本記事では、WordPress(ワードプレス)の有名なSEO対策プラグイン「All in One SEO (旧名:All in One SEO Pack)」のおすすめ初期設定を説明していきます。
(補足)WordPressのAll in One SEOプラグインの重大な脆弱性に注意、4.1.5.3への更新が必要
サイバーセキュリティ企業のSucuriが2021年12月21日(現地時間)に「All in One SEO」に2件の重大な脆弱性があったとの報告をしており、300万以上のWebサイトが影響を受ける恐れがあるとして注意を促したそうです。
古いバージョンのall in one seoをご利用の方は最新バージョンへのアップデートを早急に検討しましょう。
ここでは初心者向けを想定して、All in One SEOのおすすめ初期設定をご紹介していきますね!
もくじ
ブロガー・アフィリエイト向きやSEOに強いと言われている一部の有料テーマでは、All in One SEOの機能と重複するため、All in One SEOの導入を非推奨としているテーマもあります。
「ご利用のテーマ名」+「All in One SEO」と検索すると非推奨の場合は、その旨の情報がヒットします。特に有料テーマで不要な場合が多いので、念のためご確認しておくことをおすすめします。
下記はSEO機能で有名な【賢威】の例です。All in One SEOに関する情報がヒットします。
【はじめに】All in One SEOの導入概要
All in One SEOの導入手順概要
今回は、下記の6つの手順でAll in One SEOの設定を行っていきます。
- All in One SEOのインストール・有効化
- トップページタイトル・説明文・noindex設定
- Google Analytics(略してGA)の設定
- Google Search Consoleの登録
- XMLサイトマップの登録
- SNSシェア時の設定
- (補足)その他必要に応じて実施する設定
All in One SEOを導入する前の前提条件
All in One SEOを導入する前に以下の設定が前提で説明を進めていきます。
- サーバー・独自ドメインの設定が完了している
- ワードプレスのインストールが完了している
- ワードプレスのテーマ適用など基本設定が完了している
サーバー・独自ドメインの設定が完了していない方は、レンタルサーバーを契約&独自ドメインを設定しましょう。
レンタルサーバーをまだ契約していない方は、「【初心者向け】WordPressにおすすめのレンタルサーバー有名5社比較」をご参照ください。
ワードプレスの基本的な使い方については「【2021年版 WordPress使い方総まとめ】ワードプレスの使い方を徹底解説」をご参照ください。
【STEP1】All in One SEOのインストール・有効化
まず「All in One SEO」をインストールします。プラグイン>新規追加を選択します。
検索キーワードに「All in One SEO」と入力して、All in One SEOをインストールします。
有効化ボタンを押下します。
セットアップウィザードが表示されますが、ここではいったんダッシュボードに戻ります。
WordPress管理画面にてAll in One SEOの設定項目が追加されました。
今回説明する設定・使い方について
All in One SEOには初心者〜上級者向きまで用途に応じて様々な設定ができます。ここでは基本の設定に絞って説明していきます。
- トップページのタイトル・説明文・検索エンジン表示設定
- Google アナリティクスの登録
- Google サーチコンソールの登録
- サイトマップ機能の有効化とサイトマップ登録
- SNS機能の有効化
【STEP2】トップページタイトル・説明文・検索エンジン表示設定
まずは、検索の外観設定から、トップページのタイトル・説明文、および不要なページの検索エンジン表示するしないの設定を行なっていきます。
管理メニューの「All in One SEO」 > 「検索の外観」を選択します。
検索の外観>一般設定
「一般設定」タブが開きます。ホームページ設定という項目欄のサイトタイトルとメタ説明文を設定して変更を保存します。
(補足)サイトタイトルとメタ説明文
基本的に、上記で設定したサイトタイトルと説明文の内容がGoogleやYahooの検索結果として表示されます。
検索の外観>コンテンツタイプ
「コンテンツタイプ」タブを選択すると、固定ページや投稿ページなどSEO設定ができます。ここはなにもしなくて(初期状態で)OKです。
検索の外観>タクソノミー
次に「タクソノミー」タブを選択します。カテゴリーやタグのSEO設定ができます。ここでは、カテゴリーを「検索結果に表示:はい」に、タグを「検索結果に表示:いいえ」にして変更を保存しておきましょう。
(※)カテゴリーやタグなどの分類の仕組みをWordPressでは、「タクソノミー」と呼びます。
※WordPressでカスタム投稿タイプやカスタムタクソノミーを導入している中級者方向けの補足です。心当たりのない方は無視してOKです。
