WordPress(ワードプレス)を始めたばかりの初心者の方で、固定ページの意味や使い方がよくわからず、悩んでいる方も多いのでしょうか。
ここでは、従来から使われているクラシックエディター版での固定ページ機能の概要、固定ページの親子関係、ビジュアルエディタとテキストエディタの違いや画像の載せ方、見出しの付け方、改行など基本機能について一通り説明していきます。
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WordPress5.0から標準になった新エディター「ブロックエディター」版での固定ページの使い方を知りたい方は、「【2020年版】WordPress固定ページの使い方を徹底解説」をご参照ください。
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WordPress 固定ページとは
固定ページとは、「会社情報」や「お問い合わせ」のように、ページ単体で完結できるようなページを作成する際に利用する機能です。固定ページで作成したページは投稿と違って投稿一覧の中には表示されないため、メニューバーなどに自分で配置する必要があります。
■例)固定ページで作成したお問い合わせページ
固定ページと投稿の違い
「投稿」はカテゴリーやタグによりページ同士をジャンル分けして一覧表示することができるのに対して、「固定ページ」は通常カテゴリーやタグという概念がなく、ページ単体で独立しています。
項目 | 投稿 | 固定ページ |
---|---|---|
特徴 |
ブログのようなコンテンツは投稿で作成する 例)コラム、技術情報、お知らせ・ニュース、イベント、商品ページなど |
ページ単体で完結できるようなコンテンツを書くのに向いている。 例)トップページ、会社情報、お問い合わせ、アクセス、採用情報、ランディングページなど |
できること |
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できないこと |
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現在は新エディター(ブロックエディター)が標準に
2018年12月にリリースされたWordPressバージョン5.0から、WordPressの固定ページ・投稿を編集するためのエディターが新エディター(ブロックエディター)になりました。
従来のエディターがWord感覚で文章・写真を入れていくのに対して、新しいエディターはブロック単位でパーツを追加してコンテンツを作っていく形になります。
■従来のエディターと新しいエディターの違い
本記事では従来のクラシックエディター版での使い方で説明していきます。
新エディター「ブロックエディター」版での固定ページの使い方については、「【2020年版】WordPress固定ページの使い方を徹底解説」をご参照ください。
またブロックエディターではなく、クラシックエディターを利用したい人は、プラグイン「Classic Editor」を利用することで従来のエディターに戻すことができます。詳しくは「【Classic Editor】WordPress5系でグーテンベルクから従来エディターに戻す方法」をご覧ください。
以降は従来のクラシックエディター版の操作説明になります。
まずは固定ページの追加・編集・削除方法を覚えよう
固定ページを新規追加する方法
まず試しに固定ページを作成してみましょう。固定ページ>固定ページ一覧(新規追加でもOK)を押下します。
固定ページ>新規追加ボタンを押下します。
ここではタイトルと本文を下記のように入力して「公開」ボタンを押すと固定ページが公開されます。
変更をプレビューボタンを押してみましょう。
作成した固定ページのプレビューを確認することができます。
(補足)メニューバーに固定ページを設定する
投稿と違い、固定ページは自動的に投稿一覧の中には表示されないので、自分でメニューバーなどに登録する必要があります。
作成した固定ページを設定しましょう(メニューバーの使い方を知っている方は本手順不要です)。
管理画面から外観>メニューの設定を選択します。

WordPress 外観>メニュー
まずメニューを作成します。ここでは、「メインメニュー」(※)と入力してメニューを作成ボタンを押下します。
(※)名称はなんでもOKです。
メインメニューが作成されました。事前に作った固定ページが表示されます。先ほど作成した固定ページをチェックして、「メニューに追加」ボタンを押下します。
追加したメニューは、ドラッグ&ドロップでメニューの順番を変えることができます。
最後にメニューの設定を行います。ここではHeader NavigationとFooterNavigationにチェックを入れて最後にメニューを保存ボタンを押下します。
(※)Header NavigationとFooterNavigationという名称はご利用のテーマによって違います。また、テーマによっては1つしかチェックができない場合も3つある場合もあります。
メニューバーに作成した固定ページが表示されていれば完了です。
(※)本例では、無料テーマ「Lightning」を利用しています。
ここでは、メニューバーに関する詳しい説明は割愛しますが、メニューバーで固定ページを表示する方法は「WordPressの使い方 メニューバーの作り方」の記事をご参照ください。
