エックスサーバー ・さくらのレンタルサーバ メリットデメリット比較や違いを解説

レンタルサーバー

エックスサーバーとさくらを比較【おすすめはどっち?】

2019年7月7日

WordPressでブログ・ホームページを始めようと思った時に、まずはレンタルサーバー選びでどれが良いのか迷う人も多いのではないでしょうか。

今回は、レンタルサーバーサービスを提供している「エックスサーバー」と「さくらのレンタルサーバ」のどちらにしようか悩んでいる方向けにレンタルサーバーの比較・解説します。

エックスサーバー VS さくらインターネット
 

WordPressを始めたくてレンタルサーバーを選ぼうとしているんだけど、エックスサーバーか、さくらレンタルサーバーでどっちにするか悩んでいます。

どちらも十分おすすめできるサーバーです。今回は各レンタルサーバーの特徴を比較しながら、どちらがおすすめか説明していきますね。

 

合わせて読みたい記事

今回は、レンタルサーバーのうち、エックスサーバーとさくらのレンタルサーバで比較しますが、そのほかのレンタルサーバー含めた比較検討したい方は、「【WordPressおすすめレンタルサーバー比較5社 総まとめ】」にエックスサーバー・ロリポップ・さくらインターネットおよびConoHa WING、mixhostで5社で料金・機能比較していますので、是非ご参照ください。

 

サーバー 公式サイト キャンペーン内容 期間
エックスサーバー
エックスサーバー
公式サイト 最大30%OFF!月額693円〜利用できるキャンペーン 2023年6月9日(金)12:00まで
ConoHaWING
ConoHa ロゴ
公式サイト 最大52%OFF!WINGパックが月額687円~使えるキャンペーン 2023年6月13日(火) 16:00まで
ロリポップ!
ロリポップ!ロゴ
公式サイト 現在キャンペーン情報なし
さくらのレンタルサーバ
さくらインターネットロゴ
公式サイト 現在キャンペーン情報なし
mixhost
mixhost ロゴ
公式サイト 最大70%OFF!月額968円(税込)〜使える初回割キャンペーン 2023年6月30日(木)23:59まで

※(更新日)2023年6月1日。キャンペーンは予告なく終了される場合があります。適用条件含めた最新の正確な情報は各公式サイトをご確認ください。


 


 

本記事記載の内容は、2023年6月1日時点で公式サイトなどから調べた情報です。今後、価格や機能面など時期によって本記事に記載の内容と変わってくることもあり得ますのでご注意ください。
また、当方が体感した・調べた範囲内での主観による評価・説明も含まれていることをご了承のうえ、最新の正確な情報は公式サイトで確認するようにしてください。

 
 

エックスサーバーvsさくらレンタルサーバー簡単比較

まず先に結論としては、エックスサーバーとさくらはそれぞれ下記のような方におすすめです。
 

エックスサーバー さくらレンタルサーバー比較
 

エックスサーバーはこんな人におすすめ

  • 価格よりもサーバースペック重視・安定性重視の人
  • アクセス(PV)重視のブログ型サイトを作る予定の人
  • 少しでもWebサイトの表示速度が早い方が良い
  • 目安10万PV以上の中規模以上のWebサイトを作るつもりの人

 

さくらのレンタルサーバはこんな人におすすめ

  • 価格・コストパフォーマンス重視の人
  • 店舗ホームページタイプのサイト地道にブログを始めたい
  • 不便でない範囲であればサイトの表示速度やスペックを追求しない
  • 小規模なWebサイトを作るつもりの人

(※)PV数に関してはサイトの内容に大きく依存するためあくまで目安です。ネット上の評判などを参考にし、比較的安全めと思われる値で記載しました。
(※)エックスサーバー、さくらのレンタルサーバともにスタンダードプランの想定での比較です。

 

下記は、エックスサーバーとさくらの人気プラン(スタンダードプラン)で比較です。

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
おすすめ度(当サイト基準) エックスサーバーの評価(当サイト独自) さくらのレンタルサーバ スペックチャート
初期費用 0円 0円
月額費用 990円〜 425円〜
無料独自ドメインプレゼント あり(1つ) なし
こんな点がメリット
  • さくらレンタルサーバーに比べてサーバースペックが高いので大量アクセスに強く、安定している
  • エックスサーバーに比べて半額以下の値段で運用することができコストパフォーマンスが高い
こんな点がデメリット
  • さくらレンタルサーバーに比べると2倍以上価格が高い
  • エックスサーバーに比べるとサーバー性能・機能が低い
  • 管理画面の操作がやや煩雑
  • サーバープラン変更が後からできない
運営会社 エックスサーバー株式会社 さくらインターネット株式会社
公式はこちら エックスサーバー さくらのレンタルサーバ

(※)比較するにあたって、エックスサーバー・さくらレンタルサーバー共にスタンダードプラン、10%税込価格の場合で比較しました。

 
基本的に通常の用途においては、どちらも大きな差はありません。通常のホームページ・ブログであればサイトの表示速度・体感的にも大きな違いは感じないでしょう。

ただし、サイトのアクセスが集まってきた時に表示速度や安定性に違いが出てくる傾向があります
 

エックスサーバーvsさくらレンタルサーバー徹底比較

次に、具体的なスペック面から見た詳細な比較もしてみましょう。

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
公式はこちら エックスサーバー
さくらのレンタルサーバ
Webサーバー機能 Webサーバーソフトウェア nginx nginx
契約と同時にWPセットアップ機能 ×
ディスク種類 SSD SSD
ディスク容量 300GB 300GB
転送量制限 無制限 無制限
無料SSL あり あり
マルチドメイン
(ドメイン上限)
無制限 200個
MySQL上限 無制限 50個
FTPアカウント数 無制限 1
ドメインごとのPHPバージョン変更 管理画面から可能 管理画面から不可
メール機能 メールボックス容量制限 20GB/1アドレス 20GB/1アドレス
メール送信サイズ制限 100MB/送信 200MB/送受信
メール送信数制限 1,500送信/時間
15,000送信/日
400送信/時間
9,600送信/日
メーリングリスト機能
メールマガジン機能 ×
サポート 自動バックアップ ◯(最大14日分・設定不要) あり
(設定必要)
メールサポート ◯(24時間) ◯(24時間)
チャットサポート ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00)
電話サポート ◯(平日10:00~18:00)
◯(平日10:00~18:00※)

コールバック予約必要(詳細)
あとからプラン変更 ×(新規契約&移行必要)
公式はこちら エックスサーバー
さくらのレンタルサーバ

 

表を見ても意味がわかりません・・・

確かにスペック表を見てもわかりにくいですよね汗。詳しくは割愛しますがここでは簡単に解説していきますね。

 

【比較ポイント1】エックスサーバーとさくらの料金面で比較

契約期間ごとの比較ではさくらがエックスサーバーの半額程度で安価

両レンタルサーバーの人気プラン「スタンダードプラン」における契約期間別価格の比較です。

エックスサーバー、さくらともに契約期間が長いほど、月額単価が安くなります。

項目 エックスサーバー
スタンダード
さくらのレンタルサーバ
スタンダード
初期費用 0円 0円
月額費用(3ヶ月契約の場合) 1,320円 524円
月額費用(6ヶ月契約の場合) 1,210円 524円
月額費用(1年契約の場合) 1,100円
(独自ドメイン1つ無料)
437円(※1)
月額費用(2年契約の場合) 1,045円
(独自ドメイン1つ無料)
430円(※1)
月額費用(3年契約の場合) 990円
(独自ドメイン1つ無料)
425円(※1)

(※)2023年6月時点の税込表示の通常価格になります。各社キャンペーンなどで表示内容とは異なる場合があります。
(※1)さくらのレンタルサーバは一括払いで月額単価が安価になります。月額換算して表示しています。