カスタム投稿タイプをご利用の方は、カスタム投稿タイプやカスタムタクソノミー(カスタム分類)で、検索エンジンに登録したい場合はチェックを入れておきましょう。(検索エンジンに登録しなくて良い場合はチェックを外しておけばOKです。)
「カスタム投稿タイプって何?」という方はこちらの記事「WordPress カスタム投稿タイプとカスタムタクソノミー(カスタム分類)を徹底解説」をご参照ください。
検索の外観>メディア
次に、「メディア」タブを選択すると、画像添付ファイルのSEO設定ができます。ここでは、添付ファイルのURLをリダイレクトする>添付ファイルを設定しておきましょう。
(※補足)添付ページについて
WordPressの仕様では、通常の場合、画像ファイルだけを表示したページが生成されます(添付ページ)。
実質中身のないページであるため、検索エンジンに登録するとSEO上悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、添付ページがインデックスされないように画像ファイルのパスそのものにリダイレクトをかけています。
リダイレクトをしない(無効)場合は検索エンジンに表示しない設定でもOKです。
検索の外観>アーカイブ
次に、「アーカイブ設定」タブを選択すると、アーカイブページのSEO設定ができます。ここでは、すべて検索結果に表示を「いいえ」に設定しておきます。
WordPressで実質中身のないページになりやすい、タグページや添付ファイルページ、アーカイブページなどに対して、検索エンジンにヒットさせない(noindex)設定をしておくことで、Googleから意図せぬ低評価を受けることを避けることができます。
(関連記事)【noindex設定】WordPress検索エンジンに表示させない設定
以上で基本設定は完了です。
【STEP3】Google Analytics(略してGA)の設定
GoogleAnalyticsのアカウントを作成する
GoogleアカウントでGoogleAnalyticsAnalyticsにお申し込みします。
下記URにアクセスして下さい。※ログインを聞かれた際は、Googleアカウントでログインしてください。
Google Analytics
GoogleAnalyticsにようこその画面に移動するので、「無料で設定」ボタンをクリックします。
すでにGAを使った人がある方は下記のような画面が表示されますので、下側の管理メニューを選択してください。
ここでは、アカウントを作成を選択してください。
アカウント名を入力して「次へ」ボタンを押下します。
プロパティ名(ドメイン名など分かりやすい名前がおすすめ)、タイムゾーン、通貨などを入力後、「詳細オプションを表示」をクリックします。
ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成にチェックを入れた後、URLを入力・「ユニバーサルアナリティクスのみを作成する」にチェックを入れます。
(※)Google Analyticsでは、2020年末に、Google Analytics 4(GA4)という新機能が実装されました。しかし、まだネットでの情報も少なく扱いづらいことから、ここでは従来の「ユニバーサルアナリティクス」を利用する設定をしています。
自分のビジネス概要に該当するものをチェックを入れて「次へ」ボタンを押下します。
内容を確認後、同意項目にチェックを入れて「同意」ボタンを押下します。
トラッキングコードが発行されるのでトラッキングIDをメモしておいてください。
GoogleAnalyticsとWordPressを連携する
つぎにWordPressの管理画面でAll in One SEO>一般設定を設定します。
「ウェブマスターツール」タブを選択して、Google Analyticsのトラッキングコードを貼り付けます。
設定完了後に実際にホームページにアクセスします。
Google Analyticsの画面で、リアルタイム>概要で自分のアクセスがカウントされていれば設定完了です。
(補足)自分のアクセスをカウントしないために
そのままだとログインしている「自分自身」もアクセスにカウントされてしまいます。気になる場合は、Google アナリティクス オプトアウト アドオンなどを導入して、自分自身のアクセスがカウントされないようにしておきましょう。
Google アナリティクス オプトアウト アドオンは、Google アナリティクス JavaScript(analytics.js、gtag.js)によるデータの使用をウェブサイトのユーザーが無効にできるように開発された機能です。
この機能を利用するには、このアドオンをダウンロードして、ご利用のブラウザにインストールしてください。Google アナリティクス オプトアウト アドオンは、Chrome、Internet Explorer 11、Safari、Firefox、Opera でご利用いただけます。
【STEP4】Google Search Consoleの登録
つづけて、Googleサーチコンソールに登録していきます。
Googleにログインしている状態で「Googleサーチコンソール」にアクセスします。
下記URLにアクセスしてください。
Google ウェブマスターツール
