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【データベースとは】仕組みやMySQLを使えるレンタルサーバー

レンタルサーバー選びを検討している際に、「データベース(DB)」や「MySQL」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

データベースとはで、その名前の通りデータの蓄積される場所のことを指し、WordPressをはじめとした様々なWebアプリケーション・ソフトウェアで利用されています。

今回は、レンタルサーバーにおけるデータベースの意味や仕組み、および有名レンタルサーバーのデータベース仕様についてご紹介します。
 

 

データベースとは

データベースの意味と概要

データベースとは情報(データ)を効率的に管理するためのシステム・ソフトウェアのことです。データを(複数の)テーブルに分けて情報を管理します。
データベースとは
 

データベースをイメージに例えると、たくさんの本などの情報を管理している図書館のようなものです。各カテゴリーごとに本棚が用意されており、カテゴリーに該当する本が格納されています。

データベース≒図書館

図書館には、本のタイトルや著者名、出版年、カテゴリーなどの情報が記録・管理されており、利用者は見たい本を検索・閲覧などすることができます。図書館がデータベースであり、本棚がデータベースのテーブル(表)に相当します。

なお、データベースにも「階層型」「ネットワーク型」「リレーショナル型」といった種類があります。ここでは、最も普及しているリレーショナル型データベースの前提で説明しています。

 

データベースはインターネット上のいたるところで利用されています。

たとえば、Amazonで商品を検索・購入するときも、Googleで何かを検索するときも、WordPressブログのサイトを閲覧する際にも、データベースが利用者の見えないところで動いています。

■データベースが使用される例

  • 企業の受発注システムや顧客管理システム、社員の出勤管理システム
  • ネットショップ・ECでのショップ管理システム
  • チャットシステム・メッセンジャーアプリ
  • WordPressなどのコンテンツマネジメントシステム(CMS)

 

データベースを使ったインターネットアプリの一般的な仕組み
 

Amazonとかでログイン時に入力するメールアドレス・パスワードや、マイページの商品購入履歴とかもデータベースで保存されているんですね。

そうですね。ログイン情報や商品履歴などはテキストファイルで保存されているわけではありません。素早く検索表示するために効率的に管理できるデータベースに保存されています。

 

データベースの具体的な製品

なお、データベースは具体的な製品名ではなくデータベース機能を持つソフトウェア・システムの総称です。一口にデータベースと言っても製品や細かい仕様はそれぞれ異なります。

たとえばWordPressでは、オープンソースのMySQLというデータベースが一般的に利用されています。

レンタルサーバーでは、主にMySQLやPostgreSQLなどのオープンソース製品のデータベースが利用できることが多いです。

このほかにも、Oracle社のデータベース製品やMicrosoft社のSQL Serverなど色々なデータベース製品があります。

 

■データベース製品の世界のシェアランキング

 

MySQL(マイエスキューエル)


 

MySQLはオープンソース(誰でも無料で利用できる)のデータベース製品です。

多くのレンタルサーバーではWordPressのデータベースとしてMySQLが利用されています。
 

MariaDB(マリアデービー)

MariaDB(マリアデービー)はMySQLから派生した、オープンソースの比較的新しいデータベース製品です。

mixhostやエックスサーバーで利用されるWordPressでは、主にMariaDBが利用されています。
 

PostgreSQL(ポストグレエスキューエル)

PostgreSQL(ポストグレエスキューエル)も有名なオープンソースのデータベース製品です。

小規模なアプリケーションから複雑・大規模なシステムまで幅広く利用されています。
 

Oracle Database(オラクル データベース)

Oracle(オラクル データベース)は世界でシェアNo1のOracle社のデータベース製品です。

前述のオープンソース製品と違い、商用ライセンスになり企業用のシステムでよく利用されています。

ちなみに、現在は、前述のオープンソースデータベースのMySQLもオラクル社が開発・提供をおこなっています。

 

SQL Server(エスキューエルサーバー)

SQL ServerはMicrosoft社製のデータベース製品です。

Windows系のサーバーアプリケーションとの相性が良く、企業用のWindows系システムでよく利用されています。
 

ここからは、レンタルサーバーでよく使われるWordPressが具体的にどのようにデータベースを利用しているのか、簡単に説明していきます。

 

WordPressとデータベース(MySQL)の仕組み

WordPressの仕組みは、WordPressは静的なHTML・CSSなどの言語やファイル類に加えて、MySQLと言われるデータベースとPHPというプログラムを利用しています。
 
ワードプレスの構成
 
以下はWordPressの構成、いわゆるシステムの実体です。

WordPressで使われているプログラム言語とデータベース

  • WordPressの利用言語:PHP
  • WordPressの利用データベース:MySQLまたはMariaDB(※)

(※)MariaDB(マリアデービー)はMySQLから派生したオープンソースのデータベース製品。

 

データベースでは、WordPressの投稿や固定ページの記事情報(タイトルや文章(文字データ)、ログインユーザー情報、各種設定情報などのデータがに保存されています。

