WordPressでブログ・ホームページを始めようと思った時に、まずはレンタルサーバー選びでどれが良いのか迷う人も多いのではないでしょうか。
今回は、レンタルサーバーサービスを提供している「ロリポップ!」か「さくらのレンタルサーバ
」のどちらにしようか悩んでいる方向けに比較・解説していきます。
合わせて読みたい記事
今回は、レンタルサーバーのうち、ロリポップとさくらのレンタルサーバで比較していますが、そのほかのレンタルサーバー含めた比較検討したい方は、「【WordPressおすすめレンタルサーバー比較5社 総まとめ】」にエックスサーバー・ロリポップ・さくらインターネットおよびConoHa、mixhostで5社で料金・機能比較していますので、是非ご参照ください。
サーバー | 公式サイト | キャンペーン内容 | 期間 |
---|---|---|---|
エックスサーバー![]() |
公式サイト![]() |
半額キャッシュバック!月額実質495円〜利用できるキャンペーン | 2023年2月3日(金)12:00まで |
ConoHaWING![]() |
公式サイト![]() |
最大50%OFF!今ならWINGパックが月額660円~使えるキャンペーン | 2023年1月31日16:00まで |
ロリポップ!![]() |
公式サイト![]() |
現在キャンペーンなし | ー |
さくらのレンタルサーバ![]() |
公式サイト![]() |
現在キャンペーンなし | ー |
mixhost![]() |
公式サイト![]() |
最大62%OFF!月額990円〜使える初回割キャンペーン | 現状は期限なし |
※(更新日)2023年1月18日。キャンペーンは予告なく終了される場合があります。適用条件含めた最新の正確な情報は各公式サイトをご確認ください。
もくじ
本記事記載の内容は、2022年10月15日時点で公式サイトなどから調べた情報です。今後、価格や機能面など時期によって本記事に記載の内容と変わってくることもあり得ますのでご注意ください。
また、当方が体感した・調べた範囲内での主観による評価・説明も含まれていることをご了承のうえ、最新の正確な情報は公式サイトで確認するようにしてください。
ロリポップvsさくらレンタルサーバーを簡単比較
まず先に結論としては、ロリポップとさくらレンタルサーバーはそれぞれ下記のような方にお勧めします。

- あとからプランアップグレードしたい方
- サーバー管理画面が初心者向けで少しでも簡単な方が良い人
- シンプルなメールマガジンを運用したい方
さくらのレンタルサーバはこんな人におすすめ
- 少しでも安い方が良い人
- 検証環境を用意しておきたい方(バックアップ&ステージング機能)
(※)ロリポップ、さくらのレンタルサーバ共にスタンダードプランの想定での比較です。
合わせて読みたい記事
●ロリポップを使っての独自ドメイン取得、WordPressまでの設置については「【ロリポップ】ロリポップ+独自ドメインでWordPressをインストールする」をご参考ください。
●さくらのレンタルサーバーを使っての独自ドメイン取得、WordPressまでの設置については「【さくらレンタルサーバー】WordPress独自ドメインインストール手順」をご参考ください。
基本的に通常の用途においては、どちらも大きな差はありません。通常のホームページ・ブログであればサイトの表示速度・体感的にも大きな違いは感じないでしょう。
以下は、ロリポップとさくらレンタルサーバーの簡単比較です。
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
おすすめ度 |
|
|
公式はこちら |
ロリポップ!![]() |
さくらのレンタルサーバ![]() |
初期費用 | 1,650円 | 0円 |
月額費用 | 440円〜 | 425円〜 |
無料独自ドメインプレゼント | なし | なし |
こんな点がメリット |
|
|
こんな点がデメリット |
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運営会社 | GMOペパボ株式会社 | さくらインターネット株式会社 |
公式はこちら |
ロリポップ!![]() |
さくらのレンタルサーバ![]() |
(※)比較するにあたって、さくらレンタルサーバー、ロリポップサーバーともにスタンダードプラン、かつ一年契約の10%税込価格の場合で比較しました。
ロリポップvsさくらレンタルサーバーを詳細比較
つぎに、ロリポップとさくらのレンタルサーバの両社の主にスタンダートプランを中心に、「料金」「シェア」「Webサーバー機能」「メール機能」「サポート面」の5つの観点で詳細比較していきます。
項目 | ロリポップ (スタンダードプラン) |
さくらレンタルサーバー (スタンダードプラン) |
|
---|---|---|---|
公式はこちら |
ロリポップ!![]() |
さくらのレンタルサーバ![]() |
|
Webサーバー機能 | 契約と同時にWPセットアップ機能 | ◯(WordPress同時セットアップ機能) | × |
Webサーバーソフトウェア | Apache2.4系 | nginx | |
ディスクの種類 | SSD | SSD | |
ディスク容量 | 300GB | 300GB | |
転送容量制限 | 無制限 | 無制限 | |
無料SSL | ◯ | ◯ | |
マルチドメイン (ドメイン上限) |
200個 | 200個 | |
MySQL上限 | 50個 | 50個 | |
FTPアカウント数 | 1 | 1 | |
ドメインごとのPHPバージョン変更 | 管理画面から可能 | 管理画面から不可(設定自体は可能) | |
Webフォント提供 | × | ◯(モリサワフォント33書体) | |
メール機能 | メールボックス容量制限 | 5GB/1アドレス | 20GB/1アドレス |
メール送信サイズ制限 | 100MB/送受信 | 200MB/送受信 | |
メール送信数制限 | 1,000送信/時間 10,000送信/日 |
400送信/時間 9,600送信/日 |
|
メーリングリスト機能 | ◯ | ◯ | |
メールマガジン機能 | ◯ | × | |
サポート | バックアップ&復元 | △(オプション月額300円) | △(無料だが設定必要) |
プラン変更 | ◯(上位プラン変更のみ) | ×(新規契約&移行必要) | |
メールサポート | ◯(24時間) | ◯(24時間) | |
チャットサポート | ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) | ◯(平日10:00~18:00) | |
電話サポート | ◯(平日:10:00〜18:00) |
◯(平日10:00~18:00※)
2022年10月時点ではコールバック予約必要(詳細)
|
|
公式はこちら |
ロリポップ!![]() |
さくらのレンタルサーバ![]() |
【比較ポイント1】ロリポップとさくらの料金面での比較
まずは、ロリポップとさくらの各プラン料金面での比較していきます。
