ロリポップ・さくらのレンタルサーバ メリットデメリット比較や違いを解説

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【初心者はどっち?】ロリポップとさくらレンタルサーバ徹底比較

WordPressでブログ・ホームページを始めようと思った時に、ロリポップとさくらのレンタルサーバーのどちらにしようか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

どちらも国内シェア2位(ロリポップ)・3位(さくらインターネット)と大手で手堅いサーバーですが、最近だとロリポップが機能性能の向上や無料ドメイン特典など活発で若干リードしてきた感があります。

今回は、ロリポップ!」か「さくらのレンタルサーバ」のどちらにしようか悩んでいる方向けに比較・解説します。
 

ロリポップ対さくらインターネット
 

WordPressを始めたくてレンタルサーバーを選ぼうとしているんだけど、さくらレンタルサーバーかロリポップでどっちにするか悩んでいます。

どちらも十分おすすめできるサーバーです。今回は2社の違いや特徴について説明していきますね。

 

合わせて読みたい記事

今回は、ロリポップとさくらのレンタルサーバで比較していますが、「【レンタルサーバー比較】WordPressおすすめサーバー5選+」で国内のおすすめ有名サーバーを比較していますので、是非ご参照ください。

 

サーバー 公式サイト キャンペーン内容 期間
エックスサーバー
エックスサーバー
公式サイト 最大30%オフ月額693円〜利用できるキャンペーン 2023年10月2日(月)12:00まで
ConoHaWING
ConoHa ロゴ
公式サイト 最大53%オフ!月額678円~使えるキャンペーン 2023年10月3日(火)16:00まで
ロリポップ!
ロリポップ!ロゴ
公式サイト
さくらのレンタルサーバ
さくらインターネットロゴ
公式サイト co.jpドメインが3,000円OFFキャンペーン 2023年10月25日(水)23:59まで
mixhost
mixhost ロゴ
公式サイト 最大70%OFF!月額968円(税込)〜使える初回割キャンペーン 現時点で期限なし

※(更新日)2023年9月15日。キャンペーンは予告なく終了される場合があります。適用条件含めた最新の正確な情報は各公式サイトをご確認ください。


 

本記事記載の内容は、2023年9月15日時点で公式サイトなどから調べた情報です。今後、価格や機能面など時期によって本記事に記載の内容と変わってくることもあり得ますのでご注意ください。また、当方が体感した・調べた範囲内での主観による評価・説明も含まれていることをご了承のうえ、最新の正確な情報は公式サイトで確認するようにしてください。

 
 

ロリポップvsさくらレンタルサーバーを簡単比較

まず先に結論としては、ロリポップとさくらレンタルサーバーはそれぞれ下記のような方にお勧めします。
 
おすすめレンタルサーバー 比較 コスパ重視で選ぶ
 

ロリポップ!はこんな人におすすめ

  • あとからプランアップグレードしたい方
  • サーバー管理画面が初心者向けで少しでも簡単な方が良い人
  • シンプルなメールマガジンを運用したい方

 
さくらのレンタルサーバはこんな人におすすめ

  • サーバー代が少しでも安い方が良い人
  • 検証環境を用意しておきたい方(バックアップ&ステージング機能)

(※)ロリポップ(ベーシックプラン)、さくら(スタンダードプラン)の想定での比較です。

 

PICK UP】 ロリポップの中の人にインタビューしました!

GMOペパボ本社にて。WEBST8松本・撮影協力松尾さん、ロリポップ林田様
レンタルサーバー「ロリポップ!」を運営しているGMOペパボ様に、ロリポップ高速化の取り組みやセキュリティ対策、サポート体制の強みなど詳しくお聞きしてきました!
 

 

 


 

基本的に通常の用途においては、どちらも大きな差はありません。通常のホームページ・ブログであればサイトの表示速度・体感的にも大きな違いは感じないでしょう。

以下は、ロリポップとさくらレンタルサーバーの簡単比較です。

項目 ロリポップ さくらレンタルサーバー
おすすめ度 ロリポップの評価(当サイト独自) さくらのレンタルサーバ スペックチャート
公式はこちら ロリポップ! さくらのレンタルサーバ
初期費用 無料 無料
月額費用 ベーシックプラン(550円〜) スタンダードプラン(425円〜)
無料独自ドメインプレゼント あり(最大2個) なし
こんな点がメリット
  • 無料の独自ドメインが最大2個利用できる
  • 管理画面がわかりやすい
  • 契約と同時にWordPressをセットアップする機能がある
  • メールマガジン発行機能がある
  • あとからサーバープラン変更ができる
  • ロリポップよりもサーバー費用が安い
  • サーバーバックアップ&ステージング(検証環境)機能が無料で利用できる
こんな点がデメリット
  • さくらよりサーバー代金がやや高い(特に3年未満契約の場合)
  • WAFの誤検知が多い
  • 管理画面の操作がロリポップと比較するとややわかりにくい
  • 独自ドメイン代も考慮するとロリポップより費用がかかる場合がある
  • サーバープラン変更が後からできない
運営会社 GMOペパボ株式会社 さくらインターネット株式会社
公式はこちら ロリポップ! さくらのレンタルサーバ

(※)さくらレンタルサーバー(スタンダードプラン)、ロリポップ(ベーシックプラン)10%税込価格の場合で比較
 

なお、ロリポップもさくらのレンタルサーバもアダルト系ジャンルの運営は利用規約で禁止されています。

「アダルトは運営しないよ」という方でも肌の露出の激しい画像やグッズ・出会い系など、アダルト系と判断されると規制対象になる場合があるので、そういった可能性がある場合は最初からアダルト許可のサーバーであるmixhostやカラフルボックスを選んでおいた方が無難です。

(関連記事)おすすめのレンタルサーバー

アダルト可能なサーバー含めた、おすすめのレンタルサーバーの選び方・比較については「【レンタルサーバー比較】WordPressおすすめサーバー5選+」をご参考ください。

 

ロリポップvsさくらレンタルサーバーを詳細比較

つぎに、ロリポップ「ベーシックプラン(旧ハイスピードプラン)」とさくらの「スタンダードプラン」を中心に、「料金」「シェア」「Webサーバー機能」「メール機能」「サポート面」の5つの観点で詳細比較していきます。

項目 ロリポップ
(ベーシックプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
公式はこちら ロリポップ! さくらのレンタルサーバ
Webサーバー機能 契約と同時にWPセットアップ機能 ◯(WordPress同時セットアップ機能) ×
Webサーバーソフトウェア LiteSpeed nginx
ディスクの種類 SSD SSD
ディスク容量 400GB 300GB
転送量制限 無制限 無制限
無料SSL
マルチドメイン
(ドメイン上限)
無制限 200個
MySQL上限 無制限 50個
FTPアカウント数 1 1
ドメインごとのPHPバージョン変更 管理画面から可能 管理画面から不可(設定自体は可能)
Webフォント提供 × ◯(モリサワフォント33書体)
メール機能 メールボックス容量制限 20GB/1アドレス 20GB/1アドレス
メール送信サイズ制限 100MB/送受信 200MB/送受信
メール送信数制限 1,000送信/時間
10,000送信/日
400送信/時間
9,600送信/日
メーリングリスト機能
メールマガジン機能 ×
サポート バックアップ&復元 △(無料だが設定必要)
プラン変更 ×(新規契約&移行必要)
メールサポート ◯(24時間) ◯(24時間)
チャットサポート ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) ◯(平日10:00~18:00)
電話サポート ◯(平日:10:00〜18:00)

コールバック予約必要(詳細)
公式はこちら ロリポップ! さくらのレンタルサーバ

 

表を見ても意味がわかりません・・・

確かにスペック表を見てもわかりにくいですよね汗。詳しくは割愛しますがここでは簡単に解説していきますね。

 

【比較ポイント1】ロリポップとさくらの料金面での比較

まずは、ロリポップとさくらの各プラン料金面での比較していきます。

ロリポップベーシックプランとさくらのスタンダードプランで比較

ロリポップ(ベーシック)とさくら(スタンダード)月額費用

ロリポップ(ベーシック)とさくら(スタンダード)月額費用 (2023年9月時点)