以下はWordPressのデータベースをphpMyAdminというソフトで参照した図です。
 
■WordPressのデータベース構成
WordPress のデータベース構成
 
■wp_postsテーブル。投稿データや固定ページなどの情報がこの中に格納されている
WordPress のデータベース wp_postsのサンプル
 

ブログ情報やユーザー情報などのデータはデータベースに格納されていて、このデーターベースとWordPressプログラムファイル類(PHPファイルなど)と連携して、WordPressシステムを提供しています。

たとえば、サイト訪問者がWordPressサイトを閲覧する際、WordPressのプログラムデータが該当ページの記事情報を取得して、ページとして表示します。

また、サイト管理者は、WordPressのプログラムデータを介して、記事情報や各種設定情報を、追加・編集・削除することができます。
 
(参考)【WordPressとは】ワードプレスの特徴と仕組みを徹底解説
 

データベース(MySQL)が利用できるサーバー一覧

ここからは、データベース(MySQL)が利用できる有名なレンタルサーバーのプランをご紹介します。

サーバープラン名 月額料金 利用データベース データベース個数制限 データベース容量制限 公式サイト
ロリポップ!
ライトプラン
264円〜 MySQL 50個 記載なし 公式サイト
さくらのレンタルサーバ
スタンダードプラン
500円〜 MySQL 50個 3.0GB/1契約プランあたり 公式サイト
ロリポップ!
ハイスピードプラン
550円〜 MySQL 無制限 記載なし 公式サイト
ConoHaWING ベーシックプラン 968円〜 MySQL 無制限 4.5GB/データベース1個あたり 公式サイト
エックスサーバー
スタンダードプラン
990円〜 MariaDB/MySQL 無制限 5.0GB/データベース1個あたり 公式サイト
mixhost
スタンダードプラン
1,320円〜 MariaDB 制限なし 制限なし 公式サイト

データベースの種類

WordPressの場合、データベースはMySQLが利用されていることが多いですが、MariaDBが採用されているところもあります。

一般的なサイト管理者にとって、基本的にどちらでも大きな違いはありませんので気にしなくても構いません。

もし二つの違いが気になる方は「MariaDB vs MySQL: 徹底比較 | Integrate.io」に詳細な比較がされているので参考にしてみてください。

データベースの個数上限

最近ではデータベースの個数上限は特に設けていないところが多いですが、格安プランなどの場合データベース個数制限を設けているところもあります。

ロリポップのライトプラン(月額264円〜)のように、データベース個数上限が1個の場合、1個のWordPressをインストール運用できます。WordPressサイトを一つしか運営しない場合などに安価に利用できるのにおすすめです。

さくら(月額500円〜)のスタンダードプランのように、データベース個数上限が50個の場合、50個のWordPressをインストール運用できます。

エックスサーバーConoHa WINGmixhostのように月額1,000円クラスの価格帯だと、データベース個数が無制限となっており、基本的にWordPressサイトを制限なくインストールすることが可能です。

(※注)技術的には、1つのデータベースに複数のWordPressをインストールすることも可能ですが、管理運用が煩雑になるためあまりおすすめしません。

 

データベースの容量上限

WordPressはMySQLというデータベースを利用しており、管理画面の設定内容、投稿記事・固定ページのデータ、ログイン情報などはデータベースに保存されています。

そのため、投稿記事のページ数が増えれば増えるほど、中身が多ければ多いほどデータベースの使用量は大きくなります。
ワードプレスの構成

また、MySQLの1個あたりの容量上限がmixhostは上限なし、エックスサーバーは5.0GB/1個、ConoHaは4.5GB/1個、さくらレンタルサーバーはプラン全体で3.0GB、ロリポップは公開情報なしとなっています。

ちなみに、このサイトのWordPressではMySQLの使用データはすでにどのくらいなっているんですか??

2024年時点投稿ページ数400ほど・月間30万PV・7年ほど運営で、「600MB」ほどでした。まだまだ余裕がありますね。

 

2024年時点のwebst8.comのMySQLデータベースサイズ
 

レンタルサーバーによってはWeb機能とデータベース機能を物理的なサーバー単位で分離しているところもあったり、1台のサーバーでWeb機能とデータベース機能を運用しているところもあります。

基本的に、1,2サイト・100ページもいかないくらいの規模であれば5社どのレンタルサーバーでも通常問題ありません。何十サイト&何百ページにもなるような規模で使う場合に関係してくる項目だと認識しておくと良いでしょう。
 


 
 

まとめ

まとめです。今回は、レンタルサーバーにおけるデータベースの意味や仕組み、および有名レンタルサーバーのデータベース仕様についてご紹介しました。

データベースとは
 

データベースとはで、その名前の通りデータの蓄積される場所のことを指し、WordPressをはじめとした様々なWebアプリケーション・ソフトウェアで利用されています。

なお、まだレンタルサーバーを契約していない方向けに、おすすめのレンタルサーバーについては「レンタルサーバーおすすめ比較13選・WordPress高速対応」で詳しく説明していますので、レンタルサーバーをお探しの方は合わせてご覧いただければと思います。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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