今回は、格安レンタルサーバー「ロリポップ!」と「ムームードメイン
」を利用して独自ドメインにWordPressをインストールする方法を説明していきます。
本手順では作成するアカウントが3つあります。アカウント情報を混乱しないようにあらかじめ整理しておきましょう。
【PICK UP】 ロリポップの中の人にインタビューしました!

項目 | アカウント開設サイト |
---|---|
レンタルサーバー「ロリポップ」のアカウント | WordPressを使うならロリポップ! 簡単インストール完備で楽々スタート! ![]() |
ドメインサービス「ムームードメイン」のアカウント | 格安ドメイン取得サービス─ムームードメイン─![]() |
ワードプレスのアカウント | ロリポップよりインストール・アカウント作成 |
※2022年9月時点での画面・手順になります。
【はじめに】ロリポップの特徴とおすすめプラン
ロリポップ!はGMOペパボ株式会社が運営する格安レンタルサーバーサービスです。月額110円〜2,200円(税込)の価格帯でサイトを導入できるというコストパフォーマンスに優れたサーバーです。
ロリポップでは、「エコノミー」「ライト」「スタンダード」「ベーシック(旧ハイスピード)」「エンタープライズ」の5つのプランを提供しています。
この中で、おすすめは電話サポートが対応しており、コストパフォーマンスに優れているベーシックプラン(旧ハイスピードプラン)です。
ベーシックプランは、サーバー性能や無料独自ドメイン利用可能、自動バックアップ、サーバー開設と同時にWordPressセットアップなど、より機能・使いやすさに優れているプランです。
関連記事
下記の記事にロリポップの特徴やおすすめのプランについて説明していますので、ご興味のある方は合わせてご参考ください。
【ロリポップってどう?】速度性能アップ!レンタルサーバーロリポップの感想
レンタルサーバー「ロリポップ」を契約する
まずはレンタルサーバー「ロリポップ!」にアクセスしてアカウントを作成しましょう。
ロリポップトップページに移動します。「まずは無料でレンタルサーバーを利用しよう」ボタンを選択します。
ここでは、独自ドメインが契約中ずっと無料で利用できる「ベーシックプラン(旧ハイスピードプラン)」を選択します。
(関連記事)【ロリポップ評判】特徴・おすすめプランとメリットデメリット
アカウント情報を入力します。初期ドメイン・パスワード・メールアドレスを入力したあと、今回は「無料で独自ドメインを取得する」にチェックを入れて、契約と同時に独自ドメインを取得設定していきます。
(※)「無料で独自ドメインを取得する」は、クレジットカード支払いのみ・12ヶ月以上契約・契約種別個人のみなどになります。詳しくはページ内の記載事項をご確認ください。
(※)「無料で独自ドメインを取得する」にチェックを入れず一旦体験版で解説する場合の手順は「【(従来版)ロリポップ版】WordPressインストール方法・始め方」をご参照ください。
初期ドメインについて
初期ドメインはロリポップにログインする際に利用する半角英数のIDです。屋号などの覚えやすい値がおすすめです。
独自ドメインを利用する場合、一般のサイト訪問者にはこのIDは見えませんので、基本的にどんな文字列でも気にする必要はありません。
携帯電話による認証がありますので、電話番号を入力します。
SMS認証コードを入力します。
つづいて、申し込み情報を入力します。
アカウント情報入力後、期間12ヶ月以上を選択して画面下の方でクレジットカード情報を入力します(契約期間は36ヶ月が月額費用最安)。また、今回はWordPressをこのままインストールするので、WordPressインストール情報も入力します。
■WordPressインストール情報について
※ユーザー名とパスワードはWordPressにログインする際に利用しますので忘れないようにしましょう。
- 【ブログ名】サイトのタイトル(例. ホームページの作り方・WordPressの使い方ブログ)を入力
- 【ユーザー名】半角英数文字で任意の名前を入力します
- 【パスワード】複雑なパスワードにします。
申し込み内容を確認して、利用規約にチェックを入れて「お申し込みを確定」ボタンを押下します。
お申し込み完了画面が表示されますので、ユーザー専用ページにログインします。
ロリポップの管理画面に移動します。この管理画面から引き続き設定をしていきます。
(重要)初めてドメインを取得される方向け
初回ドメイン取得時に「【重要】[ムームードメイン] ドメイン 情報認証のお願い」という下記のようなメールが来る場合があります。
その場合は、メール本文の案内に従ってURLをクリックして認証を済ませてください。
認証依頼のメールが来たまま放置して認証が行われないまま一定期間経過すると、ドメインがロックされアクセスできなくなりますでの注意しましょう。