契約期間ごとの比較ではさくらがやや安価だが3年契約でほぼ同等

ロリポップとさくらのレンタルサーバ 月額費用(2022年10月時点)
両レンタルサーバーの人気プラン「スタンダードプラン」における契約期間別価格の比較です。
ロリポップ、さくらのレンタルサーバともに契約期間が長いほど、月額単価が安くなります。
項目 | ロリポップ! スタンダード |
さくらのレンタルサーバ スタンダード |
---|---|---|
初期費用 | 1,650円 | 0円 |
月額費用(3ヶ月契約の場合) | 770円 | 524円 |
月額費用(6ヶ月契約の場合) | 715円 | 524円 |
月額費用(1年契約の場合) | 660円 | 437円(※1) |
月額費用(2年契約の場合) | 550円 | 430円(※1) |
月額費用(3年契約の場合) | 990円 | 425円(※1) |
(※)2022年10月時点の税込表示の通常価格になります。各社キャンペーンなどで表示内容とは異なる場合があります。
(※1)さくらのレンタルサーバは一括払いを、月額換算して表示しています。
サーバー費用は、両者スタンダードプランで比較するとさくらのレンタルサーバの方がロリポップよりもやや安価に運用することができます。
さくらのレンタルサーバは1年契約(年間一括払い)で月額437円相当で、ロリポップは1年契約の場合月額660円と少しさくらよりも高い目ですが、3年契約でロリポップ月額440円・さくら月額425円とほぼ同額になります。
3年契約した場合で比較するとロリポップが月額440円とかなり安くなるので、ロリポップを利用する場合は3年契約がお得です。
ロリポップとさくらの各プラン別で料金を比較
次にロリポップとさくらの各プランのラインナップと料金で比較します。
項目 | プラン | 値段 | 初期費用 |
---|---|---|---|
ロリポップ | エコノミー | 132円/月 | 1,650円 |
ライト | 330円/月 | 1,650円 | |
スタンダード | 660円/月 | 1,650円 | |
ハイスピード | 825円/月 | 0円 | |
エンタープライズ | 2,200円/月 | 0円 | |
さくらのレンタルサーバ | ライト | 130円/月 | 0円 |
スタンダード | 437円/月 | 0円 | |
プレミアム | 1,310円/月 | 0円 | |
ビジネス | 2,183円/月 | 0円 | |
ビジネスプロ | 3,929円/月 | 0円 |
(※)2022年10月時点で1年契約・税込表記になります。
サーバーの各プランを比較すると、ロリポップとさくらはスランダードプランまでの安価なプランでは価格帯や機能が似通っています。
WordPressを使わない静的サイトのみであれば、ロリポップエコノミープランまたはさくらライトプランで月額130円程度で運用できます。
(関連)【おすすめ格安レンタルサーバー比較】メリット・デメリット
WordPress利用想定であればロリポップは月額330円のライトプランや月額660円のスタンダードプランから、さくらの月額465円のスタンダードプランから利用できます。
なお、上位プランで比較するとさくらの方が法人向けを意識した上位プランが用意されています。
無料独自ドメインは両サーバースタンダードプランはなし
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
無料独自ドメイン | なし(ハイスピードプラン以上はあり) | なし |
エックスサーバーやConoHaWINGなどサーバー契約中は無料独自ドメインサービスがありますが、さくらもロリポップもスタンダードプランでは独自ドメインは別途取得・費用がかかります。
価格はドメインの種類で若干異なりますが.comであれば年間1,500円程度します。
ただし、ロリポップはハイスピードプラン以上でドメインの新規取得・更新が無料になるサービス『ドメインずっと無料』が提供されています。
『ムームードメイン』の対象ドメインと、『ロリポップ!』のレンタルサーバーの両方を新規でご契約いただく場合、レンタルサーバーをご契約中はドメインを無料でご利用いただける『ドメインずっと無料』の提供を開始しました。
・・・(中略)
ロリポップ!レンタルサーバーにて、以下条件をすべて満たしている必要があります。
- ハイスピード、エンタープライズのいずれかのプランでのご契約
- 12か月以上の契約期間でのご契約
- 自動更新の設定
2020/09/29 ドメインの新規取得・更新が無料になるサービス『ドメインずっと無料』を提供開始 | ロリポップより引用
【比較ポイント2】ロリポップとさくらの運営実績・国内シェアで比較
ロリポップとさくらインターネットの運営実績・国内シェアは下記の通りです。
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
サービス運営実績・期間 | 長い(2001年〜) | 長い(1996年〜) |
国内シェア | 第2位 | 第3位 |
運営実績という点では、さくらインターネットおよびロリポップともに老舗であり10年以上長い稼働実績があります。
また、両レンタルサーバー共に国内市場シェアも大きく、2022年時点ではロリポップ国内シェア第二位、さくらインターネット国内シェア第三位となっており、ネットや本にも多く掲載されているので安心して利用することができます。
■2022年日本のサーバー会社のシェア(1位エックスサーバー 2位ロリポップ 3位さくらインターネット)
2022年 日本のホスティング会社のシェアトップ
(参考)■2020年日本のサーバー会社のシェア(1位エックスサーバー 2位さくらインターネット 3位ロリポップ)
世界のウェブホスティング市場シェア | HostAdviceより引用
2001年10月個人向けホスティングサービスを主要業務として、当社の前身となる合資会社マダメ企画を設立
2001年11月『ロリポップ!レンタルサーバー』提供開始
沿革 | 企業情報 |GMPペパボより引用
1996年12月さくらインターネットを創業。共用レンタルサーバサービス (さくらウェブ) 開始
沿革 | 企業情報 | さくらインターネットより引用
基本的にロリポップもさくらレンタルサーバーも多くの利用者が使うサービスですので、どちらを選んでも大きな失敗の可能性は低いでしょう。自分にあったレンタルサーバーを使ってみてください。
【比較ポイント3】ロリポップとさくらのWebサーバー性能・機能で比較
ロリポップは契約と同時にWordPress開設可能
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
契約と同時にWordPress開設 | WordPress同時セットアップ機能 | なし |
ロリポップでは、2022年6月にWordPress同時セットアップ機能がリリースされて初心者でもよりWordPressを始めやすくなりました。
この機能を利用すると、サーバー契約と同時にWordPressを開設できるので、初心者がWordPressサイトを始めやすくなります。
