Google AdSenseは、Googleの提供しているコンテンツ連動型広告配信サービスです。
クリック報酬型広告収入と言われ、広告がクリックされるだけで数十円、1ページ閲覧されれるだけでも0.1〜0.X円程度の報酬が得られます。
そのため、雑記ブログ、トレンドブログおよび売りたい商品が決まっていないブログ初心者などにGoogleアドセンスは人気です。
今回は、Googleアドセンスとアフィリエイトの仕組みや、アドセンスのメリット・デメリットを解説しています。これからブログを始めようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
Googleアドセンスとは・アドセンスの仕組み
Googleアドセンスは、Googleの提供しているコンテンツ連動型広告配信サービスです。
誰かのブログを見ているときに、ページのサイドなどに広告が表示されているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。これらの広告は、ブログの管理者が設定しています。
Googleアドセンスの仕組み
Googleアドセンスは、ブログの運営者が記事にアドセンスの広告を貼り、読者がクリックすると運営者に報酬が発生する仕組みです。
Googleアドセンスで広告報酬が発生するまでには、以下の人物が登場します。
- 企業(お金を払ってインターネット広告を出したい広告主)
- Google(Google広告やアドセンスなどのプラットフォームを提供)
- ブログ運営者(ブロガー)
- サイト閲覧者(読者)
(1)企業(広告主)は自社の商品を広めるべく、Google広告などのプラットフォームを利用してGoogleに広告の掲載を行います。
(2)ブログ運営者はGoogleアドセンスというプラットフォームに自分のブログを登録します。審査承認されると登録したブログでGoogle広告を表示させることができるようになります。
(3)読者がその広告をクリックすると報酬が発生し、企業(広告主)はGoogleに、Googleはブログ運営者に報酬を支払う、といった流れになります。
Googleアドセンスで報酬が発生する条件
Googleアドセンスでは自ブログに表示されている広告がクリックされると数十円〜数百円、広告が閲覧(表示)されれるだけでも0.0X〜0.X円程度の報酬が蓄積されます。
たとえば、平均で1PV(ページビュー)につき0.1円・200回閲覧されて1回クリックされて50円発生と仮定すると、1PVあたり0.325円の収益が発生することになります。
月間10,000PVだと、3〜4,000円くらいです。
※上記は簡単な概要試算のため、実際にはジャンルや作りによって0.5〜2倍くらいの上下変動はあるかと思います。
Googleアドセンスとアフィリエイトの違い
Webサイトから収益を発生させるための手段として、アドセンスの他に(成果報酬型の)アフィリエイトもあります。
大きな違いは、Googleアドセンスはクリックされて報酬が発生するのに対して、アフィリエイトでは広告主が設定した成果(商品・サービスの購入や面談申込など)が発生するという点です。
アフィリエイトは成果報酬型広告収入
成果報酬型とは、「実際に商品・サービスが売れたらその売り上げのうちの一部をサイト運営者に支払う方式」です。
アフィリエイトの多くはGoogleアドセンスと違って広告をクリックしただけでは報酬が発生しません。アフィリエイトの広告をクリックした後に、読者が商品を購入したりサービスを申し込んだりして初めて報酬が発生します。
(※)一般的に、成果報酬型広告収入をアフィリエイトと言います(狭義のアフィリエイト)が、広義な使い方としてクリック報酬型のGoogleアドセンスもアフィリエイトとして呼ばれることがあります。
アフィリエイトでは、一般的にはASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)が広告主とブロガーの仲介役として介在して、報酬の管理や計画関係の取りまとめを行います。
(関連)【おすすめASP比較】アフィリエイト初心者におすすめのASP
成果報酬型のアフィリエイトは、広告プログラムを選べ1回発生あたりの報酬額が大きい場合が多いので高収益化が可能な一方、訪問者に購入してもらわないと収益が得られないので記事設計やセールスレターなどの技術が求められます。
■アフィリエイト(成果報酬型の広告収入)の特徴
メリット | デメリット | |
---|---|---|
アフィリエイト収入 (成果報酬型広告)の特徴 |
|
|
成果報酬型アフィリエイトで収益化する場合、ジャンル選定や記事設計・導線などをしっかり練らないと集積が発生しないため、カテゴリーを絞った「ジャンル特化型ブログ」を作成・運用している人が多いです。
