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WordPressユーザー向けFTP接続情報とFTPの使い方

WordPressをカスタマイズしようとしたり、Webサイト制作する際に必要不可欠なFTP。

今回はWordPressユーザー向けに各サーバーのFTP接続情報の確認方法と、FTPの見方・使い方を説明します。

WordPressインストールディレクトリが表示されます。
 

 

サーバー接続するためのFTPアカウント情報の確認方法

サーバーにアクセスするために、事前に契約したサーバーでFTPアクセス情報を確認する必要があります。

FileZillaサイト サイト設定 FTP情報入力

ここでは、よく使われているレンタルサーバー、エックスサーバー・ロリポップ・さくらレンタルサーバー、ConoHa WING、mixhostのFTP接続情報についてご紹介します。

レンタルサーバーおすすめ比較13選・WordPress高速対応

 

エックスサーバーのFTP情報確認方法

エックスサーバーのFTP情報は、アカウント開設時に通知される下記メールに記載があります。
【Xserver】■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ

エックスサーバーのメール ■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ 
 

メール本文下の方にFTP情報がありますので、FTPサーバー、FTPアカウント、FTPパスワードをメモして控えておきます。
エックスサーバーのメール ■重要■サーバーアカウント設定完了のお知らせ FTP情報
 
先ほどのFileZillaの画面でそれぞれ入力します。FTPサーバーの値をホスト名に、FTPユーザー名の値をユーザーに、FTPパスワードの値をパスワードに入力して接続してください。
FileZillaサイト サイト設定 FTP情報入力
 

アクセスに成功すると、エックスサーバーのフォルダ(ディレクトリ)構成が見えます。接続先トップには独自ドメインや初期ドメインがあります。
エックスサーバーのFTPの構造
 

独自ドメインフォルダの中を見ると、public_htmlというフォルダががあります。public_htmlはネット上に公開されているフォルダ(公開フォルダ)で通常この中にWordPressがインストールされています。
エックスサーバーのFTPの構造
 

独自ドメイン用のフォルダの中を見ると、インストールしたWordPressのファイル類があります。※WordPressを利用している場合
WordPress インストールディレクトリ
 

 

ロリポップのFTP情報確認方法

ロリポップのFTP情報はロリポップ管理画面から確認することができます。

ロリポップ管理画面でユーザー設定>アカウント情報をクリックします。
ロリポップ 管理画面 ユーザー設定>アカウント情報
 
FTP情報が表示されます。FTPサーバー、FTPアカウント、FTPパスワードをメモして控えておきます。
ロリポップ管理画面 FTP情報 
 
先ほどロリポップで確認したFTPサーバーの値をホスト名に、FTP・WebDAVアカウントの値をユーザーに、FTP・WebDAVパスワードの値をパスワードに入力して接続ボタンをクリックします。
FileZillaサイト サイト設定 FTP情報入力
 

接続に成功すると、右側にリモート側(ロリポップ側)のファイル類が見れるようになります。左側がPC側です。
ロリポップにFTPアクセス。左側がPC。右側がサーバーリモート。
 

独自ドメイン用のフォルダの中を見ると、インストールしたWordPressのファイル類があります。※WordPressを利用している場合
WordPress インストールディレクトリ
 

さくらレンタルサーバーのFTP情報確認方法

さくらレンタルサーバーの場合は、アカウント開設時に通知される下記メールに記載があります。
[さくらのレンタルサーバ] 仮登録完了のお知らせ
さくらレンタルサーバーのメール 仮登録完了のお知らせ
 

メール本文下の方にFTP情報がありますので、FTPサーバー、FTPアカウント、FTPパスワードをメモしてCyberduckの画面でそれぞれ入力すればOKです。
さくらレンタルサーバーのメール 仮登録完了のお知らせ FTP情報
 

先ほどのFileZillaの画面でそれぞれ入力します。 FTPサーバ名の値をホスト名に、FTPアカウントの値をユーザーに、サーバパスワードの値をパスワードに入力してください。
FileZillaサイト サイト設定 FTP情報入力
 

アクセスに成功すると、さくらのフォルダ(ディレクトリ)構成が見えます。さくらの場合、接続先トップにあるwwwがネットに公開されているフォルダ(公開フォルダ)になります。wwwをダブルクリックしてみましょう。
さくらレンタルサーバーのFTPの構造
 

wwwの中に独自ドメイン用のフォルダがあります(個々の環境設定によっては、いきなり次のWordPressインストール先になっている場合もあります)。
さくらレンタルサーバーのFTPの構造
 

独自ドメイン用のフォルダの中を見ると、WordPressのインストールファイル類があります。※WordPressを利用している場合
WordPress インストールディレクトリ
 

