ここでは、ウェブサイトを活用・運営する上でほぼ必須のツールであるGoogle AnalyticsとSearch Consoleの仕組みと違いおよび設定方法を説明します。
ざっくりいうと、両方ともWebサイトのSEO対策に利用するGoogleのツールです。
アナリティクスはアクセス解析に利用できますし、サーチコンソールも検索エンジンとの連携を行いデータを分析することができます。
ここでは、各ツールの概要・仕組みや設定方法について説明していきますね。
Googleアカウントが必要になりますので、Googleアカウントをお持ちでない方は事前に作成しておいてください。
もくじ
個別指導のホームページ作成スクール・Webスクール「WEBST8」
Google Analyticsの設定
Google アナリティクスとは
Googleアナリティクスとは、Googleが提供しているWebサイトのアクセス解析ツールです。
基本的に無料で利用できます。Webサイトをアナリティクスに登録することで閲覧数やユーザーの行動など、自分にサイトに流入した後のさまざまなデータを分析できるようになります。
Google Analyticsで確認できる項目の例です。サイト全体の数値のほか各ページごとの数値を確認することができます。
項目 | 内容 | |
---|---|---|
ユーザーに関する主な指標 | ページビュー | 「自分のサイトでどのくらいのページ数が閲覧されたか」を確認できます。 |
ユーザー数 | 「自分のサイトにどのくらいのユーザー数の訪問があったか」を確認できます。 | |
セッション数 | 「どのくらいの訪問回数があったか」を確認できます。 (※)ユーザーがサイトに訪問してから帰るまでを1回とカウントします。 |
ページビュー/セッション | 「1訪問あたりどのくらいのページが閲覧されているか」を確認できます。 |
平均セッション時間 | 平均して「1訪問あたりどのくらいの時間サイト内を閲覧してくれていたか」を確認できます。 | |
直帰率 | 「1ページ目の閲覧で帰ってしまう確率がどのくらいがあったか」を確認できます | |
集客に関する主な指標 | 参照元/メディア | Google検索、Yahoo検索、Facebook、Twitterなど流入経路はどこかを確認できます。 |
目標(コンバージョン(※))に関する主な指標 | 目標の達成数 | 「目標が何回達成できたか」を確認できます。 |
目標の達成率 | 目標の達成率を確認できます。 例. 100人の訪問者のうち5人から申し込みがあれば5% |
ビジネス目的で運営する場合、訪問者に問い合わせ・申し込み・購入などなんらかのアクションをしてほしいと思います。
たとえば、セミナーの申し込みページがあるとして申し込みされたらコンバージョン(目標)に設定します。実際に申し込みがあったら1件カウントします。
各サイトにより目標と目標の設定方法は異なるためここでは詳細は割愛しますが、コンバージョンの設定は管理>目標から設定することができます。
ホームページやブログをしているなら必須のツールですので、ぜひ導入しておきましょう。
Google Analyticsの仕組み
Google Analyticsは、下記のようなjavascript(トラッキングコードといいます)を計測対象の各ウェブページ貼り付けることで利用できるようになります。
利用者がGoogle が貼り付けられたウェブページにアクセスすると、貼り付けたトラッキングコードが実行されて、Googleのサーバーにデータを転送・蓄積されます。
以下は一例ですが、どんな経路から流入してくれたのか、どのページがどのくらい閲覧されたかなど、各種データが収集されます。
Google Analyticsの登録・設定方法
色々なデータを分析して改善していけるところがWebマーケティングの醍醐味でもあります!
それでは、グーグルアナリティクスの設定方法を説明していきますね!