なお、さくらレンタルサーバーは同時セットアップ機能がないため、サーバー契約後に改めてSSL化やWordPressのインストールを行うことで、WordPressホームページ・ブログを作成する形になります。
Webサーバーソフトウェア。nginx採用サーバーが優位
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
Webサーバーソフトウェア | Apache2.4系 | nginx |
Webサーバーソフトウェアの性能では、nginx(エンジンエックス)を採用しているさくらレンタルサーバーの方が優位です。
(※)Webサーバーソフトウェアは、Webサイトを動作させる上で必要なソフトウェアです。従来から広く利用されているApache系と後発のnginx(エンジンエックス)が大きなシェアを占めており、社内サーバーではIISなども有名です。一般的なベンチマークでは、nginx系の方がApache系よりも処理能力が高い結果が出ています。
1秒間あたりのHTTPリクエスト処理数https://theorganicagency.com/blog/apache-vs-nginx-performance-comparison/
より引用
ストレージ(ディスク)について。両社ともにSSD搭載で高速化対応
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
ディスクの種類 | SSD | SSD |
ストレージ容量 | 300GB | 300GB |
SSDを搭載しているサーバーは、データの読み取り書き取りの処理速度が早く、サイトが高速になる一因となります。
さくら、ロリポップ共に、全プランオールSSD化されディスク相当部分の処理速度がより高速化されました。
ストレージの容量上限についてはどちらも300GB以上ありかなり多くの容量を利用することができます。
転送容量制限(〇〇GB/日)について。ロリポップ・さくらともに無制限
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
転送容量制限 | 無制限 | 無制限 |
転送容量制限とは、サーバーとのデータの送受信の合計量に関する制限のことですが、2021年以降にさくら・ロリポップともに大幅増強されて、さくら・ロリポップともに無制限になりました。
転送容量とは、例えば「WEBサイトを閲覧する際に通信するデータ」や、「サーバーへファイルをアップロード・ダウンロードする際に発生するデータ」が該当します。
仮に1回のWebページの閲覧で平均5MBのデータが発生と仮定するとします。容量制限が100GB/日≒100,000MB/日の場合、100,000[MB/日]÷5[MB/PV]=20,000[PV/1日]が概算の上限値ということになります。
マルチドメイン上限・MySQL上限について。それほど気にしなくても構いません
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
マルチドメイン (ドメイン上限) |
200個 | 200個 |
MySQL上限 | 50個 | 50個 |
今回スペック比較としてマルチドメイン(設置できるドメインの上限数)やMySQLの上限数を記載しています。ロリポップ・さくらレンタルサーバーともに同程度のスペックですが、それほど気にしなくて良いと思います。
マルチドメインに関してですが、一つのレンタルサーバーにドメインを200個以上入れる運用は通常起こりえません。
またMySQLの上限はさくらで50、ロリポップで50個となって同じになっていますが、WordPress1個インストールにつきMySQL1個利用する場合でもWordPress50個以上インストールする際に関連する上限になります。通常、そんなに多く導入することはないので、基本的に気にしなくて良いでしょう。
無料SSLについて。ロリポップ・さくらレンタルサーバー共に実装可能
無料SSLについては、ロリポップ・さくらレンタルサーバー共に実装可能です。
SSLとはSecure Sockets Layerの略で、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みを指します。
通信をSSL化(HTTPS)をすることで、通信データを保護し、クレジットカードのような他人に知られると悪用される重要な情報を守ります。
(関連記事)【SSLとは】SSLの意味と必要性および仕組みや種類を解説
両社FTPアカウントを複数作成できないことに注意
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
FTPアカウント数 | 1 | 1 |
Webサイト制作者がレンタルサーバーを利用する場合、サーバー内に該当ディレクトリだけアクセス権限のあるFTPアカウントを作り、協力パートナーに教えて作業してもらう、といった利用の仕方ができます。今回比較対象のロリポップ・さくらレンタルサーバーは共にFTPアカウントを複数作成することができないのでこの運用はできません。
なお、今回比較対象ではありませんが、レンタルサーバーの「エックスサーバー」では複数のFTPアカウントとディレクトリ単位での制限ができるため、Web制作関係の人にとっては便利なのでオススメです。
レンタルサーバー Xserver

エックスサーバーFTPアカウント追加画面
ロリポップは管理画面からドメインごとのPHPのバージョン変更ができる
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
ドメインごとのPHPバージョン変更 | 管理画面から可能 | 管理画面から不可(設定自体は可能) |
さくらレンタルサーバーはドメインごとにPHPのバージョン変更が管理画面からできない点に注意です。一つのサイトを運営する場合は両社ともに変わりはありませんが、複数のドメインをレンタルサーバーに運用するときに影響する場合があります。
たとえば、あたらしいドメインを取得してサイトを作ろうと思ったけれど、昔設置した古いサイト(放置しているけれど使っているサイト・定期的な管理がされていないようなサイト)がボトルネックになり、PHPのバージョンを上げにくいといったケースがあり得ます。
Webフォントはさくらがモリサワフォント利用可能
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
Webフォント提供 | なし | あり (モリサワフォント33書体) |
Webフォント制限 | ー | ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:75,000PV/月 |
サーバーで利用できるWebフォントとして、さくらのレンタルサーバーがモリサワフォントを約33書体提供しています。
ホームページやブログでWeb上にモリサワフォントを表示させたい場合は、エックスサーバー、ConoHa WINGおよびさくらのレンタルサーバを利用すると無料で利用することができますのでお得です。