 

サーバー費用は、両者スタンダードプランで比較するとさくらのレンタルサーバの方がエックスサーバーの半額以下で安価に運用することができます。

エックスサーバーは3年契約にすると最安月額990円になります。一方さくらのレンタルサーバは3年契約で月額425円から利用できかなり安価になります。

一般的に一年以上の契約の方がキャンペーン適用される条件になっていたり、後述の無料ドメインが利用できるケースが多いので、契約する場合は1年以上が良いでしょう。

 

価格についてはさくらレンタルサーバーの方がエックスサーバーよりも安い

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
初期費用 無料 無料
月額費用(3年契約) 990円 425円

 

サーバーにかかる費用については、さくらレンタルサーバーの方がエックスサーバーの半額以下で安価に運用することができます。

また、さくらレンタルサーバーは安価ですが、通常のホームページ・ブログを運営する分においては問題ありません。エックスサーバーの優位性が出るほどのサイトを運営する人はそれほど多くないので、多くの人にとってはさくらレンタルサーバーの方がコストパフォーマンスが良いでしょう。
 

無料独自ドメインはエックスサーバーが一つ取得・利用可能でお得

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらのレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
無料独自ドメイン あり(1つ) なし

 
通常サーバー契約と同時に独自ドメインを取得・費用がかかりますが、エックスサーバーはサーバー契約と同時に独自ドメイン一つが無料で取得・サーバー契約している限り利用し続けることができます。

価格はドメインの種類で若干異なりますが.comであれば年間1,500円程度しますので、実質1,500円安く運用できることになりお得です。

なお、エックスサーバーで無料の独自ドメイン取得するには1年以上契約などの一定の条件がありますので、適用条件の詳細は公式サイトをご参照ください。
 

エックスサーバーとさくらの各プラン料金を比較

次にエックスサーバー・さくらの各プランのラインナップと料金で比較します。

項目 プラン名 月額費用 初期費用
エックスサーバー スタンダード 990円/月〜 無料
プレミアム 1,980円/月〜 無料
ビジネス 3,960円/月〜 無料
さくらのレンタルサーバ ライト 128円/月〜 無料
スタンダード 425円/月〜 無料
プレミアム 900円/月〜 無料
ビジネス 2,122円/月〜 無料
ビジネスプロ 3,819円/月〜 無料

(※)2023年6月時点で税込定価表記になります。
 

サーバーの各プランを比較すると、さくらの方が安価なプランが多く、エックスサーバーより安価に始められます。

WordPressを使わない静的サイトのみであれば、さくらのライトプランの方が安価に運用できますし、小規模利用想定であれば月額437円のスタンダードプランでWordPressを利用できます。

また、さくらのレンタルサーバのスタンダードプランは安価ですが、通常のホームページ・ブログを運営する分においては問題ありません。また、法人用途の場合はさくらではビジネスプラン以上が用意されています。

エックスサーバーの優位性が出るほどのサイトを運営する人はそれほど多くないので、多くの人にとってはさくらのレンタルサーバの方がコストパフォーマンスが良いでしょう。
 

【比較ポイント2】エックスサーバーとさくらの運営実績・国内シェアで比較

エックスサーバーとさくらインターネットの運営実績・国内シェアは下記の通りです。

項目 エックスサーバー さくらインターネット
サービス運営実績・期間 長い(2003年〜) 長い(1996年〜)
国内シェア 第1位 第3位

運営実績という点では、エックスサーバーとさくらインターネットともに老舗であり10年以上長い稼働実績があります。

また、両レンタルサーバー共に国内市場シェアも大きく、エックスサーバー国内シェア第一位、さくらインターネット国内シェア第三位となっており、ネットや本にも多く掲載されているので安心して利用することができます。
 


 

2003年 7月エックスサーバー(屋号)を設立。共有レンタルサーバーサービス、エックスサーバーの提供を開始
沿革 | 会社情報 | エックスサーバーより引用

 

1996年12月さくらインターネットを創業。共用レンタルサーバサービス (さくらウェブ) 開始
沿革 | 企業情報 | さくらインターネットより引用

 

基本的にエックスサーバーもさくらレンタルサーバーも多くの利用者が使うサービスですので、どちらを選んでも大きな失敗の可能性は低いでしょう。自分にあったレンタルサーバーを使ってみてください。
 

 

【比較ポイント3】エックスサーバーとさくらのWebサーバー性能・機能で比較

Webサーバーソフトウェア。両社高速のnginxを採用

Webサーバーソフトウェアについて
 

Webサーバーソフトウェアの性能では、両社ともにnginx(エンジンエックス)を採用しておりどちらも高速化を実現しています。

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
Webサーバーソフトウェア nginx nginx

(※)Webサーバーソフトウェアは、Webサイトを動作させる上で必要なソフトウェアです。従来から広く利用されているApache系と後発のnginx(エンジンエックス)が大きなシェアを占めており、社内サーバーではIISなども有名です。一般的なベンチマークでは、nginx系の方がApache系よりも処理能力が高い結果が出ています。


1秒間あたりのHTTPリクエスト処理数

https://theorganicagency.com/blog/apache-vs-nginx-performance-comparison/
より引用

 

(※)なお、ロリポップ(ベーシックプラン以上)や、mixhostは、より高速として評判のLitespeedを搭載しています。各社レンタルサーバーのスペック比較は「こちら」をご参照ください。
 

ストレージ(ディスク)について。両社ともにSSDで容量も十分

ディスク部分(ストレージ)の種類について
 
SSDを搭載しているサーバーは、データの読み取り書き取りの処理速度が早く、サイトが高速になる一因となります。エックスサーバー、さくらレンタルサーバーともにSSDで高速化対応しており容量も十分です。

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
ディスク種類 SSD SSD
ディスク容量 300GB 300GB

ディスクの容量上限についてはどれも300GB以上あり、この上限を超える運用は限られるので、それほど気にしなくても良いと思います。

 

転送量制限について。両社無制限で気にしなくて構いません

転送量制限についての説明
 

転送量制限とは、サーバーとのデータの送受信の合計量に関する制限のことですが、エックスサーバー・さくらレンタルサーバーともに無制限で気にしなくて構いません。

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
転送量制限 無制限 無制限

転送量制限をイメージで例えると、携帯の通信パケット制限と同じですね

 

転送量とは、例えば「WEBサイトを閲覧する際に通信するデータ」や、「サーバーへファイルをアップロード・ダウンロードする際に発生するデータ」が該当します。転送量制限(〇〇GB/日)は、1日あたりのこれらのデータ量の制限です。

たとえば容量制限が200GB/日の場合、200GB≒200,000MB/日の場合、200,000[MB/日]÷5[MB/PV]=40,000[PV/1日]が概算の上限値ということになります。

エックスサーバー・さくらレンタルサーバーともに無制限ですので、気にしなくて構いません。
 

マルチドメイン上限について。それほど気にしなくても構いません

マルチドメインについての説明

マルチドメイン(設置できるドメインの上限数)やエックスサーバーは無制限、さくらは200個までとなっていますが、それほど気にしなくても良いでしょう。

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
マルチドメイン
(設置ドメインの上限)
無制限 200個

 

MySQL上限について。エックスサーバーが優位

(MySQL)データベース制限について
 

利用データベース(MySQL/MariaDB)の性能について、どちらも十分なスペックを兼ね備えていますが、あえていうとエックスサーバーが優位です。
 

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
MySQL上限 無制限 50個
MySQLの容量制限 5.0GB/1個 3.0GB/プラン

たとえば、WordPress1個インストールにつきMySQL1個利用する場合でWordPress50個がインストールする際に関連する上限になります。

実際にはそんなに多くのWordPressサイトを導入することは少ないので、2,3サイトくらいの運営であれば、どれでもあまりにしなくてもOKです。

また、MySQLの1個あたりの容量上限がエックスサーバーは5.0GB/1個、さくらレンタルサーバーはプラン全体で3.0GBとなっているため、大規模サイトを運営するならエックスサーバーが優位でしょう。
 