 

上記ロリポップ「ベーシックプラン(旧ハイスピードプラン)」とさくら「スタンダードプラン」における契約期間別価格の比較です。

サーバー費用は、さくらのレンタルサーバの方がロリポップよりも安価に運用することができます。

3年契約でロリポップ月額550円・さくら月額425円とほぼ同額になります。一方、1年契約以下の期間であればロリポップの方が2倍ほど値段が高くなる点に注意です。
 

項目 ロリポップ!
ベーシック
さくらのレンタルサーバ
スタンダード
初期費用 無料 無料
月額費用(3ヶ月契約の場合) 1,320円 524円
月額費用(6ヶ月契約の場合) 1,210円 524円
月額費用(1年契約の場合) 990円 437円
月額費用(2年契約の場合) 935円 430円
月額費用(3年契約の場合) 550円 425円

(※)2023年9月時点の税込通常価格

 

ロリポップ(ベーシックプラン)とさくら(プレミアムプラン)で比較

ロリポップ(ベーシックプラン)とさくら(プレミアムプラン)月額費用

ロリポップ(ベーシックプラン)とさくら(プレミアムプラン)月額費用


 

つぎに、ロリポップのベーシックプランと、さくらの上位プラン「プレミアムプラン」で比較します。

2年契約以下の場合はロリポップとさくらの価格帯は似通っていますが、3年契約になるとロリポップのベーシックプランがかなり安価に利用することができます。

いずれにしてもロリポップを利用する場合は3年契約がおすすめです。
 

 

 

ロリポップとさくらの各プラン別で料金を比較

次にロリポップとさくらの各プランのラインナップと料金で比較します。

項目 プラン 値段 初期費用
ロリポップ エコノミー 98円/月〜 無料
ライト 220円/月〜 無料
ベーシック(旧ハイスピード) 550円/月〜
独自ドメイン最大2個無料
無料
エンタープライズ 2,200円/月〜
独自ドメイン最大2個無料
無料
さくらのレンタルサーバ ライト 128円/月〜 無料
スタンダード 425円/月〜 無料
プレミアム 900円/月〜 無料
ビジネス 2,122円/月〜 無料
ビジネスプロ 3,819円/月〜 無料

(※)2023年9月時点での税込価格になります。
 

サーバーの各プランを比較すると、WordPressを使わない静的サイトのみであれば、ロリポップエコノミープランまたはさくらライトプランで月額100円前後で運用できます。

WordPress利用想定であればロリポップは月額220円〜のライトプラン、さくらの月額465円のスタンダードプランから利用できます。

ただし、ロリポップのライトプランは電話サポートなし・バックアップなし・無料ドメインなし・MySQL1個などかなり制限が大きくなるため、ロリポップを選ぶならベーシックプランの方が良いでしょう。

なお、上位プランで比較するとさくらの方が法人向けを意識した上位プランが用意されています。
 

ここからは、ロリポップのベーシックプランとさくらのスタンダードプランを中心に比較していきます。

 

無料独自ドメインはロリポップが最大2つ利用できてお得

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
無料独自ドメイン あり(最大2個) なし

 

ロリポップのベーシックプランでは独自ドメインが最大2つ無料で利用可能です。ドメイン代はドメインの種類で若干異なりますが.comであれば年間2,000円程度します。

月額費用は年間1,200円程度ロリポップの方が高くなりますが、その分無料で独自ドメイン2つが利用できるので、独自ドメイン二つ利用する場合はロリポップの方が安く利用できます。
 

【比較ポイント2】ロリポップとさくらの運営実績・国内シェアで比較

ロリポップとさくらインターネットの運営実績・国内シェアは下記の通りです。

項目 ロリポップ さくらレンタルサーバー
サービス運営実績・期間 長い(2001年〜) 長い(1996年〜)
国内シェア 第2位 第3位

 

運営実績という点では、さくらインターネットおよびロリポップともに老舗であり10年以上長い稼働実績があります。

また、両レンタルサーバー共に国内市場シェアも大きく、2023年時点ではロリポップ国内シェア第二位、さくらインターネット国内シェア第三位となっており、ネットや本にも多く掲載されているので安心して利用することができます。
 

2023年日本でのウェブホスティングマーケットシェア 2023年時点

2023年日本でのウェブホスティングマーケットシェア 2023年時点 HostAdviceより引用


 

2001年10月個人向けホスティングサービスを主要業務として、当社の前身となる合資会社マダメ企画を設立
2001年11月『ロリポップ!レンタルサーバー』提供開始
沿革 | 企業情報 |GMPペパボより引用

 

1996年12月さくらインターネットを創業。共用レンタルサーバサービス (さくらウェブ) 開始
沿革 | 企業情報 | さくらインターネットより引用

 

基本的にロリポップもさくらレンタルサーバーも多くの利用者が使うサービスですので、どちらを選んでも大きな失敗の可能性は低いでしょう。自分にあったレンタルサーバーを使ってみてください。
 

 

【比較ポイント3】ロリポップとさくらのWebサーバー性能・機能で比較

ロリポップは契約と同時にWordPress開設可能

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
契約と同時にWordPress開設 WordPress同時セットアップ機能 なし

 

ロリポップでは、2022年6月にWordPress同時セットアップ機能がリリースされて初心者でもよりWordPressを始めやすくなりました。

この機能を利用すると、サーバー契約と同時にWordPressを開設できるので、初心者がWordPressサイトを始めやすくなります。
ロリポップWordPress同時セットアップ機能
 

なお、さくらレンタルサーバーは同時セットアップ機能がないため、サーバー契約後に改めてSSL化やWordPressのインストールを行うことで、WordPressホームページ・ブログを作成する形になります。
 

Webサーバーソフトウェア。ロリポップはLiteSpeedで優位

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
Webサーバーソフトウェア LiteSpeed nginx

 
さくらのレンタルサーバはnginx(エンジンエックス)を採用しており、ロリポップではLiteSpeed(ライトスピード)というWebサーバーソフトウェアが使われています。

LiteSpeedもnginxも従来型のApache(アパッチ)よりも高速処理が可能なWebサーバーですが、あえて言うとWordPressがより高速なLiteSpeedを採用しているロリポップが優位です。
 

Webサーバーソフトウェアのシェア推移

w3techs.comより引用

(※)Webサーバーソフトウェアは、Webサイトを動作させる上で必要なソフトウェアです(参考:【Webサーバーソフトウェアとは】Apache/Nginx/LiteSpeed
 
 

ストレージ(ディスク)について。両社ともにSSD搭載で高速化対応

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
ストレージ種類 SSD SSD
ストレージ容量 400GB 300GB

 
SSDを搭載しているサーバーは、データの読み取り書き取りの処理速度が早く、サイトが高速になる一因となります。

さくら、ロリポップ共に、全プランオールSSD化されディスク相当部分の処理速度がより高速化されました。

ストレージの容量上限についてはどちらも300GB以上ありかなり多くの容量を利用することができます。

(参考)レンタルサーバーのSSDとは?特徴・HDDとの違いやメリット
 

転送量制限(〇〇GB/日)について。ロリポップ・さくらともに無制限

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
転送量制限 無制限 無制限

転送量制限とは、サーバーとのデータの送受信の合計量に関する制限のことですが、2021年以降にさくら・ロリポップともに大幅増強されて、さくら・ロリポップともに無制限になりました。

転送量とは、例えば「WEBサイトを閲覧する際に通信するデータ」や、「サーバーへファイルをアップロード・ダウンロードする際に発生するデータ」が該当します。

仮に1回のWebページの閲覧で平均5MBのデータが発生と仮定するとします。容量制限が100GB/日≒100,000MB/日の場合、100,000[MB/日]÷5[MB/PV]=20,000[PV/1日]が概算の上限値ということになります。

転送量制限をイメージで例えると、携帯の通信パケット制限と同じですね

(参考)レンタルサーバーの転送量制限とは?必要なデータ量や計算・確認方法
 

マルチドメイン上限・MySQL上限について。それほど気にしなくても構いません

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
マルチドメイン
(ドメイン上限)
無制限 200個
MySQL上限 無制限 無制限

 