(もしロックされてしまった場合は認証を行うことで通常数時間くらい経過後に解除されます。)
(※)お名前.comなどで過去にドメイン取得したことがある場合やドメインの種類によっては本メールが来ない場合もあります。その場合は何もしなくて構いません。
WordPressにログインする
次にWordPressにログインしていきましょう。サイト作成>WordPress簡単インストールをクリックします。
画面下にスクロールすると、WordPressのインストール履歴が表示されています。サイトURLと管理者ページのURLのリンクをそれぞれクリックしてみましょう。
(1)サイトURLをクリック。WordPressトップページが表示されています。
まだセットアップできていない場合
まだセットアップできていない場合、サイトにアクセスしても404エラーが表示されます。その場合2,30分ほど待ってから再度アクセスしてみましょう。
(2)(1)でサイトが問題なく表示されたら、管理者ページURLもクリックします。WordPressのログイン画面が表示されます。先ほどWordPress簡単インストールで入力したユーザーIDとパスワードを入力してログインします。
下記のような管理者画面が表示されます。ここで、WordPressの操作を行なっていきます。
合わせて読みたい記事
WordPressの使い方を「【WordPress(ワードプレス)の使い方総まとめ】」で詳しく説明していますので、WordPressインストール後は合わせてご参考ください。
常時SSLの設定を行う
次にロリポップサーバー側で暗号化通信SSL(HTTPS)の設定をしていきます。
SSLとは
SSL化とはURLが「https」から始める通信にすることで、通信データが暗号化されてアドレスバーに鍵マークが表示されるようになります。
通信をSSL化(HTTPS)をすることで、通信データを保護し、クレジットカードのような他人に知られると悪用される重要な情報を守ります。
なお、SSLについて詳細な説明を「【SSLとは】SSLの意味と必要性および仕組みや種類を解説」で記載していますので、SSLについて詳しく知りたい方は合わせてご参照ください。
4-1. ロリポップでSSLの設定を行う
ロリポップの管理画面から、セキュリティ>独自SSL証明書導入をクリックします。
独自SSL(無料)の箇所で、取得したドメイン(www有り無し含めて)に対してチェックを入れて「独自SSL(無料)を設定する」をクリックします。
SSL設定作業中の画面が表示されます。5分程度待ちます。
SSLが設定されると、ブラウザを更新するとSSL保護有効と表示されるようになっています。
4-2. WordPressの設定でSSL設定
次に、WordPressでもSSLの設定を行います。
WordPressの管理URLに入り、ダッシュボードから「設定」を選択し「一般」をクリックします。
「WordPressアドレス(URL)」、「サイトアドレス(URL)」を「http://~」から「https://~」に変え、「変更を保存」をクリックします。
(※)本操作で誤った内容を入力・保存すると、WordPressにアクセスできなくなる場合があるため、慎重に行いましょう。
下にスクロールして変更を保存します。
一旦ログアウトされるので、再度ログインしましょう。
管理画面のアドレスがhttpsになっていることが確認できたらOKです。
「.htaccess」ファイルに常時SSLの設定を行う
最後に、常時SSLの設定を行なっていきます。ここまでの設定では、まだ「http」と「https」のURL両方にアクセスすることができる状態です。
そこで「http」でリクエストされた通信も「https」として通信させる設定を行っていきます(常にSSL通信になるので常時SSLといいます)。設定を行うには、サーバー上にある「.htaccess」という重要なファイルを編集する必要があります。
「.htaccess」ファイルを開き、その先頭に「http」へアクセスした場合、「https」に転送するコードを書き加える必要があります。
ここでは、ロリポップFTPを利用して、サーバー内の.htaccessを編集する方法を紹介します。サーバー管理>ロリポップ!FTPを選択します。
ロリポップFTPの画面が開きます。対象のドメイン用フォルダをクリックします。
.htaccessをクリックします
.htaccessの編集画面が表示されます。
誤った入力をすると、「.htaccess」ファイルが機能せず、最悪の場合、Webサイトが表示されない可能性もありますので、コードを変更したり、書き加える前に必ずバックアップを取っておきましょう。
ここに下記のようにコードを追記します(※)。
(※).htacessに書き加えるコードは、以下のとおりです。コピーしてください。
1 2 3 4 5 |
