ホームページのURLで「https://www.〇〇〇.com/」というように「www」がついているサイトをしばしば見かけます。
また、レンタルサーバーにWordPressをインストールする際もwwwありか、なしか選択ができることが多いです。
一般的な用途においては、wwwありでもなしでもURLの見た目だけで大きな違いはありません。そして、当サイトではURLが短いほうがよかったのでwwwなしで運用しています。

この記事では、「www」とはなにか、および「www」あり・なしの違いや使い分け、またSEOの評価、注意点について紹介していきます。
この記事でわかること
- wwwとは?wwwの意味
- wwwあり・なしに関するSEO評価における注意点
- wwwあり・なしの違いや使いわけ
もくじ
wwwとは?
wwwの用語の意味

「www」とは、「World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)」の略称です。
World Wide Webは、Web・インターネットそのものを表しています。
今でこそWorld Wide Webといわれても大袈裟に聞こえますが、当時インターネット黎明期からすると画期的な技術でした。
「www」の名前の由来
1990年代、スイスの研究機関に在籍する「ティム・バーナーズ=リー博士」は、後に「www」として知られるコンピュータの文章同士を「リンク」させるシステムを作り、それが世界中に広がる情報網が「クモの巣」のように見えるという理由で、「世界中に広がるクモの巣」=「World Wide Web(WWW)」と名付けたそうです。
WebサイトのURLに含まれているwwwの意味
上記の由来から、インターネットに公開するWebサーバーのホスト名(※)が慣習的に「www」とつけられるようになり、WebサイトなどのURLにもwwwが含まれるようになりました。

www.webst8.com の「www」がWebサーバーのホスト名で、wwwのつかない純粋なドメイン名(webst8.com)をネイキッドドメインやAPEXドメインと呼ばれることがあります。
(※)ホスト名の意味は後述
ホスト名とドメイン名・FQDN
ホスト名とは、ネットワークに接続されたサーバー(やPC)などに対してわかりやすいように人がつけた名前のことで、サーバー名やコンピューター名とも呼ばれます。
ホスト名.ドメイン名(例. www.webst8.com)をFQDN(Fully Qualified Domain Name)と呼び、ネットワーク上でサーバー(コンピューター)の場所を特定できる住所的なものになります。(参考:ドメイン・ホスト名とは?)
ネットワーク上ではIPアドレスと言われる数字の番号(〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇)で場所を特定して通信を行いますが、IPアドレスでの指定は人が扱いづらいので、DNSサーバー(名前解決サーバー)でwww.webst8.comのような名前をIPアドレスと紐づけおきます。
これにより、www.webst8.comでWebサーバーのIPアドレスが特定でき、サイトにアクセスできるようになります。

本来Webサーバーにアクセスするにはホスト名も必要なのですが、DNSサーバーの設定により、ネイキッドドメイン(webst8.com)だけでもサーバーを特定できるように設定することで、wwwなしでもアクセスできるようになっています。
実際のDNSレコードの設定例

一昔前はサーバースペックも低かったので、Webサーバーやメールサーバーなど役割に応じてサーバーを分けて運用することが一般的でした。
例えば、Webサイト用として「www.webst8.com」メール用として「mail.webst8.com」のように用途に応じてサーバーが分けられて運用されていました。
項目 | ドメイン |
---|---|
メールサーバー(メールの送受信) | mail.webst8.com ※mailがメール用のホスト/サーバー名 |
Webサーバー(Webサイトの公開) | www.webst8.com ※wwwがWebサイト用のホスト名/サーバー名 |
しかし、最近ではサーバーのスペックも進化したので、一つのサーバー(ホスト名)で、Webサーバーの役割もメールサーバーの役割も担うことができるようになり、レンタルサーバーもWeb・メール兼用の方式が多いです。

wwwあり・なしの違い
「www」あり・なしによって例えばSEOの効果が上がるだとかそういう効果は特にありませんので、どちらを使用しても問題ありません。
基本的に、違いとしてはURLの見た目だけです。
「www」あり・なしでどうURLの見た目に変化があるのかについてそれぞれのメリットを紹介します。
wwwありのメリット | wwwなしのメリット |
前述した数年前の「www.〇〇〇.com = Webサーバー」を指していた名残もあり、 http(s)などが付かなくてても、WebサイトのURLだと認識しやすい | 「www」が無い分URLが短くてスッキリして見えることがメリットです。 最近だと「www」が無いサイトやサービスも多いです。 |
wwあり・なしの使い分け
「www」あり・なしの使い分けを考える場合、個人ブログやページ数が少ないサイトはどちらを利用しても特に問題ありません。
当サイトではURLを短いほうが良かったので「www」はつけていません。
しかし、昔からあるサイトの場合は、昔からの名残で「www」をつけて運用していることも多いです。
www | ケース | 備考 |
---|---|---|
なし | 最近新規立ち上げたホームページや個人サイトなど | URLがシンプルなほうが好まれることが多いから |
あり | 昔からあるコーポレートサイトや大規模メディアなど | これまでの慣習やCDN(※)を導入する際の容易さから選択される場合がある |
補足
基本的にwwwありなしは見た目だけの問題です。しかし、通常のホームページやブログ用途以上に、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)などの、なにかシステム連携する際にはwwwのありなしが関係してくる場合もあります。
基本的に一般的なホームページやブログ運用では気にしなくて良いですが、何かのシステムと連携する場合は要件を確認しておきましょう。

