ホームページ制作やWebデザインのことを勉強したときに「サーバー」や「ドメイン」など用語の意味がよくわからない方も多いです。
本記事では初心者の方向けに知っておきたいホームページ制作関連の用語を説明していきます。
ホームページ関連の基礎用語
ホームページ(Homepage)
ホームページとは、組織や個人の持つウェブサイトのトップページやウェブサイト全体のことです。
元々はInternet Explorerなどのウェブブラウザを起動した時に最初に表示されるページのことをホームページと呼んでいました。しかし、現在はホームページ=ウェブサイトというように広い意味で使われることが多くなりました。
※ホームページとウェブサイトもともとは違う意味でしたが、現在はほとんど同じ意味合いで使われることが多いです。ですのでホームページ=ウェブサイトと思って大丈夫です。
ブログ(Blog)
ブログとは、ウェブページに日記や論評、ニュース情報などを記すウェブサイトのことを言います。「WebにLogする=ウェブログ (weblog)」が由来でブログ(Blog)と呼ばれるようになりました。
もともと厳密な定義はなかったようで、使うシーンなどによってやや意味合いも異なる場合もあります。
ランディングページ(LP)
ランディングページ(Landing Page)は、通常ユーザーから問い合わせや申し込みをなどをもらうために作った一ページの縦長のWebページのことを指します。
なお、広義の意味では「ランディングページ」は最初にたどり着いたページという意味で、Googleアナリティクスなどで表記される「ランディングページ」は最初にたどり着いたページを指します。
Web制作の場面では、縦長ページの意味合いで使われることが多いですが、利用シーンによって若干意味合いが変わることがあるため注意。
サーバー(Server)
Webの世界ではインターネット上の建物に相当し、ホームページの中身(ファイル類)を格納する場所になります。
厳密にいうとクライアント・サーバーモデルのサーバーで、クライアントにサービスを提供するコンピュータのことを指します。
文脈によりハードウェアをサーバーという場合もあればサーバー上のOSやアプリをサーバーという場合もあります。
レンタルサーバー(Rental Server)
サーバーを月額制などでレンタル・貸し出しするサービスのことです。
サーバーの構築は高価で専門知識が必要なため、個人でサーバーを利用したい場合はレンタルという形でサーバーの一部を利用するのが一般的です。
VPS(仮想専用サーバー)
VPSは、Virtual Private Server(バーチャルプライベートサーバー)の略で、仮想化と言う技術を利用してOS単位でサーバーを借りられるようになっています。
一般的なOS共用型のサーバーよりも共用サーバーよりも自由度が高く、OSの選定をはじめ、OS上にミドルウェア・ソフトウェアのインストールなどが自由にできます。
IPアドレス
IPアドレスはネットワーク接続されている端末を識別するための番号のことです。
192.168.1.99のように、3桁(XXX)の数字を「.」で4つ区切った形式になります。
なおIPアドレスは、192.168.1.99のようなIPv4(32ビット)形式のほか、::ffff:c0a8:164のようなIPv6(128ビット)形式もあり、基本的にIPアドレスというとIPv4形式を指します。
IPアドレスは、大きくインターネット上で使われるグローバルIPアドレスと、インターネット上で直接使われず社内環境などで使われるプライベートIPアドレスにわかれます。※前述の192.168.1.99はプライベートIPアドレス
ドメイン(domain)
ドメインはインターネット上の「住所」に相当します。
実際にインターネット上で住所を特定するものは「192.168.1.100」といったIPアドレスですが、DNSと言われる仕組みでドメイン名を指定すると対象のサーバーのIPアドレスが特定されてアクセスできる仕組みになっています。
実際の地理に例えると、IPアドレスが「東経〇〇、北緯◇◇」、ドメインが「日本国東京都〇〇・・・」といった感じです。
独自ドメイン
自分専用の完全オリジナルのドメインのことを独自ドメインと言います。本サイトでいうと、「webst8.com」になります。
トップレベルドメイン
「〇〇〇.com」の〇〇〇部分は好きな文字を選ぶことができますが、後ろにつく「.com」などのTLD(トップレベルドメイン)は決められた中から自由に選択する形になります。
サブドメイン
サブドメインとは、ルートドメイン「〇〇〇.com」の前に任意の文字列で「△△△.◯◯◯.com」のように、ルートドメインから派生した異なるドメインのことをサブドメインと言います。
例えば、「shopping.webst8.com」と「www.webst8.com」は、ルートドメインである「webst8.com」のサブドメインとなります。
SSL(エス・エス・エル)
ホームページとそのサイトを閲覧しているユーザとの通信を盗聴・改ざんできないように暗号化し、安全な通信を確保する仕組みです。
SSL化したHTTP通信はウェブブラウザのアドレスバーでhttps://〜と表示されます。
関連WordPressのSSL/HTTPS化とは?意味や実装手順
WordPress(ワードプレス)
WordPress(ワードプレス)は世界で最も有名なCMS(ホームページを作成するソフトウェア)です。
もともと、2003年にブログを作成するシステムとして登場しました。その後、徐々に進化・発展していき、今ではブログ以外にも企業のホームページ・ウェブサイトとして多く利用されています。