<ifmodule mod_rewrite.c> RewriteEngine On RewriteCond %{HTTPS} off RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L] </ifmodule> |
上記のコードをコピー後に.htaccessの編集画面の一番上に追記後、保存します。
- 「< IfModule mod_rewrite.c > *** 」の部分は、「***を処理する機能を定義する」という内容が書かれています。
- 「mod_rewrite」とは、「条件を満たした場合に記載したURLに転送する機能」の意味です。
- 「RewriteEngine」とは、「有効(ON)・無効(OFF)の設定」で、「有効(ON)」にします。
- 「RewriteCond」とは、「条件を設定する」という意味です。
- 「 %{HTTPS} off 」とは「https でない場合(SSLではない場合)」という意味です。
- 「RewriteRule 」とは、「ルールを設定する」という意味です。
- [ R = 301 , L ]の「R = 301」は「永続的に転送する」という意味であり、「L」は「ルールを終了する」という意味です。
以上のコードで「http」でアクセスがあった場合、「https」へ転送しますというルールを設定しています。
最後に「http://自分のドメイン名」でアクセスしてみましょう。httpsにリダイレクトされて入れば完了です。
各種管理画面へのログイン方法の確認
ここまでで、ロリポップアカウントの開設、ムームードメインアカウントの開設、WordPressアカウントの開設を行いました。アカウント情報を混乱しないようにあらかじめ整理しておきましょう。
ロリポップへのログイン
ロリポップのログインはロリポップのトップページログインから行います。
ログイン情報を入力します。
ログイン時に登録時のメールアドレス宛に認証メールが飛ぶ場合は、メールを開き中身を確認しましょう。
メールを確認して、該当URLをクリックします。
ロリポップにログインできればOKです。
ムームードメインへのログイン
ロリポップで独自ドメインを同時に取得した場合、ムームードメインでもアカウント情報が作成されます。
ムームードメインにアクセスしてログインできるか確認してみましょう。
ログイン情報を入力します。
管理画面に入れればOKです。なお、初回ドメイン登録時の場合、確認メールが届いている場合があります。処理が終わっていないと下記のようにお知らせが表示されているので、記載の内容で処理を進めてください。
ムームードメインでは、取得したドメインの契約管理が行われています。
WordPressへのログイン
最後にWordPressのログイン方法も確認しておきましょう。
■WordPressログイン方法(動画解説版)
WordPressにログインするためには、まずは自分がインストールしたWordPressのサイトの管理画面URLにアクセスする必要があります。初期状態ではWordpress管理画面へのURLは下記になります。
http(s)://WordPressをインストールしたサイトのURL/wp-admin/
(例. https://webst8-demo.net/wp-admin/)
ここで、よくある間違いとして、URL入力時にGoogle検索の候補を選んだり、検索エンジンでURLを検索してしまう人いますが、この方法ではログイン画面にいけないのでご注意ください。
上記の管理画面URLにアクセスすると下記のログイン画面が表示されます。
WordPressをインストールした際に入力したユーザーID(またはメールアドレス)とパスワードを入力するとログインすることができます。
管理画面に入れればOKです。
Cookieによるログインエラー
お使いのブラウザによっては、初回Cookieエラーが起きる場合がありますが、もう一度ログインを試してみてください。大体のケースではもう一度ログインするとうまくい事が多いです。
【以降の操作】WordPress管理画面と覚えておきたい重要な使い方
【補足】WordPressの管理画面・ダッシュボードの見方
ここでは簡単に、WordPressのダッシュボードの基本的な見方について説明していきます。
ダッシュボードとは、WordPressの管理画面のことです。元々は自動車の「計器盤」のことを指していたようで、情報をまとめて表示するツールという意味です。
関連記事
本記事では割愛しますが、ダッシュボードの各項目と意味については「【WordPressダッシュボードとは?】管理画面の見方と意味を解説」で詳しく説明していますので、ダッシュボードの各項目を詳しく知りたい方はあわせてご参照ください。
下記は、WordPressのダッシュボード(初期設定状態)です。大きく、「上部メニューバー」「左メニューバー」「真ん中の設定画面」の3つのレイアウトに分かれています。