Google Search Consoleの画面が表示されます。「今すぐ開始」をクリックします。
初回はグーグルのパスワードを尋ねられる場合があります。必要情報を入力して進めてください。

プロパティを追加します。自分のホームページのURLを入力して追加してください。SSL化(URLがhttps://〜)している場合は、https://〜で登録しましょう。
■Google Search Consoleでプロパティを登録する
(※)所有権の確認というステップがありますが、Google Analytics登録済みの方はグーグルアナリティクスで所有権を確認できます。
管理画面に入れたらOKです。
【STEP5】XMLサイトマップの登録
Google サーチコンソールの登録が終わったら、All in One SEOのサイトマップ機能を利用して、XMLサイトマップを登録することをおすすめします。
(Google XML Sitemapなどその他のサイトマッププラグインをすでに利用している場合は、本手順は不要です。)
サイトマップの特徴
- サイトマップはWebサイトのページ情報がまとめられたマップ(地図)
- 新しく公開したページや更新ページが検索エンジンに反映されやすくなる(SEO対策)
All in One SEOには、XMLサイトマップ機能が備わっており、固定ページ・投稿でページを作成・更新するたびに自動で最新のXMLサイトマップを生成します。これにより、検索エンジンにWebサイトのコンテンツの状態をタイムリーに通知することができます。
それでは、XMLサイトマップ機能を設定していきましょう。All in One SEO>サイトマップを選択します。
Googleに登録する必要のない不要な項目(先に説明した検索表示:しないに設定した項目など)はサイトマップから除外しておきます。
通常は下記の黄色部分(添付ファイル・タグなど)のチェックを外し、「画像を除外:はい」を選択します。
カスタム投稿タイプをご利用の方は、カスタム投稿タイプやカスタムタクソノミー(カスタム分類)で、検索エンジンに登録したい場合はチェックを入れておきましょう。カスタム投稿タイプやカスタム分類に心当たりのない方は無視してOKです。
(検索エンジンに登録しなくて良い場合はチェックを外しておけばOKです。)
「カスタム投稿タイプって何?」という方はこちらの記事「WordPress カスタム投稿タイプとカスタムタクソノミー(カスタム分類)を徹底解説」をご参照ください。
確認のために、「http(s)://ドメイン/sitemap.xml」にアクセスしてみましょう。下記のようなサイトマップが表示されていればOKです。
次に、サーチコンソールの画面に行きサイトマップを登録します。サイトマップをクリックします。
「sitemap.xml」と入力して送信ボタンを押下します。
サイトマップが登録されました。
(※)「取得できませんでした」と表示される場合があります。その場合は、時間を置いて再度試してみましょう。
以上で、サイトマップの登録は完了です。
【STEP6】SNS(ソーシャルネットワーク)の設定
つぎにFacebookやTwitterなどのSNS連携をする際に、サムネイルやタイトルなどが適切に出るようにSNS機能を有効化することもできます。
ワードプレスの管理画面から「All in One SEO」>「ソーシャルネットワーク」を選択します。
Facebookシェア時のサムネイルの設定です。オープングラフマークアップ:有効化にして、「アイキャッチ画像」を選択します。デフォルトのサムネイル画像も設定しておきましょう。
※上記の設定は、Facebookでページしたときのシェア画像をどうするかの設定です。アイキャッチ画像がある場合はそれを使い、ない場合のデフォルト画像を設定したことになります。
つぎに、TwitterのOGP設定もしておきましょう。Facebookの時と同様にオープングラフマークアップ:有効化にして、「アイキャッチ画像」選択、デフォルトの画像を選択しておきましょう。
【補足】投稿・固定ページでタイトルと説明を設定する
All in One SEOを導入すると、投稿・固定ページの各ページごとにタイトルと説明文を個別に入力することもできます。
基本的にあえて設定する必要はありませんが、ランディングページなど特別なページがある場合は、サイトタイトルと説明文を記述してあげましょう。
【まとめ】All in One SEOの導入と使い方
今回は、WordPressの有名なSEO対策プラグイン「All in One SEO (旧名: All in one SEO Pack)」の設定と使い方を説明しました。
今回は、下記の6つの手順でAll in One SEOの設定を行っていきます。
なお、そのほかのよく使うおすすめプラグイン一覧を「WordPressおすすめプラグインを一覧・目的別紹介」でご紹介していますので、プラグインをお探しの方はあわせてご参考いただけると幸いです。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
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