ここでは、ホームページやブログを運営する上でほぼ必須のツールであるGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)の設定方法を始め、見方や仕組みについて説明してきます。
(※)なお、2022年7月時点では、Google Analyticsの新バージョン(GA4)がリリースされていますが、まだ従来版での利用が多いためここでは従来のGoogle Analytics(ユニバーサルアナリティクス※2023年7月に廃止予定)の使い方で解説しています。
もくじ
Google Analytics(グーグルアナリティクス)とは
Googleアナリティクスとは、Googleが提供しているWebサイトのアクセス解析ツールです。
基本的に無料で利用できます。Webサイトをアナリティクスに登録することで閲覧数やユーザーの行動など、自分にサイトに流入した後のさまざまなデータを分析できるようになります。
Google Analyticsで確認できる項目の例です。サイト全体の数値のほか各ページごとの数値を確認することができます。
項目 | 内容 | |
---|---|---|
ユーザーに関する主な指標 | ページビュー | 「自分のサイトでどのくらいのページ数が閲覧されたか」を確認できます。 |
ユーザー数 | 「自分のサイトにどのくらいのユーザー数の訪問があったか」を確認できます。 | |
セッション数 | 「どのくらいの訪問回数があったか」を確認できます。 (※)ユーザーがサイトに訪問してから帰るまでを1回とカウントします。 |
ページビュー/セッション | 「1訪問あたりどのくらいのページが閲覧されているか」を確認できます。 |
平均セッション時間 | 平均して「1訪問あたりどのくらいの時間サイト内を閲覧してくれていたか」を確認できます。 | |
直帰率 | 「1ページ目の閲覧で帰ってしまう確率がどのくらいがあったか」を確認できます | |
集客に関する主な指標 | 参照元/メディア | Google検索、Yahoo検索、Facebook、Twitterなど流入経路はどこかを確認できます。 |
目標(コンバージョン(※))に関する主な指標 | 目標の達成数 | 「目標が何回達成できたか」を確認できます。 |
目標の達成率 | 目標の達成率を確認できます。 例. 100人の訪問者のうち5人から申し込みがあれば5% |
Google Analyticsの登録・設定方法
次に、Google Analyticsの登録設定方法について説明していきます。
GoogleAnalyticsのアカウントを作成する
GoogleアカウントでGoogleAnalyticsAnalyticsにお申し込みします。
下記URにアクセスして下さい。※ログインを聞かれた際は、Googleアカウントでログインしてください。
Google Analytics
GoogleAnalyticsにようこその画面に移動するので、「無料で設定」ボタンをクリックします。
すでにGAを使った人がある方は下記のような画面が表示されますので、下側の管理メニューを選択してください。
ここでは、アカウントを作成を選択してください。
アカウント名を入力して「次へ」ボタンを押下します。
プロパティ名(ドメイン名など分かりやすい名前がおすすめ)、タイムゾーン、通貨などを入力後、「詳細オプションを表示」をクリックします。
「ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」にチェックを入れます。
URLを入力し、「Googleアナリティクス4とユニバーサルアナリティクスのプロパティを両方作成する」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
(※)Google Analyticsでは、新バージョン「Google Analytics 4(GA4)」と従来バージョン「ユニバーサルアナリティクス」があります。という新機能が実装されました。ここでは両方測定できるように作成しました。
自分のビジネス概要に該当するものをチェックを入れて「次へ」ボタンを押下します。
内容を確認後、同意項目にチェックを入れて「同意」ボタンを押下します。
トラッキングコードが発行されるのでトラッキングコードをメモしておいてください。
このトラッキングコードをHTMLのheadタグあるいはWordPressの管理画面に設定することでGoogle AnalyticsとWebサイトを連携することができます(やり方は複数あるので後半で補足しています)
トラッキングコードをサイトに設定後、実際にサイトにアクセスしてからGA4のリアルタイムを確認するとアクセスを確認できます。
※Google Anlaytics4とユニバーサルアナリティクス療法を作成した場合は、それぞれのプロパティを選択・確認することができます。
WordPressでプラグインを利用してアナリティクス連携する場合
WordPressを利用している場合は、プラグインを利用してアナリティクス連携できます。※最近ではテーマ自身にGoogle Anlayticsの設定項目が用意されていることもあります。
下記はAll in One SEOというプラグインを利用した例です。All in One SEO>一般設定を設定します。