今回スペック比較としてマルチドメイン(設置できるドメインの上限数)やMySQLの上限数を記載しています。ロリポップ・さくらレンタルサーバーともに十分なスペックがあるため、それほど気にしなくて良いと思います。

マルチドメインに関してですが、一つのレンタルサーバーにドメインを200個以上入れる運用は通常起こりえません。

またMySQLの上限も両社無制限のため、基本的に気にしなくて良いでしょう。

(参考)【マルチドメインとは】メリットや注意点・よくある運用ケース
 

無料SSLについて。ロリポップ・さくらレンタルサーバー共に実装可能

無料SSLについては、ロリポップ・さくらレンタルサーバー共に実装可能です。

SSLとはSecure Sockets Layerの略で、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みを指します。
SSL化の説明図2
 

通信をSSL化(HTTPS)をすることで、通信データを保護し、クレジットカードのような他人に知られると悪用される重要な情報を守ります。

今では、SSL化が一般的になり、無料に設定もできますので、基本的に最初の導入時にSSL化しておいた方が良いでしょう。

 
(関連記事)【SSLとは】SSLの意味と必要性および仕組みや種類を解説
 

両社FTPアカウントを複数作成できないことに注意

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
FTPアカウント数 1 1

 

Webサイト制作者がレンタルサーバーを利用する場合、サーバー内に該当ディレクトリだけアクセス権限のあるFTPアカウントを作り、協力パートナーに教えて作業してもらう、といった利用の仕方ができます。今回比較対象のロリポップ・さくらレンタルサーバーは共にFTPアカウントを複数作成することができないのでこの運用はできません。
 

ただし、初心者の方が上記のような運用をすることはあまりないと思いますので、それほど気にしなくても構いません。

 

関連)エックスサーバーではFTPアカウントを複数作成できます

なお、今回比較対象ではありませんが、レンタルサーバーの「エックスサーバー」では複数のFTPアカウントとディレクトリ単位での制限ができるため、Web制作関係の人にとっては便利なのでオススメです。
 
レンタルサーバー Xserver

エックスサーバーFTPアカウント追加

エックスサーバーFTPアカウント追加画面

 
 

ロリポップは管理画面からドメインごとのPHPのバージョン変更ができる

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
ドメインごとのPHPバージョン変更 管理画面から可能 管理画面から不可(設定自体は可能)

 
さくらレンタルサーバーはドメインごとにPHPのバージョン変更が管理画面からできない点に注意です。一つのサイトを運営する場合は両社ともに変わりはありませんが、複数のドメインをレンタルサーバーに運用するときに影響する場合があります。

たとえば、あたらしいドメインを取得してサイトを作ろうと思ったけれど、昔設置した古いサイト(放置しているけれど使っているサイト・定期的な管理がされていないようなサイト)がボトルネックになり、PHPのバージョンを上げにくいといったケースがあり得ます。
 

ただし、管理画面からポチっとはできませんが、ドメインごとのPHPバージョン変更自体はできますので利便性の問題でしょう。

 

Webフォントはさくらがモリサワフォント利用可能

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
Webフォント提供 なし あり
(モリサワフォント33書体)
Webフォント制限 ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:75,000PV/月

 
サーバーで利用できるWebフォントとして、さくらのレンタルサーバーがモリサワフォントを約33書体提供しています

ホームページやブログでWeb上にモリサワフォントを表示させたい場合は、エックスサーバー、ConoHa WINGおよびさくらのレンタルサーバを利用すると無料で利用することができますのでお得です。

さくら モリサワフォント

Webフォントについて さくらインターネット公式サイトより引用


 

【比較ポイント4】ロリポップとさくらのメール機能での比較

つぎに、各レンタルサーバー会社のメール機能で比較します。

メーリングリストは各社標準装備

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
メーリングリスト機能
登録数10件/1リスト500件まで

登録数10件
メールマガジン機能
登録数:10件
メルマガ1件あたり500件アドレスまで
×
メール送信数制限 1,000送信/時間
10,000送信/日
400送信/時間
9,600送信/日

 

メーリングリストはロリポップ・さくら標準装備している一方、メールマガジンはロリポップのみ標準利用できます。

あくまで簡易的なメルマガ機能で、ステップメール機能など高度な機能はありませんが、メールマガジン機能を利用したい人は、ロリポップが良いでしょう。
ロリポップ メールマガジン機能
 

また、1日(時間)あたりのメール送信数制限は、ロリポップ(1,000送信/時間・10,000送信/日)>さくら(400送信/時間・9,600送信/日)になっています。

メーリングリストあるいはメールマガジンで短時間に何百件規模のメールを配信する場合は、送信数制限の高いロリポップの方が安心でしょう。
 

メールボックス容量制限・送受信数制限はそれほど気にしなくてOK

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
メールボックス容量制限 20GB/1アドレス 20GB/1アドレス
メール送信サイズ制限 100MB/送受信 200MB/送受信

メールボックス容量制限については、さくら(20GB/1アドレス)、ロリポップ(20GB/1アドレス)で同等です。

1回のメールの送信で許容できる最大サイズは、ロリポップが100MB/送受信で、さくらが200MB/送受信です。

通常の運用では両社全く問題ない数値ですので、両社それほど気にしなくて良いと思います。
 
 

【比較ポイント5】サポート面での比較

バックアップについては有料オプションと無料で違いがある

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
自動バックアップ ◯(設定不要) ◯(設定必要)

 

レンタルサーバーのバックアップについては、ロリポップ(ベーシックプラン)、さくら(スタンダードプラン)共に無料で備わっています。
 

※ロリポップのライトプランの場合は、バックアップ復元が有償オプション(バックアップオプションについて | ロリポップ)。
 

さくらレンタルサーバーの場合は、スタンダードプランの範囲内でバックアップ機能が無料で備わっています。

さくらのバックアップは、サイト情報、WordPressのデータベース、Webサイトを構成する情報をスナップショットと言われる手法でバックアップしています。難点は、自分で設定しなければならないというところでしょうか。
 

なお、さくらのレンタルサーバのバックアップおよびステージング機能についてはそれぞれ下記をご参照ください。

 

参考)WordPressの場合バックアッププラグインでバックアップできます

WordPressの場合は、バックアッププラグインなどもありますので、そちらを使ってもバックアップできます。
WordPressのバックアップ 有名プラグインbackWPupの使い方

 

プラン変更はさくらレンタルサーバーができない点に注意

項目 ロリポップ さくらレンタルサーバー
プラン変更 可能 不可

 

さくらレンタルサーバーは、サーバーのプランを途中で変更できないことに注意です。

たとえば、ライトプラン→スタンダードプランに変更したい場合は新規契約に加えて移設作業をする必要がありますので、初心者にとっては少々大変です。

したがって、スタンダードプランで契約する分にはさくらレンタルサーバーはおすすめですが、ライトプランでの契約はおすすめしません。
 

さくらのレンタルサーバは、プランごとに収容サーバが異なるため、プラン変更には現在対応できておりません。
別のプランを新規にお申込みいただき、データ等を移行していただく必要がございます。
サービスプランを変更する | さくらのサポート情報より引用

 
 

サポートは両社メール・電話・チャット対応あり

項目 ロリポップ
ベーシックプラン
さくらレンタルサーバー
スタンダードプラン
メールサポート ◯(24時間) ◯(24時間)
チャットサポート ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) ◯(平日10:00~18:00)
電話サポート ◯(平日:10:00〜18:00)

コールバック予約必要(詳細)

 

サポートについては、ロリポップ、さくらのレンタルサーバともにメール・電話・チャット対応でサポートしてくれます

ただし、さくらのレンタルサーバはコールバック予約と言って一旦電話サポートの予約を取ってから電話応答する形になっています。

電話サポート現在休止しております。
電話でご質問を承ります。お電話でのサポートをご希望のお客様は、コールバック予約をご利用くださいますようお願いいたします。

再開日時が決定しましたら、アナウンスいたします。詳細はこちらをご確認ください。
お問い合わせ | さくらのサポート情報より引用

(参考)
サポートについて - ロリポップ!レンタルサーバー
コールバック予約の利用方法を知りたい | さくらのサポート情報
 

ロリポップとさくらレンタルサーバー比較表まとめ

両レンタルサーバーの比較表のまとめです。こうしてみると、価格安さはさくらレンタルサーバーに軍配が上がる一方で、サーバー性能・管理機能はロリポップに軍配が上がります。

