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有料テーマTCDシリーズの特徴や注意点・デメリット

TCDは累計12万人以上のユーザーに使用されている国内最大級のWordPress有料テーマシリーズです。

デザインに慣れていない初心者でもプロが作ったような洗練されたホームページを作りやすく、デザイン構成に自信がない初心者におすすめです。

今回はTCDシリーズの特徴やメリット・デメリット、および実際に「HEAL」「HAKU」「NANO」「CURE」の4つを使ってみた感想をご紹介します。
 

TCDシリーズの特徴

  • 特にトップページが洗練された美しいデザインのサイトを作りやすい
  • 基本的にサイトのカスタマイズは独自に用意された「TCDテーマオプション」画面から行っていく
  • TCD独自の機能(コンテンツビルダー機能)が用意されておりコンテンツを作成することができる
  • 自身のサイトであれば複数サイトで使用可能だが、制作代行の場合は別途ライセンス購入が必要

※テーマにより異なる場合があります。■TCDの公式サイトはこちら

 

 

(※)本記事は、2024年7月時点の情報です。WEBST8の主観による説明も含まれていることをご了承のうえ、最新の正確な情報・利用ルールは公式サイトをご確認ください。

 

TCDシリーズの概要

TCDシリーズの特徴と料金

TCDの公式サイト(2024年7月撮影)

TCDシリーズは株式会社DESIGN PLUS(デザインプラス)さんが開発しているWordPressの有料テーマシリーズです。

テーマの1つ1つがテンプレートとは思えない程の洗練されたクオリティで累計12万人以上のユーザーによって使用されてきた実績があります。

約80のテーマが存在しており、ざっくり合計8つの使用用途に分けられています。

TCDテーマのカテゴライズ

TCDテーマの使用用途別カテゴリー分け

  • 企業サイト
  • 店舗・施設
  • ネットショップ
  • ブログ・メディア
  • 日本・和風
  • ギャラリー・ポートフォリオ
  • SNS
  • 比較サイト・アフィリエイト

 

価格帯はは安いもので1万円~3万円前後のテーマが最も多く、4、5万円と少し高額なテーマも存在します。

なお注意点として、制作代行の場合は別途ライセンスを購入する必要があります。制作代行の為にTCDテーマを使用しようと考えられている方は注意しましょう。

自社が所有するサイトであれば複数のサイトで使用することができますが、第三者の為のウェブサイトに使用する場合は別途ライセンスを購入しなければなりません。

制作代行にこのテンプレートを利用しても良いですか?
お客様の所有サイト以外で当テンプレートを使用することは、「配布行為」にあたります。制作代行業務で使用する場合は、必ず特別ライセンスを取得してください。

引用: 制作代行にこのテンプレートを利用しても良いですか? | ワードプレステーマTCD

 

参考TCDテーマの特別ライセンスの詳細について

 

TCDテーマのカスタマイズは「TCDテーマオプション」から行う

TCDテーマの主なカスタマイズは管理画面の「TCDテーマ」から行っていくような形になります。

TCDテーマオプション
 

基本的にトップページもTCDテーマオプションのトップページ設定からコンテンツを作成する形になります。

 

またいくつかのテーマには、トップページに追加したいコンテンツなどをより直感的に作成できるように独自にコンテンツビルダー機能と呼ばれる機能を搭載しています。

TCDテーマのコンテンツビルダーの使用例②

 

 

TCDテーマはこんな人におすすめ

TCDテーマは以下のような方におすすめできるテーマです。

TCDテーマはこんな方におすすめ

  • デザインに自信のない初心者で美しいデザインのトップページのサイトを作りたい方
  • できるだけ業種・業界に特化したテーマをもとにホームページを作りたい方

逆に、独自にデザイン・レイアウトを作ろうと思うとかなり難易度が上がります。

テンプレートのままのデザインで問題ない場合は良いですが、公式サイトにあるデモサイトから色々カスタマイズ変更したい場合は注意が必要です。
 

デメリット
  • 記事の装飾が他のブログ用有料テーマに比べるとあまりできない
  • 拡張性・カスタマイズ性が他の汎用テーマと比べるとやや低い
  • 他の有料テーマに慣れている人にとっては少し使いづらい可能性も
メリット
  • 業種・業界別に特化したテーマを選択することができる
  • 簡単にお洒落なレイアウトのトップページが作成できる
  • 固定ページに複数のデザインテンプレートが用意されている