(関連記事)【アフィリエイトとは】アフィリエイトの仕組みとメリットデメリットを解説
Googleアドセンスの特徴・メリットデメリット
Googleアドセンスは、高単価アフィリエイトで稼ぐというよりも、低単価な収益をひたすらアクセス数で稼ぐ方式です。
成果が発生しなくても収益が発生するので、初心者が初報酬を得やすいというメリットがある一方、クリック単価やインプレッション単価は低いため、大きく稼ぐことは難易度が高くなります。
しかし、閲覧・クリックされるだけで報酬が蓄積されていくので、売りたい商品がなく、セールスレターが苦手な初心者にもおすすめです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
Google Adsense (クリック報酬型の広告収入)の特徴 |
|
|
(関連記事)Googleアドセンス審査合格のための9個のポイントを徹底解説
(関連記事)【アフィリエイトとは】メリット・デメリットと仕組みを解説
ブログを始めた初心者の場合、まずGoogleアドセンス合格を目指してGoogleアドセンスで月数千円〜1、2万円程度を収益化を目指す人も多いのではないかと思います。
(※)あくまで一般的な傾向のため例外はあると思います。
Googleアドセンスに向いているサイトと向いていないサイト
アドセンスで報酬を発生させるためには、できるだけ多くの人にブログを見てもらわなければなりません。
運営するWebサイトやブログによっては、アドセンスに向いているサイト、向いていないサイトがあります。
Googleアドセンスに向いているサイト
アドセンスに向いているサイトは、以下のようなサイトです。
- 雑記ブログ(ジャンルが決まっていないサイト)
- トレンドを扱ったサイト(ニュース・時事ネタなど)
雑記ブログやトレンドを扱ったサイトなど、その時々の人気の話題を取り上げやすいサイトであれば、アクセスを多く見込めます。
結果的にサイトに訪れる人が多ければ多いほど、広告の閲覧回数が増え、広告をクリックしてもらえる可能性も大きくなります。
(関連記事)雑記ブログとは?雑記ブログの特徴とメリット・デメリット
Googleアドセンスに向いていないサイト
アドセンスに向いていないサイトの特徴には、以下のようなものが挙げられます。
- ニッチなジャンルに特化したブログ
- 専門性の高いブログ
ニッチなジャンルや専門性が高いジャンルのブログ例え検索で上位が取れてもサイト訪問者の母数自体が少ないため、Googleアドセンスには向いていません。
何かのジャンルに絞ったブログや専門性が高いブログは、さまざまな話題を扱う雑記ブログよりはアクセス数を見込めない可能性があります。
アクセス数が少なければ、アドセンスの広告をクリックしてもらえる回数も比例して少なくなります。
特定のジャンルに特化したブログや専門性が高いブログから収益を発生させたい場合は、アドセンスよりもアフィリエイトがおすすめです。
例えばプログラミングに特化したブログは、芸能・時事ネタよりもニーズの母数自体は少ないものの、プログラミングスクールなどの紹介がしやすく、成果が発生した場合の報酬も大きくなります。
専門性が高いブログでは、複数の記事で商品の良さを解説したり、説得力を持って紹介したりするからこそ、読者が商品に関心を持ちやすくなります。専門性の高いブログを運営している方は、アフィリエイトを試してみてください。
Googleアドセンスとアフィリエイトの併用は可能
Googleアドセンスとアフィリエイトの併用は可能です。
一つのページ内にアフィリエイト広告とGoogleアドセンス広告をそれぞれ好きな箇所に貼り付けることが可能です。
たとえば、雑記ブログの場合、各ブログ記事にGoogleアドセンス広告を表示させつつ、商品レビュー記事など特定のページだけアフィリエイト広告も貼り付ける運用はよくあるケースです。
なお、今回は、特化ブログはアドセンスは不向きと説明していますが、もちろんあえてアドセンスを利用したりアフィリエイトと併用することも可能です。
たとえば、特化ブログでも調べ物系の記事(収益が発生しにくい記事)でアドセンスを利用しつつ、収益が発生しやすい記事ではアフィリエイト広告のみで運用する、など色々な併用パターンがあります。
ここからは、Googleアドセンスのメリットとデメリットを改めて説明していきます。
Googleアドセンスのメリット
ここでは、アドセンスのメリットを2つ紹介します。
収益発生のハードルが低い
一つ目は、Googleアドセンスは収益発生のハードルが低いという点です。
Googleアドセンスでは、Webサイト上に貼った広告がクリックされれば報酬が発生します。
