ホームページのURLで「https://www.〇〇〇.com/」というように「www」がついているサイトをしばしば見かけます。
wwwはWorld Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)の略称です。
インターネット黎明期の名残的な慣習でインターネット公開Webサーバーのホスト名が「www」と名付けられ、WebサイトなどのURLにもwwwが含まれるようになっています。
一般的な用途においては、wwwありでもなしでもURLの見た目だけで大きな違いはありません。WEBST8ではURLが短いほうがよのでwwwなしで運用しています。
今回は、「www」の意味や「www」あり・なしの違いや使い分けをご紹介します。
www(World Wide Web)とは?
wwwの意味と由来
「www」とは、「World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)」の略称です。
World Wide Webは、Web・インターネットそのものを表しています。
今でこそWorld Wide Webといわれても大袈裟に聞こえますが、当時インターネット黎明期からすると画期的な技術でした。
上記の由来から、インターネットに公開するWebサーバーのホスト名(※)が慣習的に「www」とつけられるようになり、WebサイトなどのURLにもwwwが含まれるようになりました。
www.webst8.com の「www」がWebサーバーのホスト名で、wwwのつかない純粋なドメイン名(webst8.com)をネイキッドドメインやAPEXドメインと呼ばれることがあります。
(※)ホスト名の意味は「ホスト名とドメイン名・FQDN」で説明。
wwwあり・なしの違いと使い分け
wwwありが良いかなしが良いかですが、基本的な違いはURLの見た目だけです。
例えばSEOの効果が上がるだとかそういう効果は特にありませんので、どちらを使用しても問題ありません。
当サイトではURLを短いほうが良かったので「www」はつけていません。
しかし、昔からあるサイトの場合は、昔からの名残で「www」をつけて運用していることも多いです。
それぞれの違いは下記の通り
wwwあり | wwwなし | |
---|---|---|
メリット | 「www.〇〇〇.com = Webサーバー」を指していた名残もあり特に年配層にWebサイトのURLだと認識してもらいやすい | 「www」が無い分URLが短くてスッキリして見える。最近では「www」が無いサイトやサービスも多い。 |
ケース | 昔からすでにwwwで運用していたコーポレートサイトやメディアなど | 最近新規立ち上げたホームページや個人サイトなど |
備考 | これまでの慣習やCDN(※)を導入する際の容易さから選択される場合がある | - |
CDN利用時にはwwwなしで制限があるケースもあるので注意
基本的にwwwありなしは見た目だけの問題です。
しかし、通常のホームページやブログ用途以上に、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)などの、なにかシステム連携する際にはwwwのありなしが関係してくる場合もあります。
基本的に一般的なホームページやブログ運用では気にしなくて良いですが、何かのシステムと連携する場合は要件を確認しておきましょう。
参考Cloudflareコラム URLにWWWがつかない場合の注意点
wwwありとwwwなし両方アクセスできる場合のSEO上の注意点
「www」あり・なしでSEO効果に変化はありません。
しかし、「(wwwなし) http(s)://example.com」と「(wwwあり) http(s)://www.example.com」の両方にアクセスできる場合は、検索エンジンに重複コンテンツと判断されてしまう可能性があるため注意が必要です。
例えば「webst8.com」の場合、SSL化有無(※)も含めると、初期状態では以下4つのURLからアクセスできます。
(関連)SSLについて詳細な説明を「WordPressのSSL/HTTPS化とは?意味や実装手順」で記載していますので、SSLについて詳しく知りたい方は合わせてご参照ください。
この4つのURLはGoogleの検索エンジンから見ると、それぞれ別のURLとして認識されますので「重複コンテンツ」と評価されてSEOの観点でマイナスになる可能性があります。
単一のページに複数の URL でアクセスできる場合や、異なるページのコンテンツが類似している場合(たとえば、あるページにモバイル版と PC 版の両方がある場合)、Google はそのようなページを同じページの重複版と見なします。
Google は、こうした URL のうちの 1 つを「正規」版として選択してクロールします。その他の URL はすべて「重複」した URL と見なし、クロールの頻度を減らします。どの URL が正規版かを Google に明示的に伝えなかった場合、Google によって正規 URL が選択されるか、またはいずれの URL も同等の重要性を持つと見なされます。
その結果、「正規 URL を選択すべき理由」で示しているような望ましくない動作が発生することがあります。
重複した URL を正規 URL に統合する | Google 検索セントラル | Google Developer より引用
「301リダイレクト」を行なったり、canonical属性を使用したURLの正規化を行ったりすることで重複コンテンツの問題を解決できます。
301リダイレクトを行ってURLを正規化する
一つ目は301リダイレクトを行ってURLを正規化する方法です。当サイトではこちらを利用。
.htaccessなどでwwwありでアクセスされた通信wwwなしに転送、http://でアクセスされた通信をhttps://に転送します。
関連【WordPress】.htaccessとは?どこにあるか場所と書き方
301 リダイレクト 301 リダイレクトを使って、指定した URL よりもリダイレクト先の URL のほうが優れたバージョンであることを Googlebot に伝えます。この方法は、重複ページを廃止するときにのみ使用します。
重複した URL を正規 URL に統合する | Google 検索セントラル | Google Developer より引用
canonical属性を使う
二つ目は、canonical属性を使って正規のURLを指定する方法です。
canonical属性の使い方は<head></head>内に<link rel="canonical" href="正規のサイト(またはページ)のURL">を記述します。
<head>
・
<link rel=”canonical” href=”https://webst8.com/”>
・
</head>
ホスト名とドメイン名・FQDNとは
ホスト名とは、ネットワークに接続されたサーバー(やPC)などに対してわかりやすいように人がつけた名前のことで、サーバー名やコンピューター名とも呼ばれます。
ホスト名.ドメイン名(例. www.webst8.com)をFQDN(Fully Qualified Domain Name)と呼び、ネットワーク上でサーバー(コンピューター)の場所を特定できる住所的なものになります。
ネットワーク上ではIPアドレスと言われる数字の番号(〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇.〇〇〇)で場所を特定して通信を行いますが、IPアドレス表記は人が認識しづらいので、DNSサーバーでwww.webst8.comのような名前をIPアドレスと紐づけます。
これにより、www.webst8.comでWebサーバーのIPアドレスが特定でき、サイトにアクセスできるようになります。
本来Webサーバーにアクセスするにはホスト名も必要ですが、DNS設定によりネイキッドドメイン(webst8.com)指定でもサーバーを特定できるように設定することで、wwwなしでもアクセスできるようになっています。
実際のDNSレコードの設定例
一昔前はサーバースペックも低かったので、Webサーバーやメールサーバーなど役割に応じてサーバーを分けて運用することが一般的でした。
例えば、Webサイト用として「www.webst8.com」メール用として「mail.webst8.com」のように用途に応じてサーバーを分けて運用していました。
項目 | ドメイン |
---|---|
メールサーバー(メールの送受信) | mail.webst8.com ※mailがメール用のホスト/サーバー名 |
Webサーバー(Webサイトの公開) | www.webst8.com ※wwwがWebサイト用のホスト名/サーバー名 |
しかし、最近ではサーバーのスペックも進化したので、一つのサーバー(ホスト名)で、Webサーバーの役割もメールサーバーの役割も担うことができるようになり、Web・メール兼用方式が多いです。
まとめ
まとめです。今回は、「www」の意味や「www」あり・なしの違いや使い分けをご紹介しました。
■wwwの意味
インターネット黎明期の名残的な慣習でインターネット公開Webサーバーのホスト名が「www」と名付けられ、WebサイトなどのURLにもwwwが含まれるようになっています。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
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