TCDシリーズのテーマをいくつか紹介

TCDシリーズのテーマの中からいくつか試したテーマを簡単にご紹介します。

 

HEAL(サイト用途: エステ・美容サロンの公式サイト向き)

 
HEALはインターネット集客ができるエステ・美容サロン向き公式サイトを作成する為に開発されたTCDテーマです。

エステ・美容サロンのサイトで必要になる「スタッフ」や「メニュー」、「キャンペーン」といったページが管理画面から簡単に実装できます。

TCDテーマ「HEAL」の管理画面

 

また、サイト内には緻密に来店(コンバージョン)に繋がるリンクが設置されている構造になっている為、お店の売り上げに貢献するウェブサイトを作成することができます。

 

 

 

HAKU(サイト用途: 日本の伝統や文化、芸能事業の公式サイト向き)

 

HAKUは日本古来の伝統や文化、芸能を世界に広める役割を担うウェブサイトを作成する為に開発されたテーマです。

日本語と英語の両サイトで美しくウェブサイトが表示されるように所々の文章が縦書き・横書きの選択等ができるようになっていたり、細部のデザインまで拘って作られています。

また商品の魅力が何よりも1番に際立つようなデザイン・作りになっていて、ブランド価値を構築する為に使用できるテーマになっています。

 

 

CURE(サイト用途: 医療機関などの公式サイト向き)

 

CUREは医療機関などの公式サイトを作成するのに適したTCDテーマです。

数十年前に作成されて形骸化されたホームページが多い医療市場で、より安心感を与えられる先進的なウェブサイトを作成したいといった方は「CURE」がおすすめです。

なお、「診療案内」や「スタッフ紹介」といった医療機関サイトでよく使うページも簡単に実装できるようになっています。

また、緊急的な告知などを行いたい際にアラートをヘッダーに表示させるといったことも可能です。

 

 

NANO(サイト用途: 企業コーポレートサイト向き)

 

NANOは一流企業レベルのコーポレートサイトを作成するのに開発されたTCDテーマです。

企業サイトで重要となる「事業内容」といったページでは多岐に亘る部門にも対応できるように「一覧ページ→親カテゴリーページ→子カテゴリーページ→詳細ページ」といったWordPress構造でできています。

「NANO」の事業内容ページの階層構造

また、お知らせ等もカテゴリーを付けて分類表示させたりすることができるので規模の大きいサイトにも対応しやすいです。

 

 

TCDテーマシリーズのデメリット

ここからは、TCDテーマを使って感じたデメリットをご紹介します。

TCDテーマを使用するデメリット

  • ブロックエディター利用想定だとやや使い勝手が悪い
  • 拡張性・カスタマイズ性が他の汎用テーマと比べるとやや低い
  • 他の有料テーマに慣れている人にとっては少し使いづらい可能性も

 

ブロックエディター利用想定だとやや使い勝手が悪い

1つ目のデメリットは、ブロックエディター利用想定だとやや使い勝手が悪いという点です。

最近のブログやアフィリエイトで人気なWordPressテーマであればほとんどのテーマでブロックエディターが主想定で作られており、テーマ独自の記事装飾用オリジナルブロックが用意されていいます。

TCDテーマではこういったブロックエディターに追加されるオリジナルブロックが存在しません。

■(参考)ブログ向き人気有料テーマ「STORK19」で使用できるオリジナルブロック

STORK19で利用できるカスタムブロック(2024年7月撮影)

 