無料SSLについて。エックスサーバー・さくらレンタルサーバー共に実装可能

無料SSLについては、エックスサーバー・さくらレンタルサーバー共に実装可能です。さくらレンタルサーバーには常時SSL用のプラグインがありますが、両方実装可能ということで大きな差はないでしょう。
 

SSLとはSecure Sockets Layerの略で、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みを指します。今社は、Let’s EncryptというSSLが無料で実現できます。
SSL化の説明図2
 

通信をSSL化(HTTPS)をすることで、通信データを保護し、クレジットカードのような他人に知られると悪用される重要な情報を守ります。

今では、SSL化が一般的になり、無料に設定もできますので、基本的に最初の導入時にSSL化しておいた方が良いでしょう。

 
(関連記事)【SSLとは】SSLの意味と必要性および仕組みや種類を解説
 

FTPアカウントを複数作れるエックスサーバーはWeb制作者にとって便利

FTPアカウント(ユーザー)を複数利用可能か
 

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
FTPアカウント数 無制限 1

Webサイト制作者側の場合、サーバー内に該当ディレクトリだけアクセス権限のあるFTPアカウントを作り、協力パートナーに教えて作業してもらう、といった利用の仕方ができるので、エックスサーバーが便利です

さくらレンタルサーバーのスタンダードプランではFTPアカウントを複数持てないのでできませんが、エックスサーバーでは複数のFTPアカウントとディレクトリ単位での制限ができるため、Web制作関係の人にとっては便利です。※ビジネスプラン以上でさくらもFTPアカウントを複数持つことができます。
 

エックスサーバーFTPアカウント追加

エックスサーバーFTPアカウント追加画面


 
 

管理画面からPHPのバージョン変更ができるかどうか

ドメイン毎のphpバージョン変更の可否
 
複数のドメインをレンタルサーバーに運用するときに、さくらレンタルサーバーはドメインごとのPHPのバージョン変更が管理画面からできない点に注意です。

たとえば、あたらしいドメインを取得してサイトを作ろうと思ったけれど、昔設置した古いサイト(放置しているけれど使っているサイト・定期的な管理がされていないようなサイト)がボトルネックになり、PHPのバージョンを上げにくいといったケースがあり得ます。
 

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
ドメインごとのPHPバージョン変更 管理画面から可能 管理画面から不可(複雑だが設定は可能)

 
 

【比較ポイント4】エックスサーバーとさくらのメール機能での比較

つぎに、各レンタルサーバー会社のメール機能で比較します。

メーリングリストは各社標準装備

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらのレンタルサーバ
(スタンダードプラン)
メーリングリスト機能
登録数20件/1リスト500件まで

登録数10件
メールマガジン機能
登録数:10件
メルマガ1件あたり1,000件アドレスまで
×
メール送信数制限 1,500送信/時間
15,000送信/日
400送信/時間
9,600送信/日

 

メーリングリストはエックスサーバー・さくら標準装備している一方、メールマガジンはエックスサーバーのみ標準利用できます。

あくまで簡易的なメルマガ機能で、ステップメール機能など高度な機能はありませんが、メールマガジン機能を利用したい人は、エックスサーバーが良いでしょう。
エックスサーバー メールマガジンサンプル 

また、1日(時間)あたりのメール送信数制限は、エックスサーバー(1,500送信/時間・15,000送信/日)>さくら(400送信/時間・9,600送信/日)になっています。

メーリングリストあるいはメールマガジンで短時間に何百件規模のメールを配信する場合は、送信数制限の高いエックスサーバーの方が安心でしょう。
 

【比較ポイント5】エックスサーバーとさくらのサポート面で比較

バックアップはエックスサーバーが設定不要で自動バックアップありで親切

バックアップと復元(データ提供)機能について
 

レンタルサーバーのバックアップについては、エックスサーバーが契約と同時に自動でサーバーバックアップされており、いざという時安心なので親切です。

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
自動バックアップ
(最大14日分・設定不要)
あり
(手動で設定必要)

 

さくらレンタルサーバーもバックアップ機能が無料で備わっていますが、自分で設定する手間があるため、初心者には少し手間がかかります。

なお、さくらのレンタルサーバのバックアップとステージング機能についてはそれぞれ下記をご参照ください。

 

参考)WordPressの場合バックアッププラグインでバックアップできます

WordPressの場合は、バックアッププラグインなどもありますので、そちらを使ってもバックアップできます。
WordPressのバックアップ 有名プラグインbackWPupの使い方

 

プラン変更はさくらレンタルサーバーができない点に注意

サーバープラン変更の可否について
 

エックスサーバーはプラン変更が上位プラン・下位プラン変更共に可能なのに対して、さくらはプランを途中で変更できないことに注意しましょう。

たとえば、ライトプラン→スタンダードプランに変更したい場合は新規契約に加えて移設作業をする必要がありますので、初心者にとっては少々大変です。

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
プラン変更 可能 不可

なお、さくらのライトプランはWordPressが利用できないため、さくらで契約するならスタンダードプラン以上がおすすめです。

さくらのレンタルサーバは、プランごとに収容サーバが異なるため、プラン変更には現在対応できておりません。
別のプランを新規にお申込みいただき、データ等を移行していただく必要がございます。
サービスプランを変更する | さくらのサポート情報より引用

 
 

サポートは両社メール・電話・チャット対応あり

必要とするサポートレベルの確認
 

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
メールサポート ◯(24時間) ◯(24時間)
チャットサポート ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00)
電話サポート ◯(平日10:00~18:00)
◯(平日10:00~18:00※)

2023年6月時点ではコールバック予約必要(詳細)

 

サポートについては、エックスサーバー、さくらのレンタルサーバともにメール・電話・チャット対応でサポートしてくれます。

ただし、電話サポートについては、さくらのレンタルサーバは2023年6月時点でコールバック予約と言って一旦電話サポートの予約を取ってから電話応答する形になっています。

電話サポート現在休止しております。
電話でご質問を承ります。お電話でのサポートをご希望のお客様は、コールバック予約をご利用くださいますようお願いいたします。

再開日時が決定しましたら、アナウンスいたします。詳細はこちらをご確認ください。
お問い合わせ | さくらのサポート情報より引用

(参考)
サポートについて - よくある質問 | レンタルサーバーならエックスサーバー
コールバック予約の利用方法を知りたい | さくらのサポート情報
 

エックスサーバーとさくらレンタルサーバー比較表まとめ

スペック表のまとめです。こうしてみると、値段が2倍高い分エックスサーバーの方がサーバー性能・管理機能は有利です。

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
値段
Webサーバーソフトウェア
ディスクについて
転送量について
無料SSL
マルチドメイン・MySQLについて
メーリングリスト
メールマガジン ×
FTPアカウント数
バックアップについて
ドメインごとのPHP変更
メールサポート
チャットサポート
電話サポート
プラン変更について ×
公式はこちら エックスサーバー さくらのレンタルサーバ

 

 

ここからは、各レンタルサーバーの特徴についてもご紹介していきます。

 

【エックスサーバー】国内シェアNo1の王道サーバー

エックスサーバーの特徴

エックスサーバートップページ
 

項目 内容
公式サイト 公式サイトはこちら
コメント 国内シェアNo1の有名レンタルサーバーです。性能面・価格面・実績面・サポート面とバランスが良いことで定評があり、法人からも個人からもオールマイティに人気があります。
おすすめプラン スタンダードプラン(990円〜)
プラン 初期費用 月額費用 WordPress 無料ドメイン バックアップ
スタンダードプラン 無料 990円〜
プレミアムプラン 無料 1,980円〜
ビジネスプラン 無料 3,960円〜