下記にアクセスして、GoogleアカウントでGoogleAnalyticsにお申し込みします。
過去に他のサイトなどでGoogle Analyticsの設定したことがある人は、下記のGoogle Analyticsの画面に入ります。その場合は管理を選択します。

アカウント作成をクリックします。
下記の画面が表示されますので、アカウント名、ウェブサイトの名前、サイトURLなどを入力します(ここでは全てドメイン名を入力)。
ページ下部にあるトラッキングIDを取得をクリックします。
利用規約を確認して「同意する」を押下します。
トラッキングコードが取得できます。これをウェブサイトのheadタグ内に貼り付けます。
HTMLファイルに直接トラッキングコードを貼り付ける場合
WordPressなどのCMSを利用していない場合は、対象のWebページ・HTMLファイルのheadタグ内にトラッキングコードを貼り付けます。
複数のHTMLがある場合は、全HTMLファイルにトラッキングコードを貼り付ける必要があります。
ワードプレスでプラグインを利用してアナリティクス連携する場合
ワードプレスを利用している場合は、プラグインを利用してアナリティクス連携できます。
「All in ONE SEO Pack」というSEO対策プラグインを利用するとトラッキングIDを貼り付ると、プラグインが自動で全ページにトラッキングコードを出力してくれるようになります。
Administratorを除外しておくことで、管理者としてログインしている自分のアクセスを計測から除外することもできます。
設定完了後に実際にホームページにアクセスします(ワードプレスで管理者としてログインしている場合は一旦ログアウト後にアクセスしてください)。
Google Analyticsのリアルタイム>概要で自分のアクセスがカウントされていれば設定完了です。
グーグルアナリティクスの見方
以下は、グーグルアナリティクスで分析できる内容の一例です。
Google Analyticsで確認できる項目の例です。サイト全体の数値のほか各ページごとの数値を確認することができます。
項目 | 内容 | |
---|---|---|
ユーザーに関する主な指標 | ページビュー | 「自分のサイトでどのくらいのページ数が閲覧されたか」を確認できます。 |
ユーザー数 | 「自分のサイトにどのくらいのユーザー数の訪問があったか」を確認できます。 | |
セッション数 | 「どのくらいの訪問回数があったか」を確認できます。 (※)ユーザーがサイトに訪問してから帰るまでを1回とカウントします。 |
ページビュー/セッション | 「1訪問あたりどのくらいのページが閲覧されているか」を確認できます。 |
平均セッション時間 | 平均して「1訪問あたりどのくらいの時間サイト内を閲覧してくれていたか」を確認できます。 | |
直帰率 | 「1ページ目の閲覧で帰ってしまう確率がどのくらいがあったか」を確認できます | |
集客に関する主な指標 | 参照元/メディア | Google検索、Yahoo検索、Facebook、Twitterなど流入経路はどこかを確認できます。 |
目標(コンバージョン(※))に関する主な指標 | 目標の達成数 | 「目標が何回達成できたか」を確認できます。 |
目標の達成率 | 目標の達成率を確認できます。 例. 100人の訪問者のうち5人から申し込みがあれば5% |
例1)ウェブサイト全体のユーザーに関する指標
ある期間におけるウェブサイト全体のページビュー、セッション数、ユーザー数、ページビュー/セッション数、新規セッション数などがわかります。
例2)集客に関する指標
集客>全てのコンテンツ>参照元・メディアを確認すると、各検索エンジンやSNSからどのくらいのアクセスがあったからを確認することができます。
例3)コンバージョンに関する指標
事前に目標を設定しておくことで、目標の達成数や達成率を把握することができます。
■サイト内全体でのコンバージョン概要
■ワードプレスセミナーページのコンバージョン情報
アナリティクスで分析できるサンプル
上記の他にも色々な分析ができます。
■ユーザーの行動の例■
■男女別・年齢別概要の例
■地域別の例
■ブラウザ別の例
本サイトはではざっくり下記のような項目を確認しています。
項目 | 見ている内容 | 何を目的に見てどう対応するか |
---|---|---|
サイト全体の概要 |
◎サイト全体の閲覧数(PV)やセッション数が増えてきているか ○サイト全体の滞在時間(平均セッション時間)が増えてきているか ○サイト全体の直帰率が下がってきているか ○検索エンジンやSNSからの流入の割合が増えているか(流入元バランス) |
サイト全体が育ってきているかを見ています。 検索エンジンやSNSからの流入を増やし、閲覧数やセッション数が増加するようにコンテンツの追加・改善に取り組んでいきます。 そのほか、滞在時間や直帰率も悪くなって来ていないか確認して、改善するように取り組んでいきます。 |
最初に見られたページ(ランディングページ) |
◎どのページがたくさん閲覧されているか ○直帰率が下がってきているか ○滞在時間が増えてきているか |
閲覧数の多いページを中心に、2ページ目(誘導したいページ)への誘導を増やし直帰率の低下を測ったり、滞在時間が増加するように改善を行います。 |
コンバージョン(目標達成) |
◎コンバージョン数が増えているか ◎コンバージョン率が増えているか |
コンバージョン数(率)が多い流入経路がどこかなど確認します。 コンバージョン数の増加と率の増加を目指して対象ページのアクセス数増加と滞在時間UPするようにコンテンツの追加・改善を行います。 |
Google Search Console
Google Search Consoleとは
Google Search Console は、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスを監視、管理できる Google の無料サービスです。
サーチコンソールにサイトを登録すると次の機能が利用できるようになります。