現在ではホームページ作成するためのシステム(CMS)のなかでは世界・日本共にNo1の非常に有名なソフトウェアとなりました。
あわせて読みたい記事
WordPress.com
wordpress.comは、automattic社が運営するWordPressをベースに利用したブログサービスです。アメーバブログやシーサーブログのようなイメージです。
WordPress.comでは、レンタルサーバーを使うことなく、無料ブログサービスのようにアカウント開設後に利用することができます。
通常のWordPressと違って制限・制約が多く、ホームページ制作で使うケースはあまりありません。
関連WordPress.orgとWordPress.comの違い
FTP(エフ・テー・ピー)
FTPとは「File Transfer Protocol」の略称でその名前の通り、ファイル類を転送(アップロードしたりダウンロードしたり)するための代表的なプロトコルです。
関連FTPとは?FTPの意味や仕組み・有名なFTPソフト
ネームサーバー・DNS
ネームサーバーとはドメイン名とIPアドレスを紐づける表を持ったサーバーのことで、DNS(Domain Name System)とも呼ばれます。
インターネット上で位置(場所)を特定するためには、IPアドレス(例.192.168.1.100)というアドレスで特定されるように決まっています。
例)ネームサーバー設定による名前解決の流れ
ゾーン情報・DNSレコード
DNSサーバーのドメイン名とIPアドレスを紐づける表のことをゾーン情報といい、ゾーン情報の中の1行1行定義した内容をDNSレコードを呼びます。
Webサーバーソフトウェア
Webサーバーソフトウェアとは、Webサイトへアクセスした際に、サーバーが接続元(のブラウザ)へHTMLやCSS、JavaScriptなどの情報を返却する役割を持つソフトウェアです。
Webサーバーソフトウェアとは、具体的な製品名ではなくWebサーバー機能を持つソフトウェア・システムの総称です。
たとえばレンタルサーバーでは、主にApacheやNginx、最近だとLiteSpeedなどがよく利用されています。
関連【Webサーバーソフトウェアとは】Apache/Nginx/LiteSpeed
データベース
データベースとは情報(データ)を効率的に管理するためのシステム・ソフトウェアのことです。データを(複数の)テーブルに分けて情報を管理します。
関連【データベースとは】仕組みやMySQLを使えるレンタルサーバー
ローカル環境
ローカル環境とは、インターネットとは切り離された個人のコンピューター(PC)で完結する環境を指します。
Web制作やプログラミングの場面などで、制作途中やテスト段階でまだインターネットに公開したくない場合などにローカル環境(自分のPCなど)で制作・開発することが多いです。
関連local by flywheelインストールと使い方・WordPress環境構築
SEO・マーケティング関連の重要用語
SEO(エス・イー・オー)・SEO対策
SEOとは、”Search Engine Optimization” (検索エンジン最適化)の略です。
自分のホームページやブログをGoogleやYahooなどの検索エンジンで上位に表示させるための施策になります。
Google アナリティクス
Google Analyticsは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。
ホームページやブログをGoogle Analyticsに登録することで「どのくらいのページ数が閲覧されたか」や「何人が訪問してくれたか」、「どのくらい滞在してくれたか」、「どこから訪問してくれたのか」など、サイトへのアクセスに関するさまざまなデータについて詳しく分析することができます。
リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahooなどの検索エンジンの検索結果に表示されるインターネット広告のことです。検索連動型広告とも言われます。
Google広告や、Yahoo広告などが代表的です。
コンバージョン
Webマーケティングの世界では、お問い合わせをしてもらうなどの目標を達成することを言います。
多くの場合は「お問合せをしてもらう」「申し込みをしてもらう」「電話をしてもらう」などを成果地点としてコンバージョンに設定していることがほとんどです。
オーガニック検索
GoogleやYahoo、Bingなどの検索エンジンでのリスティング広告部分を除いた検索結果のことをオーガニック検索といいます。
検索クエリ
クエリとは直訳すると質問疑問(Query)という意味で、検索に使われるキーワード(単語と単語の組み合わせ)のことです。
「ホームページ制作 基礎用語」で検索した場合は、検索クエリは「ホームページ制作 基礎用語」です。
Google サーチコンソール
Googleサーチコンソール は、Google検索結果でのサイトのパフォーマンスを監視、管理できるGoogleの無料サービスです。
サイトマップの登録やGoogleへのインデックス登録のリクエストなどができるほか、実際にどんなキーワードで検索されて何回表示されて、そのうち何回クリックされたかなどの情報を確認することができます。
Google アドセンス
Google AdSense(グーグルアドセンス)は、Googleの提供している広告配信サービス。
ブロガーやアフィリエイターはGoogle Adsenseに登録して自分のサイトに広告を掲載してアフィリエイトを行う人が多います。
前述のリスティング広告に出向している事業主の広告は、Googleアドセンスを通じて配信されることもあります。
