レンタルサーバー データ転送量とは何Gバイト必要か計算方法

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レンタルサーバーの転送量制限とは?必要なデータ量や計算・確認方法

レンタルサーバー選びを検討している際に、「(データ)転送量制限」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

データ転送量とは、レンタルサーバーと利用者の端末など(PC/スマホ)のネットワーク間でやりとりされる通信量の制限のことで、レンタルサーバーでは〇〇GB/日や〇〇TB/月、無制限といった記載がされています。

今回は、データ転送量の意味や簡単な計算方法、実際のページやサイトの転送量の確認方法などを解説していきます。

ネットワークのデータ転送量とは

ネットワークのデータ転送量の意味

転送量制限についての説明

転送容量とは、レンタルサーバーと利用者の端末など(PC/スマホ)のネットワーク間でやりとりされる通信量の制限のことです。

転送容量制限をイメージで例えると、携帯の通信パケット制限と同じです。

具体的には「WEBサイトを閲覧する際に通信するデータ」や、「サーバーへファイルをアップロード・ダウンロードする際に発生するデータ」が該当します。

レンタルサーバーの仕様できさいされている転送容量制限「〇〇GB/日」や「〇〇TB/月」は、2日または1ヶ月あたりのこれらのデータ量の制限です。

データ転送量の計算方法

データ転送容量の簡単な計算をご紹介します

仮に1回のWebページの閲覧で平均5MBのデータが発生すると仮定とします(このデータ量についてはページ内に設定されている画像の大きさ・数をはじめとしたコンテンツ量によって変わります)

月間ページビューデータ転送量目安
9,000PV1日あたり1.5GB (1ヶ月あたり45GB
30,000PV (3万PV)1日あたり5GB (1ヶ月あたり150GB)
60,000PV (6万PV)1日あたり10GB (1ヶ月あたり300GB)
120,000PV (12万PV)1日あたり20GB (1ヶ月あたり600GB)
600,000PV (60万PV)1日あたり100GB (1ヶ月あたり3TB)
1,200,000PV (120万PV)1日あたり200GB (1ヶ月あたり6TB)
※1ページあたり平均5MBで計算したときの目安です。

月間9,000ページビューのWebサイトの場合

仮に月間9,000ページビュー(PV)のWebサイトを仮定した場合、÷30日すると、1日あたり300ページビュー見られていることになります。

  • 1日あたりのデータ転送量:300回*5[MB/1回あたり]=1,500MB≒1.5GB/1日
  • 1ヶ月あたりのデータ転送量:1.5[GB/1日]×30[日/1ヶ月]=45[GB/月]

必要最小なデータ転送量

  • 1.5GB/1日
  • 45GB/1ヶ月

月間3万ページビューのWebサイトの場合

仮に月間3万ページビュー(PV)のWebサイトを仮定した場合、÷30日すると、1日あたり1,000ページビュー見られていることになります。

  • 1日あたりのデータ転送量:1,000回*5[MB/1回あたり]=5,000MB≒5GB/1日
  • 1ヶ月あたりのデータ転送量:5[GB/1日]×30[日/1ヶ月]=150[GB/月]

必要最小なデータ転送量

  • 5GB/1日
  • 150GB/1ヶ月

月間6万ページビューのWebサイトの場合

仮に月間6万ページビュー(PV)のWebサイトを仮定した場合、÷30日すると、1日あたり2,000ページビュー見られていることになります。

  • 1日あたりのデータ転送量:2,000回*5[MB/1回あたり]=10,000MB≒10GB/1日
  • 1ヶ月あたりのデータ転送量:10[GB/1日]×30[日/1ヶ月]=300[GB/月]

必要最小なデータ転送量

  • 10GB/1日
  • 300GB/1ヶ月

月間12万ページビューのWebサイトの場合

仮に月間12万ページビュー(PV)のWebサイトを仮定した場合、÷30日すると、1日あたり4,000ページビュー見られていることになります。

  • 1日あたりのデータ転送量:4,000回*5[MB/1回あたり]=20,000MB≒20GB/1日
  • 1ヶ月あたりのデータ転送量:20[GB/1日]×30[日/1ヶ月]=600[GB/月]

