以上になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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