さくらのレンタルサーバー 事前確認・テストができるステージング機能の使い方

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【さくらサーバー】 ステージングテスト環境・SnapUpの使い方

さくらのレンタルサーバでは、SnapUp(スナップアップ)というサービスと提携して、テスト環境(ステージング環境)を作る機能があります。

ステージング機能を利用すると、一般公開されているサイトの本番環境とほぼ同じ環境(テスト環境)を別の専用環境に作成して、非公開な状態のまま編集することができます。

今回は、さくらのサーバーで、ステージング機能を利用したテスト環境の作り方・SnapUpの使い方をご紹介します。

ステージング機能のイメージ
 

 

さくらサーバーのステージング機能の特徴

さくらサーバーのステージング機能は、株式会社ユニマルが運営している「SnapUp(スナップアップ)」というサービスと提携して提供されています。

ステージング機能とは、一般公開されているサイトの本番環境とほぼ同じ環境(テスト環境)を別の専用環境に作成して、非公開な状態のまま編集することができる機能です。

本番環境のサイト・データベースのデータを「スナップショット」という形のバックアップを取得して、ステージングサーバーを構築できます。
さくらのレンタルサーバーの「ステージング機能」
 

ステージング機能の特徴

  • ステージングサーバーは同時に1つのみ使用できる
  • ステージングサーバーのデータは1クリックで本番環境へリリースできる
  • ステージングサーバーは作成してから90日後に自動的に削除される

※なお、同じSnapupでバックアップだけ取得することも可能です。バックアップについては「【さくらのサーバー】バックアップ機能の使い方を徹底解説」をご参照ください。

 
ステージング機能はさくらサーバーのライトプランを除く全てのプランで無料で使用できます。

ライト スタンダード ビジネス ビジネスプロ マネージドサーバー
バックアップ&ステージング ×

 

たとえば、WordPressをメジャーバージョンアップを本番環境で試す前に、さくらのステージング機能を使うと簡単にテスト環境作って事前検証ができます。

また、ステージングサーバーのサイトデータを本番環境へ移行させることも可能で、テスト環境で上手くいったものを簡単に本番へ反映させることができます。

ステージング機能のイメージ

 
ここからはステージング機能の使い方をご紹介していきます。

  1. ステージングサーバーを作成する方法
  2. ステージングサーバーの編集方法
  3. ステージングサーバーから本番環境へデータを移行させる方法
  4. ステージングサーバーを削除する方法

 

ステージングサーバーを作成する方法

ここではWordPressサイトのステージングサーバーを作成する例でご紹介します。

ステージングサーバーを作成する手順

  1. サーバーコントロールパネルにログインする
  2. 「SnapUp」にサイトを登録する
  3. 本番環境のスナップショットを作成する
  4. ステージングサーバーに本番環境のスナップショットをアップする

 

(STEP. 1) サーバーコントロールパネルにログインする

まずはサーバーコントロールパネルにログインしましょう。

以下のURLをクリックして「ドメイン名(またはレンタルサーバーのメールアドレス)」「パスワード」を入力してから「ログイン」を押します。

https://secure.sakura.ad.jp/rs/cp/

さくらのサーバーのサーバーコントロールパネルのログイン画面

これでサーバーコントロールパネルにログインすることができました。

さくらサーバーのコントロールパネル画面

 

(STEP. 2)「SnapUp」にサイトを登録する

次にさくらサーバーと提携しているサービスである「SnapUp」にサイトを登録しましょう。

コントロールパネルの左サイドバーから「Webサイト/データ」→「バックアップ」をクリックします。

「Webサイト/データ」→「バックアップ」

そうすると初めてステージング機能を利用される方はこちらの機能の利用が開始されていない状態なので、「利用開始」をクリックします。

「利用開始」をクリック

「利用開始」をクリックしてしばらく経つと以下のような画面が表示されます。ここで「SnapUp」をクリックすると別タブが開き、連携サービスの「SnapUp」が開かれます。