Webフォントについて さくらインターネット公式サイトより引用
【比較ポイント4】ロリポップとさくらのメール機能での比較
つぎに、各レンタルサーバー会社のメール機能で比較します。
メーリングリストは各社標準装備
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
メーリングリスト機能 | ◯ 登録数10件/1リスト500件まで |
◯ 登録数10件 |
メールマガジン機能 | ◯ 登録数:10件 メルマガ1件あたり500件アドレスまで |
× |
メール送信数制限 | 1,000送信/時間 10,000送信/日 |
400送信/時間 9,600送信/日 |
メーリングリストはロリポップ・さくら標準装備している一方、メールマガジンはロリポップのみ標準利用できます。
あくまで簡易的なメルマガ機能で、ステップメール機能など高度な機能はありませんが、メールマガジン機能を利用したい人は、ロリポップが良いでしょう。
また、1日(時間)あたりのメール送信数制限は、ロリポップ(1,000送信/時間・10,000送信/日)>さくら(400送信/時間・9,600送信/日)になっています。
メーリングリストあるいはメールマガジンで短時間に何百件規模のメールを配信する場合は、送信数制限の高いロリポップの方が安心でしょう。
メールボックス容量制限・送受信数制限はそれほど気にしなくてOK
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
メールボックス容量制限 | 5GB/1アドレス | 20GB/1アドレス |
メール送信サイズ制限 | 100MB/送受信 | 200MB/送受信 |
メールボックス容量制限については、さくら(20GB/1アドレス)>ロリポップ(5GB/1アドレス)になります。
1回のメールの送信で許容できる最大サイズは、ロリポップが100MB/送受信で、さくらが200MB/送受信です。
通常の運用では両社全く問題ない数値ですので、両社それほど気にしなくて良いと思います。
【比較ポイント5】サポート面での比較
バックアップについては有料オプションと無料で違いがある
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
自動バックアップ | あり (オプション月額300円) |
あり (無料。設定必要) |
レンタルサーバーのバックアップについては、ロリポップが有料オプション月額300円なのに対して、さくらレンタルサーバーは無料で設定することができます。
ロリポップの場合は、月額300円のバックアップオプションに入ることで自動でバックアップを取ることができるようになります。ただし、基本の月額500円と加えると月額800円になるので少し格安感がなくなります。
バックアップオプションについて | ロリポップ
さくらレンタルサーバーの場合は、スタンダードプランの範囲内でバックアップ機能が無料で備わっています。
さくらのバックアップは、サイト情報、WordPressのデータベース、Webサイトを構成する情報をスナップショットと言われる手法でバックアップしています。難点は、自分で設定しなければならないというところでしょうか。
なお、さくらのレンタルサーバのバックアップおよびステージング機能についてはそれぞれ下記をご参照ください。
参考)WordPressの場合バックアッププラグインでバックアップできます
WordPressの場合は、バックアッププラグインなどもありますので、そちらを使ってもバックアップできます。
WordPressのバックアップ 有名プラグインbackWPupの使い方
プラン変更はさくらレンタルサーバーができない点に注意
項目 | ロリポップ | さくらレンタルサーバー |
---|---|---|
プラン変更 | (上位プラン変更のみ)可能 | 不可 |
さくらレンタルサーバーは、サーバーのプランを途中で変更できないことに注意です。たとえば、ライトプラン→スタンダードプランに変更したい場合は新規契約に加えて移設作業をする必要がありますので、初心者にとっては少々大変です。したがって、スタンダードプランで契約する分にはさくらレンタルサーバーはおすすめですが、ライトプランでの契約はおすすめしません。
さくらのレンタルサーバは、プランごとに収容サーバが異なるため、プラン変更には現在対応できておりません。
別のプランを新規にお申込みいただき、データ等を移行していただく必要がございます。
サービスプランを変更する | さくらのサポート情報より引用
サポートは両社メール・電話・チャット対応あり
項目 | ロリポップ (スタンダードプラン) |
さくらレンタルサーバー (スタンダードプラン) |
---|---|---|
メールサポート | ◯(24時間) | ◯(24時間) |
チャットサポート | ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) | ◯(平日10:00~18:00) |
電話サポート | ◯(平日:10:00〜18:00) |
◯(平日10:00~18:00※)
2022年10月時点ではコールバック予約必要(詳細)
|
サポートについては、ロリポップ、さくらのレンタルサーバともにメール・電話・チャット対応でサポートしてくれます
なお、電話サポートについては、さくらのレンタルサーバは、2022年10月時点でコールバック予約と言って一旦電話サポートの予約を取ってから電話応答する形になっています。
電話サポート現在休止しております。
電話でご質問を承ります。お電話でのサポートをご希望のお客様は、コールバック予約をご利用くださいますようお願いいたします。再開日時が決定しましたら、アナウンスいたします。詳細はこちらをご確認ください。
お問い合わせ | さくらのサポート情報より引用
(参考)
サポートについて - ロリポップ!レンタルサーバー
コールバック予約の利用方法を知りたい | さくらのサポート情報
ロリポップとさくらレンタルサーバー比較表まとめ
両レンタルサーバーの比較表のまとめです。こうしてみると、価格安さはさくらレンタルサーバーに軍配が上がる一方で、サーバー性能・管理機能はロリポップに軍配が上がります。
項目 | ロリポップ (スタンダードプラン) |
さくらレンタルサーバー (スタンダードプラン) |
---|---|---|
価格 | ◯ | ◎ |
無料独自ドメイン | × | × |
WP同時開設 | ◯ | × |
Webサーバーソフトウェア | ◯ | ◎ |
ディスクについて | ◎ | ◎ |
転送容量について | ◎ | ◎ |
無料SSL | ◯ | ◯ |
マルチドメイン・MySQLについて | ◯ | ◯ |
FTPアカウント数 | △ | △ |
ドメインごとのPHP変更 | ◯ | △ |
Webフォント提供 | × | ◯ |
メーリングリスト | ◯ | ◯ |
メールマガジン | ◯ | × |
バックアップについて | ◯ | ◎ |
プラン変更について | ◯ | × |
メールサポート | ◯ | ◯ |