wwwありとwwwなし両方アクセスできる場合の注意点
「www」あり・なしでSEO効果に変化はありません。
しかし、「(wwwなし) http(s)://example.com」でも「(wwwあり) http(s)://www.example.com」でも、両方にアクセスできる場合は、検索エンジンに重複コンテンツと判断されてしまう可能性があるため注意が必要です。
例えば「webst8.com」の場合、SSL化有無(※)も含めると、初期状態では以下4つのURLからアクセスできます。
(関連)SSLについて詳細な説明を「【SSLとは】SSLの意味と必要性および仕組みや種類を解説」で記載していますので、SSLについて詳しく知りたい方は合わせてご参照ください。
この4つのURLはGoogleの検索エンジンから見ると、それぞれ別のURLとして認識されますので「重複コンテンツ」と評価されてSEOの観点でマイナスになる可能性があります。

単一のページに複数の URL でアクセスできる場合や、異なるページのコンテンツが類似している場合(たとえば、あるページにモバイル版と PC 版の両方がある場合)、Google はそのようなページを同じページの重複版と見なします。Google は、こうした URL のうちの 1 つを「正規」版として選択してクロールします。その他の URL はすべて「重複」した URL と見なし、クロールの頻度を減らします。
どの URL が正規版かを Google に明示的に伝えなかった場合、Google によって正規 URL が選択されるか、またはいずれの URL も同等の重要性を持つと見なされます。その結果、「正規 URL を選択すべき理由」で示しているような望ましくない動作が発生することがあります。
重複した URL を正規 URL に統合する | Google 検索セントラル | Google Developer より引用
ではこれらの問題をどう解決するのかというと、「301リダイレクト」を行なったり、Googleの検索エンジンからの評価対象を1つのURLに指定する「canonical属性を使用したURLの正規化」を行ったり、などを設定をすることで重複コンテンツの問題を解決できます。
301リダイレクトを行う
301 リダイレクト 301 リダイレクトを使って、指定した URL よりもリダイレクト先の URL のほうが優れたバージョンであることを Googlebot に伝えます。この方法は、重複ページを廃止するときにのみ使用します。
重複した URL を正規 URL に統合する | Google 検索セントラル | Google Developer より引用
canonical属性を使う
canonical属性の使い方は<head></head>内に<link rel="canonical" href="正規のサイト(またはページ)のURL">を記述します。
canonical属性の記述方法
<head>
・
<link rel=”canonical” href=”https://webst8.com/”>
・
</head>
まとめ
まとめです。今回は、「www」って何かを乙盾し、「www」あり・なしの違いや使い分け、またSEOの効果や評価における注意点について紹介しました。
wwwの意味
「Word Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)」の略称で、Web・インターネットそのものを表す。数年前までは用途別でサーバーを分けて運用しており、「www.〇〇〇.com = Webサーバー」を指していた経緯で、現代もその名残で「www〇〇.com」というURLがある。
wwwあり・なしの違い
特にないが、SEO評価における注意点が両方アクセスできる場合は注意が必要です。
なお、これからドメイン・サーバーを契約予定の方は、エックスサーバーやロリポップ、ConoHa WINGなどの最近の有名なレンタルサーバー会社であれば、サーバー契約をすると1つの独自ドメインを無料で取得して更新費がかからないところもでてきたので、そういったところに申し込むとお得です。
おすすめのレンタルサーバーについては「【WordPressおすすめレンタルサーバー比較5社 総まとめ】」で詳しく説明していますので、レンタルサーバーをお探しの方は合わせてご覧いただければと思います。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
個別指導形式のスクールでは、自分の知りたいことをピンポイントで学習・達成でき、自分で更新もできるというメリットもあります。
教室の無料事前相談もしておりますので、まずはお気軽にご登録ください。
YouTubeチャンネル開設しました!
最大月間50万PVの当ブログをベースに、Youtube動画配信にてWordPress、ホームページ作成、ブログのことについてお役立ち情報を随時配信していきます。
ご興味ある方はぜひチャンネル登録をしていただけますと幸いです。