「ウェブマスターツール」タブを選択して、Google Analyticsのトラッキングコードを貼り付けます。
(※)プラグインの場合は、All in One SEOや、MonsterInsights、Simple SEO Packなどが有名です。対応していないテーマの場合はプラグインで実装しておきましょう。
】All in One SEOの設定と使い方を6ステップで解説
MonsterInsightsによるGoogleアナリティクス設定方法
設定完了後に実際にホームページにアクセスします。
Google Analyticsの画面で、リアルタイム>概要で自分のアクセスがカウントされていれば設定完了です。
※Google Anlaytics4とユニバーサルアナリティクス療法を作成した場合は、それぞれのプロパティを選択・確認することができます。
(補足)従来版ユニバーサルアナリティクスのリアルタイム画面(GA4とは概念が異なるので数値は一致しないことがあります)
(補足)自分のアクセスをカウントしないために
そのままだとログインしている「自分自身」もアクセスにカウントされてしまいます。気になる場合は、Google アナリティクス オプトアウト アドオンなどを導入して、自分自身のアクセスがカウントされないようにしておきましょう。
Google アナリティクス オプトアウト アドオンは、Google アナリティクス JavaScript(analytics.js、gtag.js)によるデータの使用をウェブサイトのユーザーが無効にできるように開発された機能です。
この機能を利用するには、このアドオンをダウンロードして、ご利用のブラウザにインストールしてください。Google アナリティクス オプトアウト アドオンは、Chrome、Internet Explorer 11、Safari、Firefox、Opera でご利用いただけます。
色々なアナリティクス連携のやり方
Googleアナリティクスの設定は、テーマで連携機能を持っている場合は、テーマで設定するのが簡単です。
Afinger6の場合
Affinger6の場合、管理画面のAFFINGER管理の設定に、Google アナリティクスの設定項目が用意されています。
(関連)【AFFINGER6ってどう?】使ってみた感想とメリットデメリット
SANGOの場合
SANGOの場合、外観>カスタマイズの設定項目の中に、Google アナリティクスの設定項目が用意されています。
(関連)WordPressテーマSANGOの使用感想とメリット・デメリット
Snow Monkeyの場合
Snow Monkeyの場合、外観>カスタマイズの設定項目の中に、Google アナリティクスの設定項目が用意されています。
(関連)WordPressテーマSnow Monkeyの使用レビュー・評判
JINの場合
また、直接Google アナリティクスの設定入力項目がない代わりに、headタグの閉じタグ直前にコードを挿入して運用するテーマもあります。
JINの場合、管理画面>HTML管理の設定項目の中に、headタグの中に任意のコードを挿入する機能が用意されています。
(関連)【JINってどう?】WordPressテーマJINの感想とメリットデメリット
HTMLファイルに直接トラッキングコードを貼り付ける場合
WordPressなどのCMSを利用せず、HTMLファイルでサイトを作成している場合は、対象のページ(各HTMLファイル)のheadタグ内にトラッキングコードを貼り付けます。
複数のHTMLがある場合は、全HTMLファイルにトラッキングコードを貼り付ける必要があります。
設定完了後に実際にホームページにアクセスします。
Google Analyticsの画面で、リアルタイム>概要で自分のアクセスがカウントされていれば設定完了です。
※Google Anlaytics4とユニバーサルアナリティクス療法を作成した場合は、それぞれのプロパティを選択・確認することができます。
(補足)従来版ユニバーサルアナリティクスのリアルタイム画面(GA4とは概念が異なるので数値は一致しないことがあります)
Google Analytics(従来版)の仕組み
Google Analytics(従来版:ユニバーサルアナリティクス)の仕組みについて改めて説明していきます。
Google Analyticsは、下記のようなjavascript(トラッキングコードといいます)を計測対象の各ウェブページ貼り付けることで利用できるようになります。
利用者がGoogle が貼り付けられたウェブページにアクセスすると、貼り付けたトラッキングコードが実行されて、Googleのサーバーにデータを転送・蓄積されます。
以下は一例ですが、どんな経路から流入してくれたのか、どのページがどのくらい閲覧されたかなど、各種データが収集されます。
Google Analyticsの見方
以下は、グーグルアナリティクスで分析できる内容の一例です。
Google Analyticsで確認できる項目の例です。サイト全体の数値のほか各ページごとの数値を確認することができます。
項目 | 内容 | |
---|---|---|
ユーザーに関する主な指標 | ページビュー | 「自分のサイトでどのくらいのページ数が閲覧されたか」を確認できます。 |
ユーザー数 | 「自分のサイトにどのくらいのユーザー数の訪問があったか」を確認できます。 | |