固定ページの編集方法
つぎに一度作成した固定ページの編集方法を説明していきます。固定ページ>固定ページ一覧をクリックします。
タイトル下付近にマウスカーソルを合わせると「固定ページ編集」リンクが表示されますのでクリックします。
固定ページ編集画面が表示され、固定ページを編集することができます。
「クイック編集」では、簡単な情報を編集できます。
クイック編集では固定ページ本文以外のタイトルやスラッグ、公開ステータスなどの情報を簡単に編集することができます。
固定ページの削除方法
最後に一度作成した記事の削除方法を説明していきます。固定ページ>固定ページ一覧をクリックします。
タイトル下付近にマウスカーソルを合わせると「ゴミ箱」リンクが表示されますのでクリックします。
以上で削除は完了です。
なお、誤って消した場合は、ゴミ箱リンクから復元することができます。
以上で、固定ページの追加・編集・削除方法の説明は終わりです。ここからはより具体的なエディターの基本的な使い方を説明していきます。
本例では、「Lightning」というテーマを使用した例で説明していきますので、同じテーマを利用したい方は「Lightning」をご利用ください。
●WordPressテーマの適用方法はこちら
固定ページ クラシックエディターの基本的な使い方
それでは固定ページの詳細な使い方について触れていきます。ここでは固定ページのエディター(従来のクラシックエディター)の基本的な使い方について説明していきます。
本文の入力と改行の仕方を覚えよう
まずは、本文を入力していきましょう。
「Enter」キーを押すと改行できます(※注)
(※注)Enterによる改行とShift+Enterによる改行の違い
Enterによる改行は、前後で段落が変わり余白がつきます。
一方、Shift + Enterによる改行は、段落を変えずに単純に改行だけになります(余白がつきません。)
本文の入力ができるようになったら、上部のツールバーを利用して本文を装飾をしていきましょう。
本文に見出しを使おう
本文中に見出しを使う方法をご紹介します。
見出しにしたい行でマウスカーソルを合わせて、段落を見出し2に変えてみましょう。
見出しは本の章のようなものです。見出しは階層を持つことができます。h1が本のタイトルに相当して、H2は第1章・第2章、H3は第1-1章、第1-2章、H4は第1-1-1章、1-1-2章のような階層です。
リスト(箇条書き)を使おう
本文中にリスト(箇条書き)を使う方法をご紹介します。
リスト(箇条書き)にしたい行にマウスカーソルを合わせてリストアイコンをクリックしてみましょう。リストには順序なしリストと順序ありリストの2つがあります。
対象の行だけ上手く見出し・リストなどを適用できない場合は
見出しもリストも段落ごとに適用されます。先ほど説明した「Shift+Enter」で段落を変えずに改行だけしている場合は、同じ段落内である複数行すべてが見出しになったりするのでご注意ください。
この場合は一度BackSpaceキーなどで戻り、改めて「Enter」キーで段落を変えて改行すると上手くいくようになります。
■複数行にわたって意図せず見出しが適用される例
固定ページを公開する
固定ページの内容が完成したら公開ボタンを押下します。
(※)まだ作成途中で公開はしたくないが、一旦保存したい場合は「下書きとして保存する」ボタンを押下します。
固定ページの編集画面 URLをクリックすると固定ページが表示できます。
固定ページが表示されます。
メニューバーで固定ページを表示する方法は「WordPressの使い方 メニューバーの作り方」の記事をご参照ください。
「メディアを追加」で画像を追加する
画像や動画を追加するためには、追加したい場所にカーソルを合わせて「メディアを追加」から画像を追加することができます。
画像の追加方法
一度WordPressにアップロードした画像は、メディアライブラリという場所に保管されます。再度アップロードしなくてもメディアライブラリから選択して再利用することができます。
代替テキストに画像の説明文を入力しよう
画像アップロード時に、画像に対する説明文を代替テキスト欄に入力してから投稿に挿入すると、SEO対策にもなるのでオススメです。
合わせて読みたい記事
SEOを考慮した画像のファイル名やalt属性(代替テキスト)の推奨設定に関する詳しい説明を「【初心者向け画像SEO】画像にできるSEO対策。ファイル名とALT属性」に記載しましたので、SEO対策にご興味のある方は合わせてご参照ください。
画像サイズの選択
WordPressでは画像をアップロードすると「フルサイズ(オリジナルサイズ)」の他に、大サイズ、中サイズ、サムネイルなどに複数サイズを自動生成されます。画像を挿入にサイズを選ぶことができます。
(※注)一度画像サイズを中やサムネイルなどに変更して投稿に挿入すると、次回画像選択時も前回選択したサイズが設定されている状態になっています。別サイズに変更したい場合は再度サイズを選び直して投稿に挿入してください。
投稿に挿入した画像の編集
投稿に挿入した画像は、再度選択してサイズ変更など編集することができます。
投稿に挿入した画像の削除
投稿に挿入した画像は、再度選択して削除することができます。
ビジュアルエディタとテキストエディタを使い分ける