左管理メニューバーでは、投稿や固定ページ、外観、プラグインなどWordPressの重要な管理操作を行うことができます。
まずは管理画面とトップページの切り替え方法を覚えておきましょう。
左上のサイトのタイトル名>サイトの表示をクリックするとトップページに移動します。同様に、サイトのタイトル名>ダッシュボードをクリックすると管理画面(ダッシュボード)に移動します。
つぎに、WordPress管理画面の主な名前と意味について覚えておきましょう。

WordPress 管理画面 (ダッシュボード)
項目 | 内容 |
---|---|
投稿 | ブログは投稿で作成します。時系列で最新情報が一番上に表示されていきます。お知らせ情報やブログなど投稿機能を利用するのが一般的です。 |
固定ページ | 固定ページは会社情報やお問い合わせなどの単体ページで決まった箇所に表示しておきたいページで利用します。ページ作成の機能自体は投稿とほぼ同じですが、投稿と違って一覧のなかには表示されません。 |
外観 |
その名の通り、外観ではサイトの外観(デザイン)系の設定を行います。テンプレートやメニューバーなどもここで設定できます。
|
プラグイン | スマートフォンでいうアプリの追加機能です。お問い合わせ機能やサイトマップなどWordPress自体が持っていない機能をプラグインという形で追加することができます。 |
設定 | サイト名・キャッチフレーズやURLの構造設定、トップページの表示設定などの各設定ができます。 |
WordPressの使い方は「【WordPress使い方総まとめ】ワードプレスの使い方を徹底解説」に詳しく記載していますのでぜひご覧ください。
【補足】独自ドメインのメールアドレスを作成しよう
独自ドメインを取得してレンタルサーバーを契約したら、独自ドメイン用のメールアドレスも作っておくことをおきましょう。
メール設定>メール設定 ⁄ ロリポップ!webメーラーからメールアドレスの作成ができます。
ページ下部の新規作成ボタンをクリックします。
contact@xxxx.comのような任意のメールアドレスを作成しましょう。
メールソフトとの接続含めたメールアドレスの作成利用方法の詳細は「ロリポップでメールアドレスを作成・送受信するやり方」をご覧ください。
【補足】ロリポップの使い方がわからないときはサポートに問い合わせましょう
ロリポップの使い方がわからないときは問い合わせ窓口があります。よくある質問やネットで調べてもわからないことは、問い合わせ窓口に問い合わせてみるのがオススメです。
問い合わせは管理画面>サポートをクリックします。
状況や問い合わせ内容をできるだけ詳しく書いて問い合わせてみましょう。
結果はその通りで負荷の軽いサーバーに移設してもらいました。このように当事者ではどうしようもないこともありますので、わからないことは問い合わせしてみましょう。
まとめ
まとめです。今回はロリポップのベーシックプラン(旧ハイスピードプラン)でサーバー契約と同時に独自ドメイン契約・WordPressを開設する方法をご紹介しました。
ひきつづきWordPressの使い方を「【WordPress(ワードプレス)の使い方総まとめ】」で、初期設定を「【初心者向け】WordPressのおすすめ初期設定を徹底解説」で説明していますので、引き続きサイトを作成して行ってみてください。
なお、以下は、WordPress関連の主な記事です。
・WordPressとは
・WordPressとHTMLの違い
・WordPress.orgとWordPress.comの違い
・WordPress開設にかかる料金と必要なもの
★WordPressにおすすめのサーバー総まとめ
・おすすめ法人向けサーバー
・おすすめ格安サーバー
・WordPressにログインする方法
・WordPressの管理画面の見方
・WordPressのテーマの適用方法
・WordPressの投稿でブログを書く方法
・WordPressの固定ページの作り方
・カスタマイザーの使い方
・WordPressウィジェットの使い方
・WordPressメニューバーの作り方
・固定ページをトップページに割り当てる方法
★エディターの使い方総まとめ 基本編
・見出しブロックの使い方
・段落ブロックの使い方
・画像ブロックの使い方
・カラムブロックの使い方
・リストブロックの使い方
(カテゴリー)エディター操作編
・テーマ自作
・追加CSSによるCSSカスタマイズ
・子テーマ作成方法
・アクションフックとフィルターフック
・ローカル環境でWordPressを始める方法
・WordPress移設方法
その他、WordPressに関する記事一覧はこちらをご覧ください。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
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