「SnapUp」をクリック

「SnapUp」が開かれたら、「www.◯◯◯.sakura.ne.jp」と書かれた方(ホスト名)をクリックします。

ホスト名をクリック

サイトを追加する」をクリックします。

「サイトを追加する」をクリック

「サイトを追加する」をクリックするとステージングサーバーに追加するサイトの情報を入力する画面が出てくるので、こちらに以下の項目を入力し「追加」をクリックします。

追加するサイトの情報を入力する

各項目の補足

  • サイト名 ・・・ 任意の名前を入力します。
  • サイトタイプ ・・・サイトのタイプを選択します。
  • 対象パス ・・・ ステージングに追加したいサイトのパスを入力します。(タイプで「WordPress」を選択した場合は、「WPパスを選択」から候補となるパスを選択できます。)

これでサイトの登録が完了しました。

サイトの登録が完了

 

(STEP. 3) 本番環境のスナップショットを作成する

STEP. 3ではSTEP. 2で登録したサイトのスナップショット(バックアップ)を作成しましょう。

本番環境からステージングサーバーを作成

スナップショットを追加、作成する」をクリックします。

「スナップショットを追加、作成する」をクリック

本番サーバーから取得」をクリックします。

「本番サーバーから取得」をクリック

「本番サーバーから取得」をクリックするとコメントを入力する画面が出てくるので、ここでは「2021-10-18-本番環境BK」と入力し、「実行」をクリックします。

任意のコメントを追加し「実行」をクリック

これで新しいスナップショットが作成されました。

なお、ここで作成したスナップショットは本番サーバーから取得したものなので、取得元が「PRODUCTION SERVER(本番サーバー)」になっていることが確認できるはずです。

新しいスナップショットが追加された

 

(STEP. 4) ステージングサーバーに本番環境のスナップショットをアップする

STEP. 4では作成したスナップショットをステージングサーバーにアップロードしましょう。

ステージングサーバーを作成する」をクリックします。

「ステージングサーバーを作成する」をクリック

ここで以下の項目を入力し、「追加」をクリックします。

なお、本番環境とステージングサーバーで極力動作の差異が生まれないようにしたいので、それぞれの項目を本番環境に合わせておくことをおすすめします。

追加するステージングサーバーの情報を入力

各項目の補足

  • ステージングサーバー名 ・・・ ステージングサーバーのURLの一部に使用される文字列を入力します。
  • http/https ・・・ 通信プロトコルを設定します。(本番環境に合わせる。)
  • MySQLバージョン ・・・ MySQLバージョンを選択します。(本番環境に合わせる。)
  • PHPバージョン ・・・ PHPバージョンを選択します。(本番環境に合わせる。)

ステージングサーバーが追加されたら、STEP. 3で作成したスナップショットをクリックします。
作成したスナップショットをクリック
 

スナップショットをクリックすると下に隠しメニューが表示されるので、こちらで「ステージングサーバーへセット」をクリックします。

(※)なお、ここで取得したファイル類をバックアップとしてダウンロードしたり、本番サーバーへ上書きすることもできます。(参考)【さくらのレンタルサーバ】WordPressバックアップ機能の使い方
 

サイトURLをリリース先に合わせる(既定)」を選択し、「OK」をクリックします。
「サイトURLをリリース先に合わせる(既定)」を選択し、「OK」をクリック

これで「転送が完了しました。」といった文言が表示されればステージングサーバーの作成が完了です。

 

ステージングサーバーの編集方法

作成したステージングサーバーの編集・操作方法

ステージングサーバーが作成できたら実際にステージングサーバーを編集してみましょう。

ステージングサーバーのURLはSnapUpの管理画面上に記載されています。
ステージングサーバーのURL
 

ステージングサーバーのURLをクリックすると本番環境からデータが移行されたステージングサーバー上のサイトが表示されるはずです。

 

ステージングサーバーには初期状態からBASIC認証が設定されています

なお補足ですが、ステージングサーバーには初期状態からBASIC認証が設定されています。(※ 設定画面を開いたブラウザからのアクセスでは認証が表示されません。)