なお代わりとなる機能で簡単な装飾であればTCDテーマ専用のクイックタグがいくつか用意されているテーマもあります。

ただしこれらはブロックエディターには非対応で、使用するにはプラグインを使用してクラシックエディターに戻すか、「クラシックブロック」を使用する必要があります。

関連【Classic Editor】WordPressを旧エディターに戻す方法

 

■(参考)クイックタグの使用デモ(以下はTCDテーマ「HAKU」で旧エディターに戻した上でクイックタグを使用しています。)

 

また、部分部分でブロックエディターに対応していない機能もありますので、ブロックエディター利用想定だとやや使い勝手が悪いかもしれません。

Q.カスタム投稿「コース」の編集画面でGutenbergエディター(ブロックエディター)を使用したいです。
SKINのカスタム投稿「コース」の記事編集画面では、テーマ仕様にて、クラシックエディターの形式で表示される仕様となっております。

弊社といたしましては、ページビルダーをお使いいただくことを推奨しております。
テーマにあわせた独自のコンテンツを用意するなど、テーマの特性にあわせてご用意しておりますので、ぜひご検討のほどよろしくお願いいたします。

TCDテーマSKIN:コース編集画面でGutenbergエディターを表示する方法 | TCD LABOより引用

 

ブロックエディターで記事を装飾したいといった方は「JIN:R」や「SWELL」といったテーマを検討してみる方が良いかもしれません。

関連【2024年版】WordPressおすすめ有料テーマ10選

 

拡張性・カスタマイズ性が他の汎用テーマと比べるとやや低い

2つ目のデメリットは、拡張性・カスタマイズ性が他の汎用テーマと比べるとやや低いという点です。

業種や業界に特化して美しいデザインになるようにあらかじめ組み込まれている反面、色々なシーンに応じてデザインを形を変えられる汎用テーマのように色々なデザインは作りにくいです。

どちらかというとあらかじめ決まったテンプレートに画像や文章を組み込んでページを作っていく形になるため、テンプレートから外れたデザインのサイトを作ろうとすると途端に難易度が上がります。

そのため、拡張性・カスタマイズ性の高いテーマを求める方は、Snow MonkeyやLightning(有料版)などのテーマを検討してみる方が良いかもしれません。

 

他の汎用テーマに慣れている人にとっては少し使いづらい可能性も

3つ目のデメリットは、他の有料テーマに慣れている人にとっては少し使いづらい可能性もあるという点です。

TCDはトップページの作り込み方をはじめ仕様がやや特殊であるため、他の汎用テーマに慣れている人にとっては少し使いづらいかもしれません。

同様に、TCDシリーズのテーマに慣れると、他の汎用テーマの使い方とのギャップがあります。

そのため、WordPressの使い方の基本も勉強したいという方にとっては少し偏りが出る可能性があることに注意しましょう。

 

TCDテーマシリーズのメリット

次にTCDテーマを使用して感じたメリットをご紹介します。

TCDテーマを使用するメリット

  • 業種・業界別に特化したテーマを選択することができる
  • コードを書かなくても簡単にお洒落なレイアウトのトップページが作成できる
  • 固定ページに複数のデザインテンプレートが用意されているものもある

 

業種・業界別に特化したテーマを選択することができる

まず1つ目のメリットは、業種・業界別に特化したテーマを選択することができるという点です。

一般的な有料テーマは、多くの業種・業界・デザインに対応できるように汎用的な作りになっており、初心者の方がイメージ通りのサイトを1から作ることが難しくもあります。

TCDは業種・業界に特化してある程度決まったデザインに沿ってサイトを作っていく形になるので、初心者でも美しく洗練されたサイトを作成できます。

■(参考)TCDシリーズ「HAKU」を使って作成したデモサイト

 

簡単にお洒落なレイアウトのトップページが作成できる

2つ目のメリットは、コードを書かなくてもお洒落なレイアウトのトップページが作成できるという点です。

テーマによってはTCDの独自機能であるコンテンツビルダー機能が使用できるものもあり、直感的にデザインレイアウトを組むことができます。
TCDテーマのコンテンツビルダー機能
 