- Googleで行われた検索で、どんなキーワードで検索されて何回表示されて何回クリックされたか、平均順位などの情報を解析できます
- Googleにサイトマップの登録を行い、コンテンツを認識できるかどうかなどのテストができます。
- 重大なエラーや問題が発生した場合に通知を受け取ることができます
■本サイトが表示された・クリックされた検索クエリの一覧
Google Search Consoleの仕組み
自分のサイトのURLを登録したりサイトマップをサーチコンソールに登録することで、検索エンジンとの連携を行うことができます。
連携をしておくことで、自分のサイトがどのような検索キーワードで表示されたか、クリックされたかなどを確認できるようになります。
■検索キーワードのデータ一覧の確認
アナリティクスとサーチコンソールの違い
ざっくりいうと、Google Analyticsは自分のホームページに到着〜離脱するまでの動きを確認できるのに対して、
Google Search Consoleは検索エンジンの連携を行い、ホームページに到着するまでの動き(Googleでどのように検索されて流入したか)を確認することができます。
サーチコンソールとアナリティクスの違い・データ取得の仕組み(概要図)
上図のように、サーチコンソールは主にGoogleでの検索に関するデータを蓄積するのに対して、アナリティクスは主に閲覧後のデータを蓄積します。
Google Search Consoleの設定方法
サイトURLをサーチコンソールに登録する
Googleにログインしている状態で下記のサイトにアクセスします。
プロパティを追加します。
自分のホームページのURLを入力して追加します。
SSL化(URLがhttps://〜)している場合は、https://〜で登録しましょう。
所有権の確認を行います。先にGoogle Analytics登録済みの方はグーグルアナリティクスで所有権を確認できます。
問題なければ所有権の確認が完了します。
管理画面に入れたらOKです。
サイトマップの登録
サーチコンソールの登録が終わったら、HPのサイトマップを登録しましょう。
簡単にいうと、サイトマップはWebサイトのページ情報がまとめられたマップ(地図)になります。
検索エンジンと、そのサイトがどのようなページがあっていつ更新されたかが記録されています。
■サイトマップの例
サイトマップを作成してサーチコンソールに登録しておくことで、新しく公開したページや更新したページが検索エンジンに反映される(インデックスされるといいまう)スピードが早くなったり、検索エンジンの回遊性(サイトを巡回してくれる頻度やスピード)もあがります。
つまり、SEO対策で非常に重要な役割を担っています。
ワードプレスの場合、All in One SEO Packというプラグインを利用してサイトマップを生成できます(Google XML Sitemapなど他のプラグインでサイトマップをすでに作成されている場合は本操作は不要です。)
管理画面の機能設定より XMLサイトマップを有効化します。
http(s)://ドメイン名/sitemap.xmlで生成されたXMLサイトマップを確認できます。
サーチコンソールでサイトマップを登録します。
以上で、サイトマップの登録は完了です。
サーチコンソールの見方・使い方
ここでは、サーチコンソールの簡単な見方・使い方をいくつか紹介します。
検索アナリティクス
是非活用して欲しいのが検索アナリティクスの機能です。
サイト全体や各ページごとにどんなキーワードで表示・アクセスされているかを一覧で確認できます。
サイトへのリンク
サイトへのリンクを見ると、自分のサイトが外部のどんなサイトからリンクされているか(被リンクと言います)を確認することができます。
どんなサイトから自分のサイトがリンクされているかが確認できます。
詳細を見るとヤフーからリンクされていることが確認できます。
さらに詳細を見るとヤフーの知恵袋(URLまでわかります)からリンクされていることが確認できます。
しっかりとしたコンテンツを作成するとだれかがそのコンテンツを紹介してくれるため、自然発生的に被リンクが集まります。
有力なサイトから被リンクは、自分のサイトの品質が高いということを示す根拠にもなるため、検索順位の向上も期待できます。
しっかりと作り込んだコンテンツに被リンクがあるかどうか確認して見ましょう。
Fetch As Google
ウェブページを新たに作成したり、更新した場合、Fetch As Googleという機能を使って検索エンジンに反映をリクエストすることができます。
Googleサーチコンソール>クロール>Fetch As Googleから、更新したURLを登録します。
「インデックス登録をリクエスト」ボタンを押下します。
「ロボットではない」にチェックを入れて、「このURLのみクロールする」にチェックして送信ボタンを押下します。
インデックス登録をリクエスト済みになっていることを確認して完了です。
Fetch As Googleを利用すると比較的すぐにグーグルに反映してくれるので、Webページを更新したらどんどん利用していきましょう。
個別指導のホームページ作成スクール・Webスクール「WEBST8」
まとめ
ここでは、ウェブサイトを活用・運営する上でほぼ必須のツールであるGoogle アナリティクスとサーチコンソールの仕組みや違いおよび見方を中心に説明しました。
アナリティクスでは、ユーザーがサイトに訪問した後の閲覧データを中心に確認することができます。
サーチコンソールではWebサイトと検索エンジンの連携を行い、検索エンジンに関するデータを中心に確認することができます。
どちらもWebマーケティングをするためには必須と言ってよいほど重要なツールですので是非導入しておきましょう。
HPを作成したら、アナリティクスとサーチコンソールを利用して分析や改善を重ねていきましょう。
個別指導形式のスクールでは、自分の知りたいことをピンポイントで学習・達成でき、自分で更新もできるというメリットもあります。
教室の無料事前相談もしておりますので、まずはお気軽にご登録ください。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。