セッション数 | 「どのくらいの訪問回数があったか」を確認できます。 (※)ユーザーがサイトに訪問してから帰るまでを1回とカウントします。 |
ページビュー/セッション | 「1訪問あたりどのくらいのページが閲覧されているか」を確認できます。 |
平均セッション時間 | 平均して「1訪問あたりどのくらいの時間サイト内を閲覧してくれていたか」を確認できます。 | |
直帰率 | 「1ページ目の閲覧で帰ってしまう確率がどのくらいがあったか」を確認できます | |
集客に関する主な指標 | 参照元/メディア | Google検索、Yahoo検索、Facebook、Twitterなど流入経路はどこかを確認できます。 |
目標(コンバージョン(※))に関する主な指標 | 目標の達成数 | 「目標が何回達成できたか」を確認できます。 |
目標の達成率 | 目標の達成率を確認できます。 例. 100人の訪問者のうち5人から申し込みがあれば5% |
例1)ウェブサイト全体のユーザーに関する指標
ある期間におけるウェブサイト全体のページビュー、セッション数、ユーザー数、ページビュー/セッション数、新規セッション数などがわかります。
例2)集客に関する指標
集客>全てのコンテンツ>参照元・メディアを確認すると、各検索エンジンやSNSからどのくらいのアクセスがあったからを確認することができます。
例3)コンバージョンに関する指標
事前に目標を設定しておくことで、目標の達成数や達成率を把握することができます。
■サイト内全体でのコンバージョン概要
■ワードプレスセミナーページのコンバージョン情報
ビジネス目的で運営する場合、訪問者に問い合わせ・申し込み・購入などなんらかのアクションをしてほしいと思います。
たとえば、セミナーの申し込みページがあるとして申し込みされたらコンバージョン(目標)に設定します。実際に申し込みがあったら1件カウントします。
注意点として、コンバージョンは手動で「なにをすればコンバージョン達成なのか」を設定する必要があります。重要な項目なので覚えておきましょう。
各サイトにより目標と目標の設定方法は異なるためここでは詳細は割愛しますが、コンバージョンの設定は管理>目標から設定することができます。
ホームページやブログをしているなら必須のツールですので、ぜひ導入しておきましょう。
アナリティクスで分析できるサンプル
上記の他にも色々な分析ができます。
■ユーザーの行動の例■
■男女別・年齢別概要の例
■地域別の例
■ブラウザ別の例
本サイトはではざっくり下記のような項目を確認しています。
項目 | 見ている内容 | 何を目的に見てどう対応するか |
---|---|---|
サイト全体の概要 |
◎サイト全体の閲覧数(PV)やセッション数が増えてきているか ◯サイト全体の滞在時間(平均セッション時間)が増えてきているか ◯サイト全体の直帰率が下がってきているか ◯検索エンジンやSNSからの流入の割合が増えているか(流入元バランス) |
サイト全体が育ってきているかを見ています。 検索エンジンやSNSからの流入を増やし、閲覧数やセッション数が増加するようにコンテンツの追加・改善に取り組んでいきます。 そのほか、滞在時間や直帰率も悪くなって来ていないか確認して、改善するように取り組んでいきます。 |
最初に見られたページ(ランディングページ) |
◎どのページがたくさん閲覧されているか ◯直帰率が下がってきているか ◯滞在時間が増えてきているか |
閲覧数の多いページを中心に、2ページ目(誘導したいページ)への誘導を増やし直帰率の低下を測ったり、滞在時間が増加するように改善を行います。 |
コンバージョン(目標達成) |
◎コンバージョン数が増えているか ◎コンバージョン率が増えているか |
コンバージョン数(率)が多い流入経路がどこかなど確認します。 コンバージョン数の増加と率の増加を目指して対象ページのアクセス数増加と滞在時間UPするようにコンテンツの追加・改善を行います。 |
まとめ
ここでは、ウェブサイトを活用・運営する上でほぼ必須のツールであるGoogle アナリティクスとサーチコンソールの仕組みや違いおよび見方を中心に説明しました。
アナリティクスでは、ユーザーがサイトに訪問した後の閲覧データを中心に確認することができます。
また、Google Analyticsとともに、Google Search Consoleも登録しておいた方が良いツールです。
Google AnlayticsとGoogle Search Consoleの違いについては「Googleアナリティクスとサーチコンソールの仕組み・見方・使い方を徹底解説」をご覧ください。
どちらもWebマーケティングをするためには必須と言ってよいほど重要なツールですので是非導入しておきましょう。
HPを作成したら、アナリティクスとサーチコンソールを利用して分析や改善を重ねていきましょう。
なお、これからWordPressを始めようと考えている人向けに、おすすめのレンタルサーバーを「【おすすめレンタルサーバー比較総まとめ】WordPress対応5社」でご紹介していますので、レンタルサーバーご検討の方はあわせてご参考いただけると幸いです。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
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