ステージングサーバーのBASIC認証
 

こちらの「ユーザー名」や「パスワード」はSnapUpの管理画面上の「認証情報を確認する」から確認することが可能です。
「認証情報を確認する」をクリック
 

ステージングサーバーにかけられたBASIC認証の情報

ステージングサーバのサイトは公開前の検証用サイトとして使用されることが多いので、始めからBASIC認証が設定されているのはありがたいですね。

ステージングサーバー上のWordPress管理画面にログインする

当然かもしれませんが、ステージングサーバー上に構築されたWordPressにも管理画面が存在します。

標準では通常のWordPressのようにURLの末尾に「http(s)://ステージングサーバーのURL/wp-admin/」を追記してあげれば管理画面にアクセスができます。
ユーザーID又はパスワードを入力後ログインボタンを押下

 

「ファイルマネージャー」からソースコードを変更することも可能

ステージングサーバー上のサイトのソースコードを変更したい場合もあるかと思います。

そういった場合は「ファイルマネージャー」をクリックします。

「ファイルマネージャー」をクリック
 

「ファイルマネージャー」をクリックすると別タブで「SnapUP File Manager」が開きますので、こちらで編集したいファイルを開き編集していく形になります。
「SnapUp File Manager」のエディター画面

「SnapUP File Manager」のエディター上ではCommnad + Z(1つ前に戻る)などのショートカットキーも使用できますが、一旦お使いのテキストエディターにペーストしてから編集すると使いやすいかと思います。

 
 

ステージングサーバーから本番環境へデータを移行させる方法

テージングサーバーから本番環境へデータを移行させることも可能です。

ステージングサーバーで検証し、何も動作に問題がない場合は本番環境へデータを移行したい場合に便利です。

ステージングサーバーのデータを本番環境へ移行
 

ステージングサーバーから本番環境へデータを移行させる方法

  1. ステージングサーバーのスナップショットを作成する
  2. 本番環境にステージングサーバーのスナップショットをアップする

 

(STEP. 1) ステージングサーバーのスナップショットを作成する

まずは変更を加えたステージングサーバーのスナップショットを作成します。

スナップショットを追加、作成する」をクリックして、今回は「ステージングサーバーから取得」をクリックします。

「スナップショットを追加、作成する」をクリック
 

「ステージングサーバーから取得」を選択
 

今回はステージングサーバーからのスナップショットなので「2021-10-18-ステージングBK」のような任意のコメントを入力し、「実行」をクリックします。

ステージングサーバーのスナップショット
 

これで新たにスナップショットが作成されました。ステージングサーバーのスナップショットの場合は取得元が「Staging Server(ステージングサーバー)」となっています。

ステージングサーバーのスナップショットが追加された

 

(STEP. 2) 本番環境にステージングサーバーのスナップショットをアップする

あとはステージングサーバーのスナップショットを本番環境にアップロードしてあげます。

先ほど作成したスナップショットをクリックして、「本番サーバーへリリース」をクリックします。

ステージングサーバーのスナップショットをクリック
 

「本番サーバーへリリース」をクリック
 

ここで「サイトURLをリリース先に合わせる(既定)」を選択し、「OK」を押します。

「サイトURLをリリース先に合わせる(既定)」を選択し、「OK」をクリック

これで少し時間が経つと「転送が完了しました。」といった文言が表示され、本番環境にデータを移行することができました。

 

ステージングサーバーのデータを削除する方法

なお、ステージングサーバーは同時に1つまでしか使用できない為、現在作成しているステージングサーバーとは別のものを作成したい場合は、以前に作成したステージングサーバーを削除しなければなりません。

ステージングサーバーを削除する方法は簡単で、SnapUpの管理画面で歯車マークをクリックし、「削除」としてあげればOKです。

歯車マークをクリックし「削除」を押す
 

すると以下のようなモーダルが出てくるので「OK」をクリックすればステージングサーバーの削除が完了です。

「OKをクリック」

 

まとめ・ステージング機能はサイト運営に役立つ機能!

まとめです。今回はさくらのレンタルサーバーのステージング機能の概要や使い方についてをご紹介しました。

「本番サーバーから取得」をクリック
 

さくらののステージング機能はサイト運営に非常に役に立つ機能で、かつ無料で使えるので、さくらユーザーの方は使用されると良いかと思います。

今回は以上になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

 

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