mixhostでは独自ドメイン設定と同時にSSL有効化されます。しかしそのままだとhttpでもhttpsでもどちらでもアクセスできる状態です。
今回は、「.htaccess」というファイルを編集して「http」でアクセスしても「https」で通信させる設定方法(常時SSL)を説明します。
もくじ
今回は「.htaccess」というファイルを編集して常時SSL化する方法を紹介していますが、間違った操作をすると最悪サイトにアクセスできなくなる場合もあります。
本記事は特定の環境下での手順を示した物であり、ご利用の環境によってはこの他にも手順が必要だったりする場合があります。作業は必ずバックアップを取った上で自己責任のもとで作業を実施してください。
mixhostの常時SSLの設定をする
ここでは、mixhostで独自ドメインに対して常時SSLを設定する手順を説明していきます。
SSLを設定する場合、通常まずサーバー側でSSLの有効化をする必要がありますが、mixhostでは独自ドメイン設定と同時にSSLが自動的に有効化されますので、下記の手順3「.htaccessの設定」だけでOKです。
- 「mixhost」でSSLの有効化設定を行う←mixhostでは不要
- 「WordPress」でSSLの設定を行う←mixhostでは不要
- 「.htaccess」で常時SSLの設定を行う(※)←今回実施する設定
単純にSSL化のみ実施した場合は、httpでもhttpsでもどちらでもアクセスできる状態で不完全な状態です。
そこで「http」でリクエストされたアクセスを「https」化した通信へ転送した設定(どんなアクセスでもhttps(SSL)で通信を強制することを常時SSLといいます。
(※)今回の説明の前提
今回の説明の前提として、「すでにサイトがhttpsでもアクセスできること(上記手順1)」および「WordPressの一般設定>一般のURLがhttpsで始まっている(上記手順2)」の前提で説明しています。
設定>一般設定でhttps://〜から始まっている。https://〜になっている場合はhttps://にする必要がある
【STEP1】ファイルマネージャーにログインする
常時SSLの設定をするために、まずはmixhostのマイページにログインします。
マイページ 有効なサービス名をクリックします。
ショートカットのファイルマネージャーが開きます。
ファイルマネージャーが開きます。
(※)mixhostのファイルマネージャーの操作方法については「【mixhost】FTP接続方法・ファイルマネージャーの使い方」をご参照ください。
mixhostのサーバー系の管理画面cPanelからファイルマネージャーに移動することもできます。
cPanelへログインを選択します。
cPanelからファイルマネージャーを選択します。
public_htmlをクリックして公開フォルダに移動します。
以下はpublic_htmlの中にあるファイル・フォルダ類です。WordPressクイックスタートでインストールしたWordPressのインストールファイル・フォルダが格納されています。
なお、アドオンドメインなどで二つ以上のドメインを取得・設定した場合(複数ドメイン運用)、2つ目以降のドメイン名がpublic_htmlの中に配置されています。2つ目以降のドメインを編集したい場合は対象ドメイン名の階層に移動して操作してください。
【STEP2】隠しファイル(非表示ファイル)を見えるようにする
今回設定する.htaccessは、隠しファイルですのでそのままではファイルが見えません。まず、隠しファイル(非表示ファイル)を見えるようにしておきましょう。
隠しファイルを見えるようにするためには、「設定」ボタンを押下します。
非表示のファイルの表示 (dotfiles)にチェックを入れて「save」を押下します。
頭に.のついた隠しフォルダ・ファイルが見えるようになりました。
以上で、隠しファイル(非表示ファイル)を見えるようにする設定は完了です。
参考URL)ファイルマネージャーで非表示ファイル(.htaccessなど)を表示する方法 | mixhost 公式サイト
【STEP3】.htaccessを編集する
「.htaccess」を編集していきます。
万一ファイルがおかしくなった時に戻せるように、念のため編集作業前にダブルクリックしてファイルを保存しておきましょう(問題なく作業が完了した後は削除してOKです。)
そのままファイルが選択されている状態で「編集」ボタンを押下します。
確認画面が表示されますので、そのまま「edit」ボタンを押下します。
.htaccessのエディター画面が開きます。記述内容はここの環境によって異なる場合があります。
今回「.htacess」に書き加えるコードは、以下のとおりです。コピーしてください。
1 2 3 4 5 |
<ifmodule mod_rewrite.c> RewriteEngine On RewriteCond %{HTTPS} off RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L] </ifmodule> |
一番上にコピーしたコードを貼り付けます。もともと記述されていた内容は一文字も消さないようにしてください(貼り付けたコードと元々あるコードの間で改行はしてもOKです)。そのまま変更を保存ボタンを押下します。
画面右下に「成功しました」とポップアップ表示されます。
「閉じる」ボタンを押下します。
元の画面位戻ります。
以上で既存ファイルの編集は完了です。
- 「< IfModule mod_rewrite.c > *** 」の部分は、「***を処理する機能を定義する」という内容が書かれています。
- 「mod_rewrite」とは、「条件を満たした場合に記載したURLに転送する機能」の意味です。
- 「RewriteEngine」とは、「有効(ON)・無効(OFF)の設定」で、「有効(ON)」にします。
- 「RewriteCond」とは、「条件を設定する」という意味です。
- 「 %{HTTPS} off 」とは「https でない場合(SSLではない場合)」という意味です。
- 「RewriteRule 」とは、「ルールを設定する」という意味です。
- [ R = 301 , L ]の「R = 301」は「永続的に転送する」という意味であり、「L」は「ルールを終了する」という意味です。
以上のコードで「http」でアクセスがあった場合、「https」へ転送しますというルールを設定しています。
最後に「http://自分のドメイン名」でアクセスしてみましょう。httpsにリダイレクトされて入れば完了です。
(補足)SSL(HTTPS)とは
SSLとはSecure Sockets Layerの略で、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みを指します。
SSL化していない場合はインターネット通信は「http」通信で行われますが、通信データは平文(暗号化なしのテキストそのままの状態)で送信されています。悪意ある第三者が情報を盗聴したり書き換えたりすることができる危険な状態です。
SSL化されていない通信の場合は、アドレスの前に以下のマークと「保護されていない通信」と表示され、利用者に不安を与えてしまう懸念があります。
Webブラウザ上でも、WebサイトをSSL化すると、端末間の通信が暗号化されてHTTPS通信になりアドレスバーに鍵マークが表示されて安心感があります。
通信をSSL化(HTTPS)をすることで、通信データを保護し、クレジットカードのような他人に知られると悪用される重要な情報を守ります。
SSL化はほぼスタンダードの技術になってきており、これからブログやサイトを作られる方は、最初からSSL化しておくことが望ましいです。
(関連)SSLについて詳細な説明を「【SSLとは】SSLの意味と必要性および仕組みや種類を解説」で記載していますので、SSLについて詳しく知りたい方は合わせてご参照ください。
まとめ mixhostで独自ドメインに常時SSLを設定する
まとめです。今回は、「.htaccess」というファイルを変更して、「http」通信も「https」へリダイレクトする設定(常時SSLといいます)する方法を説明しました。
少し難しい設定ですが、これからブログやサイトを作られる方は最初から常時SSLの設定しておくことをおすすめします。すでにWebサイト運用設置済みの方も、どこかのタイミングで常時SSL化しておきましょう。
なお、SSLについて詳細な説明については、「【SSLとは】SSLの意味と必要性および仕組みや種類を解説」で記載していますので、SSLについて詳しく知りたい方は合わせてご参照いただければ幸いです。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
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