必要最小なデータ転送量

  • 20GB/1日
  • 600GB/1ヶ月

月間60万ページビューのWebサイトの場合

仮に月間60万ページビュー(PV)のWebサイトを仮定した場合、÷30日すると、1日あたり20,000ページビュー見られていることになります。

  • 1日あたりのデータ転送量:20,000[回/1日]*5[MB/1回あたり]=100,000[MB]≒100[GB/1日]
  • 1ヶ月あたりのデータ転送量:100[GB/1日]×30[日/1ヶ月]=3,000[GB/月]≒3[TB]

必要最小なデータ転送量

  • 100GB/1日
  • 3TB/1ヶ月 (3,000GB/1ヶ月)

月間120万ページビューのWebサイトの場合

仮に月間120万ページビュー(PV)のWebサイトを仮定した場合、÷30日すると、1日あたり40,000ページビュー見られていることになります。

  • 1日あたりのデータ転送量:40,000[回/1日]*5[MB/1回あたり]=200,000[MB]≒200[GB/1日]
  • 1ヶ月あたりのデータ転送量:200[GB/1日]×30[日/1ヶ月]=6,000[GB/月]6[TB/月]

必要最小なデータ転送量

  • 200GB/1日
  • 6TB/1ヶ月 (6,000GB/1ヶ月)

実際にどのくらいの転送量なのかを確認する方法

すでにWebサイトを運用している人の場合、今現在実際どのくらいの転送量が七日確認したい人も多いでしょう。

ここでは、1ページ単位の転送量を確認する方法やサイト単位での転送量を確認する方法をご紹介します。

1ページ単位の転送量を確認したい場合

1ページ単位であればツールを使えば簡単に確認することができます。

確認できるツールはいくつかありますが、有名なツールで言えばPingdomや、GTmetrixなどのWebアプリのほか、Chromeなどブラウザの検証ツールでも確認することができます。

Pindomの測定サンプル
Website Speed Test | Pingdom Tools

例1. 一般的な長さのブログ記事の場合

下記は、【マルチドメインとは】メリットや注意点・よくある運用ケースという弊社ページのサイズ測定です。

一般的なブログ記事レベルの長さや画像数だと思いますが、通信量の約3.6MBでした。

マルチドメインとは?のブログページ

例2. かなり長いのブログ記事の場合

下記は、【徹底解説】レンタルサーバーおすすめ比較7選WordPress対応という弊社ページのサイズ測定です。

一般的なブログ記事よりもかなり長く画像も多いページですが、結果は約13.9MB(圧縮データ量)でした。

「おすすめレンタルサーバー比較」記事のデータ通信量

なお実際には、単純にページサイズ=通信量になるわけではありません
キャッシュ機能や画像の遅延読み込み機能(スクロールされたら画像が読み込まれる)、高速化機能などによりなるべく通信量が減るように工夫されています
たとえば、同じページを2回見た際にはキャッシュ機能により通信量は2回目の方が減りますし、長いページでも冒頭部分だけ閲覧した場合と最後までスクロールして見た場合とで通信量は異なります。
通信量の増大を防ぐために、実際には、ページサイズよりも通信量が軽くなるように工夫されています

