今回はWordPress(ワードプレス)をカスタマイズしたいという方向けに、WordPressのディレクトリ・ファイル構造を説明していきます。
WordPressでは、本体バージョンアップで自動で置き換わるシステム系のファイルと、独自でカスタマイズできる(バージョンアップで置き換わらない)ファイルがあるので、ファイルを編集する際は、これらを理解した上で編集する必要があります。
もくじ
【WordPress対応】自分でホームページ・ブログを作成したいWebスクールWEBST8
WordPressのフォルダ構成
WordPressのフォルダ・ディレクトリ構成(下図の赤枠の部分)について説明していきます。
WordPressをインストールする「wp-admin」「wp-content」「wp-includes」 の3つのフォルダやファイル類が設置されます。
このWordPressのディレクトリとファイルの基本的な構成を知っておけば、バックアップからの復旧作業や、サーバー移転などの時に役立ちます。
また、WordPress本体バージョンアップで自動で置き換わるシステム系ファイルと、独自でカスタマイズできる(バージョンアップで置き換わらない)ファイルがあるので、ファイルを編集する際は、これらを理解した上で編集する必要があります。
様々なファイルがたくさんありますので、ここではピックアップして説明していきます。
フォルダ・ファイル名 | 内容 | |
---|---|---|
フォルダ | wp-admin | ワードプレスの管理画面用のファイル類が格納されているフォルダ。基本的にWordPressバージョンアップで置き換わるファイル類 |
wp-includes | ワードプレスのシステム全般に関するファイル類が格納されているフォルダ。基本的にWordPressバージョンアップで置き換わるファイル類 | |
wp-content | ワードプレスのテーマやプラグイン、画像データなどが入ったフォルダ。基本的にWordPress本体バージョンアップで置き換わらないファイル類があるので、ワードプレスをカスタマイズする際には、主にこのフォルダの中のファイル類に対して作業していきます。 | |
ファイル | wp-config.php | WordPressの設定ファイル。データベースとの通信に必要な情報なども記述されており、とても重要なファイル |
.htaccess | アクセスを制御するとても重要なファイル。WordPressが自動生成するが、追記などして動作制御をすることが可能 | |
wp-login.php | ワードプレスのログイン画面に関するファイル | |
wp-load.php | ワードプレスの動作に必要なプログラム類を読み込むファイル | |
index.php | サイトにアクセスがあった時に最初に読み込まれるファイル |
wp-admin フォルダー
wp-admin フォルダーには、WordPress管理画面のファイル類(HTML、PHP、CSS、画像)が格納されています。
WordPressをアップデートすると、wp-adminフォルダー内のファイル類は新しいバージョンのファイルに置き換わるので、通常wp-adminの中のファイルはカスタマイズしない方が安全です。
WordPressの管理画面をカスタマイズする際はWordPressバージョンアップで置き換わらないファイル(functions.phpなど)に記述することで対応できます。
wp-include フォルダー
wp-includesフォルダーには、システムを管理するPHPなどのプログラムファイルが格納されています。
WordPressをアップデートすると、wp-includesフォルダー内のファイル類は新しいバージョンのファイルに置き換わるので、通常wp-includesの中のファイルはカスタマイズしない方が安全です。
wp-content フォルダー
wp-contentフォルダーには、WordPressのテーマやプラグイン、画像データなどが入っています。
wp-adminやwp-includesフォルダと違って、wp-contentは個々のサイトごとにオリジナルのデータが入ることになるのでバックアップするべき重要なファイルです。
WordPressをカスタマイズする際には、主にこのフォルダの中のファイル類に対して作業していきます。
■wp-contentフォルダの内訳
フォルダ・ファイル名 | 内容 |
---|---|
language | 翻訳ファイルを格納 |
plugins | プラグインファイルが格納されています |
themes | テーマファイルが格納されています |
upgrade | アップデートファイルが格納されています |
uploads | アップロードした画像ファイルなどが格納されています |
wp-content/themesフォルダ
themesフォルダは、WordPressのテーマフォルダ類が格納されています。
初期状態では、twentytwentyone、twentytwenty などの公式テーマがあり、WordPressの管理画面からテーマを新規インストールするとthemesフォルダの中にテーマフォルダが新たに格納されていきます。
各テーマフォルダには、ページを表示させるためのPHPや、CSS、JavaScriptファイルなどが格納されています。
テーマの自作・カスタマイズ方法については「【テーマ自作】WordPress オリジナルテーマの作り方と基本」をご参照ください。
wp-content/pluginsフォルダ
pluginsフォルダは、WordPressのプラグインファイル類が格納されています。
WordPressの管理画面からプラグインを新規インストールするとpluginsフォルダの中にプラグインフォルダが新たに格納されていきます。
wp-content/uploadsフォルダ
uploadsフォルダには、主にWordPressのメディアライブラリにアップロードした画像が格納されています。
アップロードされた画像は年・日付フォルダごとに分類されて格納されており、WordPressのメディアライブラリから画像を閲覧することができます。
画像以外にも、backWpUpで取得したバックアップフォルダ(ファイル)など、プラグインがデータを格納先にする場合もあります。
wp-content/languageフォルダ
languageフォルダは、WordPressの言語ファイルが格納されています。
通常、独自で触ることはないフォルダです。
wp-content/upgradesフォルダ
upgradesフォルダは、WordPressのアップグレード時に利用されるフォルダです。
通常、中身はなく独自で触ることはないフォルダです。
WordPress直下にある重要ファイル
つぎに、WordPress直下にある重要ファイルをご紹介します。
この中でも特にwp-config.phpと.htaccessは、個々のサイトごとにオリジナルの内容が記述されているため、何かあったときの復元・復旧に必要な重要なファイルです。
wp-config.php
wp-config.phpは、WordPressの設定ファイル。データベースとの通信に必要な情報なども記述されている、中身的にもセキュリティ的にもとても重要なファイルです。
WordPressの復元する際にこのファイルが必要になります。
.htaccess
.htaccessは、アクセスを制御する中身的にもセキュリティ的にもとても重要なファイルです。
WordPressが自動生成するが、追記などして常時SSLやアクセス制限など動作制御をすることが可能です。
まとめ
まとめです。今回はWordPress(ワードプレス)をカスタマイズしたいという方向けに、WordPressのディレクトリ・ファイル構造を説明しました。
WordPressでは、本体バージョンアップで自動で置き換わるシステム系のファイルと、独自でカスタマイズできる(バージョンアップで置き換わらない)ファイルがあるので、ファイルを編集する際は、これらを理解した上で編集するようにしましょう。
今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。
個別指導形式のスクールでは、自分の知りたいことをピンポイントで学習・達成でき、自分で更新もできるというメリットもあります。
教室の無料事前相談もしておりますので、まずはお気軽にご登録ください。