ConoHa WINGのFTP情報確認方法

ConoHa WINGの場合は、ConoHa WINGのコントロールパネルからFTPアカウントを手動で作成する必要があります。

サイト管理>FTP情報でFTPアカウントを追加します。
ConoHa WING コントロールパネル FTP設定 

FTPユーザーアカウントを作成・保存します。
ConoHa WING コントロールパネル FTP設定 

つぎに、サーバー管理>契約情報から、メール/FTP/ネームサーバー情報をクリックします。
"ConoHa WING コントロールパネル FTP設定
 

FTPサーバーアドレスをコピーして控えておきます。
ConoHa WING コントロールパネル FTP設定
 

上記で確認・作成したFTPサーバ名の値をホスト名に、FTPアカウントの値をユーザーに、サーバパスワードの値をパスワードに入力してください。
FileZillaサイト サイト設定 FTP情報入力
 

ConoHa WINGのFTPにアクセスできると下記のような画面になります。インターネット公開フォルダpublicをダブルクリックします。
ConoHa WINGのFTPトップページ。publicを選択
 

ドメイン名が表示されるので、編集したいドメイン名をクリックします。
ドメイン名が表示されるので、編集したいドメイン名をクリックします。
 

WordPressインストールディレクトリが表示されます。
WordPressインストールディレクトリが表示されます。
 

mixhostのFTP情報確認方法

mixhostのFTP情報は、アカウント開設時に通知される下記メールに記載があります。
【mixhost】 レンタルサーバーアカウント設定完了のお知らせ

メール本文下の方にFTP情報がありますので、FTPサーバー、FTPアカウント、FTPパスワードをメモしてFTP接続すればOKです。
「【mixhost】 レンタルサーバーアカウント設定完了のお知らせ」FTP接続情報
 

FTPソフト(本例ではFileZilla)でFTP情報を入力してサーバーにアクセスします。
mixhost FTP接続情報を入力
 

証明書関連の警告が出てきたらOKを押します。
証明書関連の警告が出てきたらOKを押します。

接続に成功すると、右側にリモート側(サーバー側)のファイル類が表示されます。なお、左側がPC/ローカルのファイル類でです。
FileZilla 左側がPC・ローカル側で右側がサーバー・リモート側になります。
 

mixhostの場合、public_htmlがネット上に公開されているフォルダです。最初に契約したドメインに対するWordPressファイル類ががpublic_htmlの中に入っています。※2個目以降の追加したドメインはドメイン名フォルダになります
public_htmlがネット上に公開されているフォルダ。最初に契約したドメインに対するWordPressファイル類ががpublic_htmlの中に入っています※2個目以降の追加したドメインはドメイン名フォルダになります
 

関連【mixhost】FTP接続方法とcPanelファイルマネージャーの使い方
 

WordPressのフォルダ・ディレクトリ構成

WordPressをインストールすると、インストールディレクトリ内に「wp-admin」「wp-content」「wp-includes」 の3つのフォルダを中心に、各種ファイル類が設置されます。

wordpressフォルダ構成
 

WordPressインストールディレクトリには、様々なファイルがたくさんありますので、ここではピックアップして説明していきます。

フォルダ・ファイル名 内容
フォルダ wp-admin ワードプレスの管理画面用のファイル類が格納されているフォルダ。基本的にWordPressバージョンアップで置き換わるファイル類
wp-includes ワードプレスのシステム全般に関するファイル類が格納されているフォルダ。基本的にWordPressバージョンアップで置き換わるファイル類
wp-content ワードプレスのテーマやプラグイン、画像データなどが入ったフォルダ。基本的にWordPress本体バージョンアップで置き換わらないファイル類があるので、ワードプレスをカスタマイズする際には、主にこのフォルダの中のファイル類に対して作業していきます。
ファイル wp-config.php WordPressの設定ファイル。データベースとの通信に必要な情報なども記述されており、とても重要なファイル
.htaccess アクセスを制御するとても重要なファイル。WordPressが自動生成するが、追記などして動作制御をすることが可能
wp-login.php ワードプレスのログイン画面に関するファイル
wp-load.php ワードプレスの動作に必要なプログラム類を読み込むファイル
index.php サイトにアクセスがあった時に最初に読み込まれるファイル

 

wp-contentフォルダーには、WordPressのテーマやプラグイン、画像データなどが入っています。
wp-content フォルダ
 

WordPressをカスタマイズする際には、主にこのwp-contentフォルダの中のファイル類に対して作業していきます。

wp-adminやwp-includesフォルダと違って、wp-contentは個々のサイトごとにオリジナルのデータが入ることになるのでバックアップするべき重要なファイルです。

wordpress-content
 

■wp-contentフォルダの内訳

フォルダ・ファイル名 内容
language 翻訳ファイルを格納
plugins プラグインファイルが格納されています
themes テーマファイルが格納されています
upgrade アップデートファイルが格納されています
uploads アップロードした画像ファイルなどが格納されています

 

関連【WordPressディレクトリ構成】フォルダ・ファイル構成
 

有名なFTPソフト

ここでは有名なFTPソフトを3つ紹介していきます。OS(Mac, Windows, Linux)によっては対応していないFTPソフトもあるので、ご自身のOSにあったFTPソフトを利用してみてください。