「クリックする」という行動は読者にとってあまりハードルが高くありません。例えば読者が間違って広告をクリックしただけでも収益が発生するため(※注)、収益が発生する可能性はアフィリエイトより高いともいえるでしょう。
アフィリエイトの場合はクリックされるだけでは収益が発生しません。広告をクリックして商品を実際に購入したり、サービスを申し込んだりしなければ収益が発生しない仕組みです。
アフィリエイトで読者に何かを購入してもらうためには、読者に合った商品を選んでその商品の良さをアピールする必要があり、商品が購入されるまでのハードルが高いといえます。
【※注意】収益発生目的の意図的なクリックはNG
収益発生目的の意図的なクリックはアカウント停止のリスクがありますので、絶対にしないようにしましょう。
本人や知人・友人にGoogleアドセンスのクリックの広告を依頼して収益を発生させるというやり方は、Googleアドセンス側が最も嫌う行為でアカウント永久停止になる可能性が高い(≒二度とアドセンスができなくなる)です。
無効なトラフィックの例は次のとおりです。
サイト運営者様が、ご自身のライブ広告をクリックしてクリック数やインプレッション数を増やすこと
1 人以上のユーザーが繰り返しクリックして、クリック数やインプレッション数を増やすこと
サイト運営者様がご自身の広告でのクリックを誘導すること(例: 広告をクリックするようユーザーを誘導するあらゆる言葉、大量の偶発的クリックを誘発する広告掲載など)
自動クリックツールやトラフィック ソース、ロボット、その他の不正な行為を行うソフトウェア
無効なトラフィックの定義 | Googleアドセンス
表示回数が少ないのにクリック数が異常に多いなど、統計的に起こり得ない動作をGoogleは簡単に発見することができます。
中にはアドセンス狩りといった、初心者ブロガーのアドセンス広告に対して、悪意ある人が大量にクリックしてアカウント停止させるといった迷惑行為もあります。
(参考)妨害行為の概要と対策 | Googleアドセンスポリシー
広告を選ぶ手間がなくブログのジャンルを問わない
二つ目のメリットは、広告を選ぶ手間がなく、ブログのジャンルを問わないという点です。
ブログ運営者はどの広告を表示するか考えなくても、Googleが勝手に読者に最適な広告を自動で表示してくれます。
例えば「プログラミング関連についてGoogleで検索した後に、別の関係ないブログにアクセスしたらプログラミング関連の広告が表示された」といった経験がある方もいるのではないでしょうか。
これは、Googleが過去の検索履歴からその人に合った広告を表示させているためです。
Googleの機能のおかげで、ブログ運営者は1つ1つの広告を選ぶ手間を省けます。
ブログのジャンルに問わずGoogleが読者に合った広告を選んでくれるため、広告の選定をする必要がないのがGoogleアドセンスのメリットです。
Googleアドセンスのデメリット
Googleアドセンスは大きな収益を得るのが難しいなど注意点もあります。ここからはGoogleアドセンスのデメリットを説明します。
大きな収益を得るのが難しい
一つ目は、大きな収益を得るのが難しいという点です。
Googleアドセンスは、成果報酬型のアフィリエイトに比べるとまとまった収益を得づらいというデメリットがあります。
たとえば、Googleアドセンスで月10万円発生させたい場合、下記の条件で計算すると、月間30万回ページを閲覧してもらう必要があり、非常に規模の大きいサイトを作る必要があります。
1PV(ページビュー)につき0.1円発生、200回閲覧されて1回クリックされる頻度(1クリックあたり平均50円発生)と仮定
1万円を稼ぐためにはx=10,000円/(0.325円/1PV)≒28,500PV
10万円を稼ぐためには、約30万PVのサイトを作る必要があります。
月間30万PV(1日換算1万PV)を獲得するのは簡単ではありません。
月数千円や1万円といったレベルをGoogleアドセンスで稼ぐのは比較的難しくありませんが、大きく収益化するというのはGoogleアドセンスの方が成果報酬型アフィリエイトよりも難易度が高くなります。
支払いの最低条件に8,000円という壁がある
なお、Googleアドセンスの最低支払い金額に8,000円という基準が設けられています。
8,000円を超えなければ報酬は振り込まれず、翌月以降に持ち越されます。
ブログの収益化を目指す方は月5万、10万などもっと先の目標を立てていることが多く、8,000円はあくまで通過点であるため気にならないかもしれません。
しかし、上に述べたようにブログを始めたばかりの頃は審査に受かるために時間がかかったり、アクセス数が増えなかったりするなど8,000円までの道のりが遠く感じることもあります。
Googleアドセンスの審査が難しい