チャットサポート | ◯ | ◯ |
電話サポート | ◯ | ◯ |
公式はこちら |
ロリポップ!![]() |
さくらのレンタルサーバ![]() |
関連記事
●ロリポップに関する記事
【使用感想】ロリポップのおすすめプランとメリットデメリット
ロリポップを使ったWordPressホームページの作り方
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【使用感想】さくらレンタルサーバーのおすすめプランとメリットデメリット
【さくらレンタルサーバー】WordPress独自ドメインインストール手順
【ロリポップ】コスパ重視ならこれ!高速高性能も実現した人気サーバー
ロリポップの特徴とメリットデメリット
ロリポップの概要
項目 | 内容 | ||||
---|---|---|---|---|---|
公式サイト | ロリポップ公式サイト![]() |
||||
コメント | GMOペパボが運営する老舗のレンタルサーバー。昔は格安なぶんサーバー性能・表示速度が遅いとの声もありましたが、ここ2,3年でサーバー性能大幅リニューアルにより安価&高性能のサーバーになりました。 | ||||
おすすめプラン | ハイスピードプラン | ||||
プラン | 初期費用 | 月額費用 | WordPress | 無料ドメイン | バックアップ |
エコノミードプラン | 1,650円 | 99円〜 | × | × | × |
ライトプラン | 1,650円 | 220円〜 | ◯ | × | × |
スタンダードプラン | 1,650円 | 440円〜 | ◯ | × | × |
ハイスピードプラン | 無料 | 550円〜 | ◯ | ◯ | ◯(※注1) |
エンタープライズプラン | 無料 | 2,200円〜 | ◯ | ◯ | ◯ |
(※)2023年1月3日時点の10%税込表示。(※注1)復元データの取得申し込みは別途有償
ロリポップ!はGMOペパボ株式会社が運営するレンタルサーバーサービスです。月額132円〜2,200円(税込)の価格帯でサイトを導入できるというコストパフォーマンスに優れたサーバーです。
管理画面がわかりやすく比較的直感的に操作でき、サーバー性能的にも通常のホームページを運営する分には全く問題ないので、初心者におすすめのサーバーです。
ご利用実績200万サイト以上!16年を迎える老舗格安レンタルサーバー。ホームページ運営なら、ずっと使えるレンタルサーバー「ロリポップ!」
簡単、無料SSL、充実サポート、高速性能で初心者から商用サイトまで利用されています。
ロリポップのメリットとデメリット
ロリポップを使ってみた感想としては、月額500円の価格帯のスタンダードプランにおいては高性能な環境が提供されており(ライトプランだと330円)、一般的な小規模サイト運営においてはかなりコスパが良く運用できるという点です。
ロリポップの具体的なメリットとデメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ロリポップの特徴 |
|
|
格安レンタルサーバーとして、コストパフォーマンスの高さで人気のロリポップですが、ここ最近はスペック増強と速度改善にも力を入れているようです。2020年8月には、全プランで転送容量が大幅アップデートされました。
大きなポイントは、ハードウェア増強に伴いハードディスクが全プランでSSD化されたことを始め、CPUやメモリも増強されたことによるサーバーの高速安定化です。
ロリポップ公式サイト、従来のハードウェアとの比較(スタンダードプラン)より引用
ロリポップを使ってみた感想やメリットデメリットについて「【使用感想】ロリポップのおすすめプランとメリットデメリット」で詳しく紹介していますので、ロリポップを検討されている方は合わせてご参考いただけたらと思います。
ロリポップはこんな人におすすめ
以上を踏まえるとロリポップ(スタンダードプラン)は、下記のような人・法人におすすめです。
ロリポップはこんな人におすすめ
- できるだけ安く・月額500円くらいからWordPressのサイトを作りたい人
- 管理画面の操作がより初心者向けで簡単な方が良い人
- 下位プランから小さく始めて規模に応じてサーバーを拡張したい人
- 店舗ホームページタイプのサイトや地道にブログを始めたい人
- 不便でない範囲であればサイトの表示速度やスペックを追求しない人
ロリポップの各プランの機能・性能比較
スタンダードプランの他に下位プランであるエコノミープラン、ライトプラン、および上位プランのエンタープライズプランが提供されています。下記は、ロリポップの各プラン比較です。

ロリポップ 契約期間ごとの月額価格(2022年10月時点)
プラン名 | エコノミープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | ハイスピードプラン | エンタープライズプラン | |
---|---|---|---|---|---|---|
おすすめ度 | ||||||
主な使用用途 | 専用メールアドレスの利用・静的サイトにおすすめ | 趣味のホームページの新規作成におすすめ | ビジネス用途の店舗HPやブログサイトなど全般におすすめ | WordPressで高速表示したい方におすすめ | 大規模サイト・法人サイトにおすすめ | |
料金・価格 | 初期費用 | 1,650円 | 1,650円 | 1,650円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 99円〜 | 220円〜 | 440円〜 | 550円〜 | 2,200円〜 | |
無料独自ドメイン | × | × | × | 1個 | 1個 | |
Webサーバー機能 | WordPress | × 利用不可 |
◯ 可能 |
◯+ 可能・高速 |
◎ 可能・最高速 |
◎ 可能・最高速 |
ディスクの種類 | ◎ SSD |
◎ SSD |
◎ SSD |
◎ SSD |
◎ SSD |
|
ディスク容量 | △ 70GB |
◯ 200GB |
◯ 300GB |
◯+ 400GB |
◎ 1.2TB(1200GB) |
|
転送容量制限 | ◎ 無制限 |
◎ 無制限 |
◎ 無制限 |
◎ 無制限 |
◎ 無制限 |
|
Webサーバーソフトウェア | ◯ Apache |
◯ Apache |
◯ Apache |
◎ LiteSpeed |
◎ LiteSpeed |
|
独自ドメイン上限 | ◯ 50個 |
◯ 100個 |
◯+ 200個 |
◎ 無制限 |
◎ 無制限 |
|
MySQL個数上限 | × 未対応 (WordPress不可) |
△ 1個 |
◯ 50個 |
◎ 無制限 |
◎ 無制限 |
|
PHP | △ (CGI) |
◯ (CGI+Module) |
◯ (CGI+Module) |
◎ (LiteSpeed) |
◎ (LiteSpeed) |
|
WAFのログ検知・個別除外 | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | |
Webフォント提供 | × | × | × | × | × | |
メール機能 | メールアカウント作成数制限 | 20個/1ドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
メールボックス容量 | 1GB/1アドレス | 5GB/1アドレス | 5GB/1アドレス | 20GB/1アドレス | 20GB/1アドレス | |
メール1通のサイズ制限 | 100MB/送受信 | 100MB/送受信 | 100MB/送受信 | 100MB/送受信 | 100MB/送受信 | |
メール送信数制限 | 100送信/時間 1,000送信/日 |
300送信/時間 3,000送信/日 |
1,000送信/時間 10,000送信/日 |
1,000送信/時間 10,000送信/日 |
1,000送信/時間 10,000送信/日 |
|
メーリングリスト機能 | ◯(1件) 1リスト500アドレスまで |
◯(5件) 1リスト500アドレスまで |
◯(10件) 1リスト500アドレスまで |
◯(10件) 1リスト500アドレスまで |
◯(30件) 1リスト500アドレスまで |
|
メールマガジン機能 | ◯(1件) 1メルマガ500アドレスまで |
◯(5件) 1メルマガ500アドレスまで |
◯(10件) 1メルマガ500アドレスまで |
◯(10件) 1メルマガ500アドレスまで |
◯(30件) 1メルマガ500アドレスまで |
|
サポート面 | 自動バックアップ | × | × | × | ◯ 無料付属(復元は有料) |
◯ 無料付属(復元は有料) |
バックアップ&復元オプション | オプション300円 | オプション300円 | オプション300円 | オプション300円 | 無料申込可能 | |
メールサポート | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | |
チャットサポート | ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) | ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) | ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) | ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) | ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) | |
電話サポート | × | × | ◯(平日:10:00〜18:00) | ◯(平日:10:00〜18:00) | ◯(平日:10:00〜18:00) | プラン変更 | 可能(上位プランのみ) |
公式サイト | ロリポップ公式サイト![]() |
(※)2023年1月3日時点の10%税込表示。
この中でのおすすめは、スタンダードプランとハイスピードプランです。
エコノミープランとライトプランは機能性能面を考慮するとあまりおすすめではありません。理由としては、まず月額100円のエコノミープランはWordPressインストールできないため除外します。
また、月額330円のライトプランもMySQLが一個しか利用できないのに対し(※)、月額500円のスタンダードプランは50個インストールできること、加えてサイト高速化につながるPHP(モジュール版)も利用できないためです。
(※)WordPress1つインストールにつき、MySQL1つが推奨されます。
なお、ロリポップを使う上でよくおこるのがWAF(サイトの改ざん防止のためのセキュリティ機能の一つ)の誤検知で、通常の管理画面操作やプラグインの操作でも誤検知がしばしば起こります。
その場合は、一時的にWAF無効化もしくはプラグインで除外設定できます。
■ロリポップの403エラー画面
WordPressを触っていてWAFが誤検知された場合は、こちらの記事「【ロリポップで403エラーが出た時の対処法】WAFの無効化・除外設定」で回避することができますのでご参考ください。
ただし、ハイスピードプラン・エンタープライズの制限事項として、2022年10月時点では、WAF(Web Application Firewall)で検知・防御ログの確認と個別除外設定ができないようになっているようです。
403エラーが起きた際はWAFを無効化するか、都度無効化・有効化切り替えなど実施する必要がありますのでご注意ください。
【さくらのレンタルサーバ】個人にも法人にも根強い人気の老舗サーバー
さくらレンタルサーバーの特徴とメリットデメリット
さくらのレンタルサーバーの概要
項目 | 内容 | ||||
---|---|---|---|---|---|
公式サイト | 公式サイトはこちら![]() |
||||
コメント | さくらインターネットが運営する老舗のレンタルサーバー。個人・法人の利用者も多く安定稼働の実績があるので安心して利用できます。WordPressは月額436円〜のスタンダードプランで利用可能です。 | ||||
おすすめプラン |
スタンダードプラン ※複数人が管理する法人の場合はビジネスプラン以上がおすすめ |
||||
プラン | 初期費用 | 月額費用 | WordPress | 無料ドメイン | バックアップ |
ライトプラン | 無料 | 128円〜 | × | × | × |
スタンダードプラン | 無料 | 425円〜 | ◯ | × | ◯(※注1) |
プレミアムプラン | 無料 | 900円〜 | ◯ | × | ◯(※注1) |
ビジネスプラン | 無料 | 2,122円〜 | ◯ | × | ◯(※注1) |
ビジネスプロプラン | 無料 | 3,819円〜 | ◯ | × | ◯(※注1) |
(※)2023年1月3日時点の10%税込表示。◯(※注1)さくらのバックアップ&ステージング機能については「【さくらのレンタルサーバ】WordPressバックアップ機能の使い方」をご参照ください。
さくらレンタルサーバーは、老舗で法人・個人ともに多くの実績を持つ株式会社さくらインターネットが提供するレンタルサーバーです。自前でデータセンターを持ち、レンタルサーバー以外にもVPSや専用サーバーなど上級者向けにサーバーを提供しているのも特徴です。
高速の通信回線と高度なセキュリティを備えた創業20年の信頼できるレンタルサーバー。無料SSL、ブログ開設、WordPress、ドメイン取得できます。
趣味から商用利用まで安心して利用できます。
また、WordPressで初心者向けのベストセラー「いちばんやさしいWordPressの教本」では、さくらレンタルサーバーを題材にWordPressの作り方を紹介しているのが大きな強みです。
書籍で、さくらレンタルサーバーの開設手順が詳しく掲載されているので、本の通りやればそのままWordPressでホームページを作成できます。そういった意味で、さくらレンタルサーバーを利用すると、ホームページが作りやすいでしょう。