項目 ロリポップ
(ベーシックプラン)
さくらレンタルサーバー
(スタンダードプラン)
価格
無料独自ドメイン ×
WP同時開設 ×
Webサーバーソフトウェア
ストレージについて
転送量について
無料SSL
マルチドメイン・MySQLについて
FTPアカウント数
ドメインごとのPHP変更
Webフォント提供 ×
メーリングリスト
メールマガジン ×
バックアップについて
プラン変更について ×
メールサポート
チャットサポート
電話サポート
公式はこちら ロリポップ! さくらのレンタルサーバ

 

 

ここからは、各レンタルサーバーの特徴についてもご紹介していきます。

 

【ロリポップ】コスパ重視ならこれ!高速高性能も実現した人気サーバー

ロリポップの特徴

レンタルサーバーロリポップトップページ
 

項目 内容
公式サイト ロリポップ公式サイト
コメント GMOペパボが運営する老舗レンタルサーバー。ここ2,3年でサーバー性能がアップされ安価&高性能のサーバーに進化。

  • 自動バックアップ・復元データ取得標準装備
  • 契約中は独自ドメイン2つ永久無料
  • WordPressテーマ(Diver/THE THOR/Colorful)割引特典あり
おすすめプラン ベーシックプラン(旧ハイスピードプラン)
プラン 初期費用 月額費用 WordPress 無料ドメイン バックアップ
エコノミードプラン 無料 99円〜 × × ×
ライトプラン 無料 220円〜 × ×
ベーシックプラン 無料 550円〜 ◯(2個)
エンタープライズプラン 無料 2,200円〜 ◯(2個)

(※)2023年9月15日時点の10%税込表示。

ロリポップ!はGMOペパボ株式会社が運営するレンタルサーバーで、安さ・コストパフォーマンスの高さで人気のサーバーです。

WordPressを利用できるライトプランが月額200円代と安く利用できる一方、性能・速度を求める人向きの上位プランも揃っているので、小さいホームページ型のサイトから中規模以上のブログ・メディアサイトまで幅広く使えます。

昔は「いかにも格安」と言ったデザインと性能でしたが、ここ2,3年で見た目も性能も大幅にアップしたため、コストパフォーマンス&性能に優れたレンタルサーバーになってきています。

  

PICK UP】 ロリポップの中の人にインタビューしました!

GMOペパボ本社にて。WEBST8松本・撮影協力松尾さん、ロリポップ林田様
レンタルサーバー「ロリポップ!」を運営しているGMOペパボ様に、ロリポップ高速化の取り組みやセキュリティ対策、サポート体制の強みなど詳しくお聞きしてきました!
 

 

 


 

ロリポップを使った感想・評判・口コミ

ロリポップを使ってみた感想としては、月額500円くらいの予算ならロリポップが第一候補という印象です。
 
昔は「いかにも格安」「安いけど性能・安定性は微妙・・」といった感じでしたが、ここ2,3年で見た目も性能も大幅にアップしたため、一般的なホームページやブログを運営する分には全く問題ないと思います。
 
反面、ベーシックプラン以上でPHP設定やセキュリティ周りで一部使えなくなる機能がある(後述)ことがまだ改善事項だなと感じられました。

 

ロリポップ!の良い評判・口コミ

ロリポップを利用している知人やネット上の口コミを集約すると、「安く利用できて助かる」「普通のホームページやブログなら高いサーバーを選ばなくてもロリポップで十分」といった声が多いです。

月額1,000円代の高速高性能を謳っているエックスサーバーやConoHa、mixhostを使って優位性が出るほどのサイトを運営する人は実際それほど多くありません。

一般的なホームページやブログを運営する多くの人にとっては、ロリポップの方がコストパフォーマンスが良いでしょう。
 

ロリポップ!の悪い評判・口コミ

一方、悪い口コミ・評判としては、「サポートの対応が微妙だった・・」や「セキュリティ機能のWAFでエラーが起きやすい」というネット上の声がいくつか見受けられました。

WAF(Web Application Firewall)はセキュリティ機能の一つですが、誤検知してしまって解決に時間がかかったという方や除外設定が面倒臭いといった人がいました。

サポートにの対応としては、私自身の体験としては次の過去の体験があり、個人的にはサポートに不満はありません。

 

(体験談)過去サポートで問い合わせた際の対応は丁寧で早かった

2017年〜2018年頃の話になりますが、ホームページ制作でロリポップを利用していた頃、夜の時間帯になると表示にかなり時間がかかる(5秒〜10秒ほど)トラブルがありました。

その際、サポートに問い合わせたところ、「ご利用のサーバーが高負荷だったため、別の負荷の低いサーバーに移設させていただきます」との回答がすぐにありスムーズにサーバー移設してもらいました。

この度はお問合せいただき、誠にありがとうございます。
カスタマーサービス ●●よりご案内いたします。

お問合せいただきました件に関しまして確認いたしましたところご利用いただいておりますサーバー(●●)にて高負荷が発生しておりました。そのためサイトの表示に時間がかかっていた可能性がございます。

お客様にはご迷惑をおかけ致し申し訳ございません。つきましては、負荷の低いサーバーへの移設をご提案させていただきたく存じます。

移設につきましては弊社にて対応を行わせていただき費用は発生いたしません。

>まだ、立ち上げたばかりでアクセスもほとんどない状況なのですが、サイトの表示がタイミングによって著しく遅い件(10秒以上かかることがたびたびおこる)についてご確認いただきたくご連絡させていただきました。...(以下略)
(当時のサポート問い合わせメールの回答から抜粋)

 

当時は高負荷なサーバー(?)と思いましたが、サポートデスクの返事は早かったです。2020年頃からサーバースペックも上がり、当時のような現象は少ないのではないのかなと思います。

 

2020年8月以降大幅スペック増強を続けているロリポップ

昔は「安さだけ」「安いけど性能は微妙・・・」といった声が多かったですが、2020年8月頃から全プランでサーバー性能が大幅にアップし続けています。

今ではビジネス用のホームページやアクセス数の多いブログにも十分対応できるようになったのではないかと思います。

ロリポップ 爆速宣言
ロリポップの高性能化・スピードアップ

ロリポップ公式サイトより引用
 

 

ロリポップの提供プランとおすすめプラン

ロリポップの各プランマップ
 

ロリポップでは、4つのプランを提供していますが、この中でロリポップのおすすめプランは、月額550円から利用できる「ベーシックプラン(旧ハイスピードプラン)」です。

ベーシックプランでは無料独自ドメイン(年額1,500円〜2,000円程度が無料)があるため価格的にもお得で、機能面的にもWordPress高速化・自動バックアップが付いている点を考慮すると一番コスパの良いプランです。
 

 

ロリポップの各プランの機能・性能比較

下記は、ロリポップの各プラン比較です。

プラン名 エコノミープラン ライトプラン ベーシックプラン エンタープライズプラン
概要 おすすめ度
主な使用用途 専用メールアドレスの利用・静的サイトにおすすめ 趣味のホームページの新規作成におすすめ ビジネス用途・WordPressで高速表示したい方におすすめ 大規模サイト・法人サイトにおすすめ
料金・価格 初期費用 無料 無料 無料 無料
月額費用 99円〜 220円〜 550円〜 2,200円〜
無料独自ドメイン × × 2個 2個
Webサーバー機能 WordPress ×
利用不可

可能

可能・最高速

可能・最高速
ストレージ種類
SSD

SSD

SSD

SSD
ストレージ容量
70GB

200GB
◯+
400GB

1.2TB(1200GB)
転送容量制限
無制限

無制限

無制限

無制限
Webサーバーソフトウェア
Apache

Apache

LiteSpeed

LiteSpeed
独自ドメイン上限
50個

100個

無制限

無制限
MySQL個数上限 ×
未対応
(WordPress不可)

1個

無制限

無制限
PHP
(CGI)

(CGI+Module)

(LiteSpeed)