なお、コンテンツビルダー機能が搭載されていないテーマもありますので、コンテンツビルダー機能を使いたいと考えられている方はテーマの紹介ページ下部に記載されている搭載機能を確認してみてください。
 

■(参考)TCDテーマ「FAKE」の機能一覧

 

固定ページに複数のデザインテンプレートが用意されている

3つ目のメリットは、固定ページに複数のデザインテンプレートが用意されているものもあるという点です。

TCDテーマにはテーマによって固定ページのテンプレート等が用意されているため、下層ページのデザインもしっかりと作り込むことができます。

以下は医療機関向けテーマ「CURE」ですが、「アクセスページ」「アバウトページ」「スタッフページ」の3つのページに適した固定ページテンプレートが選択できます。

TCDテーマ「CURE」で選択出来る固定ページテンプレート
 

こちらに関しても固定ページのテンプレートが用意されていないテーマもありますので、個々のテーマの紹介ページ下部に記載されている搭載機能の内容を確認してみてください。

テーマによっては「アバウト」「アクセス」といったテンプレートの名前ではなく、「デザイン1」「デザイン2」といったような名前が付いているものもあります。

 

 

TCDテーマのマニュアルやサポートについて

テーマを購入するとマニュアルサイトへの閲覧権限がもらえる

TCDのテーマを購入すると購入者専用パスワードが与えられマニュアルサイトへの閲覧権限が与えられます。

HAKUマニュアルサイト

 

マニュアルサイトでは図や動画を使って順序良く丁寧に解説してくれており、初めてTCDテーマを扱う方でも手順通りに設定していくことでテーマのカスタマイズを行うことができます。

さらに、TCDのこれまでの数多くのカスタマイズ事例の中からカスタマーサポートセンターのスタッフがいくつかピックアップしたものを収録している「TCD LABO」と呼ばれるサイトも存在します。

TCD LABOスクリーンショット(2024年7月撮影)

 

「TCD LABO」では、「TCDテーマオプション」では解決できないものをテーマファイルを書き換えることでカスタマイズする方法について解説しているものばかりなので、より上級者向けなカスタマイズマニュアルとなっています。

 

無料メールサポートが受けられる

テーマの初期設定やテーマの不具合等で、マニュアル等を見ても解決できないことがある場合はメールでの無料サポートを受けることができます

 

メールサポートを受けられる場合は「購入時期」や「マイページに登録したメールアドレス」などを入力する必要があります。

 

 

まとめ

まとめです。今回は現在国内最大級のWordPress有料テーマシリーズである「TCDシリーズ」の特徴やメリット・デメリットをご紹介しました。

TCDシリーズは美しいデザインのサイトを自作したい店舗・ショップ型のホームページにおすすめです。

注意点としては、公式サイトにあるデモサイトのままのデザインで問題ない場合は良いですが、独自にデザイン・レイアウトを作ろうと思うとかなり難易度が上がります。

TCDシリーズの特徴

  • 特にトップページが洗練された美しいデザインのサイトを作りやすい
  • 基本的にサイトのカスタマイズは独自に用意された「TCDテーマオプション」画面から行っていく
  • TCD独自の機能(コンテンツビルダー機能)が用意されておりコンテンツを作成することができる
  • 自身のサイトであれば複数サイトで使用可能だが、制作代行の場合は別途ライセンス購入が必要

※テーマにより異なる場合があります。■TCDの公式サイトはこちら

 

デメリット
  • 記事の装飾が他のブログ用有料テーマに比べるとあまりできない
  • 拡張性・カスタマイズ性が他の汎用テーマと比べるとやや低い
  • 他の有料テーマに慣れている人にとっては少し使いづらい可能性も
メリット
  • 業種・業界別に特化したテーマを選択することができる
  • 簡単にお洒落なレイアウトのトップページが作成できる
  • 固定ページに複数のデザインテンプレートが用意されている

 

今回は以上になります。最後までご覧頂き、ありがとうございました。

 

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