さくらレンタルサーバーのメリットとデメリット
さくらレンタルサーバーを使ってみた感想(スタンダードプランを使用)としては、安価に利用できる手堅いレンタルサーバーといった感じです。
「サーバー性能・処理速度の速さ」とか「管理画面がわかりやすさ」といった意味では「一番良い」といった感じではありませんが、昔からあるサーバーで本やネットにも情報が多く利用者も多いので安心して使えるのではないかなと思います。
さくらレンタルサーバーの具体的なメリットとデメリットは下記の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
さくらレンタルサーバーの特徴 |
|
|
さくらインターネットのレンタルサーバーは、ディスク制限・データベース・転送容量制限値が他のレンタルサーバーよりも大きい印象がありましたが、ここ2,3年で大きくスペックアップしました。
さくらのレンタルサーバにおいてSSD化をはじめとした機材の刷新を行い、表示速度および処理能力が従来の最大5倍※1となる新サーバーを2022年2月16日より提供開始します。
これにより、WordPressといったCMSをより快適に利用できるようになります。さらに初期費用を無料化、転送量を無制限とし、ストレージ容量も増強しました。プランの種類および料金は従来と変更ありません。
(※)2022年2月16日 | 【さくらのレンタルサーバ】表示速度および処理能力が従来の最大5倍となる新サーバーを提供開始より引用
とはいえ、現時点でサーバーのプラン変更ができない点や、複数ドメイン運用時に管理画面上からドメイン指定でPHPのバージョン変更ができない点など、少し不便なところもまだ残っています。今後の改善にも期待です。
さくらレンタルサーバー(スタンダードプラン)を使ってみた感想やメリットデメリットについて「【使用感想】さくらレンタルサーバーのおすすめプランとメリットデメリット」で詳しく紹介していますので、さくらのレンタルサーバーを検討されている方は合わせてご参考いただけたらと思います。
さくらのレンタルサーバーはこんな人におすすめ
以上を踏まえるとさくらのレンタルサーバー(スタンダードプラン)は下記のような人・法人におすすめです。
さくらレンタルサーバーはこんな人におすすめ
- 店舗ホームページタイプのサイトや地道にブログを始めたい人
- 不便でない範囲であればサイトの表示速度やスペックを追求しない人
- WordPressの書籍「いちばんやさしいWordPressの教本」を見ながらそのまま進めたい人
- より価格・コストパフォーマンス重視の人
さくらレンタルサーバーの各プランの機能・性能比較
下記は、さくらレンタルサーバーのプラン比較です。

契約期間ごとの月額費用(2022年10月時点)※マネージドプラン除く
さくらは、スタンダードプランの他に下位プランであるライトプラン、および上位プランのプレミアムプラン、ビジネスプラン、ビジネスプロプラン、さらに一台専有タイプのマネージドプランが提供されています。
プラン名 | ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | マネージド専用 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
料金・価格 | 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 49,500円 |
月額費用(※1) | 128円〜 | 425円〜 | 900円〜 | 2,122円〜 | 3,819円〜 | 12,100円〜(※2) | |
無料独自ドメイン | × | × | × | × | × | × | |
Webサーバー機能 | ディスク種類 (web領域) |
SSD | SSD | SSD | SSD | SSD | HDD/SSD |
ディスク容量 | 100GB | 300GB | 400GB | 600GB | 900GB | HDD700GB (※2)SSD360GB |
|
WordPress対応 | × | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
転送容量制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 独自ドメイン上限 | 20個 | 200個 | 300個 | 400個 | 500個 | 無制限 |
MySQL個数上限 | 0 | 50個 | 100個 | 200個 | 400個 | 無制限 | |
PHP(動作モード) | ◯(CGI) | ◯(CGI/モジュール) | ◯(CGI/モジュール) | ◯(CGI/モジュール) | ◯(CGI/モジュール) | ◯(CGI/モジュール) | |
複数ユーザー管理(※) | × | × | × | ◯ | ◯ | ◯ | |
FTP複数ユーザー利用 | × | × | × | ◯ | ◯ | ◯ | |
Webフォント提供 | なし | あり モリサワフォント33書体 |
あり モリサワフォント33書体 |
あり モリサワフォント33書体 |
あり モリサワフォント33書体 |
あり モリサワフォント33書体 |
|
Webフォント利用制限 | - | ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:75,000PV/月 |
ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:75,000PV/月 |
ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:制限なし |
ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:制限なし |
ドメイン制限:3ドメインまで PV制限:制限なし |
|
メール機能 | メールアカウント作成数制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
メールボックス容量 | 2GB/1アドレス | 20GB/1アドレス | 40GB/1アドレス | 50GB/1アドレス | 100GB/1アドレス | 不明 | |
メール1通のサイズ制限 | 200MB/送受信 | 200MB/送受信 | 200MB/送受信 | 200MB/送受信 | 200MB/送受信 | 200MB/送受信 | |
メール送信数制限 | 100送信/15分 400送信/時間 9,600送信/日 |
100送信/15分 400送信/時間 9,600送信/日 |
100送信/15分 400送信/時間 9,600送信/日 |
250送信/15分 1,000送信/時間 24,000送信/日 |
250送信/15分 1,000送信/時間 24,000送信/日 |
不明 | |
メーリングリスト機能 | × | 10個 | 20個 | 30個 | 50個 | 無制限 | |
メールマガジン機能 | × | × | × | × | × | × | |