(LiteSpeed)
WAFのログ検知・個別除外 × ×
Webフォント提供 × × × ×
メール機能 メールアカウント作成数制限 20個/1ドメイン 無制限 無制限 無制限
メールボックス容量 1GB/1アドレス 5GB/1アドレス 20GB/1アドレス 20GB/1アドレス
メール1通のサイズ制限 100MB/送受信 100MB/送受信 100MB/送受信 100MB/送受信
メール送信数制限 100送信/時間
1,000送信/日
300送信/時間
3,000送信/日
1,000送信/時間
10,000送信/日
1,000送信/時間
10,000送信/日
メーリングリスト機能 ◯(1件)
1リスト500アドレスまで
◯(5件)
1リスト500アドレスまで
◯(10件)
1リスト500アドレスまで
◯(30件)
1リスト500アドレスまで
メールマガジン機能 ◯(1件)
1メルマガ500アドレスまで
◯(5件)
1メルマガ500アドレスまで
◯(10件)
1メルマガ500アドレスまで
◯(30件)
1メルマガ500アドレスまで
サポート面 自動バックアップ × オプション × オプション
無料(復元も無料)

無料(復元も無料)
メールサポート ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付)
チャットサポート ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30) ◯(平日:9:30〜13:00 14:00〜17:30)
電話サポート × × ◯(平日:10:00〜18:00) ◯(平日:10:00〜18:00)
プラン変更 可能
公式サイト ロリポップ公式サイト
プラン名 エコノミープラン ライトプラン ベーシックプラン エンタープライズプラン

(※)2023年9月15日時点の税込表示


 

上記のうち、月額100円のエコノミープランはWordPressインストールできない点、月額220円〜のライトプランもMySQLが一個しか利用できず、用途が限られてしまうため注意です。

なお、ロリポップを使う上でよくおこるのがWAF(サイトの改ざん防止のためのセキュリティ機能の一つ)の誤検知で、通常の管理画面操作やプラグインの操作でも誤検知がしばしば起こります。

その場合は、一時的にWAF無効化もしくはプラグインで除外設定できます。
 

■ロリポップの403エラー画面
ロリポップの403エラー画面
 

WordPressを触っていてWAFが誤検知された場合は、こちらの記事「【ロリポップで403エラーが出た時の対処法】WAFの無効化・除外設定」で回避することができますのでご参考ください。
 

ただし、ベーシックプラン・エンタープライズの制限事項として、2023年9月時点では、WAF(Web Application Firewall)で検知・防御ログの確認と個別除外設定ができないようになっているようです。
 
403エラーが起きた際はWAFを無効化するか、都度無効化・有効化切り替えなど実施する必要がありますのでご注意ください。
 

3年契約が最もコストパフォーマンスが高い

ロリポップ 契約期間ごとの月額価格

ロリポップ 契約期間ごとの月額価格


 

ロリポップの場合、契約期間が長いほど月額費用が安くなる傾向がかなり強いです。

特にベーシックプランは、期間を長くすると価格が安くなる傾向が大きいため、長期間契約のメリットが大きくなります。逆に、3年契約未満は月額費用が高い目になるため、ロリポップを契約するなら3年契約の方が良いでしょう。
 

ロリポップを利用するメリットとデメリット

ロリポップの具体的なメリットとデメリットについて改めてご紹介します。

メリット デメリット
ロリポップの特徴
  • ライトプラン月額220円〜と格安でWordPressを利用できる
  • サーバー契約中はドメインが2つ無料で取得・更新できる(ベーシックプラン以上)
  • プラングレードアップができるので、安く始めて運用に応じて拡張することができる
  • 老舗サーバーなので本やネットに情報が多い
  • 初心者でもWordPressを始めるのが簡単
  • 3年未満の契約(2年契約以下)の場合、月額料金が割高になる
  • バックアップの復元にはサポートに連絡する必要あり
  • ベーシックプラン(旧ハイスピードプラン)以上がWAF除外設定不可・php.ini設定不可など若干制限あり

 

ロリポップを利用するメリット

ロリポップを使うメリットは下記の通りです。

  • 安価にWordPressを運用できる
  • 初心者でも簡単にWordPressを始められる
  • 老舗サーバーなので本やネットに情報が多い

 

【メリット】プランが豊富で安価にWordPressを運用できる

ロリポップの魅力はなんといってもプランが豊富で安価にホームページやブログを作成・運営できる点です。

WordPressを利用する場合、最安でライトプラン月額220円〜から利用できます。

ベーシックプランでは無料独自ドメイン付きで月額550円から利用できるので、月額1,000円の価格帯のエックスサーバー、ConoHa WINGなどと比べて半額近い値段でWordPressを利用できることが大きな強みです。

プラングレードアップもできるので、最初は安く始めて運用に応じてプランをアップグレードすることもできるので、最も安価にサイト運営できるサーバーの一つと言えます。
 

【メリット】初心者でも簡単にWordPressを始められる

二つ目のメリットは、初心者でも簡単にWordPressを始められるという点です。

ロリポップでは、WordPress同時セットアップ機能で契約と同時に独自ドメインでWordPressサイトを開設できます。

契約時の独自ドメインの設定やWordPressのインストールなどは初心者がつまづきやすいポイントですが、そういった難しい箇所でも簡単にセットアップできるようになっています。

なお、WordPressの始め方については後述の「ロリポップのWordPressを始める方法」をご参照ください。
 

【メリット】老舗サーバーなので本やネットに情報が多い

三つ目のメリットは、ネットや本などで情報がたくさん掲載されているため、なにかあるとネットで調べると大体のことがわかる点も大きなメリットです。

ロリポップは2023年時点で国内シェア第二位で利用者数も多いので、困ったときにネットで調べたり、SNSで発信すると誰かが助けてくれるコメントをされているシーンもよく見かけます。


 

ロリポップを利用するデメリット

一方、ロリポップを利用するデメリットとしては下記のような点が挙げられます。

  • 3年未満の契約(2年契約以下)の場合、月額料金が割高になる
  • バックアップの復元にはサポートに連絡する必要あり
  • ベーシックプラン以上がWAF除外設定不可・php.ini設定不可など若干制限あり

 

【デメリット】3年未満の契約(2年契約以下)の場合、月額料金が割高になる

一つ目のデメリットは、3年未満の契約(2年契約以下)の場合、ロリポップは全プランで月額料金が割高になる傾向があるという点です。

下記はエックスサーバーとロリポップの比較ですが、3年契約の場合ロリポップがかなり安価になる一方、1年未満だと月額換算の費用はほぼ同じになります。

ロリポップ 契約期間ごとの月額価格

ロリポップ 契約期間ごとの月額価格

そのため、3年未満で契約したい場合は、ロリポップの強みであるコスパの強みがなくなる点に注意です。
 

【デメリット】バックアップの復元にはサポートに連絡する必要あり

一つ目のデメリットは、バックアップの復元にはサポートに連絡する必要ありという点です。

エックスサーバーは管理画面から自動バックアップを利用して1クリックで復元データ取得や復元実施が可能なのに対して、ロリポップはサポートに連絡して復元データをもらう必要があります。

そのため、今すぐ復旧したい場合でも少し待ち時間が発生するため、若干利便性が落ちます。

また、ロリポップの下位プラン(ライトプランおよびエコノミープラン)以下は標準ではバックアップ機能が提供されていません。

サーバー側でバックアップを実施したい場合、サーバーバックアップオプション月額300円を追加する必要があります。

せっかく格安プランを選んでもバックアップで+300円がかかると格安感がなくなりますので、バックアップをサーバー側でつけておきたいならベーシックプラン以上が良いでしょう。
 

【デメリット】上位プランで若干の機能制限がある

二つ目のデメリットは、中級者向けの機能ですが、ベーシックプラン以上で若干の機能制限がある点です。

具体的に言うと、WAF(Web Application Firewall)で検知・防御ログの確認と個別除外設定ができなかったり、php.iniが触れないなどの制限があります。

プラン名 エコノミープラン ライトプラン ベーシックプラン以上
WAF
WAF除外 ×
php.iniの利用 ×

 