関連【Googleアドセンスとは】アフィリエイトとの違いやデメリット
プログラミング関連の重要用語
HTML(エイチ・ティー・エム・エル)
HTMLとはHyper Text Markup Languageの略です。Webページの構造を定義する言語です。
より具体的に言うと、<html>〜</html>のように、< >で囲んだ『タグ』と言われるかたまりを使って、「これは見出し」「これは文章」「これは画像」「これはリンク」など定義していきます。
例えると、人の構造を定義するときに「頭が一つ」あって、その中に「目が二つ」「鼻が一つ」「口が一つ」といったように人の構造を定義していくのと同じような感じです。
関連【関連】HTMLの基本 よく使うタグの一覧
HTML5(エイチ・ティー・エム・エル・ファイブ)
HTML5はHTMLのバージョンの一つです。htmlファイルの先頭に<!DOCTYPE html>と宣言を行います。より意味付けを意識したタグが新たに登場しました。
CSS(シー・エス・エス)
CSS(Cascading Style Sheets)はHTMLで作成したHTML文書のスタイルを整えるための言語です。
たとえば、HTMLが「目が二つ」「鼻が一つ」でといったように人の構造を定義する言語だとすると、CSSは「この人の目は二重にして、鼻の高さは2センチで」といったように人の見た目を調整する言語です。
■人に例えたイメージ
レスポンシブデザイン
端末(パソコン、タブレット、モバイル)の大きさに関係なく、画面サイズに応じて表示を変える仕組みのことをレスポンシブデザインと言います。
通常、CSSで画面サイズごとにスタイルを場合分けしてWebデザインします。
関連CSSメディアクエリとViewPortによるレスポンシブデザインの作り方
JavaScript(ジャバスクリプト)
JavaScriptはWebブラウザ上で動作するプログラミング言語でホームページに動的な動きを加えることができるようになります。
jQuery(ジェイ・クエリー)
jQueryは「JavaScript」をより利用しやすくしたライブラリの一つです。
javascriptだけでは煩雑になる記述も、jQueryを使用すると少ない記述で済ますことができるようになります。現在ネットに掲載されているjavascriptプログラムもjQueryによる記載方法が多くあります。
PHP(ピー・エイチ・ピー)
PHPはプログラム言語の一つです。PHPを利用すると会員サイトなどのシステムを作ることもできます。javascriptとの大きな違いとして、javascriptは端末(PCやスマホ)上で動作するプログラムなのに対して、PHPはサーバー上で動作するプログラムという点です。
コーディング
コーディングとは、HTMLやCSS、JavaScriptをはじめとした言語を使って記述すること(コードを書く)ことです。
いわゆるプログラミングのことです。
その他知っておきたい重要用語
CMS(シー・エム・エス)
コンテンツマネジメントシステム。CMS(コンテンツ・マネジメント・システムの略称)とは、一言で言うとWebサイトを作成・運営するための便利なソフトウェアです。CMSを利用することでサイト構築者(および運用者)は、一からHTMLやCSSおよびプログラムを組まなくてもリッチなWebサイトを構築することができます。
【圧倒的なWordPressシェア】世界と日本で有名なCMSシェアを徹底比較!
ソーシャルメディア・SNS
インターネットを利用して誰でも手軽に情報を発信し、相互のやりとりができる双方向コミュニケーションメディアの総称のことをソーシャルメディアと言います。
電子掲示板やブログ、Wiki、ソーシャルブックマーク、FacebookやTwitter(X)などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、YouTube、ニコニコ動画などの動画共有サイト、LINE等のメッセージアプリケーション、アマゾンのカスタマーレビューなど多彩な形態を取っています。
SNS
SNS(ソーシャルネットワークサービス)は、互にコミュニケーションできるネットワークサービスやウェブサイトのことを言います。
元々に定義では、ソーシャルメディアのジャンルのひとつがSNSでしたが、ソーシャルメディアとSNSを厳密に区別されずに使われることが多いです。
関連【日本と世界で有名なSNS一覧】SNSの特徴と利用者数を徹底比較!
アフィリエイト
ブログに広告を貼って収益を得る仕組みのことをアフィリエイトと言います。自社商材がない個人でも自分のブログで広告主の商品やサービスを紹介して収益を得ることができますので多くの人に人気があります。
一般的には、アフィリエイトASP(アプリケーションサービスプロバイダー)と言われるたくさんのアフィリ糸商品を扱っているところに会員登録して、自分のブログに貼り付けたい広告を選択して利用する形になります。
国内ではa8.netやRentracksなどが有名です。また、GoogleやAmazonなどのとても有名な会社でもアフィリエイトを利用することができます。
まとめ
まとめです。今回は、ホームページ制作・Webデザインに携わる際に知っておきたい基本用語を中心にご紹介しました。
ここに挙げた用語を知らないと、何かを調べるときに説明で使われる解説自体が理解できなくなるのでぜひ覚えておきましょう。
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
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