※2023年6月1日時点の10%税込表示


 
エックスサーバーは、国内シェアNo1の大手レンタルサーバーで個人にも法人にも人気のある王道サーバーです。一番安い月額1,000円位のスタンダードプランでもWordPressホームページやブログで十分な性能を提供しています。
 
価格とサーバー性能・機能およびサポートのバランスが良いのが特徴で、ネットにも情報が多く個人にも法人にもおすすめできる代表的なレンタルサーバーです。
 


 

エックスサーバーを使った感想・評判・口コミ

エックスサーバーを使ってみた感想としては、一番バランスが良いレンタルサーバーという感想です。

老舗シェアNo1でサポートがしっかりしており、個人・法人ともに安心して利用でき、ネット・本でも情報がたくさん掲載されていて、おおむね評判も良好です。

反面、小さいサイトを運営する場合はさくらやロリポップなどもっと安いプランで十分な場合もありますので、コスト重視で小さなサイト運営する場合は、ほかのサーバーでも良いかもしれません。

(関連)【おすすめレンタルサーバー比較】WordPress対応5社総まとめ

エックスサーバーの評価(当サイト独自)
エックスサーバーの評価(当サイト独自)

 

エックスサーバーの良い評判・口コミ

エックスサーバーを利用している知人やネット上の口コミを集約すると、「老舗サーバーで安定して安心して利用できる」「エックスサーバーを選んでおいてよかった」「これだけの性能・機能をこの価格帯で利用できるのはすごい」といった声が多いです。

実際に7年近くエックスサーバーを使っていますが、他社のサーバーの場合は「(細かいところの機能で)これができないなあ」という機能が大体1,2箇所くらいはありましたが、エックスサーバーの場合は一通りの機能が揃っており他社ができることは大体なんでもできるので安心して利用できます。

以前、WordPressがハッキングされて原因特定できず困っていた知人がサポートに問い合わせた際も、原因特定をサポートしてくれて助かったと言っていました。

 

エックスサーバーの悪い評判・口コミ

一方、悪い口コミ・評判としては、「電話サポートの窓口が微妙・・・」というネット上の声がいくつか見受けられました。電話してもメールで改めてやりとりしてほしいというサポートからの誘導が多いようです。

実際私もサポートに問い合わせたことがありますが、その際は対応が悪いといったことはありませんでしたので、電話窓口の応対者によってばらつきがあるのかもしれません。
 

また、これまで10年以上安定性で群を抜いていたと評判のエックスサーバーですが、2022年の前半に少し大きめのサーバー障害発生が発生して、TwitterなどのSNSでも障害発生時は「安定性が売りなのに・・・」といった少し不安の声が挙がっていました。

実際障害が起きていたのは深夜帯だったのですが、サイトに全く繋がらない人が不安の声のツイートしていました。

しかし、いずれも早期に復旧されており対策も発表されていますので、今後の安定運営に期待です。


 

4/10 PM11:53頃~4/11 AM1:50頃までのデータセンター電源設備不具合によるネットワーク障害について(4/12 PM8:28更新)
2022年04月10日 PM11:53頃~2022年4月11日 AM1:50頃にかけて、データセンターの電源システムの故障により、冗長化していた主要ネットワーク機器が同時に停止し、
提供サービスにおきまして大規模なネットワーク障害が発生しておりました。
この度の障害で多大なるご迷惑をおかけしましことを心よりお詫び申し上げます。
障害・メンテナンス情報より | エックスサーバー公式サイト

 

エックスサーバーの提供プランとおすすめプラン

エックスサーバーの3つのプラン
 

エックスサーバーでは、スタンダードプランの他に、さらに上位のプレミアムプラン、ビジネスプランも提供されています。

このなかで、おすすめはスタンダードプランです。
 

エックスサーバーの3つのプランを比較

下記は、エックスサーバーの各プラン比較です。エックスサーバーの場合は、一番ベーシックなスタンダードプランでも基本的に十分なスペック・性能があり、後からプラン変更も可能ですので、まずはスタンダードプランからで良いでしょう。

エックスサーバープラン スタンダードプラン プレミアムプラン ビジネスプラン
料金・価格 初期費用 0円 0円 0円
月額費用 990円〜 1,980円〜 3,960円〜
無料独自ドメイン
Webサーバー機能 ストレージ種類 SSD(NVMe) SSD(NVMe) SSD(NVMe)
ストレージ容量 300GB 400GB 500GB
転送容量制限 無制限 無制限 無制限
独自ドメイン上限 無制限 無制限 無制限
MySQL個数上限 無制限 無制限 無制限
PHP ◯(FastCGI) ◯(FastCGI) ◯(FastCGI)
Webフォント提供 あり
モリサワフォント33書体
あり
モリサワフォント33書体
あり
モリサワフォント33書体
Webフォント利用制限 ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:75,000PV/月
ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:75,000PV/月
ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:75,000PV/月
メール機能 メールアカウント作成数制限 無制限 無制限 無制限
メールボックス容量 20GB/1アドレス 20GB/1アドレス 20GB/1アドレス
メール1通のサイズ制限 100MB/送信
※受信は制限なし
100MB/送信
※受信は制限なし
100MB/送信
※受信は制限なし
メール送信数制限 1,500送信/時間
15,000送信/日
1,500送信/時間
15,000送信/日
1,500送信/時間
15,000送信/日
メーリングリスト機能 ◯(20件)
1リスト500アドレスまで
◯(30件)
1リスト500アドレスまで
◯(40件)
1リスト500アドレスまで
メールマガジン機能 ◯(10件)
1メルマガ1,000アドレスまで
◯(15件)
1メルマガ1,000アドレスまで
◯(20件)
1メルマガ1,000アドレスまで
サポート面 バックアップ ◯(14日間) ◯(14日間) ◯(14日間)
復元機能(データ取得)
メールサポート ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付)
チャットサポート ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00)
電話サポート ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00)
プラン変更 可能

(※)2023年6月1日時点の10%税込表示


 

 

契約期間ごとの月額費用を比較

エックスサーバー契約期間ごとの月額費用

契約期間ごとの月額費用(2023年6月時点)


 

エックスサーバーの各プランにおける契約期間別価格の比較です。契約期間が長いほど、月額単価が安くなります。

項目 スタンダード プレミアム ビジネス
初期費用 無料 無料 無料
月額費用(3ヶ月契約) 1,320円 2,640円 5,280円
月額費用(6ヶ月契約) 1,210円 2,420円 4,840円
月額費用(1年契約※) 1,100円 2,200円 4,400円
月額費用(2年契約※) 1,045円 2,090円 4,180円
月額費用(3年契約※) 990円 1,980円 3,960円

(※)2023年6月1日時点の税込表示。キャンペーンなどで表示内容とは異なる場合があります。(※)1年契約以上で無料独自ドメインが1つ利用可能です。


 

1年以上の契約で無料ドメインが利用できます。その他定期的に実施されているキャンペーンの適用条件になっていたりするので、契約するなら1年いじょうがおすすめです。
 

エックスサーバーを利用するメリットとデメリット

エックスサーバーの大きなメリットは老舗でシェアNo1なので個人・法人ともに安心して利用できサポートもしっかりしている点です。

また、サーバー性能にも力を入れているので、安定稼働・大量アクセスにも強い点も大きなメリットです。

反面、デメリットとしては、個人の趣味サイトなど小さいサイトを運営する場合は割高になりがちです。

■エックスサーバーを利用するメリットとデメリット

メリット デメリット
エックスサーバーの特徴
  • 老舗でシェアNo1なので個人・法人ともに安心して利用できる
  • サポートがしっかりしている
  • ネットや本などで情報が多く初心者でも使いやすい
  • サーバー性能がよいので安定稼働・大量アクセスにも強い
  • 小さいサイトを運営する場合は割高になりがち
  • アダルトサイト運営は不可