検知ログの参照方法
ベーシックプラン・エンタープライズプランではこの機能は利用できません。
WAFの解除・設定 | ロリポップ公式サイト

(参考)【WAF無効/除外設定】ロリポップで403or保存できないエラーが出たとき

新規契約であまり使うこともなく気にしなくても良いかもしれませんが、上記機能を利用している利用者でプランアップグレードする際には注意が必要です。今後の改善に期待ですね。

 

ロリポップはこんな人におすすめ

以上を踏まえるとロリポップは、下記のような人・法人におすすめです。

ロリポップはこんな人におすすめ

  • 月額200円台や500円くらいの予算でできるだけ良いサーバーを探している人
  • 下位プランから小さく始めて規模に応じてサーバーを拡張したい人
  • 店舗ホームページタイプのサイトや地道にブログを始めたい人

 

月額500円代のレンタルサーバー検討するならロリポップが第一候補のサーバーです。

反面、上位プランに若干制限がある点を考慮すると、月額1,000円代の予算があるならエックスサーバーやConoHa WINGなどの他のサーバーを検討しても良いと思います。

なお、他のレンタルサーバーを含めた具体的な機能比較については「【レンタルサーバー比較】WordPressおすすめサーバー5選+」をご参照ください。
 

 
 

ロリポップはこんな人におすすめ

以上を踏まえるとロリポップは、下記のような人・法人におすすめです。

ロリポップはこんな人におすすめ

  • できるだけ安く・月額500円くらいからWordPressのサイトを作りたい人
  • 店舗ホームページタイプのサイトや地道にブログを始めたい人
  • 不便でない範囲であればサイトの表示速度やスペックを追求しない人
  • 小規模Webサイトを作るつもりの人
  • 下位プランから小さく始めて規模に応じてサーバーを拡張したい人

 

 
 

【さくらのレンタルサーバ】個人にも法人にも根強い人気の老舗サーバー

さくらのレンタルサーバの特徴

レンタルサーバーさくらレンタルサーバートップページ
 

項目 内容
公式サイト 公式サイトはこちら
コメント さくらインターネットが運営する老舗のレンタルサーバー。個人・法人の利用者も多く安定稼働の実績あり。WordPressは月額436円〜のスタンダードプランで利用可能。
おすすめプラン スタンダードプラン
※複数人が管理する法人の場合はビジネスプラン以上がおすすめ
プラン 初期費用 月額費用 WordPress 無料ドメイン バックアップ
ライトプラン 無料 128円〜 × × ×
スタンダードプラン 無料 425円〜 × ◯(※注1)
プレミアムプラン 無料 900円〜 × ◯(※注1)
ビジネスプラン 無料 2,122円〜 × ◯(※注1)
ビジネスプロプラン 無料 3,819円〜 × ◯(※注1)

(※)2023年9月15日時点の税込表示。◯(※注1)さくらのバックアップ&ステージング機能については「【さくらのレンタルサーバ】WordPressバックアップ機能の使い方」参照


 

さくらのレンタルサーバーは、法人・個人ともに多くの実績を持つ創業20年のさくらインターネット株式会社が提供する老舗レンタルサーバーです。

2023年時点で日本国内シェア第3位で、個人の趣味サイトから法人や個人事業主の商用利用まで多くの人が利用しています。

2022年 日本のホスティング会社のシェアトップ さくらが第3位

出典:日本でのウェブホスティングのマーケットシェア | hostadvice※2023年時点


 

さらに、2023年には経済産業省の「クラウドプログラム」で東京大学やソフトバンクと並び認定を受けて話題になった信頼性の高い企業の一つです。

(参考)クラウドプログラム (METI/経済産業省)
 
 

さくらのレンタルサーバを使った感想・評判・口コミ

さくらレンタルサーバーを使ってみた感想としては、安価に利用できる手堅いレンタルサーバーといった感じです。
 
「サーバー性能・機能」や「初心者視点での使いやすさ」といった視点で「一番良い」といった感じではありませんが、昔からあるサーバーで安価に利用でき、本やネットにも情報が多く利用者も多いので安心して使えます。
 
さくらのレンタルサーバ スペックチャート

さくらの評価(当サイト独自)

 

さくらの良い評判・口コミ

さくらを利用している知人やネット上の口コミを集約すると、「普通のホームページやブログなら高いサーバーを選ばなくてもさくらで十分」「最近はサーバー性能アップや高速化にも力をいれてくれて嬉しい」といった声が多いです。

WordPressが利用できるさくらのスタンダードプランは月額436円〜から利用できます。

今でも国内最速レベルのサーバー環境といった感じではありませんが、月額1,000円代のエックスサーバーやConoHa WINGを使って優位性が出るほどのサイトを運営する人は実際それほど多くありません。

一般的なホームページやブログを運営する多くの人にとっては、さくらの方がコストパフォーマンスが良いでしょう。

なお、同じ価格帯だとロリポップがよく比較されます。ロリポップとの比較は「【初心者はどっち?】ロリポップとさくらのレンタルサーバ徹底比較」を合わせてご参照ください。
 

さくらの悪い評判・口コミ

一方さくらの悪い口コミ・評判としては、「さくらは管理画面が分かりにくい・・」や「WordPressインストール時に余計なプラグイン入れすぎ!」「さくらはサイト表示遅いしWordPress向きではない」というネット上の声がいくつか見受けられました。

たしかに、管理画面の分かりやすさやWordPressのインストールのしやすさという点で、他社のロリポップやConoHa WING、エックスサーバーなどの方がより初心者にも分かりやすい作りになっている印象があります。

なお、さくらでWordPressを始める具体的な方法については「さくらでWordPressを始める方法」をご参照ください。
 

(体験談)過去のさくらはWordPressサイト表示が遅い??

5年以上前の話ですが、以前さくらのサーバー(スタンダードプラン)で法人ホームページをWordPressで制作したことがあります。

正直2018年以前に利用した時は、WordPressのサイト表示は口コミの通り結構遅くて不便さを感じるレベルでした。

当時はサイトの表示の遅さに加えてサーバー性能が正直他のレンタルサーバーよりも劣っている印象がありましたが、さくらも課題に感じていたのか、ここ1,2年で現在サーバーのスペックアップが大幅に強化されてかなり改善されました。

新規契約ユーザーは、スペックアップされた最新性能のサーバーを利用できることと、既存ユーザーも順次新環境への切り替え案内が来ています。

ですので、今から契約するならサイト表示の遅さをそれほど気にしなくても良いと思います。

さくらのレンタルサーバにおいてSSD化をはじめとした機材の刷新を行い、表示速度および処理能力が従来の最大5倍※1となる新サーバーを2022年2月16日より提供開始します。

これにより、WordPressといったCMSをより快適に利用できるようになります。さらに初期費用を無料化、転送量を無制限とし、ストレージ容量も増強しました。プランの種類および料金は従来と変更ありません。

さくらインターネット 上限緩和比較表

(※)2022年2月16日 | 【さくらのレンタルサーバ】表示速度および処理能力が従来の最大5倍となる新サーバーを提供開始より引用

5年くらい前の口コミ・評判だと、スペックアップ強化前の状態なので、「遅い」と言う声が目立ちますが、最近はかなり改善されています。

 

 

さくらレンタルサーバーのプラン比較・おすすめプラン

さくらのレンタルサーバ 契約期間ごとの月額費用

契約期間ごとの月額費用(2023年4月時点)※マネージドプラン除く


 

さくらのレンタルサーバは、ライトプラン、スタンダードプラン、プレミアムプラン、および法人向けのビジネスプラン、ビジネスプロプラン、さらに一台専有タイプのマネージドプランが提供されています。