有名なFTPソフト

  • FileZilla(ファイルジラ)
  • Cyberduck(サイバーダック)
  • WinSCP(ウィンエスシーピー)

※公式サイト以外からのダウンロードは、不審なプログラムが埋め込まれている場合もあるので注意しましょう。

 


 

FileZilla (ファイルジラ)

filezilla

 

項目 内容
公式サイト https://filezilla-project.org/
対応OS macOS, Windows, Linux
料金 無料

全てのOSに対応していることから幅広く使われているFTPソフトです。MacにもWindowsも対応しているので使いやすくおすすめです。

関連FTPソフト FileZilla の使い方【Mac・Windows対応】

 

Cyberduck (サイバーダック)

項目 内容
公式サイト https://cyberduck.io/
対応OS macOS, Linux, Windows
料金 無料

CyberduckもFileZillaと同様に幅広く使われているFTPソフトです。こちらもWindows、Macともに対応しています。

関連【FTPソフトCyberduck】サイバーダックの使い方を徹底解説

 

WinSCP (ウィンエスシーピー)

winscp

 

項目 内容
公式サイト https://winscp.net/
対応OS Windows
料金 無料

WinSCPはWindowsで利用できるFTPソフトです(Macは非対応)。

ポイントは、FTP上からファイルのパーミッション(アクセス権)を変更できる点。VPSを利用している場合などでパーミンション変更をしたい場合におすすめです。

■ConoHa for Gameでマインクラフトデータを移行時のパーミッション変更作業
WinSCPでパーミッション変更する例
参考PCのマイクラデータをConoHaサーバーに移設引っ越しする方法

 

どのFTPソフトを使いたいか悩む場合は、それぞれインストールしてみて自分が使いやすいなと思ったFTPソフトを使うと良いでしょう。

上記で紹介した3つのFTPソフトは有名なFTPソフトなので、インストール後に詰まっても検索して解決できることが多いです。

 

FTPとは。FTPの仕組み

FTPとは「File Transfer Protocol」の略称でその名前の通りファイルの送受信で使われる通信プロトコルです。

FTPとは。FTPによるファイル通信

プロトコルとは、コンピューター同士が情報を通信するための、通信規約・手順です。

私たち人間は「特定の言語を利用して」を使って会話しますが、コンピューター同士も同じ言語で会話するための「やりとり」と例えることが出来ます。

FTPとは、各種ファイル類をコンピューター間で転送(アップロードしたりダウンロードしたり)するための代表的なプロトコルです。
 

FTPクライアントとFTPサーバー

FTPで通信する場合、FTPサーバー(接続される方)とFTPクライアント(接続する方)で通信することになります。

通常、FTPサーバーはレンタルサーバー、FTPクライアントは自身の操作しているPCなどが該当します。

FTPサーバーとFTPクライアント

 

  1. FTPクライアント(通常はPCなどが該当)
  2. FTPサーバー(通常はレンタルサーバーなどが該当)

 

FTPの通信方式と種類(FTP/FTPS/SFTP)

FTPはファイル送受信をする仕組みですが、そのままだと通信の暗号化がされておらずインターネットを介して送受信する際、セキュリティが高くありません。

最悪、悪意を持った者から盗聴(内容を覗かれる)、改ざんされる危険性もあります。

FTP(暗号化なし)の危険性

 
現在ではその解決策としてFTPのセキュリティを高めた、FTPSやSFTPなどの通信を暗号化する手段を用いることが主流です(※)。

暗号化したFTP(FTPS/SFTP)通信

厳密にいうと、FTPSあるいはSFTPを使っていても、区別することなく慣習的に「FTP」と記載されている・呼ばれているシーンも多いです。FTPサーバーによっては、FTPSやSFTPに対応していない場合もあります。

種類(略称) 正式名称
FTP File Transfer Protocol
FTPS File Transfer Protocol over SSL/TLS
(SSL化したFTP)
SFTP SSH File Transfer Protocol
(SSH)

 

FTP

FTPを使うことで、自分のPCとWebサーバー間でファイルの転送(送受信)をすることが出来ますが、デメリットとして転送経路が暗号化されていないことが挙げられます。
 

FTPS

FTPSとは、FTPで送受信するデータをSSL/TLSで暗号化したファイル通信プロトコルです。SSL/TLSで暗号化することで、FTPの通信データを暗号化して、セキュリティを高めています。

 

SFTP

SFTPとは、SSHという暗号化プロトコル上でFTP通信する仕組みです(実質SSH通信)。SSH上で通信することでセキュリティを高めています。
 

まとめ

まとめです。今回はWordPressユーザー向けに各サーバーのFTP接続情報の確認方法と、FTPの見方・使い方を説明しました。

これからFTPでファイルをアップロード・ダウンロードしようとしている方は、まずはFTPソフトの導入からしてあげると良いでしょう。

WordPressインストールディレクトリが表示されます。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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