サポート面 | バックアップ | × |
◯(最新8つ)
バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
|
◯(最新8つ)
バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
|
◯(最新8つ)
バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
|
◯(最新8つ)
バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
|
◯(最新8つ)
バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
|
復元機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
メールサポート | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | ◯(24時間受付) | |
チャットサポート | ◯(平日10:00~18:00) | ◯(平日10:00~18:00) | ◯(平日10:00~18:00) | ◯(平日10:00~18:00) | ◯(平日10:00~18:00) | ◯(平日10:00~18:00) | |
電話サポート |
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
◯(平日10:00~18:00※)
コールバック予約必要(詳細)
|
|
プラン変更 | 不可 |
(※)2023年1月3日時点の10%税込表示。
(※2)マネージドサーバーSSDタイプの場合は、年間217,800円。
(※3)複数ユーザー管理はサーバーの操作や編集を行う権限をユーザーごとに分けて管理する機能
この中でライトプランは、WordPressに対応していないので除外します。WordPressを今すぐ使わない場合でも、また後からプラン変更があとからできないことを考慮すると、ライトプランよりもスタンダードプランがおすすめです。また、ビジネスプラン以上は企業向けのハイエンドタイプのため、新規で通常のホームページ・ブログを作るという人は除外して良いでしょう。
さくらレンタルサーバーの詳細は「さくらのレンタルサーバ」からご確認ください。
さくらはインフラ事業者として様々なサービス・実績があります
余談ですが、さくらインターネットは、レンタルサーバーの他にもVPSやクラウド・専用サーバーなど、法人向けの様々なインフラサービスを提供しており、自前のデータセンター(サーバー専用の建物)を所有している点も強みです。
実際、2018年に北海道で起きた大きな地震の際も、自前の予備電源で60時間の停電を乗り切り、大きな障害を起こすことなくサービスを継続することができたのが以前話題になりました。
2018年9月6日に北海道を襲った震災により、停電状態に陥ったさくらインターネットの石狩データセンターに対し、9月8日ようやく電力供給が再開された。想定を超えた約60時間を非常用電源設備で乗り切り、インフラ事業者としての矜持を見せた石狩データセンターの「奇跡」について、改めてきちんと説明していきたいと思う。
約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡より引用
さくらのレンタルサーバーで独自ドメイン取得〜WordPressインストールまでの手順を「【さくらレンタルサーバー】WordPress独自ドメインインストール手順」に記載しています。さくらのレンタルサーバーを契約してWordPressをインストールする際にご参考ください。
まとめ
まとめです。今回は、レンタルサーバーサービスを提供している「ロリポップ」と「さくらレンタルサーバー」で比較しました。

- あとからプランアップグレードしたい方
- サーバー管理画面が初心者向けで少しでも簡単な方が良い人
- シンプルなメールマガジンを運用したい方
さくらのレンタルサーバはこんな人におすすめ
- 少しでも安い方が良い人
- 検証環境を用意しておきたい方(バックアップ&ステージング機能)
(※)ロリポップ、さくらのレンタルサーバ共にスタンダードプランの想定での比較です。
両レンタルサーバーの比較表のまとめです。両社似ていますが、あとからプラン変更・より操作が簡単な方が良い人はロリポップ、少しでも安い方が良い方はさくらのレンタルサーバがおすすめです。
項目 | ロリポップ (スタンダードプラン) |
さくらレンタルサーバー (スタンダードプラン) |
---|---|---|
価格 | ◯ | ◎ |
無料独自ドメイン | × | × |
WP同時開設 | ◯ | × |
Webサーバーソフトウェア | ◯ | ◎ |
ディスクについて | ◎ | ◎ |
転送容量について | ◎ | ◎ |
無料SSL | ◯ | ◯ |
マルチドメイン・MySQLについて | ◯ | ◯ |
FTPアカウント数 | △ | △ |
ドメインごとのPHP変更 | ◯ | △ |
Webフォント提供 | × | ◯ |
メーリングリスト | ◯ | ◯ |
メールマガジン | ◯ | × |
バックアップについて | ◯ | ◎ |
プラン変更について | ◯ | × |
メールサポート | ◯ | ◯ |
チャットサポート | ◯ | ◯ |
電話サポート | ◯ | ◯ |
公式はこちら |
ロリポップ!![]() |
さくらのレンタルサーバ![]() |
基本的にさくらレンタルサーバーもロリポップも十分良いサービスですので、どちらを選んでも大きな失敗の可能性は低いでしょう。自分にあったレンタルサーバーを使ってみてください。
関連記事
●まとめ記事
【おすすめレンタルサーバー比較総まとめ】WordPress対応5社
●ロリポップに関する記事
・【使用感想】ロリポップのおすすめプランとメリットデメリット
・ロリポップを使ったWordPressホームページの作り方
●さくらのレンタルサーバに関する記事
・ 【使用感想】さくらレンタルサーバーのおすすめプランとメリットデメリット
・【さくらレンタルサーバー】WordPress独自ドメインインストール手順
今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
■そのほかのサーバー関連記事はこちら
・サーバー契約〜WordPressインストール方法
・ロリポップ常時SSL設定
・ロリポップ!FTPの使い方
・ phpバージョンアップ・切り替え方法
・403エラー対処法/WAF設定
・ WordPressアップロードサイズ拡張方法
・サーバー契約〜WordPressインストール手順
・メールアドレス作成とAndroid受信設定
・phpバージョンアップ・切り替え方法
・WordPressアップロードサイズ拡張方法
・バックアップ機能
・ステージング(検証環境構築)機能
・Whois情報変更方法
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