おすすめプランは「個人ならスタンダードプラン」、「組織管理する法人ならビジネスプラン」です。

下記は、さくらレンタルサーバーのプラン比較です。

プラン名 ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
料金・価格 初期費用 無料 無料 無料 無料 無料 17,600円
月額費用(※1) 128円〜 425円〜 900円〜 2,122円〜 3,819円〜 7,484円〜
無料独自ドメイン × × × × × ×
Webサーバー機能 プラン名 ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
ストレージ種類 SSD SSD SSD SSD SSD SSD
ストレージ容量 100GB 300GB 400GB 600GB 900GB SSD500GB〜
WordPress対応 ×
転送容量制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限
独自ドメイン上限 20個 200個 300個 400個 500個 無制限
MySQL個数上限 0 50個 100個 200個 400個 無制限
PHP(動作モード) ◯(CGI) ◯(CGI/モジュール) ◯(CGI/モジュール) ◯(CGI/モジュール) ◯(CGI/モジュール) ◯(CGI/モジュール)
Webフォント提供 なし あり
モリサワフォント33書体
あり
モリサワフォント33書体
あり
モリサワフォント33書体
あり
モリサワフォント33書体
あり
モリサワフォント33書体
Webフォント利用制限 - ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:75,000PV/月
ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:75,000PV/月
ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:制限なし
ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:制限なし
ドメイン制限:3ドメインまで
PV制限:制限なし
複数ユーザー管理(※) × × ×
FTP複数ユーザー利用 × × ×
コンテンツブースト(高速化)機能 有料オプション 有料オプション
WAF(セキュリティ機能)
Web改ざん検知 有料オプション
メール機能 プラン名 ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
メールアカウント作成数制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限
メールボックス容量 2GB/1アドレス 20GB/1アドレス 40GB/1アドレス 50GB/1アドレス 100GB/1アドレス 100GB〜/1アドレス
メール1通のサイズ制限 200MB/送受信 200MB/送受信 200MB/送受信 200MB/送受信 200MB/送受信 200MB/送受信
メール送信数制限 100送信/15分
400送信/時間
9,600送信/日
100送信/15分
400送信/時間
9,600送信/日
100送信/15分
400送信/時間
9,600送信/日
250送信/15分
1,000送信/時間
24,000送信/日
250送信/15分
1,000送信/時間
24,000送信/日
不明
メーリングリスト機能 × 10個 20個 30個 50個 無制限
メールマガジン機能 × × × × × ×
サポート面 プラン名 ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
バックアップ ×
◯(最新8つ)

バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
◯(最新8つ)

バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
◯(最新8つ)

バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
◯(最新8つ)

バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
◯(最新8つ)

バックアップ&ステージング機能を自身で設定する必要あり
復元機能
メールサポート ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付) ◯(24時間受付)
チャットサポート ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00) ◯(平日10:00~18:00)
電話サポート △(コールバック予約) △(コールバック予約) △(コールバック予約) △(コールバック予約) △(コールバック予約) △(コールバック予約)
プラン変更 不可

(※)2023年9月15日時点の税込表示。(※)複数ユーザー管理はサーバーの操作や編集を行う権限をユーザーごとに分けて管理する機能


 

この中で、月額128円〜のライトプランはWordPressに対応していないことに注意です。

法人でも個人ユースでも一般的なホームページで、おすすめできるプランがスタンダードプランおよびプレミアムプランです。

組織として管理したい法人には、複数ユーザー管理機能があるビジネスプラン以上がおすすめです。
 

上位プランのみが対応している機能

ここでは、スタンダードプランかプレミアム、およびビジネスプランのどれにするか悩んでいる方向けに上位プランのみが持っている機能をいくつかご紹介します。

バックアップ&ステージング機能(スタンダードプラン以上)
ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
× ◯(無料) ◯(無料) ◯(無料) ◯(無料) ◯(無料)

 

さくらバックアップステージング環境

さくらのレンタルサーバーではライトプランを除く全てのプランでバックアップやステージングサーバーを作成できる機能(ステージング・バックアップ機能)を搭載しています。

静的サイト(HTML・CSS)やWordPressサイトのバックアップを最新8個まで取ることができます。

またステージング機能(テスト環境)により、簡単に本番環境からテスト環境を作成&テスト環境から本番環境へ切り替えすることができます。

ステージング機能のイメージ

バックアップ&ステージングの詳しい使い方については下記記事をご参照ください。

 

コンテンツブースト機能(プレミアム以上)
ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
有料オプション 有料オプション ◯(無料) ◯(無料) ◯(無料) ◯(無料)

 
さくらコンテンツブースト機能
 

プレミアムプラン以上では、CDNサービス「ウェブアクセラレータ」を利用したコンテンツブースト機能(CDN機能)が標準で備わっています。

簡単にいうとWordPressなどの動的サイトを高速化させる仕組みで、WordPressブログや企業のメディアサイトなどの表示速度アップが期待できます。

なお、ライトプランやスタンダードプランでは月額1,100円の有料オプションとなっていますので、もしコンテンツブースト機能を利用するなら月額900円〜プレミアムプランの方が安価で良いでしょう。

コンテンツブースト(CDN)機能について

CDN(Content Delivery Network)は、さくらサーバーにあるデータをCDNサーバーが一旦キャッシュ(保持)し、データの配信を肩代わりする仕組みです。大量配信用の広帯域回線、高負荷に耐えられるハイスペックなサーバーを複数用い、大量データ配信に特化ししているためサイト表示の高速化が期待できます。

(※)注意点としてECサイトなどの会員機能・買い物機能があるサイトでは、キャッシュ機能により不具合が生じる(古いデータが見える)可能性があるのでおすすめできません。

 

コンテンツブースト機能の詳細については「https://rs.sakura.ad.jp/function/contentboost/」をご参照下さい。
 

管理ユーザー複数・権限振り分け機能(ビジネスプラン以上)
ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ マネージド
× × ×

 
ビジネスプラン以上では、複数ユーザー管理が備わっています。

複数ユーザー管理はサーバーの操作や編集を行う権限をユーザーごとに分けて管理する機能で、法人組織などで担当者ごとに権限を振り分けたい時に便利な機能です。

同様にFTPユーザーを複数作成・運用する機能もビジネスプラン以上では実装されています。

Webサイト制作を外部に委託する場合など、サーバー内に該当ディレクトリだけアクセス権限のあるFTPアカウントを作り、協力パートナーに教えて作業してもらう、といった利用の仕方がありますので、外注を想定している場合に便利な機能です。
FTPアカウント(ユーザー)を複数利用可能か
 

Web改ざん検知(有料オプション)

さくらの全プランに対して、有料オプションでWeb改ざん検知機能も取り入れています。Webサイトの改ざんやマルウェア等をいち早く発見することができます。

料金は、月額990円〜とそれなりに発生しますが、万一ハッキングを受けた場合にいち早く発見して被害を最小限に防ぐことができるので、法人でWordPressサイトなどを運用している場合やEC・会員サイト機能を取り入れている場合には特に心強い機能です。

さくら Web改ざん検知サービス

改ざん検知サービスの詳細については「Web改ざん検知サービス | さくらインターネット」をご参照ください。

 
 

さくらのレンタルサーバーを利用するメリットとデメリット

さくらレンタルサーバーのメリットデメリットについて改めて紹介します。

大きなメリットは、老舗の会社で法人利用もあるので安心で、かつ月額500円以下でWordPressを利用できるという点です。

一方デメリットとしては、初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではなく、プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)点が挙げられます。

メリット デメリット
さくらレンタルサーバーの特徴
  • 老舗で自前のデータセンターも所有しているので個人・法人ともに安心して利用できる
  • ネットや本などで情報がたくさん掲載されている
  • 月額100円台や500円台の安価に利用できるプランが用意されている
  • 初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではない
  • プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)
  • 性能面で最も良いサーバーというわけではない
  • 電話問い合わせは予約が必要(コールバック形式)

 

さくらレンタルサーバーを利用するメリット

さくらレンタルサーバーを利用するメリットとしては下記の通りです。

■さくらのレンタルサーバーを利用するメリット

  • 老舗で自前のデータセンターも所有しているので個人・法人ともに安心して利用できる
  • ネットや本などで情報がたくさん掲載されている
  • 月額100円台や500円台の安価に利用できるプランが用意されている

 

個人・法人ともに安心して利用できる

老舗のサーバーで、利用者も多く、以前から高性能・安定稼働の実績があるので、個人も法人も安心して利用できる点が大きいと思います。

2022年 日本のホスティング会社のシェアトップ さくらが第3位

出典:日本でのウェブホスティングのマーケットシェア | hostadvice※2023年時点

自前のデータセンターも所有しており、実際、2018年に北海道で起きた大きな地震の際も、自前の予備電源で60時間の停電を乗り切り、大きな障害を起こすことなくサービスを継続することができたのが以前話題になりました。
 