二つ目のデメリットは、Googleアドセンスの審査が難しいという点です。
WebサイトにGoogleアドセンスの広告を貼るためには、アドセンスの審査に合格する必要があります。
Googleはアドセンスの資格要件を公開しています。
しかし、要件を満たしているつもりでも審査が通らないことは珍しくありません。5回、10回審査に申し込んでも通らないということもあります(さらに年々難しくなってきている傾向があります)。
医療・健康分野など誤った情報が人の生活や生命を左右する分野では特に厳しいとされており、自分では読者のためになるコンテンツを書いているつもりでも、Google側のチェックに引っかかりやすく、合格するのは簡単ではありません。
アドセンスの審査は何回も申請できますが、落ちた理由は伝えられないため、自分で考えなければなりません。
自分のブログで収益化を図りたいと思った場合に、まず審査に受からなければならないのが負担に感じる方もいるでしょう。
(関連)【Googleアドセンス審査】合格のための10個のポイント・コツ
アドセンスを始めるためには
自分のブログでGoogleアドセンスを始める場合の手順は以下の通りです。
- 独自ドメインのブログを用意する
- 運営者情報などの最低限のページを用意する
- ブログ記事を30記事ほど用意する
- Googleアドセンスの審査に申し込む
- ブログに広告を設置する
ブログを用意するだけでは、アドセンスを始められません。
まずは審査に受かる必要があるため、質の高い記事を30記事ほど用意しましょう。記事にたどり着いた読者の悩みの解決できる内容が望ましいです。
Googleアドセンスの申請前に確認したいポイントは下記の通りです。
- サブドメインでブログを運営している
- ブログを始めて1ヶ月も経過していない
- 記事が20記事以下しかない
- 1記事の文字が500字以下(ほぼ画像)
- 既存サイトのコピー・引用だらけでオリジナルコンテンツがない
- 運営者情報がない
- 問い合わせがない
- プライバシーポリシーがない
- メニューバーがない
- 医療・健康系などのYMYL分野を取り扱っている
- 独自ドメインでブログを運営している
- ブログを運営して3ヶ月以上経過している
- 記事が30記事以上ある
- 1記事文字が1000字以上ある
- オリジナルの文章・コンテンツで構成されている
- 運営者情報ページがある
- 問い合わせページがある
- プライバシーポリシーがある
- メニューバーがある
Googleアドセンス審査に合格のためのポイント・コツについての詳細は「【Googleアドセンス審査】合格のための10個のポイント・コツ」をご参照ください。
記事が用意できたら、Googleアドセンスに申し込みます。審査結果は、数日〜数週間かかることがあります。審査に合格したら、ブログ内に広告を設置しましょう。
まとめ
まとめです。今回は、Googleアドセンスとアフィリエイトの仕組みや、アドセンスのメリット・デメリットをご紹介しました。
Googleアドセンスは、読者が広告をクリックするだけで収益が発生するというハードルの低さから、雑記ブログやトレンドブログを書く人にはおすすめです。
一方で、Googleアドセンスは審査に受かる必要があり、アクセス数を多く集めなければまとまった収益を得づらいというデメリットもあります。
専門性の高いブログやニッチなジャンルのブログを書く方は、Googleアドセンスだけでなくアフィリエイトも視野に入れてみるとよいでしょう。
なお、さっそく独自ドメインでブログを始めたいという方向けに「【WordPressの始め方総まとめ】ワードプレスブログの作り方」でWordPressでブログを始める方法を説明しているので、ぜひスタートしてみてください。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
関連記事
●【レンタルサーバー比較】WordPressおすすめサーバー5選+
●【Googleアドセンス審査】合格のための10個のポイント・コツ
●【アフィリエイトとは】メリット・デメリットと仕組みを解説
●【ブログジャンル一覧】初心者におすすめアフィリエイトジャンルの選び方
●【初心者向け】ブログアフィリエイトの勉強におすすめの本10選
個別指導形式のスクールでは、自分の知りたいことをピンポイントで学習・達成でき、自分で更新もできるというメリットもあります。
教室の無料事前相談もしておりますので、まずはお気軽にご登録ください。
YouTubeチャンネル開設しました!
最大月間50万PVの当ブログをベースに、Youtube動画配信にてWordPress、ホームページ作成、ブログのことについてお役立ち情報を随時配信していきます。
ご興味ある方はぜひチャンネル登録をしていただけますと幸いです。