(関連)エックスサーバー以外のおすすめレンタルサーバーについては「【おすすめレンタルサーバー比較】WordPress対応5選+14社」をご参照ください。

ゲームに例えると、HP・MP・攻撃力・魔力・防御力のパラメーターが均等に高いキャラクターといった印象です。

 

エックスサーバーを利用するメリット

エックスサーバーを利用するメリットとしては下記の通りです。

■エックスサーバーを利用するメリット

  • 老舗でシェアNo1なので個人・法人ともに安心して利用できる
  • サポートがしっかりしている
  • ネットや本などで情報が多く初心者でも使いやすい
  • 人気テーマ「Snow Monkey」や「Swell」の割引特典がある
  • サーバー性能がよいので安定稼働・大量アクセスにも強い

 

老舗でシェアNo1なので個人・法人ともに安心して利用できる

一つ目は、老舗でシェアNo1なので個人・法人ともに安心して利用できる点です。

下記は、2023年時点での日本のウェブホスティングのマーケットシェアですが、エックスサーバーが国内シェアNo1であることがわかります。


 

サポートがしっかりしている

二つ目はサポートがしっかりしている点です。

月額1000円〜のスタンダードプランからメール・チャット・電話サポートがついており、サーバー契約時点でサーバー側で自動バックアップが取られているため万一の時も安心です。

利用者数も多いため、カスタマーサポートのノウハウも蓄積されていることが期待できます。

わたしも何回か問い合わせを行いましたが、レスポンスが早く信頼できる感じのサポートでした。

 

サーバー性能がよいので安定稼働・大量アクセスにも強い

三つ目のメリットは、サーバー性能がよいので安定稼働・大量アクセスにも強い点です。

「KUSANAGI」のWordPress高速化技術のほか、NVMe型SSD・第3世代CPU「AMD EPYCTM」などが採用された1台当たり1千万円を超える最新の商用サーバー機器が使用されています。

月額500円以下の格安サーバーと違い、高速高性能のサーバー環境とサーバーリソース管理により、一般的なホームページやブログであれば快適な環境で利用できます。

(参考)レンタルサーバーのSSDとは?特徴・HDDとの違いやメリット

過去月額200円くらいの格安サーバーを利用したことがありましたが、夜間になると表示が著しく遅くなることがありました。エックスサーバーの場合格安サーバー・格安プランと違って、こういった遅い・重いといったことはあまりないので安心して利用できます。

 

ネットや本などで情報が多く初心者でも使いやすい

四つ目は、ネットや本などで情報がたくさん掲載されているため、なにかあるとネットで調べると大体のことがわかる点も大きなメリットです。

利用者数が多いので、困ったときにネットで調べたり、SNSで発信すると誰かが助けてくれるコメントをされているシーンもよく見かけます。

また、契約時に独自ドメインでWordPressサイトを同時開設できるWordPressクイックスタート機能を始め、初心者に使いやすいように設計されています。
 

いちばんやさしい WordPress 入門教室

「いちばんやさしい WordPress 入門教室」は、Webサイト作成未経験でWordPressを学ぶ初心者を対象としたWordPress入門書です。

内容としては、レンタルサーバー「エックスサーバー」を使って、小さい店舗型のホームページ作成をゴール(架空の小さな音楽教室を題材に扱っています)に、ホームページ型のサイトの作り方を解説しています。

本書の手順通りに操作するだけで、さまざまな状況に応じたWebサイトが作れますので、WordPressの使い方を覚えるのに役立つ貴重な一冊です。

(関連)【WordPressおすすめ本】初心者の勉強に役立つ参考書
 

人気テーマ「Snow Monkey」や「Swell」の割引特典がある

五つ目のメリットは、WordPressの人気テーマ「Snow Monkey(スノーモンキー)」や「Swell(スウェル)」の割引特典があることです。

ホームページやブログ利用で非常に人気の高い両テーマを利用する予定の方にお得です。

エックスサーバー テーマ割引特典

エックスサーバー有料テーマ割引特典 2023年6月時点


 

エックスサーバーを利用するデメリット

エックスサーバーを利用するデメリットとしては下記の通りです。

■エックスサーバーを利用するデメリット

  • 小さいサイトを運営する場合は割高になりがち
  • アダルトサイト運営は不可

 

小さいサイトを運営する場合は割高になりがち

一つ目のデメリットは、小さいサイトを運営する場合は割高になりがちという点です。

実際問題、エックスサーバーのサーバー性能を十分使うレベルのサイトはあまり多くありません。

例えば、個人の趣味サイトや非営利のサークル活動などの小規模サイトを運営する場合、月額500円以下で利用できるロリポップやさくらレンタルサーバーで十分というケースも多いと思います。

また、後発でありますが、同等水準のサーバー性能のConoHa WINGの方が若干安いため、実績よりも性能&コストパフォーマンスを重視する方にはほかのレンタルサーバーが良い場合もあります。

契約期間別サーバー月額費用(初期費用除く)

契約期間別サーバー月額費用(2023年6月時点)


 

(関連記事)おすすめのレンタルサーバー

ロリポップやさくらも含めたおすすめのレンタルサーバーの選び方・比較については「【おすすめレンタルサーバー比較総まとめ】WordPress対応5社」をご参考ください。

 
 

アダルトサイト運営は不可

二つ目のデメリットはアダルトサイトの運営は不可という点です。

「アダルトは運営しないよ」という方でも肌の露出の激しい画像やグッズ・出会い系など、アダルト系と判断されると規制対象になる場合があるので、そういった可能性がある場合は最初からアダルト許可のサーバーであるmixhostやカラフルボックスを選んでおいた方が無難です。

(関連記事)おすすめのレンタルサーバー

アダルト可能なサーバー含めた、おすすめのレンタルサーバーの選び方・比較については「【おすすめレンタルサーバー比較総まとめ】WordPress対応5社」をご参考ください。

 

エックスサーバーはこんな人におすすめ

以上を踏まえるとエックスサーバーは下記のような人・法人におすすめです。

エックスサーバーはこんな人におすすめ

  • サーバー会社の運営実績・サポートを重視しつつ安価なサーバーを利用したい法人
  • アクセス(PV)重視のブログ型サイトを作る予定の人
  • Webサイトの表示速度が早い方が良い人
  • 目安10万PV以上のWebサイトを作るつもりの人
  • サーバースペック重視・安定性重視の人

(※)PVはサイトの内容に依存するためあくまで目安です。ネットの情報などを参考に比較的安全目と思われる値で記載。

 

下記に、エックスサーバーでWordPressをインストールするまでの手順を記載しています。エックスサーバーに決めている方は合わせてご参考ください。
【(エックスサーバー版)WordPressの始め方総まとめ】ワードプレスブログの作り方11STEP
 
■【WordPressの始め方総まとめ】ワードプレスブログの作り方・使い方(動画解説版)


 

 

なお、エックスサーバーのスタンダードプランでも中規模サイトを運営することは十分可能ですが、さらにセキュリティや設定サポートを受けたい法人・企業には、「エックスサーバービジネス」というサービスがおすすめです。

エックスサーバービジネスについては「【法人向け】エックスサーバービジネスの特徴とエックスサーバーとの違い」で詳しく説明していますので、こちらも合わせてご確認ください。
 