ネットや本などで情報がたくさん掲載されている

ネットや本などで情報がたくさん掲載されているので、初心者やWeb系が苦手な人でも検索すれば大体探したい情報が見つかることもメリットです。

WordPressで初心者向けのベストセラー「いちばんやさしいWordPressの教本」では、さくらレンタルサーバーを題材にWordPressの作り方を紹介しているのが大きな強みです。

 

書籍で、さくらレンタルサーバーの開設手順が詳しく掲載されているので、本の通りやればそのままWordPressでホームページを作れてしまします。そう行った意味で、さくらレンタルサーバーを利用すると、ホームページが作りやすいでしょう。
 

月額100円台や500円台の安価に利用できるプランが用意されている

さくらはビジネス用のプランだけでなく、安価な月額100円台のプランや500円台のプランが用意されています。

小規模なHTML・CSSの静的サイトを運営する場合は100円台のライトプランが最も安価に利用でき、WordPressを利用する人でも月額500円のスタンダードプランで利用できます。

月額1000円台のエックスサーバー、ConoHa WING、mixhostよりも費用面の負担を抑えて運営することができます。

契約期間別サーバー月額費用(初期費用除く)

契約期間別サーバー月額費用(初期費用除く)

また法人向けにビジネス、ビジネスプロプランやマネージド専用サーバーなど豊富なラインナップが用意されてるので、費用を抑えたい個人から法人まで利用できます。
 

さくらレンタルサーバーを利用するデメリット

さくらレンタルサーバーを利用するデメリットとしては下記の通りです。

■さくらレンタルサーバーを利用するデメリット

  • 初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではない
  • プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)
  • 性能面で最も良いサーバーというわけではない

 

初心者にとってわかりやすいサーバーというわけではない

さくらは老舗のサーバーですが、後発のレンタルサーバーに比べると管理画面の操作感などがあまり簡単な作りではない印象があります。

たとえば、さくらはサーバー側でバックアップを取得・データの復元することができます。

しかし、サーバー契約時点で自動で全バックアップしてくれているエックスサーバーやConoHaWINGなどと違い、自分でバックアップステージング機能を利用してバックアップ設定する必要があり、初心者にはやや難しいです。

■さくらのバックアップスケジュール設定
「スケジュール設定」をクリック
 

プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)

さくらを利用する上で注意すべき点として、プラン変更が途中でできない(新規契約&移行の必要がある)点があります。

安価に抑えつつサイト規模に応じてアップグレードしたい場合は、プラン変更が可能なロリポップが良いでしょう。

■現在利用しているプランから他のプランへ変更できますか?
プランを変更することはできません。

※ 「さくらのレンタルサーバ」はプランごとに収容サーバが異なるため、プラン変更には現在対応できておりません。ご了承ください。

ご利用中のプランを別プランへ変更するには、別のプランを新規にお申込みいただき、データの移行後、必要に応じて旧プランの解約をご検討ください。
現在利用しているプランから他のプランへ変更できますか? – さくらのサポート情報

 

性能面で最も良いサーバーというわけではない

性能や機能面においては、国内シェアNo1のエックスサーバーの方が優位性があります。

具体的にはサーバー契約時点での自動バックアップ・復元機能や、複数FTPユーザーアカウント、ドメインごとのPHPバージョン変更など、エックスサーバーには標準搭載されているのに対して、さくらのスタンダードプランやプレミアムプランには搭載されていません。

エックスサーバーは月額1,000円程度かかるため、さくらよりも費用はかかりますが、「多少月額費用がかかっても性能・機能」を求める人にはエックスサーバーの方がおすすめです。

なお、エックスサーバーとさくらの比較については「エックスサーバーとさくらを比較【おすすめは?】」をご参照ください。
 

さくらレンタルサーバーはこんな人におすすめ

以上を踏まえるとさくらのレンタルサーバー(スタンダードプラン)は下記のような人・法人におすすめです。

さくらレンタルサーバーはこんな人におすすめ

  • 店舗ホームページタイプのサイトや地道にブログを始めたい人
  • 不便でない範囲であればサイトの表示速度やスペックを追求しない人
  • WordPressの書籍「いちばんやさしいWordPressの教本」を見ながらそのまま進めたい人
  • より価格・コストパフォーマンス重視の人

現時点でサーバーのプラン変更ができない点をはじめ少し不便なところもまだ残っていますが、とはいえ月額料金の安さに加えて、ここ最近のサーバー環境強化や、法人・ビジネス利用で根強い人気のあるサーバーですので、サイト制作の候補になるサーバーです。

ベストセラーになった「いちばんやさしいWordPressの教本」でもさくらのサーバーが題材として扱われているので、本をみながらWordPressホームページを作成したい人におすすめです。
 

 

さくらはインフラ事業者として様々なサービス・実績があります

余談ですが、さくらインターネットは、レンタルサーバーの他にもVPSやクラウド・専用サーバーなど、法人向けの様々なインフラサービスを提供しており、自前のデータセンター(サーバー専用の建物)を所有している点も強みです。

実際、2018年に北海道で起きた大きな地震の際も、自前の予備電源で60時間の停電を乗り切り、大きな障害を起こすことなくサービスを継続することができたのが以前話題になりました。

2018年9月6日に北海道を襲った震災により、停電状態に陥ったさくらインターネットの石狩データセンターに対し、9月8日ようやく電力供給が再開された。想定を超えた約60時間を非常用電源設備で乗り切り、インフラ事業者としての矜持を見せた石狩データセンターの「奇跡」について、改めてきちんと説明していきたいと思う。
約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡より引用

 

2023年には経済産業省のクラウドプログラムで認定

さらに、2023年には経済産業省のクラウドプログラムで東京大学やソフトバンクと並び認定を受けて話題になりました。

北海道石狩に構えるデータセンターで国から支援を受け数百億規模のクラウドインフラ環境を整備する予定になっています。

さくらインターネットが2024年に生成AI向けクラウド開始、経産省が68億円補助
クラウドコンピューティングサービスなどを手掛けるさくらインターネットは2023年6月16日、生成AI(人工知能)向けクラウドサービスを2024年1月から提供すると発表した。2025年度までに約135億円を投じ、同社が運営する石狩データセンター(北海道石狩市)内で「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を2000基以上備えた大規模クラウドインフラを整備する。
日経クロステック(xTECH)より引用

 

さくらのレンタルサーバーで独自ドメイン取得〜WordPressインストールまでの手順は「【さくらレンタルサーバー】WordPress独自ドメインインストール手順」をご参照ください。
 

なお、さくらのレンタルサーバを含めた、おすすめのレンタルサーバーの選び方・比較については「【レンタルサーバー比較】WordPressおすすめサーバー5選+」をご参考ください。
 

まとめ

ロリポップ対さくらインターネット
 

まとめです。今回は、レンタルサーバーサービスを提供している「ロリポップ」と「さくらレンタルサーバー」で比較しました。
 

おすすめレンタルサーバー 比較 コスパ重視で選ぶ
 

ロリポップ!はこんな人におすすめ

  • あとからプランアップグレードしたい方
  • サーバー管理画面が初心者向けで少しでも簡単な方が良い人
  • シンプルなメールマガジンを運用したい方

 
さくらのレンタルサーバはこんな人におすすめ

  • サーバー代が少しでも安い方が良い人
  • 検証環境を用意しておきたい方(バックアップ&ステージング機能)

(※)ロリポップ、さくらのレンタルサーバ共にスタンダードプランの想定での比較です。

 

両社似ていますが、あとからプラン変更・より操作が簡単な方が良い人はロリポップ、サーバー代が少しでも安い方が良い方や法人利用プランが欲しいWeb担当者はさくらのレンタルサーバがおすすめです。

基本的にさくらレンタルサーバーもロリポップも十分良いサービスですので、どちらを選んでも大きな失敗の可能性は低いでしょう。自分にあったレンタルサーバーを使ってみてください。
 

 

 

 

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。
 

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