サイト全体(独自ドメイン)の転送量を確認したい場合

サイト全体の転送容量について確認したい場合は、レンタルサーバーの管理画面から確認できる場合があります。

例えばエックスサーバーの場合アクセス解析機能をONにすることで、該当ドメインの転送量を確認することができます。

■エックスサーバー>アクセス解析機能で転送量確認

WEBST8.comの転送量をエックスサーバーで確認

当サイトの場合、1日あたり35GBくらいの転送量でした。

主要なレンタルサーバーの実際の転送容量制限値

ここからは、主要なレンタルサーバーの実際の転送容量制限値についてご紹介していきます。

主要なレンタルサーバーの転送容量制限値

ここからは実際のレンタルサーバーの転送容量制限についてご紹介します。

基本的に今どきの多くのレンタルサーバーはかなり大きい目または特に制限をかけていないことが多いです。

サーバー名 転送量制限 公式サイト
エックスサーバー(全プラン) 無制限 公式サイト
ConoHaWING(全プラン) 無制限 公式サイト
ロリポップ(全プラン) 無制限 公式サイト
さくらのレンタルサーバ(全プラン) 無制限 公式サイト
mixhost(全プラン) 無制限 公式サイト
シン・レンタルサーバー(スタンダードプラン) 900GB/日 公式サイト
カゴヤ・ジャパン(S22) 160GB/日 公式サイト
ヘテムル 40TB/月 公式サイト
コアサーバー(10TB/月) 10TB/月 公式サイト
XREA(無料プラン) 1GB/日 公式サイト

なお、各サーバー/プランごとの転送量については「レンタルサーバースペック一覧表(目的別絞り込み機能あり)」でまとめていますので、あわせてご参照ください。

最近では転送量に対して特に制限を設けていないところも多くなってきました。また、制限をかけている場合でも、36TB/1ヶ月などかなり制限はゆるいため、実際はあまり気にしなくても良いでしょう。

転送容量無制限でも本当に無制限ではない点に注意

最近では、多くのレンタルサーバーで「転送容量制限なし」といった記載がされているところも多いです。

しかし、これはあくまで「一般的な使い方を想定して特に制限はかけていないよ」という意味で、「どんな使い方に対しても無制限というわけではない」という点に注意しましょう。

たとえば、特殊な使い方などで転送データが極端に多くなり他の利用者に影響が出そうな場合においては、どのサーバーでも制限がかかったり、上位プランへの案内が来る可能性があります。

また、TVや雑誌に取り上げられた時のような瞬間的なアクセス増が来た場合など、転送容量制限とは別の要因(サーバーのCPUやメモリなどの負荷状況やネットワーク帯域などその他の要因)でサイトが閲覧できなくなる場合があります。

転送容量無制限=どれだけたくさんのアクセスが来ても問題なくサイトが表示されるというわけではない点に注意しましょう。

データ転送量の制限はありますか?
転送量は、ご利用のプランに関わらず無制限です。
ただし、ネットワークやサーバーに負荷がかかり他のお客様への影響が確認された場合や、短時間に大量のデータ通信が行われた場合は、制限を実施する場合がございます。

サポート | ロリポップ!より引用

転送量の制限はありませんが、快適にご利用いただける目安は1契約あたり、月間100TB程度となっております。

転送量が極端に多く、他のお客様のご迷惑となる場合、上位サービスへの移転や制限・分散をお願いする場合がございます。

mixhost ヘルプ&サポートより引用

さくらのレンタルサーバ / マネージドサーバ転送量の無制限化について

※一律での転送容量制限は撤廃いたしますが、サーバーの負荷によってプログラム実行制限や個別の転送量制限がかかる場合があります。高負荷が予想される場合は手軽にCDN連携ができるコンテンツブースト機能の利用もご検討ください。

転送容量無制限化のお知らせ | さくらインターネットより引用

まとめ

まとめです。今回は、データ転送量の意味や簡単な計算方法、実際のページやサイトの転送量の確認方法などを解説しました。

転送量制限についての説明

データ転送量とは、レンタルサーバーと利用者の端末など(PC/スマホ)のネットワーク間でやりとりされる通信量の制限のことで、レンタルサーバーでは〇〇GB/日や〇〇TB/月、無制限といった記載がされています。

最近では無制限といった表記がされている場合も多いですが、特に明確な制限は設けていないといった意味で、極端に転送量が多いなどの場合、制限がかかることもあるので注意しましょう。

なお、まだレンタルサーバーを契約していない方向けに、おすすめのレンタルサーバーについては「【徹底解説】レンタルサーバーおすすめ比較7選WordPress対応」で詳しく説明していますので、レンタルサーバーをお探しの方は合わせてご覧いただければと思います。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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