【さくらのレンタルサーバ】個人にも法人にも根強い人気の老舗サーバー

さくらのレンタルサーバの特徴

レンタルサーバーさくらレンタルサーバートップページ
 

項目 内容
公式サイト 公式サイトはこちら
コメント さくらインターネットが運営する老舗のレンタルサーバー。個人・法人の利用者も多く安定稼働の実績があるので安心して利用できます。WordPressは月額436円〜のスタンダードプランで利用可能。
おすすめプラン スタンダードプラン
※複数人が管理する法人の場合はビジネスプラン以上がおすすめ
プラン 初期費用 月額費用 WordPress 無料ドメイン バックアップ
ライトプラン 無料 128円〜 × × ×
スタンダードプラン 無料 425円〜 × ◯(※注1)
プレミアムプラン 無料 900円〜 × ◯(※注1)
ビジネスプラン 無料 2,122円〜 × ◯(※注1)
ビジネスプロプラン 無料 3,819円〜 × ◯(※注1)

(※)2023年6月1日時点の10%税込表示。◯(※注1)さくらのバックアップ&ステージング機能については「【さくらのレンタルサーバ】WordPressバックアップ機能の使い方」をご参照ください。


 

さくらのレンタルサーバーは、法人・個人ともに多くの実績を持つ創業20年のさくらインターネット株式会社が提供する老舗レンタルサーバーです。

2023年時点で日本国内シェア第3位で、個人の趣味サイトから法人や個人事業主の商用利用まで多くの人が利用しています。

2022年 日本のホスティング会社のシェアトップ さくらが第3位

出典:日本でのウェブホスティングのマーケットシェア | hostadvice※2023年時点


 

さくらのレンタルサーバを使った感想・評判・口コミ

さくらレンタルサーバーを使ってみた感想としては、安価に利用できる手堅いレンタルサーバーといった感じです。
 
「サーバー性能・機能」や「初心者視点での使いやすさ」といった視点で「一番良い」といった感じではありませんが、昔からあるサーバーで安価に利用でき、本やネットにも情報が多く利用者も多いので安心して使えます。
 
さくらのレンタルサーバ スペックチャート

さくらの評価(当サイト独自)

 

さくらの良い評判・口コミ

さくらを利用している知人やネット上の口コミを集約すると、「普通のホームページやブログなら高いサーバーを選ばなくてもさくらで十分」「最近はサーバー性能アップや高速化にも力をいれてくれて嬉しい」といった声が多いです。

WordPressが利用できるさくらのスタンダードプランは月額436円〜から利用できます。

今でも国内最速レベルのサーバー環境といった感じではありませんが、月額1,000円代のエックスサーバーやConoHa WINGを使って優位性が出るほどのサイトを運営する人は実際それほど多くありません。

一般的なホームページやブログを運営する多くの人にとっては、さくらの方がコストパフォーマンスが良いでしょう。

なお、同じ価格帯だとロリポップがよく比較されます。ロリポップとの比較は「【初心者はどっち?】ロリポップとさくらのレンタルサーバ徹底比較」を合わせてご参照ください。
 

さくらの悪い評判・口コミ

一方さくらの悪い口コミ・評判としては、「さくらは管理画面が分かりにくい・・」や「WordPressインストール時に余計なプラグイン入れすぎ!」「さくらはサイト表示遅いしWordPress向きではない」というネット上の声がいくつか見受けられました。

たしかに、管理画面の分かりやすさやWordPressのインストールのしやすさという点で、他社のロリポップやConoHa WING、エックスサーバーなどの方がより初心者にも分かりやすい作りになっている印象があります。

なお、さくらでWordPressを始める具体的な方法については「さくらでWordPressを始める方法」をご参照ください。
 

(体験談)過去のさくらはWordPressサイト表示が遅い??

5年以上前の話ですが、以前さくらのサーバー(スタンダードプラン)で法人ホームページをWordPressで制作したことがあります。

正直2018年以前に利用した時は、WordPressのサイト表示は口コミの通り結構遅くて不便さを感じるレベルでした。

当時はサイトの表示の遅さに加えてサーバー性能が正直他のレンタルサーバーよりも劣っている印象がありましたが、さくらも課題に感じていたのか、ここ1,2年で現在サーバーのスペックアップが大幅に強化されてかなり改善されました。

新規契約ユーザーは、スペックアップされた最新性能のサーバーを利用できることと、既存ユーザーも順次新環境への切り替え案内が来ています。

ですので、今から契約するならサイト表示の遅さをそれほど気にしなくても良いと思います。

さくらのレンタルサーバにおいてSSD化をはじめとした機材の刷新を行い、表示速度および処理能力が従来の最大5倍※1となる新サーバーを2022年2月16日より提供開始します。

これにより、WordPressといったCMSをより快適に利用できるようになります。さらに初期費用を無料化、転送量を無制限とし、ストレージ容量も増強しました。プランの種類および料金は従来と変更ありません。

さくらインターネット 上限緩和比較表

(※)2022年2月16日 | 【さくらのレンタルサーバ】表示速度および処理能力が従来の最大5倍となる新サーバーを提供開始より引用

5年くらい前の口コミ・評判だと、スペックアップ強化前の状態なので、「遅い」と言う声が目立ちますが、最近はかなり改善されています。

 

 

さくらレンタルサーバーのプラン比較・おすすめプラン

さくらのレンタルサーバ 契約期間ごとの月額費用

契約期間ごとの月額費用(2023年6月時点)※マネージドプラン除く


 

さくらのレンタルサーバは、ライトプラン、スタンダードプラン、プレミアムプラン、および法人向けのビジネスプラン、ビジネスプロプラン、さらに一台専有タイプのマネージドプランが提供されています。

おすすめプランは「個人ならスタンダードプラン」、「組織管理する法人ならビジネスプラン」です。

下記は、さくらレンタルサーバーのプラン比較です。

プラン名 ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
料金・価格 初期費用 無料 無料 無料 無料 無料 17,600円
月額費用(※1) 128円〜 425円〜 900円〜 2,122円〜 3,819円〜 7,484円〜
無料独自ドメイン × × × × × ×
Webサーバー機能 プラン名 ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
ストレージ種類 SSD SSD SSD SSD SSD SSD
ストレージ容量 100GB 300GB 400GB 600GB 900GB SSD500GB〜
WordPress対応 ×
転送容量制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限
独自ドメイン上限 20個 200個 300個 400個 500個 無制限
MySQL個数上限 0 50個 100個 200個 400個 無制限
PHP(動作モード) ◯(CGI) ◯(CGI/モジュール) ◯(CGI/モジュール) ◯(CGI/モジュール) ◯(CGI/モジュール) ◯(CGI/モジュール)
Webフォント提供 なし あり
モリサワフォント33書体
あり
モリサワフォント33書体
あり
モリサワフォント33書体
あり
モリサワフォント33書体
あり
モリサワフォント33書体
Webフォント利用制限 - ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:75,000PV/月
ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:75,000PV/月
ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:制限なし
ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:制限なし
ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:制限なし
複数ユーザー管理(※) × × ×
FTP複数ユーザー利用 × × ×
コンテンツブースト(高速化)機能 有料オプション 有料オプション
WAF(セキュリティ機能)
Web改ざん検知 有料オプション
メール機能 プラン名 ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
メールアカウント作成数制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限
メールボックス容量 2GB/1アドレス 20GB/1アドレス 40GB/1アドレス 50GB/1アドレス 100GB/1アドレス 100GB〜/1アドレス
メール1通のサイズ制限 200MB/送受信 200MB/送受信 200MB/送受信 200MB/送受信 200MB/送受信 200MB/送受信
メール送信数制限 100送信/15分
400送信/時間
9,600送信/日
100送信/15分
400送信/時間
9,600送信/日
100送信/15分
400送信/時間
9,600送信/日
250送信/15分
1,000送信/時間
24,000送信/日
250送信/15分
1,000送信/時間
24,000送信/日
不明
メーリングリスト機能 × 10個 20個 30個 50個 無制限
メールマガジン機能 × × × × × ×
サポート面 プラン名 ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
バックアップ ×
◯(最新8つ)

バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
◯(最新8つ)

バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
◯(最新8つ)

バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
◯(最新8つ)

バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
◯(最新8つ)

バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
復元機能
メールサポート ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付)
チャットサポート ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00)
電話サポート
◯(平日10:00~18:00※)

コールバック予約必要(詳細)
◯(平日10:00~18:00※)

コールバック予約必要(詳細)
◯(平日10:00~18:00※)

コールバック予約必要(詳細)
◯(平日10:00~18:00※)

コールバック予約必要(詳細)
◯(平日10:00~18:00※)

コールバック予約必要(詳細)
◯(平日10:00~18:00※)

コールバック予約必要(詳細)
プラン変更 不可

(※)2023年6月1日時点の10%税込表示
(※)複数ユーザー管理はサーバーの操作や編集を行う権限をユーザーごとに分けて管理する機能


 

この中で、月額128円〜のライトプランはWordPressに対応していないことに注意です。

法人でも個人ユースでも一般的なホームページで、おすすめできるプランがスタンダードプランおよびプレミアムプランです。

組織として管理したい法人には、複数ユーザー管理機能があるビジネスプラン以上がおすすめです。
 

上位プランのみが対応している機能

ここでは、スタンダードプランかプレミアム、およびビジネスプランのどれにするか悩んでいる方向けに上位プランのみが持っている機能をいくつかご紹介します。

バックアップ&ステージング機能(スタンダードプラン以上)
ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
× ◯(無料) ◯(無料) ◯(無料) ◯(無料) ◯(無料)

 

さくらバックアップステージング環境

さくらのレンタルサーバーではライトプランを除く全てのプランでバックアップやステージングサーバーを作成できる機能(ステージング・バックアップ機能)を搭載しています。

静的サイト(HTML・CSS)やWordPressサイトのバックアップを最新8個まで取ることができます。

またステージング機能(テスト環境)により、簡単に本番環境からテスト環境を作成&テスト環境から本番環境へ切り替えすることができます。

ステージング機能のイメージ

バックアップ&ステージングの詳しい使い方については下記記事をご参照ください。

 

コンテンツブースト機能(プレミアム以上)
ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
有料オプション 有料オプション ◯(無料) ◯(無料) ◯(無料) ◯(無料)

 
さくらコンテンツブースト機能
 

プレミアムプラン以上では、CDNサービス「ウェブアクセラレータ」を利用したコンテンツブースト機能(CDN機能)が標準で備わっています。

簡単にいうとWordPressなどの動的サイトを高速化させる仕組みで、WordPressブログや企業のメディアサイトなどの表示速度アップが期待できます。

なお、ライトプランやスタンダードプランでは月額1,100円の有料オプションとなっていますので、もしコンテンツブースト機能を利用するなら月額900円〜プレミアムプランの方が安価で良いでしょう。

コンテンツブースト(CDN)機能について

CDN(Content Delivery Network)は、さくらサーバーにあるデータををCDNサーバーが一旦キャッシュ(保持)し、データの配信を肩代わりする仕組みです。大量配信用の広帯域回線、高負荷に耐えられるハイスペックなサーバーを複数用い、大量データ配信に特化ししているためサイト表示の高速化が期待できます。

(※)注意点としてECサイトなどの会員機能・買い物機能があるサイトでは、キャッシュ機能により不具合が生じる(古いデータが見える)可能性があるのでおすすめできません。

 

コンテンツブースト機能の詳細については「https://rs.sakura.ad.jp/function/contentboost/」をご参照下さい。
 

管理ユーザー複数・権限振り分け機能(ビジネスプラン以上)
ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
× × ×

 
ビジネスプラン以上では、複数ユーザー管理が備わっています。

複数ユーザー管理はサーバーの操作や編集を行う権限をユーザーごとに分けて管理する機能で、法人組織などで担当者ごとに権限を振り分けたい時に便利な機能です。

同様にFTPユーザーを複数作成・運用する機能もビジネスプラン以上では実装されています。

Webサイト制作を外部に委託する場合など、サーバー内に該当ディレクトリだけアクセス権限のあるFTPアカウントを作り、協力パートナーに教えて作業してもらう、といった利用の仕方がありますので、外注を想定している場合に便利な機能です。
FTPアカウント(ユーザー)を複数利用可能か
 

Web改ざん検知(有料オプション)

さくらの全プランに対して、有料オプションでWeb改ざん検知機能も取り入れています。Webサイトの改ざんやマルウェア等をいち早く発見することができます。

料金は、月額990円〜とそれなりに発生しますが、万一ハッキングを受けた場合にいち早く発見して被害を最小限に防ぐことができるので、法人でWordPressサイトなどを運用している場合やEC・会員サイト機能を取り入れている場合には特に心強い機能です。

さくら Web改ざん検知サービス

改ざん検知サービスの詳細については「Web改ざん検知サービス | さくらインターネット」をご参照ください。

 
 

さくらのレンタルサーバーを利用するメリットとデメリット

さくらレンタルサーバーのメリットデメリットについて改めて紹介します。

大きなメリットは、老舗の会社で法人利用もあるので安心で、かつ月額500円以下でWordPressを利用できるという点です。

一方デメリットとしては、初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではなく、プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)点が挙げられます。

メリット デメリット
さくらレンタルサーバーの特徴
  • 老舗で自前のデータセンターも所有しているので個人・法人ともに安心して利用できる
  • ネットや本などで情報がたくさん掲載されている
  • 月額100円台や500円台の安価に利用できるプランが用意されている
  • 初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではない
  • プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)
  • 性能面で最も良いサーバーというわけではない
  • アダルトサイト運営は不可

 

さくらレンタルサーバーを利用するメリット

さくらレンタルサーバーを利用するメリットとしては下記の通りです。

■さくらのレンタルサーバーを利用するメリット

  • 老舗で自前のデータセンターも所有しているので個人・法人ともに安心して利用できる
  • ネットや本などで情報がたくさん掲載されている
  • 月額100円台や500円台の安価に利用できるプランが用意されている

 

個人・法人ともに安心して利用できる

老舗のサーバーで、利用者も多く、以前から高性能・安定稼働の実績があるので、個人も法人も安心して利用できる点が大きいと思います。

2022年 日本のホスティング会社のシェアトップ さくらが第3位

出典:日本でのウェブホスティングのマーケットシェア | hostadvice※2023年時点

自前のデータセンターも所有しており、実際、2018年に北海道で起きた大きな地震の際も、自前の予備電源で60時間の停電を乗り切り、大きな障害を起こすことなくサービスを継続することができたのが以前話題になりました。
 

ネットや本などで情報がたくさん掲載されている

ネットや本などで情報がたくさん掲載されているので、初心者やWeb系が苦手な人でも検索すれば大体探したい情報が見つかることもメリットです。

WordPressで初心者向けのベストセラー「いちばんやさしいWordPressの教本」では、さくらレンタルサーバーを題材にWordPressの作り方を紹介しているのが大きな強みです。

 

書籍で、さくらレンタルサーバーの開設手順が詳しく掲載されているので、本の通りやればそのままWordPressでホームページを作れてしまします。そう行った意味で、さくらレンタルサーバーを利用すると、ホームページが作りやすいでしょう。
 

月額100円台や500円台の安価に利用できるプランが用意されている

さくらはビジネス用のプランだけでなく、安価な月額100円台のプランや500円台のプランが用意されています。

小規模なHTML・CSSの静的サイトを運営する場合は100円台のライトプランが最も安価に利用でき、WordPressを利用する人でも月額500円のスタンダードプランで利用できます。

月額1000円台のエックスサーバー、ConoHa WING、mixhostよりも費用面の負担を抑えて運営することができます。

契約期間別サーバー月額費用(初期費用除く)

契約期間別サーバー月額費用(初期費用除く)