編集画面では、HTMLなどのコードを知らなくてもビジュアル的に記事を編集・表示してくれるビジュアルエディタとHTMLで細かい書き方ができるテキストエディタがあります。
下記はビジュアルエディタです。HTML文を知らなくても視覚的に記事を作成できます。

WordPress ビジュアルエディタ
下記はテキストエディタです。HTML文で記述することができます。

WordPress テキストエディタ
ビジュアルエディタでは、HTML文を知らなくても視覚的に記事を作成でき、書きやすいので、はじめはこちらのビジュアルエディタを利用して文章を書くと良いと思います。一方、HTML文がわかる方は、テキストエディタでCSSを使って装飾をしながらブログを作成することができます。
固定ページの色々な使い方を覚える
固定ページでアイキャッチを追加する
固定ページでは「アイキャッチ」という、いわゆるサムネイル表示機能があります。アイキャッチを設定していると、FacebookやTwitterでシェアした際にアイキャッチに設定した画像を表示することができます。
アイキャッチは固定ページ編集画面右下の「アイキャッチ画像を設定」から設定することができます。
前述に説明した画像の追加と同じように、画像ファイルを指定してアイキャッチ画像を設定します。

アイキャッチ画像を追加
固定ページで記事のURLを変更する
固定ページのURLは下記の編集ボタンより変更することができます。
初期状態は、固定ページのタイトルがURLに設定されています。本サイトでは英語表記に変更することをオススメしています。
パーマリンクとスラッグについての詳しい説明は「【やさしく解説】WordPressのパーマリンクの変更手順とおすすめ設定」をご参照ください。
パスワード付き固定ページを作成する
公開範囲を設定することもできます。公開状態の項目で編集ボタンを押下します。
固定ページにパスワードをつけることができます。
パスワード保護設定をしたページについては、パスワードを知っている人だけがページを閲覧できるようになります。
テンプレートを変更する
ページによってはサイドバーありページとサイドバーなし(1カラム)ページなどレイアウトを変えたい場合があると思います。
固定ページでは、あらかじめ用意されている複数のレイアウトテンプレートからどれにするかを選択することができます。
ここでは固定ページのテンプレートの変更方法は、右側にある「テンプレート」から変更できます。
(※)テンプレート名や種類は適用しているテーマによって異なります。下記は、サイドバーなし(1カラム)のテンプレートを選択した例です。
ここでは1カラムレイアウトのランディングページを選択します。テンプレート変更後は、「更新」ボタンを押してください。
ワンカラムの固定ページになっています。以上で設定は完了です。
ページ間で親子関係を作成する
固定ページでは親となる固定ページを指定でき、ページ間で親子関係を作ることができます。
なお、親子関係を作ると、URLの末尾が「.../親固定ページスラッグ/子固定ページスラッグ/」になります
■親ページを指定する例
(補足)プラグインでツールバーの項目を増やそう
TinyMCE Advancedなどのプラグインを利用すると、ツールバーの項目を増やして、字色を変えたり、フォントの設定をしたりすることができるようになります。
固定ページをトップページに割り当てる
トップページは初期状態では、最新の投稿記事が表示されている状態です。トップページを任意の固定ページに割り当てる設定ができます。ここでは、固定ページをトップページに割り当てる表示設定を行なっていきます。
ダッシュボードの設定>表示設定を選択します。
表示設定が表示されます。
初期設定は、トップページの表示が「最新の投稿」一覧が表示される設定になっています。
トップページに事前に作成した固定ページ(ここではHOME)を割り当てます。
「投稿ページ」に事前に作成した固定ページ「ブログ(※)本文は空でOK」を割り当てましょう。
設定が完了したら最後に変更を保存しましょう。
以上で設定は完了です。トップページに「HOME」の内容が、「ブログ」にはブログ一覧が表示されて入れば完了です。
まとめ 固定ページのおさらい
まとめです。今回は、従来から使われているクラシックエディター版での固定ページ機能の概要、固定ページの親子関係、ビジュアルエディタとテキストエディタの違いや画像の載せ方、見出しの付け方、改行など基本機能について一通り説明しました。
本記事で説明した主な内容
- 固定ページの基本や投稿との違い
- 固定ページの追加・編集・削除方法
- 固定ページのメニューバーへの登録方法
- エディターの基本的な使い方。改行の仕方と見出しやリストなど装飾の仕方
- 固定ページURL(パーマリンク)の変更方法
- 固定ページの公開方法。パスワード保護
- 固定ページの親子設定
- 固定ページのテンプレートの変更
- 固定ページをトップページに割り当てる方法
なお、WordPress5.0から標準になった新エディター「ブロックエディター」版での固定ページの使い方を知りたい方は、「【2020年版】WordPress固定ページの使い方を徹底解説」をご参照ください。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
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