また法人向けにビジネス、ビジネスプロプランやマネージド専用サーバーなど豊富なラインナップが用意されてるので、費用を抑えたい個人から法人まで利用できます。

(参考)【法人・中小企業向け】おすすめレンタルサーバー比較5社
 

さくらレンタルサーバーを利用するデメリット

さくらレンタルサーバーを利用するデメリットとしては下記の通りです。

■さくらレンタルサーバーを利用するデメリット

  • 初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではない
  • プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)
  • 性能面で最も良いサーバーというわけではない
  • アダルトサイト運営は不可

 

初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではない

さくらは老舗のサーバーですが、後発のレンタルサーバーに比べると管理画面の操作感などがあまり簡単な作りではない印象があります。

たとえば、さくらはサーバー側でバックアップを取得・データの復元することができます。

しかし、サーバー契約時点で自動で全バックアップしてくれているエックスサーバーやConoHaWINGなどと違い、自分でバックアップステージング機能を利用してバックアップ設定する必要があり、初心者にはやや難しいです。

■さくらのバックアップスケジュール設定
「スケジュール設定」をクリック
 

プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)

さくらを利用する上で注意すべき点として、プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)点があります。

安価に抑えつつサイト規模に応じてアップグレードしたい場合は、上位プラン変更が可能なロリポップが良いでしょう。

■現在利用しているプランから他のプランへ変更できますか?
プランを変更することはできません。

※ 「さくらのレンタルサーバ」はプランごとに収容サーバが異なるため、プラン変更には現在対応できておりません。ご了承ください。

ご利用中のプランを別プランへ変更するには、別のプランを新規にお申込みいただき、データの移行後、必要に応じて旧プランの解約をご検討ください。
現在利用しているプランから他のプランへ変更できますか? – さくらのサポート情報

 

性能面で最も良いサーバーというわけではない

性能や機能面においては、国内シェアNo1のエックスサーバーの方が優位性があります。

具体的にはサーバー契約時点での自動バックアップ・復元機能や、複数FTPユーザーアカウント、ドメインごとのPHPバージョン変更など、エックスサーバーには標準搭載されているのに対して、さくらのスタンダードプランやプレミアムプランには搭載されていません。

エックスサーバーは月額1,000円程度かかるため、さくらよりも費用はかかりますが、「多少月額費用がかかっても性能・機能」を求める人にはエックスサーバーの方がおすすめです。

なお、エックスサーバーとさくらの比較については「エックスサーバーとさくらを比較【おすすめは?】」をご参照ください。
 

アダルトサイト運営は不可

さくらのレンタルサーバーはアダルトサイト運営は不可になります。

風俗店サイト運営は可能と記載とありますが画像や動画の内容により禁止事項に抵触する可能性があるため、アダルトサイトを予定している場合は最初からmixhostなどのアダルトOKのレンタルサーバーがおすすめです。

■ポルノサイト運営は可能ですか?
できません。

弊社のサービスを利用してのわいせつ、児童ポルノまたは児童虐待に当たる画像、
文書等をウェブ上で送信や掲載、またはメールにて配信する行為は禁止と定めております。
アダルトやポルノ等、弊社では一般的に「わいせつと判断されるもの」「性的印象が強い実写 画像」等に
つきましては、弊社サービス上で公開いただくにはふさわ しくないものとして、禁止事項を定めております。
サービスの利用に関するよくある質問 | さくらインターネット公式サイト

 

さくらレンタルサーバーはこんな人におすすめ

以上を踏まえるとさくらのレンタルサーバー(スタンダードプラン)は下記のような人・法人におすすめです。

さくらレンタルサーバーはこんな人におすすめ

  • 店舗ホームページタイプのサイトや地道にブログを始めたい人
  • 不便でない範囲であればサイトの表示速度やスペックを追求しない人
  • WordPressの書籍「いちばんやさしいWordPressの教本」を見ながらそのまま進めたい人
  • より価格・コストパフォーマンス重視の人

現時点でサーバーのプラン変更ができない点をはじめ少し不便なところもまだ残っていますが、とはいえ月額料金の安さに加えて、ここ最近のサーバー環境強化や、法人・ビジネス利用で根強い人気のあるサーバーですので、サイト制作の候補になるサーバーです。

ベストセラーになった「いちばんやさしいWordPressの教本」でもさくらのサーバーが題材として扱われているので、本をみながらWordPressホームページを作成したい人におすすめです。
 

 

さくらはインフラ事業者として様々なサービス・実績があります

余談ですが、さくらインターネットは、レンタルサーバーの他にもVPSやクラウド・専用サーバーなど、法人向けの様々なインフラサービスを提供しており、自前のデータセンター(サーバー専用の建物)を所有している点も強みです。

実際、2018年に北海道で起きた大きな地震の際も、自前の予備電源で60時間の停電を乗り切り、大きな障害を起こすことなくサービスを継続することができたのが以前話題になりました。

2018年9月6日に北海道を襲った震災により、停電状態に陥ったさくらインターネットの石狩データセンターに対し、9月8日ようやく電力供給が再開された。想定を超えた約60時間を非常用電源設備で乗り切り、インフラ事業者としての矜持を見せた石狩データセンターの「奇跡」について、改めてきちんと説明していきたいと思う。
約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡より引用

 

さくらのレンタルサーバーで独自ドメイン取得〜WordPressインストールまでの手順を「【さくらレンタルサーバー】WordPress独自ドメインインストール手順」に記載しています。さくらのレンタルサーバーを契約してWordPressをインストールする際にご参考ください。
 

なお、さくらのレンタルサーバを含めた、おすすめのレンタルサーバーの選び方・比較については「【おすすめレンタルサーバー比較総まとめ】WordPress対応5社」をご参考ください。
 

まとめ

エックスサーバー VS さくらインターネット
 

まとめです。今回は、レンタルサーバーサービスを提供している「エックスサーバー」と「さくらレンタルサーバー」で比較しました。

エックスサーバー さくらレンタルサーバー比較
 

エックスサーバーはこんな人におすすめ

  • 価格よりもサーバースペック重視・安定性重視の人
  • アクセス(PV)重視のブログ型サイトを作る予定の人
  • 少しでもWebサイトの表示速度が早い方が良い
  • 目安10万PV以上の中規模以上のWebサイトを作るつもりの人

 

さくらのレンタルサーバはこんな人におすすめ

  • 価格・コストパフォーマンス重視の人
  • 店舗ホームページタイプのサイト地道にブログを始めたい
  • 不便でない範囲であればサイトの表示速度やスペックを追求しない
  • 小規模Webサイトを作るつもりの人

(※)PV数に関してはサイトの内容に大きく依存するためあくまで目安です。ネット上の評判などを参考にし、比較的安全めと思われる値で記載しました。
(※)エックスサーバーはスタンダードプラン、さくらレンタルサーバーはスタンダードプランの想定での比較です。
 

以下は、エックスサーバーとさくらレンタルサーバーの比較表まとめです。スペック表のまとめです。こうしてみると、値段が2倍高い分エックスサーバーの方がサーバー性能・管理機能は有利です。

項目 エックスサーバー
(スタンダードプラン)
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値段が高い分エックスサーバーの方がスペックは有利です。しかし、エックスサーバーの優位性がでるほどサイトを運用する人でなければ、ほどんどの人にとってはさくらレンタルサーバーの方がコストパフォーマンスは良いでしょう。
 

なるほど!ちなみに、このサイトはどのサーバーを使っているんですか??

本サイトはサーバー性能重視ですので、エックスサーバーを利用していますよ。

 

基本的にエックスサーバーもさくらレンタルサーバーも十分良いサービスですので、どちらを選んでも大きな失敗の可能性は低いでしょう。自分にあったレンタルサーバーを使ってみてください。
 

 

 

 

 

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
 

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